国内アイデアプラットフォームサービスまとめ【2021年】

関連する記事としては、アイデア系プラットフォームサービスのまとめ(2016年)アイデア系プラットフォームサービスのユーザ数(規模)を調べてみたがあります。

アイデアプラットフォームなのか、アイデア系プラットフォームなのか「系」のニュアンスはありつつも、ざっと上で取り上げたものも見直してみました。

海外サービスは扱ってないため、国内のみとなります。

アイデアプラットフォームの定義

先回も書いたのですが、定義としては以下です。

  • アイデアを個人等が投稿できる
  • 稼働感がある(例えば投稿が最近3ヶ月以内にされているなど)
  • アイデアを評価する仕組みがある(分かりやすくいえばコンペやコンテンストなどがある)

というところです。

ぱっと思いつく除外ケースは、

  • いわゆるスタートアップ的なアクセラレータ的なサービス(スタートアップスタジオとかも)は除外
  • リサーチ寄りのアンケートパネル調査やリサーチだけなので除外
  • ココナラみたいなシェアリング系サービスも除外
  • Teamkitのようなチームビルド系はアイデアを扱うのでなくプロジェクト立案や企画を扱うので除外

まあ統合されているものとかもあるので、そこは僕の主観です。あしからず。

アイデア共創

Blabo!(ブラボ)

CCCマーケティング株式会社が運営する共創型のアイデアプラットフォームです。大手企業や自治体などのお題に対して参加者がわりと自発的にコメントしアイデアを出していくところが「共創」感があります。

創業は坂田さんで2018年にCCCに売却ということで、Tuneという会社を設立し活動されているようです。

2011年から運営しているBlabo!は現時点で10年経っているわけですが、本質は変わらず確実に共創マーケみたいなところをサービス化し、ビジネスとしても成立した稀有な例という印象ですね。

コンテストのリターンは大きな金額でもなく、むしろ粗品や少しの謝礼程度です。これで回るというのは世界観として金銭的報酬だけを求めるユーザーはほぼいなくて、そこからアイデアが生まれたり商品開発に関わったりその一助となったりというところに価値を置くユーザーで成り立つと言えます。

これは何かしらサイトやサービスを立ち上げたことがある人なら思わず「まじか」と思ってしまうのですが、それをやっているのがすごいですね。

ビジネス共創

Wemake

共創プラットフォームということで、参加者(ビジネス、マーケター、デザイナー)などが企業のとくに新規事業のお題に提案していくものです。

賞金額がやはり大きく見えるのですが、大手企業など予算を出せるところが多く、また新規事業などのコンテストとしてもアイデアの制約は結構シビアに見えます。

本サービスは設立当初はいわゆる商品開発共創プラットフォームでした。ただこのモデルはユーザーのアイデアを商品開発して売れて分配するようなものですが、うまくいったものがまずないんですよね。あるとすれば、無印とかメーカーや小売みたいなところで企業内でなくそのファンや生活者をゆるやかにつなぐコミュニティ型ならいけるかもというところです。要するにその意味でブラボは大手企業がそのコミュニティを作らなくてもわりといい感じで作れるので安く感じるはずです。

Wemakeも賞金額は高いわけですが、それでも新規事業費用やそのビジネスアイデアや精査をユーザー自ら調べてやってくれるため、これもクライアント企業から見ればまあ安いのかなと感じます。もちろん予算感や規模にもよるのでしょう。

アイデアという扱いをしていますが、アイデアというよりもビジネスアイデア、またもっといえばあビジネスプランであり、新規事業のネタとなるので、コミットメントが高くないとなかなかという感じですね。また採択された場合もつまりいくつか審査や予選があるのですが、数ヶ月のブラッシュアップはあるのが普通なのでそれをやり切れるなどのリソース配分もポイントとなります。

ところで、大手企業や企業側の新規事業からそれが世に出るのまでは見られるかですが、あくまで僕の感覚ではこれも結構難しいだろうというところです。確かに新規事業を立案して作っていくけれどそれもお眼鏡に叶うとかうまくいくものはかなり少ないので、こういうのは確率論でしかなさそうですね。

