弁護士ドットコムのビジネスモデルを調べてみた

ふと気になったので弁護士ドットコムのビジネスモデルを調べてみました。2022年3月期 第3四半期の決算説明資料を見てみます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000206.000044347.html

弁護士ドットコム株式会社は4事業あり

弁護士ドットコム自体はサービス名であり社名ともなっています。サービスでは、弁護士に相談できるプラットフォーム、マッチングサイトみたいなものですね。

他にも、税理士ドットコムビジネスロイヤーズ、クラウドサインという事業があります。クラウドサインなんかかなり伸びている印象があります。

弁護士ドットコムと税理ドットコムは同じビジネスモデルに見えます。ビジネスロイヤーズはちょっと分からないですね。クラウドサインはSaas型の電子契約サービスのようです。

今四半期は18億円と、コロナ禍とかあまり関係なく、昨年同四半期は13億なのでしっかり成長していますね。

弁護士ドットコム

まずは弁護士ドットコムです。

登録弁護士にユーザーが相談できる、非常にシンプルな仕組みです。無料でも出来ますが、回答自体は有料でないと見られないという有料会員の価値づけがされています。会員は月額330円で、2019年からの会員数では19万人がピークで、今は2021年12月で17万人程度となっています。これだけで、5000万以上の収益になるので、年で6億程度になりそうです。

ユーザーはやや振れ幅があれど、登録弁護士側は割と増え続けていて、今では21,412名となっていて、有料登録弁護士は5,171名となっています。ここで有料登録弁護士って何かというと、月額2.2万円で、弁護士の集客支援のようなものとなっています。こちらは12ヶ月単位なので、初期費用は5.5万ですが、基本1本24万くらいって感じですね。弁護士ドットコム内のSEOとか色々付与される感じです。これで、約5,000名で2.2万円なので、1億で、年でいえば12倍なので12億と。よって、利用ユーザーからそれぞれマネタイズしているんですね。

6億+12億で18億程度売上がありそうということが分かります。

こういったマッチング系のサービスはどちらかしか取らないところもあるため、どちらからも取れる、それをやっても価値があるというのは独自の価値を作っているのだなと感じられます。

成長はこの会員数を見ていく、とくに無料と有料の割合くらいですかね。一方で他は追随できないとすると、天井がどこかということにもなります。

今四半期では、弁護士ドットコムは弁護士支援サービス+有料会員サービスの合計となるので、7.5億くらいの規模になりそうです。ところで、有料会員サービスは個人の月額330円なので、月5000万とすると四半期は1.5億で合致します。弁護士支援サービスは6億なので、1ヶ月あたりは2億円となります。年単位の契約なので四半期ベースで均す意味はあまりないですが、再度計算してみます。

初期が5.5万+1契約12ヶ月なので2.2万×12ヶ月=31.9万円/年となります。解約等もあるのでしょうがそこは無視して純粋に5,171名で掛け算すると、31.9万×5171名=16.4億となります。これを四半期なので4でわっても、4.1億円程度です。ちょっと2億くらいずれるのが気持ち悪いですね。

サービスページをよく見ると「2.2万円から」となっているのと、IR資料でも集客支援サービスは全4プランあるので、もう少し上のバージョンのプランがあるかもしれません。

あと、弁護士向けの書籍を見られるライブラリサービスが月9,000円、オンラインセミナーが有料かは不明ですがこういったサービスもあるので、それらのオプション的なもので積みましていると解釈しました。

税理ドットコム

ほぼ同じと思われますが、税理士ドットコムも見てみましょう。

こちらも有料会員モデルのように見えます。6000人くらいの会員がいるわけですが、これらは登録税理士となっています。売上は四半期で174百万円と全体でいえば1割程度で大きくはない感じですね。

こちら税理士向けページを見る限り、会員モデルでなさそうです。つまり紹介手数料モデルで、継続案件とかスポット案件で税理士側からすると、登録すると紹介案件が来るって感じですね。その時手数料をもらうというモデルになっています。

クラウドサイン

先のサービス別売上P.8をよく見ると、ほぼ弁護士ドットコムの売上はそこまで変わっていません。増えているけど、3年間で四半期ベースで6億円→7.5億円です。個人の有料会員もほぼ変化なしと言っていいでしょう。

その中で伸びたのは、クラウドサインで、3年前の同四半期では82百万円しかなかったのが、今では7.6億まで成長しています。これは、弁護士ドットコムと同規模、いや抜かしたと言っても良いわけですね。

クラウドサインは、契約書などの電子版と言えます。電子契約サービスですね。色々ありそうですが、大きいサービスを握っている印象です。これが受けて伸びているというところですね。

こちらはSaasモデルで、無料プランから、ライト、コーポレート、エンタープライズとあるようです。ライトで月1万円で1件200円かかる感じですね。つまり、固定費+重量課金みたいなものですね。より上位になると、規模に応じて使いやすくなる感じですね。

ぱっと見ると、固定費よりも、従量課金つまり送信1件あたりのがなかなか効いてきそうです。四半期別で、今四半期で1,153千件、つまり、115万件も送信数があります。これだけでも、200円/件とすると、2億円ですから、大きな売上ですよね。今後もまだまだ伸びていく感じですね。

ビジネスロイヤーズ

これはあまり見たことがなかったサービスですが、これは弁護士向けのサービスとなります。BtoBですかね。

つまり、弁護士さんが登録して、最新の判例とか法ですね、専門知識を得ると。あとはそのために、電子書籍などの法律書とかですかね、閲覧できる有料サービスがある感じですね。この会員数は7万人となっています。こちらの売上はぱっとは分からずでした。

弁護士ドットコムとクラウドサインで回していく

2事業が柱となっていき、税理士ドットコムやビジネスロイヤーズは安定して回す?感じですかね。とはいえ、専門領域が弁護士とか税理士とかでそういった専門家データベースを作りつつ、それらをtoCかtoBか適切なところで繋げられるのがこの弁護士ドットコムの強みなのかなと感じました。

実際にクラウドサインも契約書ですし、弁護士領域でやはり強みが出ますよね。ここに、司法書士とか、行政書士が出てこないのはなぜかと思ったのですが、おそらく質の担保とか、専門性の問題かもしれないのかなとふと思いました。ここらへんは気になる人は調べてみても面白そうです。

一般生活者からすると、弁護士ドットコムが最も弁護士としては身近になりそうで使えそうです。次に、法人ならクラウドサインですかね。税理士さんなら税理士ドットコム、弁護士さんなら弁護士ドットコムかビジネスロイヤーズとかって感じですかね。

マッチングビジネスでも専門領域を開拓してそこで回していることで、ものすごく急成長は難しい気がしますが、手堅くあるというところが面白いな感じました。

記事を書いた人

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。まずアイデアを出すアイデアセッターであり、生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、手を動かすゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数あり。毎日生まれるアイデアから世のために貢献していくスタイルです。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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