「代行」はやめよう

今回もビジネス的な話です。

代行自体が悪いとかそういうことでなく、代行というウリ文句はまああまり価値が高まらないのと、結果的にジリ貧になるということです。

代行する価値

例えば代行というと何を思い出しますか?

文字起こし=あなたに代わって文字を打ちます。

なんてサービスができます。文字起こし自体の仕事を否定しないですが、ここで単価を上げる=価値を出すには結構苦しい戦いです。

運転代行=酔った人の車を代行する。

便利なサービスですが、とはいえこれも送迎する距離くらいの価格でしょうか。高い車だから高いお金とかはなさそうです。

チケット代行=代わりに並んでチケットを受け取るなど。

若干犯罪くさいですがそれはおいておいて、こういった代行は実は秘書業務なども近いです。秘書が悪いとか価値がないのではなく、その代行もどういうやり方とスキルが要るかどうかなどによるんですよね。

というわけで、代行する価値は実際にできない人にとっては価値がでますから、そこは価値があります。では、そういう代行する人が一杯いるとどうでしょう?そうです。沢山居るから選ぶ側はどうとでもなるんです。そうすると価格が少しでも低くとなりがちで、まあ健全なというか辛い戦いになります。

僕がやっているアイデア出しも、アイデア代行というととても薄くなるというか、なんか価値が薄くなるんですね。それを出す時間、そう今までの時間もあるし、経験や体験値があるので、そう簡単に安くできないんですよね。というか安くするとフリーランスではそれ自体で価値を毀損することにもなると。

よって、僕は代行という言葉は使いません。仮に代行的であれ、その言葉の意味が「価値を毀損する」修飾語なら使わないということです。

あなたはどうでしょうか。代行というとイメージしやすいから使っていませんか?何も知らないなら使ってもOKなもののすぐ変えていった方が良いでしょう。むしろ「代わりにアイデアを出す」くらいでも全然違って見えるからです。意味合いは代行でもですよね。

ここでのポイントは、分かりやすいなどで言葉を使う時に、比較しやすい、他にもあると思われないようなものにしないということです。

代行というとそれで他にもある、代わりにやるだけなんだとなりますから、価値が低く見えるんですね。こだわりがあるラーメン屋は「ラーメン代行」して作っているなんて思ってないはずです。世界観、サービス体験、それらを追求してきて、他と比較しづらいから、ないか、違うということで評価されるはずです。

いきなりそういう独自は難しいのですが、とはいえ代行で売るのも限界があるわけですね。だから辞めようという話です。

世界観や価値観は作り出せる

あなただけの価値観やオリジナルのものって作るのってどうでしょうか。難しそうですか?不可能ですか?いや、そうでもない?

実際には作ったことがあればイケると思うし、そうでないなら思えないはずです。ヒントとして、小説などでいえば、あれは著者が考えた世界観を旅するものであって、想像を掻き立てられたり、それを読者が勝手に(想像しやすい設計とかはあれど)考えてイメージしていくわけですよね。つまり、ある程度の方向性があれば世界は構築できるわけです。

小説は空想ではないかというツッコミをする人はちょっと筋が悪いです。そうではなく、実用的なサービスであろうが、なんだろうが、結局は抽象化できるということです。

例えば靴磨きサービスがあるとします。これオリジナルなものってできそうですか?アイデアなどを考える上では組み合わせが必須です。どういう人をあなたなら対象としますか?何も制約がないと困りますよね。

これも靴をどう磨くと良いか、お客さんが満足するか、またはどういうシチュエーションで磨くか。例えばデートの前に花を買う男性向けになら、花屋さんと一緒にやるのも考えられますよね。もっと違う視点でもいいでしょう。ダンス教室ならダンスシューズがあるかもしれません。もっといって靴メーカーにそれぞれの靴の特性を伺ってそれに応じた磨き方を教えるという逆提案も面白そうです。意外にメーカーは磨くことは知らなかったりするかもしれないですよ。

これはジャストアイデアに過ぎませんが、一つの靴磨きサービスであっても色々な視点で考えられますよね。ということで、Aさんが考える靴磨きサービスと、Bさんが考えるそれは全く違うものになります。

あとは簡単です。あなたがお客さんなら、世界観が見えるものがいいかそうでない、汎用的なものがいいかどちらでしょうか?こだわりは色々な人が持ちますがジャンルによっては持たない人もいますよね。だからこそ、どちらが正解ではないんです。持たなくてもいいというのもありです。