参加するユーザーのモチベーションはアイデアが採用されたという感じよりも、自分の実力やビジネス構想を腕試しするというような人に合っている感じがします。

このサービスも共創型というところをどこまで詰めるかによりますが、やはり共創の範疇でしょう。その上で、ビジネスとして成立するというところでも稀有な例となりそうです。

商品開発

アイデアステーション

リニューアルされ大分印象が変わりました。従来は発明アイデアのネタみたいな感じでしたが、昔のWemakeのようにアイデア投稿→それを評価→商品化というところを丁寧にやっていく感じを受けています。

このサイトも長く運営されているのですが、正直ビジネスとしてどうかは不明です。一方で商品開発として生活者が欲しいものを作るというところでは純粋な感じがしますね。

みん100

100円ショップのアイテムに絞った開発を行うサービスです。ブラボやアイデアステーションを100均で絞ったみたいなイメージで良いと思います。PCでみると見づらいですが、主婦等スマホ向けに最適化されている感じですね。

以前調べた記事があるので詳細は、100円ショップアイデアを集めて商品化するみん100を調べてみたを見てもらえればと思いますが、2014年から稼働していて、7年となるのでなかなかの老舗となるのではないでしょうか。

うろ覚えですが、100均アイテム開発サービスみたいなコミュニティ的なものはいくつかはあったと思いますが、競合となるかは不明です。あと市場としてはまだまだ堅調なのかその分商品アイデアが求められていることになりそうですね。

Trinus

プロダクト共創プラットフォームということで、プロダクト=商品を開発できるサービスです。デザイナー等が多い印象で、いくつか販売されているものも買ったことがあります。

当然ですが、大手企業メーカー=消費財が多い感じです。大手メーカーからすると新規事業感はあるはずですが、技術などを明確に打ち出してそこから考えるあたりはWemakeとかなり近いです。ただビジネスアイデア、企画やデザインというところは「プロダクト」に寄せられる感じもするので、違いはありそうです。

参加者は基本的に企業のお題に投稿する形となり、最近はクラウドファンディングもかぶせていく感じになっているようですね。

ビジネスアイデア

イノベーションクラウド

博報堂コンサルティング社が行うアイデアコンテストサービスです。共創型という意味では、参加者同士がやりとりすることはないため、共創度は低いといえます。

一方でアイデアの粒度がWemakeほど求められるわけでもなく、ブラボのような「生活者寄り」というわけでもないため、ビジネスアイデアの粒度としては個人的には最も面白いと感じているところです。例えばビジネスアイデアとして求められるのは、300字程度の文章です。

僕は2016年から参加していますが、それ以前からもありました。今も稼働しているため、なかなかユニークな仕組みということで評価できると思います。

タイトルにあるイノベーションは正直そこまではいかないとは思いつつも、アイデアの力で何か変わっていくとか、変えてくというのは感じられるかなというところです。

ユニーク型

不満買取センター

会員数も62万人となっていて堅調です。不満を生活者から1個10円で買い取る面白いビジネスモデルです。それをAIやらで解析して企業マーケとして提案したりシステムサービスを使ってもらうわけです。よって、生活者からお金を取らず(むしろもらえる)、企業がそこそこのお金を出しているということになりますね。

当然不満をそのまま売れるわけではないので、そこへの分析技術や最終的には人力でレポートしたりというところになるわけです。そこで価値創造をしているのがすごいと感じます。

このユニークネスでビジネスとして成立するモデルになっているのはすごいので認知度は高いと思いますが、取り上げてみました。

終了していると思われるもの

先回リサーチから大分経っているのもあり、改めて観測しているとやはりうまくいかなかったものもあるのでそれらもピックアップしてみました。終わってないものもあればすいませんということで。

Skets

ADDIX社が2011年から行っていたサービスです。公式ではマーケティング型クラウドソーシングサービス「Skets」というのですが、アイデア会議などもありそれが「アイデア」を扱っているところでした。ブラボに近い感もありましたが、そこをとんがらせていたわけでなかったかなというところですね。

途中から案件も見られなく止まっているように見えましたが、2021年5月末で終了となっています。

【Skets /fumu2】サービス終了のお知らせ

後発のサービスもあるようですが、この手のマーケティングと生活者から聴くというパッケージのものはわりとあるのでどういう特徴を作るかによりそうですね。

10年間お疲れ様でした。少しだけですが使わせてもらいました。ありがとうございました。

ディアゴスティーニ企画室

こちらもたまたま見えないだけか以前あったページが見えなくなっていました。ディアゴスティーニはパートワーク誌で有名かと思いますが、そのアイデアをユーザーと考える企画でした。当時のプレスリリースが参考になります。

『iDeA MAN 企画室』オープン!

