アイデアコンテスト入賞から軽くアイデア活動を振り返る
最近応募したアイデアネタが入選していた話を書いてみます。これをフックにして、そもそもビジネスアイデア活動みたいなことを少しだけ振り返ってみます。
個人的には超エモいというか、色々気づきがあるので、シゴトづくりの感覚みたいなのを少しでも共有できれば嬉しいです。
目次
「書店の未来」アイデアコンテストに入賞
結論的には、アイデアコンテストで入賞したということで、以下公式発表です。
30年後の書店の姿は? 「書店の未来」アイデアコンテスト-結果発表
氏名等公表されていませんが、入賞の1作品である「Bookerからの手紙」で受賞しました。(紹介等は運営事務局側に確認して了承を頂いています。ありがとうございます!)
作品というか、書店の未来自体のアイデアをやや小説風(あくまで風ですが)に書いてみたものです。中身も上のリンクから読めますので気になる方がいればぜひ。アイデア仲間からは僕らしいと言われました。なるほどなあと(笑)
これだけでは紹介して終わりなので、どういうことを意識したか、このあたりでアイデア活動振り返りにつながっていくイメージです。
情熱を込める
精神的過ぎてあれなんですが、実はこれかなり意識していました。今もそうです。具体的には、creww studioが2019年で採択されたアイデア応募あたりから意識していました。つまりここ最近1年位前からとくに意識しているということです。
情熱の話かーという方はそっ閉じ(笑)でもいいのですが、これは色々あって、結局ものすごく乱暴にいえば以下のような感じです。
- 実現できるアイデアが限られるのは、技術とか行動とかお金とかリソースももちろんなんだけど、単にやる気、モチベーション、継続しやすさなんじゃないのか?
- 超ミクロ的にいえば、「アイデア応募」するフォームにアイデアを入れている(書いている)時点で「なんか違うかなあ」というのは熱がない。
- 熱がないから「アイデアが論理的にもビジネス的にもなんとか的にもよくても」、それって誰がやるのか、伝わるのか。
- 伝わるというところでいえば、人が読む(AIではない)ので、同じアイデア論理性?ならパッションで押していく!
みたいなことを考えました。こすい(笑)かもしれませんが、例えば評価をする側に立つと、字がキレイかどうかはおいておいて「丁寧」なほうが好印象。それだけですよね。パッション=丁寧さとは違う感じもしますが、ニュアンスはそんな感じです。
既にパッション全開の人はそれでキープでオッケーでしょう。で、僕はこのパッションみたいなものって「熱じゃないよね、アイデアの仕組みやロジックでしょ」とは言ってないものの、そっち寄りでした。つまり「アイデア自体が良いならいける」ということを完全に「信じている」わけではないのに(本当です)、結果的には情熱などは後からかな?みたいな感じだったわけです。
creww studioで大きかったのは、結果的には失敗なのですが、ものすごくしょぼいアイデアだとしてもそれを面白いといって動けることのほうが1兆倍大事(単位は大げさでなくて、マジです)で、「良い優れたアイデア」は数倍くらい大事って感じです。つまり前者が情熱ってことです。面白いっすよね!これなんでやらないんすか!?みたいなほうが多分筋がいい。めちゃくちゃ間違っている(という判断も間違っていることも多い)としても倍感が違うというか、結局人が動かないなら広がらないなあという意味合いです。
最もこれを曲解して「人を動かすものならなんでもいい」とかじゃないです。なんでもいいは言い過ぎです。ただ、情熱をガンガン押しても入れてもまあそのどれくらい伝わるかってかなり怪しいものです。僕の体感として、1割も伝わればいいくらいです。コミュニケーションのプロトコルエラーが起きてたら「いや、もう無理」となりますからね。
クールにやっていくとかってそこまで意識してないんですが、情熱を出したりある種感情を良く出すのは必要なのかもしれないなあと。大人になったものです(笑)
もちろん、情熱を入れれば誰もがアイデアコンテストに通るとかじゃないです。これも運でしょう。他にも優れたアイデアがあったと思うので、特段自分のアイデアが優れていたとは思ってないんです。もちろん、選ばれたことは嬉しいのですが、それとは独立してますね。
もっと具体的に一つだけいうと、コツではないんですけど、「アイデアフォーム」の備考欄とかって挑戦状みたいなものなのかなと(笑)そこに色々書きたい、熱が入るってことはそこになにか書けるんですよね。ないなら駄目とかでなく「熱があるかどうか」ってそういう応答でわりと分かったりします。もちろん言語化できないけどみたいなものもあるので、「備考欄に文字を入れれば通る」とかってことじゃないですよ。あくまで情熱があるからこそそこに自ずと書けたとかが大事でそれを押し殺さないってことですね。
