「たった1人からはじめるイノベーション入門」が面白かった

いくつか先走って既に紹介しちゃってますが、改めてというところで。

かなり面白かったです。なんとなく手にとったのですが、良かったです。

起承転結理論が面白い

詳しい説明は本書に譲りますが、簡単にいえばアイデアを0→1的に出す人が「起」で、「承」はそれを理解しつつ広げていく人。「転」「結」は既にあるものを固めたり広げたりが得意な人。というわけで、逆にいえば0→1から1→10、10→100を全部1人でやれる人なんてまあいないだろうってことです。組織でやってナンボというところで。

この話面白いなあと思っていて、昔そういえば見たぞというところで調べたら出てきました。

新規事業の立ち上げには「起承転結型」の人材が必要
失敗=切腹の武士ではなく、生きて帰る忍者式のイノベーション

この記事で面白かったのは、同じほぼ同じところでした(笑)

「起」は0から1を生み出す人。「承」は1をn倍化するグランドデザインを描ける人。「転」はn倍化する過程で戦略思考があって、KPIを設定してリスク管理できる人ですね。「結」はきっちりやり続けて改善してくれる人。

新規事業の立ち上げには「起承転結型」の人材が必要
失敗=切腹の武士ではなく、生きて帰る忍者式のイノベーション
より

きっちり当てはめなくてもいいのですが、僕は圧倒的に「起」なので、「承」をやってもしばらくすると飽きちゃうんですね。これは良い悪いでなくそういう性質だなとあきらめましょう。逆にパスとして、どうつなげるか、つまり0→1を誰に渡すかとか、うまく対話なり調整できるというところ、ハブ的な人ですよねがめちゃくちゃ大事になるとも言えます。

これによって明確になったのは、全部やらなくてもいいというところと、さらにいえば、1→10が出来る人とかと組んだほうがより僕の価値は出てくるだろうというところでした。これはありがたい気づきですね。

EMSの旅館というのもいい

EMSは電子的なつまり半導体とかの工場だったと思いますが、それはいいとして、そういう会社に著者が立て直しで行ったと。その時の例えとして「旅館」であるべきという、いわばサービス業のメタファーを言い出したと。結果的にスリッパを揃えてお客様視察をもてなすレベルを「従業員が勝手に」やりだしたところで、黒字化したという話が面白いです。

これって言い方の問題とかキャッチコピーともいえるのですが、単にそれだけでなく、どうすれば人が動くか、伝わるか、何を目指しているか、そのためにここまではやってもいいという心理的安全を作り出している、(実際にやっていることはちゃんとやれてるのに赤字みたいなパターンであればあるほど)有効な気がしました。

こういったキャッチコピーの上手さもトレーニングであるし、やっていって伝わるものは何か、何を感じて動きたいか。例えばお客様からありがとうと言われるとそりゃ嬉しいと。でも現場工場で作っていたらそんな機会がないと。ならどうするか。社長なり管理職がそれを引っ張ってきて伝えるとか、そういうことが「リーダー」の仕事であるなとも言えるわけです。この場合は視察客に対してのアプローチが分かりやすいですが他にも色々とあったのでしょう。

コミュニケーションはモチベーションで、モチベはイノベーション

これもなるほどなと感じました。

コミュニケーションをするとは、いわば単なる情報交換とかそういうことでなく、気持ちよくそこで過ごすとか、心理的安全なんだなとか、そういう受け入れ体制であり、その入口や手段でもあります。

当然コミュニケーションが多い方が心理的にも距離が近くなるし、色々と話せると。もちろん会話数が少ないから仲が良くないとか、仲が良くないから駄目とかってことでもないわけです。

とにかく、対話的なものでコミュニケーションがあるとして、それらが働く人、そこにいる人のモチベーションになっていくという話です。

またそれらの対話、心理的安全があるからこそ、良しなにかやるぞとか、こんなのやってみたらいいのではと、先のEMS旅館でいえばスリッパ揃えるとか、そういうことを始めると。トイレが専用に用意されているとかもあったはずで(笑)それってなんか面白いですよね。そこまでするかとかって思わず、それが当然でしょ!というのがある。そのギャップが価値となるわけです。当然スリッパ揃えてトイレ用意したら売上が上がるわけではないですよ(笑)

イノベーションって言葉はかなり使い方が難しいし、あまり僕は使わないのですが、そうやってなにかやろうとか、色々試してみようとかってなると、どんどんやりたくなってくると。

と僕は捉えました。実際にイノベーションとしてやれるのって、必ずですが、問題解決的な既存の問題をどうするかは入り口となれど、顧客想定の人に「これ要りますか?」ではなりえないんですよね。それをこちらでクリエイティブ、創造してそれを見せる。手段的には常にプロダクトアウト的になります。だからといって、カンでやれるのかというと、純粋な研究ではないのでそこが難しいと。

でも「イノベーションを起こせ」といっても、それが何かが見えないので、「純粋研究」みたいになって、ただやりたいからやっているんですというのは、ビジネス組織においては非常に居心地が悪いはずです。最も居心地が悪いのは、新規事業なり既存組織のように売上を出せてないところと対称軸で評価されるところでしょう。とはいえ、自由にやっていいよから生み出せるかも怪しいので、ここに正解がないと。

そうなると、じみイノではないですが、やり方自体をメタ的にみたり、変化変容を受け入れていってどうなるか。より抽象度が高く、哲学ですけど、自分、企業、自分の関わり方、熱意が試されます。そこまでやらないと駄目という「強制」世界でなく、自主的にどんどんやりたいなって思える熱を連鎖させること、それを生み出せることは多分出来るはずで、そこからどうなるかって感じでしょうか。その先は誰にもわからないので(笑)

読後感としては爽やか

ビジネス書の読後感として爽やかって変ですけど、この本は爽やかな感じがしますね。

なぜなら著者に嫌味がないというか、俺はこれをやったぞどや!みたいな感じでもないし、こんな感じですけどどうですかね、結構良くないですか?くらいで、いやいや全然すごいっすよ、というところです。

これは対話なり伝え方なりを著者がガチでやってきたからこそ言えるわけで、そうでないならすべての言葉「虚」となりますから。

もっと言えば、例えとか表現が密度があると感じたのですが、それなりの実践をしてその知見が固まっているんだろうというところがあるからです。でないと、色々とオリジナルの言葉、これは前書いたように自分の考察や考えが「言語化」されている証拠ですね。

それに嫌味がなくフラットに入ってくる感じがとても良い読後感をあたえたのだと思います。

じゃあイノベーションやるぞーみたいな本ではもちろんないのですが、どうやっていくか一つの大きな指針となるかと感じました。

僕の持ち帰りというか得たものは、やはり起承転結理論で、うまく対話なり場をつくればそれなりのことは出来るんじゃないかなという感じです。これはなかなか得られないので、アイデアトレーニングなり、自分のビジネスや取り組みでどんどんやっていきたいですね。

記事を書いた人

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。まずアイデアを出すアイデアセッターであり、生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、手を動かすゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数あり。毎日生まれるアイデアから世のために貢献していくスタイルです。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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