でも結果的に、世界観があるなしに関わらず、ターゲットに応じた世界を構築しているという意味では一緒だなと僕は考えます。

分かりやすい事例は床屋です。床屋は髪をさっと清潔に出来ればいいというところにおいては、話すとかサービスは不要という世界観もあるわけですよね。もちろん逆に丁寧に1v1のサービスがあってもいい。だから色々な床屋がある。美容院でもいいんですけど、あるといっていい。それがパッケージ化しづらいか、色々あっていいというところがあるので色々なお店がある。面白いですよね。

だからこう言えます。文字起こしでは厳しそうだけど、世界一楽しい文字起こしサービスをあなたがやるなら?という問いかけでめちゃくちゃ楽しくしてみてください。仮にそれがある程度出来るか、自分でやりたいなら、それをやってみてください。

当然この「文字起こし」とはあなたがやりたいサービスが当てはまるということです。自分の仕事ややっているサービスに置き換えてみるといいんじゃないでしょうか。

組み合わせで独自の世界を作れる

もう見えてきたかもしれませんが、上の靴磨きの例では、ターゲット、提供場所など様々な要素で別れます。価格もありますが、そこは一旦おいておいて、様々な要素がある=違いを出せるということですね。

逆にそれらの要素を分解したり組み合わせても色々なサービスがあれば、多分飽和だったり、ライバルが多すぎるのでそこは攻めるところではないかもしれないですね。いなさそうで、かつ一定のニーズがあるところを攻めたいですね。

ですが、そんなものは簡単に見つからないので、考えたり実践したものが見える景色と思って多分正しいです。なぜならそれが簡単に見えるなら誰も困らないからですね。見付けたものも実は違うなんて普通にある世界ですね。

ということで、あなたのサービスをまず代行という感覚を辞めて、次は分解してターゲットが最も価値を感じるところにもっていきつつ、サービスをブラッシュアップすることをおすすめします。それらが全く見えないこともありえるかもしれませんが、それはコンセプトやコアなところで「代行」でやろうとしていたからでしょう。その代行感が取れない限り、やはり自分のアイデアやコンセプトで再設計、再構築は困難です。

僕の場合は、アイデア出しもブラッシュアップしていき結果的にたどり着いたのは、よりコミュニケーションを増やして、深化していって、アイデアも持ち帰れるし、かつそこから企画や求めていたブラッシュアップがあったり、様々な視点が身についたりが出来るというところにたどり着きました。当初そこまで考えてなかったので、少しずつアップグレードしてきたおかげです。逆に少しずつでも変えようと思えばわりと誰でも出来るとも言えます。難しいことをいきなりやったのではなく、少しずつ修正していった、改善していったというのが近いからです。

つまり、アイデア×コミュニケーション×提供期間×ビジネスというところで、掛け算する要素が増えてくればライバルは減ります。しかし一部のつまり、アイデア出しだけ切り取れば他でできる有能な人がいて、戦いづらいわけです。コミュニケーションもそうでしょう。ビジネス領域も正直比較はしづらいものの実績や経験が豊富な人は僕より全然いるわけですね。

そこを踏まえてどう見せていくか。ここが世界観というところとなります。

あとポイントは、オリンピック選手にアドバイスを求める人は多分そこまでいなくて、相談できるスポーツ選手みたいな感じで近しい人やレベルが近いまたはちょっと上の人に聞く需要ってあるわけですね。というよりも、世界は多分そういう相談しやすい人に流れていきます。相談系ならばの話ですね。これらは面白くて、実績や経験があればあるほど近寄りがたくなったりするのもあって、適性な相場になっていく=つまり単価が上がるわけですね。このあたりは世界観の構築として、比較できなくかつそのニーズがあれば高くてもいけることは覚えておいたほうがいいでしょう。

当然、比較されれば価値が低くなりやすく、ニーズがなければそもそも売れたりしないので、そこはそうならないように改善していくわけですね。

まとめ

代行自体を最初はやってもいいのだと思います。ただそれはビジネスの最初であって、代行を本質とすると、仕組みが真似されたり、何か違う要因で崩れることもあるでしょう。

代行できない価値。アイデア出しもAIが考えることが出来る時代はきそうです。ただ限られたもので考えるとか、人間としては考察するということはなかなか「人間らしい」行為で、それこそまさに人の価値になるのかなと感じて面白く仕事をしています。代替される恐怖は分かりますが、多分焦って何かすごい価値を探すのは悪手で、そうでなく、じっくりと小さな価値を丁寧に紡いでいくのがいいでしょう。それがじわじわですが良い打ち手になると僕は考えています。

代行を即辞めればバラ色の世界というわけではなく、単に考えて自分で作っていく世界があるだけで、考えることはまあ終わらないし、手抜けないという話でもあります。

ぜひオリジナルな世界観を作っていくために組み合わせをうまくしていくといいでしょう。

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