どんどんアイデアが出てきたりする
書店の話はかなり厳しいと思っていて、とはいえ閉塞感だけで世の中が好転するとも思えないんですね。だからこそ、状況は分かった上ででもBookerからの手紙で言いたかったのは「人のリアルの生のおすすめ」みたいなことだったり、コミュニケーションをリアルでやること、そういうのって書店の力じゃないですかってことを言いたかったんですね。
実際に書店が閉店していって右肩下がりなわけですが、一方で全く八方塞がりかというとそうでもない。どういう状況でも明らめない人はいるし、チャレンジする人はいると。
このあたりはニワカ(笑)かどうかという意味では、僕は読書会を昔はしたり、過去このサイトドメイン自体は「1万冊を読むぞ」と生きこんで学生時代に作ったドメインだったりするんです。つまり、本が好きとか、読書いいっすよね、考える好きーみたいなことは変わらずで、本は大事だなと。そういう人は数はおいておいて根強くいるんだと考えています。
このあたりは最近はもっとアウトプットしていいなと考えているので追々書店ネタや本屋ネタは出していって、自分なりに仕掛けていかないとなあとか考えていますね。
それで自分が得意というか考えているテーマだったわけですよね。書店って、しかも未来。だからこそ、アイデアとしては特段優れているとは思ってないのですが、こうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいのではないかというのが出てくるわけです。
テーマ性というか、普段インプットして追いかけているからこそ出てくるのであって、そういうインプットや考えがないならまあ出てこないです。逆に出てくるということはある程度知っている、考えているという証明ですよね。こういうのは大事にしたいですね。
アイデア活動の振り返り
ここからは少しだけ客観的にアイデア活動自体を見ていきたいと思います。
当選率的な感覚値
この書店の未来アイデアコンテストは、197件の応募で5件の入選でした。確率は2.5%です。先に書いたcreww studioも100件くらいの応募があって3件だったので3%くらいです。
これ一次データなので体感値としてかなり使えるなあと。他にも普通にアイデアコンペって数十から数百まで色々応募数ありますけど、確率的に数%から1,2割まで色々あるとすると、まあ数打たないと当たらないってことも言えます。
何を言っているかというと、アイデア活動において数もですし、仕掛けることが大事ですし、さらにアイデアを出し続けるということも大事なんですね。上の情熱も1年位意識してそれで成果というかたまたまですけど手応えがあって「ああ、そういうやり方もありだなあ」という気づきになる。こういう時差というか意識後、手応えまでのタイムラグって普通にあるんですよ。
この確率は3%なら、33回程度は出してやっと1本取れるとかそういうことにもなります。とはいえ、あくまで応募数と当選数なので目安にしか過ぎません。例えば100本コンテストがあったらどういうコンテストか選びますし、そもそも粒度が異なるので色々条件が違いすぎます。とはいえ、アイデア打席には立たないとボールには当たらないのでそこなんですよね。その打席感と当てていく感じについては、より明確になってきた気がします。もちろん、ヒット率が上がったとかは結果でしかないので、それはいえないんですが、そもそも情熱=丁寧にやっていくことはより大事だなと。量と質ってバランスゲーみたいな感じですけど、多分うまく量が質になって質でさらに量みたいなことも一定年数と経験と学習で仕組み化できるという仮説でいきたいところです。
アイデアの数とかってことで補足すると、例えばマクドナルドの名前募集バーガーは500万件の応募がありましたし、ディアゴスティーニのアイデアマン募集ネタでは約46,000件だったりします。ちょっと古いですが、どちらも応募していますが普通に通らないですよね(笑)
要するに広報や告知、認知率が高く宣伝ができるならtoC向けだと相当の応募数になるのでまあ1,000超えたら運要素が強くなるのかなあと。もちろん絞り込んだ人が応募するなら話が違うのでしょうが。逆に数十だと告知という点でもですが、最適な人に届いてない可能性もあります。ただこれって告知と出てきたもので変わるので何か言えるわけではないのですが、あくまで目安ですね。
同じレベルでやる人は意外にいない
