ナリワイ本を再読してみて面白かった話

久しぶりに再読ブーム(笑)ということで、ナリワイ本を読んでみました。
ナリワイづくりをしようというのが本書の主旨ですが、おそらく自分で仕事をつくることを通して仮に出来なくてもかなり得られるものが多い気がします。実際はやったほうがいいですけどね。
再読してみてざっと気づいたことを書いてみます。
文庫本も出ていたんですね。
目次
面白かった気づきメモ
ナリワイ支援という趣味が面白い
著者の伊藤さんが書いているのですが、ナリワイづくりを支援するみたいなことも面白いなあと。要するに、こうやったら持ち味活きるものになるよって色々言ったりやったり。ある種ビジネス支援ですけど、ナリワイってものさしや温度感がいいなあと。
オンラインで発表してもいいし、だべるとかもいいですよね。
ナリワイこんなのやっているよーという場を作るのもいいなあと。ニーズありそうならしれっとやってみたいところですね。
自分のナリワイというかやってきたこと
思い返せば、会社員やりながらせどりではないですがAmazonマケプレでブックオフで仕入れた本を売るみたいなこともやった時期があります。相当前ですけど、まああれで利益を上げる仕組みはかなり大変ですよね。個人でやっている人はさすがにもういないと思いますが、ちょこちょこやるならいいのかもと。
アイデア出しはかなり前から、1アイデア100円の時代もありました。懐かしいけど、そうやってどんどん単価が上がってきたんだなと思うとしみじみしますよね。これもナリワイですね。
ITサポートはもうIT好きというか、プログラミング好きとか、そういうところでやっぱコンピュータは好きなんですよね。だから、ずっとやっている感じがします。相談されて妙なものでないなら気軽に乗ると。それでお金になるならないを超えてやることが多いですよね。
リサーチ的なこと。これは仕事でやってて知見を得つつ、磨いていったら意外に出来るぞと。ただこれリサーチ会社のリサーチみたいなレベルではないんじゃないかと思ったりします。プロリサーチャーみたいなのを目指すとなにかズレるので、そこは学びつつもって感じですね。専業とすると飽きるって感じはします。ただこれもやっぱ面白いので、しらべるの好きなんだなと思ったりします。
事業企画は考えるの好きーってことで。抽象化したり、具体化したり。どうすればビジネスとなるか。別にビジネスビジネスしてない、社会起業でも、NPOでも活動して企画するなら、その人が気持ち良い人ならやってる感じです。人ですよね、結局。
ワークショップ然り、セミナー然り。これらはもうホイホイ色々仕掛けてはやった気がします。なのでファシリ的なこともですが、セミナーで話すこともできるし、ワークショップもできるし、結構万能ですよね。それゆえに自走しやすくなると。それを掲げてやるのもいいけれどって感じですよね。しばらくやって疲れて辞めてる感もあります。隙きあらばやれるって感じがナリワイ的なメンタリティーであり、免疫かもしれないですね。
あと、コミュニティではないですが、地味に友人らとつながることをやっていてこういうのも大事ですよね。まあ勝手に話しかけて色々聞いたり話したりってことをやってるだけなんですけどね(笑)
色々やってきたことが、ばばっと書いただけでも結構ありますけど、うまくいかないこととか、今じゃないとか、寝かせたりとか、色々ですけど、上手く回して何度もやっていくと磨かれて整っていくと。整って飽きたらやめたり、別のことをしたりと、その繰り返しだなと、痛感しています。
何一つやって後悔とかはなくて、全部血肉であり、結果であり、楽しいなと。それが続ける、続けられたコツって感じがしますね。
やりたいナリワイ
今やりたいのは、無人本棚などでの本売りです。ですが、これ色々ありそうで実はあまりなくて。古本市とかで年1くらいでやれば満足するし、そこまでコミュニケーションいるのかなあと。出合いは面白いですが、話すを強要するのもなあとか。
そういう意味ではこれ実はやりたいけど、やると飽きる系なんですよね。だから、結局コミュニケーション的な本のイベントくらいでいいのだけど、これもやり尽くしたところで、ちょっと今はやる気も出ないんですよね。やる気があればやるとか、誰かやるなら参加するかくらいはあれど、そういう動きはないと。
その上で、本棚本箱を借りてそこで売るはありかなと。ただそこでどういうコミュニケーションがあるかとか、どこまで想定するかですよね。それだけなんだろうなと。そこがしんどいなら結構つらいかもと。
まあ気が向いたら何か仕掛けるくらいのノリでゆるっと考えています。
ブレストコミュニティは強い
自分の友人らとやっていますが、これアイデアを出すぞー!みたいな場ではなくて、ゆるーくつながっていて、時にはブレストもやるし、仕事とか、ネタを共有する場です。ゆるーくです。別に反応しなくてもいいし。そこはわりと友人次第、人次第で。
でも冷静にこういうコミュニティや場があるかなんですけど、ないとしんどいのかもなと思ったり。どうやって作るか?って言われてもつながりとか、色々思考錯誤していくだけってなっちゃうので、方法論があるわけではないと。だけど、色々仕掛けて何かやっていると人が関わられる感じですかね、それがコツっちゃコツです。
逆に仕掛けないと何も起こらないってことでいいかなと。やれば何か起きるくらいの感じですね。
茶道は教えることで生計を立てる
さらっと書いてあってので面白いなと思ったは、茶道はお茶会をやって儲かるとかでなく、弟子や教える人をとってその教える形でお金にしていくんですよね。とはいえ、これって暖簾分けなり、そこから独立もあると。でもその間はあまりお金は出ないけれど、しっかり教わると。
