観察ノック4本目:地方大学の学生をがっちり掴む作戦が秀逸

観察内容

リアルなアナログな観察だけでなく日経MJネタで面白いものがあったので、その共有を。

スタンダードという個別指導塾の取り組みとして、大学生の塾講師の満足度や囲い込む意味合いとしての交流スペースが設けられているみたいです。その名もスタンダードライブラリ

コワーキングスペースやサードプレイスのような、落ち着いた感じでしっかりと学んだり食事や交流も出来るという。素晴らしいですね。

なぜ面白い?

地方大学所在そばにスペースがある

カンの鋭い方はどこかで見たことがある作戦だと思われませんでしたか?僕が真っ先に思いついたのは本ブログでも人気記事になっている知るカフェですね。知るカフェも所在大学近くに店舗を置いてますが、あくまで知るカフェは学生の就職支援や企業スポンサードでの求人事業や広告事業となりそうです。

今回のスタンダードは自社である種求人をする場合に、そもそも求人サイトや求人アプリなどの既存媒体もありなんでしょうが、それでは弱いのか、囲い込んで学生の日常生活にぐっと近づいてくる。ある種Amazonみたいに便利、快適だという印象を形成して、じゃあ仕事もやろうか、なんか良いかもってノリだと想定。

単独で一社で出来るとはぱっと思わなかったので、そもそも福利厚生然りそれで回る仕組みを構築したのがすごいなあと。

上の所在リストを見ると、愛知県は南山大学という地元では有名な大学のそばだったりします。面白いですね。大学のそばにあれば、その学生は常に寄れるわけですしね。

今までもあったのかそれともなかったのか、こういう仕掛けは気になりますね。

学生の囲い込みが出来る

記事にも書かれていたと思いますが、地方でも学生アルバイトの採用が難しくなっていて人材不足というようです。意外だったのは教育系の仕事はそこまで人気がないようで、実際に稼働が少なかったりすると意外に稼げないイメージなのかもしれませんね。

そういう状況でのアイデアとして、学生をそこから塾校舎に送迎したり、本やWifi、落ち着いた環境を提供することでなくてはならない存在にしています。

他にも学業や勉強、サークルや他のバイト、ボランティアなどわりと忙しくすると時間もないですから、そういう時に待機しつつ有意義に過ごしつつ、意識が高めな学生と交流できると面白いかもしれないですね。

学生にとって意外に斜め上の大人を探すのは大変

最近感じるのは学生にとってだけでなく、社会人だろうが子どもだろうが、関わるコミュニティを少し抜け出して、違うところで関係を作る、試すのはわりと大変なのではないかという気づきです。

僕自身はわりとそういう関わりが面白がってしまえる、または初動に面倒というところがそこまでない、抵抗がないのでいけるのです。そこまで得意でなくても、ある程度均した道があると楽というのも事実だし、そこから革命なりイノベーション的なものが始まるのもあるなあと。

僕自身でいえば、大学が面白かったというよりも、親友との出合い、もちろん心理学は面白かったんですが、その時出会った社会起業的な考え方はずっと染み込んでいます。だからこそ、僕がビジネスといっても、それは(社会的に価値がある)ビジネスとなるのでしょう。もちろんビジネス自体が成立するには社会的な価値がなければ成り立たないわけですが、やって逃げ切るとか、騙してなんとかするみたいなのがはびこってしまえばまあかなりヤバいわけですよね。

ライブラリに来る学生がどういう人かは分かりませんが、自分のいる大学だけでは視座が狭くなるし、視界も固定化されるので、どんどん他大学もですが、そこからさらに面白い大人と関われる機会がもしかしてあるとさらに価値が高まる気がします。

実際に何かをやるときに最適な場所ってぶっちゃけなくて、その時最適かもしれないくらいで、実際は妥協の嵐(笑)かもしれないわけですし、もうそれはそういうものだなあと感じました。

アイデア

採用側が応募者に出向く

電通インターンシップのネタで、ご足労おかけしま選考というのを思い出しました。そのとおりで、全部ではないものの、電通側が出向くというものです。面白いですね。

逆求人という手法も定着すると逆でなくなり、普通の求人の選択肢が広がったことになります。こういう変化がとても好きですね。

オフィスをパン屋にする

これは小山薫堂氏のオレンジ・アンド・パートナーズという会社の受付がパン屋となっているというネタからです。オフィスがパン屋ってなんかいいというところです。今はカフェになってるようですね。

ここから言えるのは、何かある建物用途を特定しなくても、違う切り口で使うことで宣伝になるというものですね。実際にスタンダードライブラリはその登録講師用なのでしょうが、もしかしたら講師の友達も連れてきてもいいよ、みたいな口コミや紹介が期待できるかもしれません。

そのように、ついでだったり、切り口を用意することで宣伝が可能になります。宣伝が入ったプレイス、スペースというイメージですね。

もちろんやりすぎると何がなんだか分からなくなるわけですけどね(笑)

切り口

  • 地方や地域で生き残るための戦略として何が強みとなるか、いけたことを丁寧に繰り返してみる
  • 関わる人との関係を持続可能性を高めるためにはどうすればいいだろうか
  • 今までにないけどやったらいいんじゃない?ということをまずは試してみる

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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