ただ最初はものすごく盛り上がったのですがその後は結局商品化されるものは少なく、ユーザー同士でなにかということはなかったかなと感じられます。

企業内でもですが、企業外でもコミュニティを作るというところではなかなか巻き込みが難しいのだろうとも感じます。一方でなかの人つまりディアゴスティーニ社的にはある種のネタだったわけですが、やはりプロとして素人の外部を巻き込み方があるのだあろうか、それとも社内で少数精鋭でいくので最適解なのか。

このあたりは機会があればしれっと聞いてみたいなあと感じました。終わったかは分かりませんが、一旦終了という認識でこちらもお疲れ様でした。もちろん僕も当初コンペに応募しています(笑)

ILOILOH

イロイロと読むのかなと思います。UIUXが面白く画像2つからアイデア出すような形で、商品開発、あったらいいなを投稿できるサービスでした。でしたといってるのは投稿も2018年から見られないので、ほぼ停止しているといっていいと思います。気になる人は見てみてください。

こちらは中小企業やメーカーがコラボして取り組んだというところが面白かったなあと感じています。

アイデア買取系サービス

これらは年に数個は必ず出てきますが、まあうまくいったものは肌感としてゼロです。結局、そのアイデアを実現できるような仕組みや特許ではないですがアイデアを囲い込む仕組みもですが、さまざまな仕組みがあって、現実にして価値が出ます。アイデアに価値がないとは僕は思わないのですが、100%アイデアだけで実効性がい世界ならやはり「価値はない」というところです。これらは実現しようとしてうまくいかんなとか、色々経験していれば見えるところでしょう。

例えば、レシート買取アプリみたいなものがありますがこれは「アイデア」としては面白いですが、アイデアを買い取っているわけではないですよね。アイデア自体を扱って買い取るというのは胡散臭さもつきまとうのですが、その理由は文字通り「価値」になりづらいからですね。

そういう意味でアイデアを買い取るという場合まず怪しさや疑わしいから入っていって、多くはそのまま消えるのですが、それでも何かあればやってみるのはありです。ただ、そもそもそのアイデアからどう稼ぐかが見えないなら下手すると詐欺的にお金を出させる仕組みかもしれないので、そういうのはもちろん気をつけてください。

まとめてみて

2021年でアップデートしてみたというところですが、やはりいくつかはサービスとして成立しなかったりなくなったりというところでした。アイデアプラットフォームだからでなく、いわゆるインターネットでのサービスは簡単に作れるのでその分簡単に消えるところも多いわけですね。

意外に残ったのはかなり前からある、少なくともスタートアップ的にGO!みたいな感じでなく、少なくとも5年は古くて10年は地味に長くやっているところも多いのが印象的でした。どちらかというとスモールビジネスというか、地味に稼ぐというモデルですし、マッチング的な要素が常にあるので、アイデアを仕入れてそれをどう付加価値をつけて企業等に売るか。そういう意味ではCtoBというか、まあBtoCなんですが、その感覚が求められそうだなと感じました。

あとは、ビジネスアイデアを取り扱うこともまあ難しいのかなという肌感でした。商品開発はプロダクトがあるのでわかりやすいですが、売れるまで一直線に求められるとまあきついんですよね。ただわかり易さはあると。むしろマーケティングということでその支援をするビジネスはあるわけですし、これも手段ややり方だなと感じます。

個人的にはユニーク型がもっとあればいいのですが、なかなか立っていられないかなというところですね。

アイデア系プラットフォームとかアイデアマッチングサービスみたいなことを考えている人はぜひ上のサービスはインプットして分析した上でやってみてください。何か参考になれば幸いです。

もし他にこんなのもあるよという情報があればお気軽にご連絡ください!

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