当然、お金自体はお客さんなり、その場で撮取るだろうし、他の仕事って作りつつそこでやっていくと。先生であれば講師できるし、大学はわからないですが専門学校なり色々な場があると。
ここで気づいたのは、お茶が出来るからお茶を売るのでなく、お茶を作ることを教えるように、一つメタ的に教える化するとナリワイ化しやすいだろうなって感じもしました。
という意味で、アイデアの出し方を教えるのは悪い方向性ではないのだろうと思ってます。ジョブやニーズがあるかはまた検証していくところで。
趣味と仕事は重なりあう
今だと、半農半Xとかもありましたが、一時期昔は、ホビネス=趣味ホビーとビジネスを組み合わせ造語もありました。
さらに複業などではゆるかやに複数の仕事で組み合わせると、何をしている人かは分かりづらいですが、そういう時代かなというところです。昔よりやる人が多いのと、その概念が「ありだよね」になってきた。それは時代の変化を感じます。もっと昔だと尖った人がやってたけれどってことですよね。
昔、尖ってた人はよりキレキレかもしれませんしね。
趣味を仕事に重ねる、どっちでもいいのですが、自己実現性が増すので面白くなるのはそうだよなあと。この醍醐味を知っていれば、どの配分でやるか、どこまでやらないかが分かるようになるかと。これは経験値を積んで磨くしかないかなという感じがします。
自分だけで閉じた箱庭であれば、一人でやればいいんですが、ビジネスとかナリワイとかになると、やはり開きつつというのを意識していかないとなというところがあります。
趣味を仕事にしろということでなく、重ねると楽な人もいれば、きつい人もいる。だから人次第な感もありますね。僕は当然重ねたほうが面白いよなというタイプですね。
作ることを増やす。RPG的レベルアップを目指す
今年はとくに、作ることを意識しています。作るって料理から何でもですが、それ自分で出来ないかな?を考えていく。全部は無理ですけど、自給的な視点があると、ぐっと生活が豊かになる感じがしています。全部買うとか、借りるってのも何かシャクだなと思いまして(笑)
一つずつでいいのでやれることが1増えるだけで、またそれを使って手段として別のことがやれることになる。そういう積み重ねって足し算的よりも、累乗的というか、掛け算的な感じがしますからね。
田舎に雇用はないが、仕事はある
これはよくある話です。どういうことかというと、雇用=カセギってことです。つまり、雇用とは、何かしら雇われてそこで働いて賃労働をすると、これは田舎にはないんですよね。そんなボリュームのある、安定的なものはない。あってもメーカーの工場内労働とかくらいじゃないですかね。
逆に仕事とは、ツトメってやつです。つまり、社会が必要とする、コミュニティが必要とする、お隣さんが困っていることがある。そういうことはあるわけですよ、いくらでも。
例えば草むしりでもいいし、間伐するでもいいし、祭りの担い手がいないとか、いくらでもある。それでお金になるわけではないのですが、お金に一部なるのと、あと物々交換なりで農作物然り色々なものが入ってくる。だから生計は立てられなくはないんですよね。ただお金は得づらいはずです。
逆に都市から人を呼ぶ、通販でビジネスを作る、鶏舎を作って新鮮な卵を売る。そういうのって新しいナリワイですから、めちゃくちゃ喜ばれると。パン屋さんが田舎で成り立つのも、そういう仕掛けがあるからですよね。いきなり投資をして、オラオラやっても成り立つものではない。仕掛けと仕込みと仕組みがあるからこそ、やれるやつですよね。決して真似するのでなく、自分でまず藻掻きながら投資を控えて学んでいくのがいいですよね。
あとは業務委託ですよね。一時的に農家を手伝ってみたいなものなら繁忙期ならあると。でもそうでないならないよねと。そういう世界です。これはそうだろうなと想像可能です。
だから、一部だけで見るのでなく違う視点で見ることも大事だなと。
おわりに
ナリワイ本久しぶりに読み直したのですが良い本ですね。
ナリワイづくりというのは、仕事でもビジネスでもない、著者の造語となるわけですが、カタカナで書くことで、自分のマイプロジェクトであり、それはお金になるからやるという「カセギ」のために死んでもいいわけでもなく、いい感じのその人らしい、ものさしがある「活動」となると。ハンナ・アーレントでいう「活動」であり「仕事」かもしれませんね。決して「労働」=雇用=ツトメみたいなものではないと。
もっとも雇用が駄目ではなく、あくまで自分がナリワイづくりをする上で役立つならありだし、ナリワイ的に修行として雇用も十分選択肢にあるし、それを否定するわけではないです。
ただ、カセギだけでお金に終始してそれをやるために生きると、まあしんどいはずです。何のために生きてるんだろうとなると。
そういうやばい状態にならないためにも、自分なりのナリワイを作って免疫を高める。思考の免疫でもいいですが、やはり油断するとすぐ怪しいビジネスや詐欺や妙な副業に侵されるわけですよ。そこの防衛は大事ですよねというのも、冗談でなくあると。
自分がナリワイをしっかり、顧客が見えて仕事価値が見えて、ペースも決められれば、あとはコントロールしていくだけです。飽きたら辞めればいいので、また作れば良い。そうやって作り出せること、辞められることをやれればそれは文字通りものさしとして、自分が自分の裁量でやるから、楽なはずです。辛いことはあれど、面白いって感じで。
というわけで、シゴトづくりなり、ビジネスなり、何かしたいなと思ったら一読をオススメしたい本ですね!
筆者プロフィール

- ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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