うまくいく計画ややり方を初心者ほど本当にできると思いがちである

何かやりたいけどやれない。そういうことってありますよね?そうでもないなら、不要ですが、多くの人はそうかなと。僕もです(笑)

そういう「やれないなあ」という時に、飛びつくのがノウハウややり方です。ただこれってノウハウがあってもできないことが普通です。

なぜか?

結論的には、実践した成功率を高く見積もるのだけど、実際はかなり低い。

故に、魔法の書が手元にあり持っているのだけど、唱えても詠唱成功しない(笑)ということです。実践率が高い、成功率が高い人は、熟練した魔法使いと言えますがそれは、魔法の書を持っているから「詠唱して発動できる」なんて思ってなくて、魔法の書はあくまで手段に過ぎないはずです。

と、なぜかファンタジーな魔法の話になりましたが、実際にはカレー作りで少し考えてみました(笑)初心者はそうだけど、実際にプロから見ると「それはプロだから意味がある」というところで否定しづらい、初心者に言いづらいということもあるんでしょうね。二重の意味でも分かりづらいというか、見える景色が違うのでなかなか認知として根深いし、解消を完全にできるものではない類なのかもですね。

解像度が高いとは実践できて再現できる計画ができること

プロという人はそういうことです。カメラマンでプロカメラマンなら、再現性が高い写真を撮れるわけです。再現性が高いとは、ブレが少ないということです。ムラがないといっていい。つまり、今日はできが良かった、明日は悪かったとかで、その出来といっても、そこそこ良いものになっている。そんな感じです。

解像度が高い=プロカメラマンに比べて、アマチュアまたはあまり経験がないカメラマンだとこれが低いわけですね。そうすると、どうしたらいいかわからない。ムラがある。

この時、計画というのがあって、どうするとうまく写真が撮れるか?上達計画みたいなのがあるとする。そういう上達計画やプラン、学び方といってもいいですがどういうのが出ると思いますか?

当然、初級者ならわりと雑な、粗い、それでできるの?(プロから見ると思える)というものがでてくる訳です。

面白いのは、そういう雑なプランでもないよりはマシかもですが、あっても実践できないから意味がないわけですね。

数値を入れて考えてみるカレーのつくり方

ここで思考実験として、カレーのつくり方があって、レシピといっていい、それをできるかどうかを考えてみました。カレーくらい作れる作ったことがない、あなたの立場は分かりませんが、そういうところで、そこそこ面白い話になるかもしれません。

カレーの作り方の解像度マップ

やや見づらいですが、左から10段階、5段階、3段階、1段階というように段階数というのが入っています。これがシンプルに解像度です。

解像度が高い、すなわり細かく見える、いえる人はプロでしょう。プロ料理人は多分左が一瞬ででるし、やれる。料理の素人は1段階で考える。実際には1段階ってあまりないはずですが、「売れる方法」「稼ぐやり方」みたいなのはこの部類な気がします。文字通りそのままです。

実際にはカレーなら3段階くらいですか。これは抽象化できて整理出来ているという評価をしているのでなく、単に解像度が高いか低いかという相対的なものとして捉えてください。3段階とか10段階自体の数値に意味はないです。相対的というところに意味があるだけです。

当然かもしれませんが、解像度が高いプロの方が、1タスクあたり「材料を買う」などですね、実践率が高いわけです。0.97とはつまり97%でできる。だけど、3段階などになると、「材料を買う」が出てこないか、「計画」の中にあっても80%くらいしかできない。これがムラです。

スーパーに行くけど材料を買わないとか、または違う材料を買うとか。おそらく材料を買ったけど、冷蔵庫に入れたらやる気がなくなった(笑)とかありそうです。疲れているとできないですしね。これは別問題ですがそういうのも含めてムラがあるのでしょう。

故に、最終的に全体、つまりカレーができるかどうか(カレーを調理して作って食べる経験ということ)はプロなら6割、素人なら5割となっています。1割程度の違いは直感的にはもっと差があるはずです、確率調整が面倒なのでまあ遊びとしてはこれくらいで。

半分くらいいいたいことが伝われば嬉しいです(笑)

初心者ほど計画実践率を高く見積もる

今回の主はどちらかといえばこちらです。それを数値と確率でいえることが面白いという意味です。

1段階の人はいないかもですが、計画としては頭の、机上の空論では1段階で8割できると。俺ならできると思っている。それは否定しないですし、良いと思うんですね。ただ実際は実践できないから16%。つまり2割もできない。大体そんなものですよ。それが悪いわけではない。

一方でプロなら、6割で確実にやってくと。しかも解像度は高いので確実に経験を積んでいくわけです。

ここで問いとして、初心者が1段階で苦しんで2割しかできないが、やるしかない。それが成長であり学びです。そのうち解像度が高くなり、見えるようになります。この過程が「型」を得るという感じがします。基本を学ぶということですね。

この時、ショートカットとして、「プロのレシピ」を見たいと。10段階のやつを見たいと。または「俺に相応しいレシピをくれ」なんていっちゃう。分からなくないけど、初心者向けの「10段階レシピ」とプロのそれは全く意味が違う。

なぜなら、その人のレベルが違うので、実践できるものでないなら意味がない。だから、アドバイスではないですが、「初心者向け」の10段階レシピでしかない。「プロ向け」のまたは「プロができる」10段階レシピではないんですね。ここかなり大事です。