アイデア活動って言葉を使っている人がまずいないのですが、その言葉はともかくアイデア仲間でさえも、同じレベルかというと異なるわけです。少し前のインタビューで、大橋さんは日本一アイデアについて考えてるんですねって言われたんですが、お世辞かどうかはおいておいて、「そんな人は聞いたことがない」時点でもうそれでいいのでしょう。深い意味はなく、それこそがUSPみたいなものかもしれません。
考え続けるというかアイデアを出し続けることで、どうなっていくか。それを見てみたいのが本質的な動機です。それが僕がやるのか、お客さんがやるかはぶっちゃけそこまで興味がないんですね。そういうと怒られるので直接は言わないですけど(誤解されやすいでしょうから)、もっとアイデア自体は公共物というか、公共財的な方が伸びるんじゃないかって気もします。まあアイデアに限らず悪巧みする人はいるわけでそこは別問題ってことですね。
単に思い違いや勘違いでもあるかなと思いつつも、新しいアイデア系サービスをまず調べる人がいないし、いてもそもそもやり続けないし、使ってもそもそも「サービサー」(運営側)のほうがポシャる感じです。最近だと、SENSEアイデアアプリとかもですし、ishinも止まって感じですね。こういうのって、僕の活動歴からすると、「駄目だったか」くらいで悪い意味もなく、かなり中立的かつ、どちらかといえばやっていること自体を評価してるんですが、続けられるかは別ものですよね。
その駄目というか、続かないところも見つつ、さあどうするかというところにいたりします。
この話は学生の前で色々言ってた半年前と同じ話なんですけど、自分が面白いことって実は他の人から見ると、こういうアイデア活動も全然面白くない(笑)というか、よくやるよなーって世界なんだろうなとは思います。そもそも「アイデア」で何も書けないって人のほうが多いだろうしというところです。
自慢とかでなくて、近いOSの話です。結局やり続けられるには、先の情熱とか、そもそも無意識でやっちゃうこと、やりたいなと思い続けたりする期間が長いこと、無理に閉じてもやっぱり開いている。そういうところなのかなと。
意外にというのはもっと面白いからやる人多いかな?と思ってたんですが、勝手に消えていくというと失礼ですけど、続けられないというのが多くの感じです。それは「続けられない」理由というよりも、近さが異なっていた、近くなかったという発見も多いのではないかなと勝手に解釈しています。
だからこそたまたまアイデア活動の話をしているだけですから、あなたがこれ面白いんだけど他の人は分かってないかもしれない、というのがあればそれはかなーーーーり大事です。大事にしてください。すぐ芽が出せるものでなくてもいいんです。むしろすぐ出ないもののほうが多い。そういう芽が出ないものこそが多い=そこで諦めやすいんですけど、そこも情熱でカバーできるんじゃないかと。
アイデアコンペに当選数が多いってことはなにか?そうです。好きな視点なんですけど「めちゃくちゃ落選」してるんですよ。しまくっている。コンペだけでない、シゴトの提案が通るって実は「提案しまくってる」からなんですよ。「めちゃくちゃスルー」もされてるんですよ、今回はごめんなさいみたいなことも含めて。それも失敗というか、マッチしないこともめちゃくちゃあります。
そういうことにめげないというか、負けるとか勝ち負けじゃないんですけど、なんで僕が出来るかというと、単に近いだけなんですね。そういう行動と粘りみたいなものが実は「近さの証明」であり「自分の今の力」なんだろうということでしょう。いきなり振られてなにか出来るなんて人いませんから。だからこそ、やるわけですね。
めちゃくちゃ楽しい世界は作れる
自己啓発っぽくなりますが、結局人がどうとかでなく、僕の意見もあなたにとっては「人」なわけですが、自分なりに考えて自分なりの世界観でなくても、世界とか社会イメージとか既にあるものはおいておいて、なんか作れるんですよ。ってことを言いたいわけです。
アイデア活動の原点は、トムソーヤ的な話で、壁塗りなど嫌なシゴトとかやりたくないことを楽しくしてみると、全然世界が変わるということがあります。そうやって、自分が面白くやってみると「あれ、これ意外にというかかなり面白い。ならもっとやってみるか」ってなる感じです。このワクワクスイッチみたいなのって自分で気づく必要があるし、人にどうこう言われる話ではないです。
アイデア活動自体も長くなってきたので、もうアイデア活動世界といってもいいでしょうし、自分に嘘をつくわけでもないのでいいなあと。それを受け入れられることで僕もまた感覚として、違ったものが見えてくるかもしれませんし、単なる勘違いという可能性もあります(笑)
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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