観察ノック25本目:出版社が流通に参入するという衝撃
観察事象
日経ネタです。
有料記事なのでそこはご容赦を。
ざっくりいえば、タイトル通りで、出版社大手が書籍の流通に着手したということですね。いくつかの出版社は独自で流通もやっているというのがあったと思うのでその流れを加速すると言えそうですね。
何が面白いか
既存ルールの維持ではきついはず
大手の出版社だと体力もパワーもまだあるので、取次等の問屋に依存しなくてもある程度出来るはずなんですよね。一方でそういう仲介者を無下に出来ないのも商売としてあると。これって技術がどうでなく、心理、適応の話と感じています。
返品率4割はスタンダードな話ですが、小売、つまり書店に出した本は4割は売れずに返品されます。つまり6割しか売れてないのであって、それらは出版→取次→書店という構造の中でガッチリあるので崩すのは難しいんですよね。価格が維持されるのも生活者的には美味しいですが、それって学ぶことがしやすいというのもありなん、というところで、これを完全自由にしたほうがいいというと乱暴かもしれないですよね。
とはいえ、書店自体は減少していて1万店舗切っている、出版業界も減少しています。
DXをやれば突破できるわけではない
DXはバズワードっぽくなっていますが、じゃあ何をしたらいいかというところで、現場の返品率を改善するとかできないか。そんな切り口が一つあるかもしれません。
そういうところで、デジタルをやればいいという安易さはおいておいて、どうしていくと今後生き残れるか。そういう生き残りって結構リスクなりチャレンジしていかないと見えないので、ここは注目だなと感じました。
まあこれは出版業界に限らずですよね。どうするかのWhatもありですけど、なんでやるか。そこが見えてくるとより面白いですよね。
書店減少がとどまるのはいつだろうか
1万店舗切るくらいですが、新刊書店はこれから出る場合、新しいカタチとなりそうですよね。あと古書店もまだ出る余地はありそうですが、ネットとどう分かつか、または融合していくかですよね。
紙の本が見えるリアル書店は結局は人口とその立地で成立するかどうかかなとなんともドライな話になります。もちろん、人は直接来ないが別ビジネスでそれこそネットで売り上げるもありです。そうやってリアル書店を維持する価値がどこまで出せるか、ありえるかがポイントとなるかなというところで、この切実さ、つまり紙の本を手に取り読みたいのだというのがどう社会に映るかですかね。
僕は楽観的に見ていますが、落ち着く店舗数は分からないです。ただ、その数分はリアル書店が必要とされる必要数と算出できるのでそこからって感じですよね。
本屋を失った街に三省堂書店が現れた日―北海道の留萌ブックセンター(上)は面白かったので、気になる人は読んでみては。
切り口
- 衰退したり減少する市場や業界でどう立ち回りをするか。背水の陣ではないが、どうしていくと切り開けるか?この取組をしたら何か変わるのかもしれない、どうなるかわからないが。というアイデアを考えてみよう。
- 現状突破口がない中で、どういう取り組みをそもそも業界ではしているか。そのやり方は過去の焼き直しで違うことをしていないのではないか?反対される取り組みが実はいい線言っているかもしれない。
- 新しいことをやる人は1割位というデータがあって、ではその1割程度の動きや人は動いているのか。そのあたりから考えるとあなたが仮に動く人なら孤独ではない1割も仲間がいると思うと楽になるのでは?さあやってみよう。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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