でも、初心者の人は「10段階レシピ」が文字通りあれば、コピーすれば、それを見ればできると思う。というか思いたい。

ここに何が欠落しているか?シンプルに学ぶことに時間がかかるとか、理論と実践は違うのだとか、自分がやると違うことになる経験や予想であったり、様々なズレを想定すること。仮にカレーならやってみたけどうまくいくことといかないことがあるから、レシピがあること=うまくいくことではないということが分かるかどうかということ。

これが矛盾なんですよね。論理的におかしいけど、だから出来ないと言うよりも、だから成長したり学んでいくしかないよね、というのが結論です。

しかし、見積もりとして、レシピがあれば手段があればできると思ってしまいがち。というのが罠ですね。

誤解がないようにいうと、初心者が何か素人発想で!やることはめちゃくちゃありだと思っています。ここで微妙という点は、そういう態度でできると思い込んでしまうことで、かつそれを継続して、「魔法の書」を探し続けることですね。多分「上級魔法の書」を探して見つけてもあっても詠唱できないんですね。シンプルにまずは「基本の魔法の書」からって言われるし、それができないとできないんですね。いや、本当にそうなんじゃないかと。

ちなみに、そういう努力というか、練習をせずできることを「チート」と呼ぶのは意味的には合ってますが、チートって実際にはできないわけですね。人間の直感と成長からはずれるので。そして文字通り仮にできると(実際にはゲームなので不正プレイともいえますが)、上手くなりますが、文字通り不正ですからBANされるでしょう。それでいいのだという感覚はかなり危険だと思います。少なくとも、出し抜く、騙すが普通になるので、まあおすすめしません。という人がいなくならないとも思うので世の中の面白さ(不思議さ)は尽きないというのは余談ですがありますね。

残るのはアイデアと行動

こういうことを考えていくと何をしたらいいかって思いがちです。

実際には、アイデアと行動くらいしかないなと思ったりします。

計画もアイデアですし、レシピ自体も工夫でアイデアかなと。あとは、そのレシピを試してみる行動、アイデア出し自体も行動といっていいですが、試すのがどうも出来ない人が多い感じもしますよね。

妄想して机上だから楽しいのもあるからアイデア出しの面白さでもある。全てやるわけではない。でもやってみたら面白そうな一部をやってみる。切り出してみる。そうやってやっていく。ここでは一部のアイデアと行動があるというか。

そういうことを通じて成長していって、解像度が上がる。例えばカレーなら材料で大分味が変わるなとか、玉ねぎ入れると甘みがあるなとか、色々思ったり考える。スパイス入れてみようとか。

それって何か?アイデアと行動でしかないんですね。考えて実践する。誰かのレシピでもいいし、自分の作っているカレーに入れてみてもいい。それも実践であり行動です。

そうすると、アイデアも行動も大事で、行動は蓄積します。経験でもいいし、何か書いていればそこに残ってくる。シンプルにそういうことです。残らない、残せないならそれは行動してないことになるわけです。意図的に残したくないは知らないですが、説明できないのにできるってあまりないので(少なくと教えることはできないですね)、僕は個人的には好まないですいけど、そういうのもありです。

職人みたいな感じですね。自分はできるからそれでいい。それもありです。この場合アイデアと行動をし続けた人ですね。またそこから教えられる人とはアイデアと行動というところで、リソース配分として言語化に割いた人ともいえる。そういう人がいないと学びは高まらない(黙ってみんな職人化は無理なはずです、体験を通じて宮大工みたいな?ものかもしれませんが、色々あるよなあと思いつつ)のでそのあたりですね。バランスでもある。

こう考えていくと、行動をすることがとても価値があるし(人にとってでなく自分にとって)、それが言語化されると転じて人に役立つことがあるかもしれない。というような感じで捉えて僕はアウトプットするようにしています。

おわりに

以上から、初心者ほど理屈というか計画を重んじて、かつ実行性が高いと見積もりがちという話となります。まあ言われてみればそのとおりですがそれを確率など数値でそれっぽく図にしてみただけといえばそれだけです(笑)実際は数値も確率もないし、計算はできなくて感覚的なものですから。

アイデアとしてはプロが素人に叶わないなんてこともあります。面白いですよね。だから、机上だとか計画がーとかいってますが、否定しているのでなくそうなりやすいってことです。プロと同じ土俵ならいつまで立ってもそこでは勝てない。それは事実です。同じことをやっていたらってことですよね。それは文字通りそうだなと。

だから奇抜なことをやれではないし、勝負をしないということでもないですが、どうしていきたいかということに結局なります(笑)

解像度が高いプロになればそれで安泰というわけでもないんですね。AIもあるし、結構色々出来てしまう。そうなる時に、やはり成長って何か、学びって何か、こういった錯誤みたいなものって、人っぽくて僕は愛おしささえ感じますね。自分もそうですから。

そういう傾向が自分にはあるよなという態度や予測。それがあれば、簡単に何でも出来るという姿勢や態度はいいけど、そういうときには言うだけでやらないってことはほぼなくなるはずです。つまり行動ベースや行動したもので考えられるというか。でないと、かなり矛盾していて心が気持ち悪くなるはずです。心が気持ち悪くならないならもう話は終わりですが、自分に引き付けてどう考えられるか。そこがポイントかもしれませんね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター
シゴトクリエイター
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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