考えるスキルを武器にする本がよかった
とくに、1,2,3章の初級編みたいなところが良く。
買ったのは、とくに思考が苦手=アイデア出しが苦手ということで理解していて、そういう人向けに著者はどう伝えるのか、というところが気になったので。僕自身が考えるのが苦手ではない点に留意(笑)
目次
面白かった点
考える時間でなく考えた量=思考量が大事
考えればいい=10時間考えれば、1時間よりも10倍良いとかでなくてということ。つまり、質になっているかもそうだし、問いかけが鋭いか、本質的かといってもいい。そうやって関連して脳が動いていることが、多分思考といえる。
当然紙に書いたり打ち込んだ量が多いのは良いが、それが意味のない羅列なら意味がない。プログラミングとかでいえば、コード量が100行あっても、10行処理と同様のことはあるわけで(ループ処理とか)、そういう定量で測りづらいものでもある。
とはいえ、明確に著者は思考量といっていて、この言葉はなかなか斬新。著者的には「文字量でなく、考えたことや使えそうな情報」というようにしている。
脳は思うと何度も同じことを考える
考えるのは書き出していくことで、思考をステップや段階、論理や発展など色々と膨らませることといっていい。
頭の中で考えることはそういう意味では出来ない。ある程度しかできない。思うとは、脳でぐるぐる回ることといってもいいかも。悩むに近い。
思うとはまたは反射的といってもいい。論理的とかでなく情緒的に近いかもしれない。システム1とシステム2でいえば、システム1っぽいというか。
考えるとは、システム2のはず。
書くでも話すでもいいので考えるワークが面白い
実際にワークをやってみた。紙に書くのと話すことについては前計測した気がするが、改めて。
ワークはテーマを設けて5分ほど。
やってみたテーマは「積読について」。紙に書き出すので約700文字。思考量として気づきは4本程度。
話すのは約1000文字。気づきは7本。
文字数は目安でしかなく思考量ではない。使えそうな気づきがそれぞれあったがそれほど変わらなかったかもしれない。
書く、話すについてそれほど違和感はなく、話すと色々と雑な情報がまじりやすい。書くところで冗談を入れないような感じで、余白や余韻が色々と出てくるのでまとめるのが大変なのが話す方。
本的には得意なものとかでやったほうがいいという。あと、意外だったのは、「会話の例」で、「会話は意外に言葉を選んでいる」ので、脳感じたこと、考えたこと→書き出すは出来ない人が多いよう。トレーニングや練習で多分できるようになる。
これはアイデア出しとも関わっていると感じた。つまり発散ができないのは、収束モードになって選んでいるから。そこを一旦ステップで分けるか、外すようにしないとだなとというのは再確認出来た。
考えると分けること
哲学のように聞こえるがその通りだなと。
得たネタをインプットをまず分けられることでそこで整理できる。わからないとは分けられないといってもいい。フレームワークも分けているだけというのも納得できる。実施にフレームワークは創発ではなく、整理や情報を伝えるという意味でしかないので、たまにあるフレームワークを使えばなんでもいけるはまずいんだろうなと。
筆者の視点で面白いのは、「分けることを自分で作るのがユニーク」ということを指摘している。これはなるほどで、独自の見方であったり、分け方。とくにポジショニングマップなら2軸をなんで切るか?
ケーキ屋のケーキも甘いとか、価格なら普通だけど、店主の愛情と「サイズ」で切るならまた違うのだと思う。特異にすればいいのでなくそれがあなたの見方があるなら独自になるということ。これは面白いなあと。
分けられないなら、多分理解は出来てないので、分けられるところまで戻っていくのが良さそう。
概念図を書くのは楽しい
これは非常に面白く、著者は4つくらい使っていると。ベン図、ステップ図、二軸図、プロセス図。
このあたりは自分も図解しているのでこれらを入れてみてもいいし、伝えやすいテンプレや型をもっと作っていくといいかなと思いつつ。よりブログの図解もやっていきたいと。
おわりに
4章以降はさらりとなってしまったが、考えるってどういうことか。それを磨くにはどうすればいいか。ここでは著者は大手広告代理店の戦略プランナーであるところから、その道のプロの考え方があって良い。
とくに、1,2,3章あたりがおすすめ。他は仕事でやるとか、高めたい人ならいるかもしれないが、基礎的なのはこの3つと理解。
考え方分からんという人はぜひ(笑)
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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