脱資本主義的の次はどうなるかはわからない
資本主義的なものは、結局富めるものが富み、そうでないものとの格差が広がります。これを良しとする人は富裕な人ですけど、貧困や暮らしていけない人は怒るわけです。
社会システムとしてこれらは綿密に成り立っているので、たまにありますが、仕事がない=その人の価値がないのでなく、仕事をあてがう仕組み、または教育がされない、その場でなく以前の問題というのが僕の考え方です。社会のせいになんでもしろということではないですが、構造的な問題は社会のことですから、多くは社会問題です。
例えば、犯罪者が何度も再犯するというのがあるとして、なぜかといえば、コミュニケーションが分からない、仕事を何からのストレス継続できない、色々な理由がありそうです。当然犯罪者として差別されて何か言われるというのもあるわけですね、それが分からなくても「言われのない」言葉を想像してしまうかもしれません。
これって教育の問題でもあるし、所得がないから盗むというのはわりとふつうだと思います。だからその当事者である人だけが悪いと考えると、社会設計とか社会システムに興味がいかないんですよね。という人は、資本主義とか社会主義とかのシステムに興味を向けるのは難しいかもしれません。
さて、ここでは、そういう資本主義的な考えが終わったり、弱くなると次に何が出てくるか。それは社会主義的といえますが、社会主義って社会維持として全員が公務員となり、均等や公平な分配と言えると思います。ですがこれはわりと崩壊した仕組みだった気がします。
ただ、例えば日本なら皆保険制度みたいなセーフティーネットがある、こういう福祉的なものは社会主義的な印象がありますが、実際に所得に関わらず、または所得に応じて負担することで、誰もが受けられる仕組みは素晴らしいと思います。一方でこの保険制度を見ても、それなら何度も怪我をしてやろう(笑)とか、保険金詐欺みたいにだまし取ってやろうという人がいますよね?これがなくならないのは明確ですが、そういう犯罪リスクを持ってしても、リターンがあるからやるんですよね。またはそういうことを何かしらお目溢しを出来ると思っている。これがいわゆる汚職とか不正とかってことですよね。それがはびこれば、まあ暴動になったりするし、世の中が乱れるわけですね。
それは現時点の世界観でも一緒ですね。そして全く関係ない国なんてなくて、関係していると考えてどういう影響があるかと考える方が僕はあ面白いと思っています。
目次
資本主義が良かったところ
まずは資本主義的なところが良かったことについて考えてみます。
- 身分制とか関係なく、個人の意志や努力の余地がある
- 資本があれば成功者となりやすい
- 民主主義的なものとある程度相性が良さそう?
- 資本が資本を呼ぶので経済成長には最適
というざっくりな印象です。色々ツッコミはあれど一旦このくらいで。
社会主義が良さそうなところ
次に崩壊したシステムではあるのですが社会主義が良さそうなところを考えてみます。
- 労働や社会発展が計画されていて進展させやすい?
- 雇用保障や得られるお金の保証が国家によってなされる(全員公務員)
というところでしょうか。あまり知らないので書き出せないですね(笑)
それぞれのデメリット
資本主義のデメリット、社会主義のデメリットも考えてみます。
資本主義のデメリット
色々あるのですが、まず資本を重視するあまり、結果的に格差がひどくなります。人口1%の富裕層が世界の富の50%を持っているって数字はざっくりですがこんな世界観です。まあこれはなんだかなって思いますよね、さすがに。
民主主義と資本主義は別物というところですが、人々の声を聴くという議会制はまあそんなものかと思います。一方でこれらは政治家の腐敗とか汚職とかありますし、なんだかなですが、これも民主主義というガス抜きになりがちです。
自由や夢みたいな、いわゆるアメリカンドリームみたいなものは実際どうかはおいておいて格差や頑張りが適用されるかはまた別で、既に資本を持っている人が有利なゲームだとバカバカしいという感じがしますね。
一言でいえば、資本が強すぎて無理ゲーになるのでそこが一番のデメリとですかね。
社会主義のデメリット
これも色々ありそうですが、まず権力者というか治める為政者の汚職、独断になりがちです。結局、公務員的というのはある種の嘘で、所得差がなぜかあるし、一部の人だけが恩恵を受けていると。
仕事のコントロールとしても、計画経済が有名かと思いますが、これソ連時代で5カ年計画とか2回やってめっちゃ経済成長しているんですね。そういうのもあってすげー!って思いがちですが、まあ良いところの裏にめちゃくちゃ反動もあるわけで、全部がいいとも言えないと。一方でソ連崩壊によってこれは難しいよね、という見立てがあるわけです。
社会主義で民主主義とかもありそうですが、だれが社会の経済なり政治なりをコントロールするかとなるので、仮にそれが人民のために良いからとか意見を聴くとかいっても、なんかちぐはぐなんですね。資本主義がそれが出来ているかはおいておいて、多くは権力がある人達が、汚職、癒着、何か自分に有利なようにします。というかそういう欲はもうだれでもあるのでOKとしても、それがひどすぎれば暴動となると。
分かりやすいですが、コントロールする側は言うだけですし、当然そこに武力があると。でもされる側はそれなりになにかしているわりに見合わないと考えるとそりゃ対立となりますよね。
ハイブリッド型というのが一つの結論
僕の中では、バランス比率は不明ですが、資本主義的な中での社会主義領域があるようなもの、これは逆に社会主義的なもので資本主義を入れるみたいな感じでバランスを取ることが一つの結論です。
ただし仮説でしかなく、こういう人や社会が集まってしかも数年で分からないようなこと、世界のバランスもあるようなこと、タイミングや運もありますから、まあ分からないので、一つの考え方程度に過ぎません。検証もしづらいですから、どう読み解くか、解釈問題でしかないかもしれません。
一方で、現象として面白い動きがあります。
それは会社とか営利を求める動きが変わりつつあることです。日本は成長してないわけですが、成長しない=即苦しいわけでもない。ただ、さすがに給料等が上がらず所得が上がらず可処分所得が上がらないというところにおいて、結果的に子育てできないとか、豊かな消費をするということは辛くなっているはずです。世代にもよりますし、色々な個別の状態はあれど、全体としてそう捉えています。もちろん富裕層は対象外ですよ。富裕層とは資産が数億程度あるとか、そもそも資本運用で暮らせるような人と言っていいですから、そういう人は数%程度しかいないかと思います。統計データもあるので見てみると面白いと思います。
それで、そういう会社ですね、企業は当然営利としてお金を儲ければいいのだ(という会社だけではなかったわけですけど)が主流でした。今はSDGsといってそれが正しい捉え方はおいておいて、そういう社会を考慮して、持続可能性を考慮しないと批判される時代となっています。ただこれは働く人の価値観もあるので、Z世代という若い人は顕著になるものの、当然その世代でも「環境なんて考えない」人もいるし、70代でエコで暮らす人もいるわけですから、そういう外れ値や違いはあると。
そんな会社がエゴではなくなってきたのはかなり大きいです。しかもそれが意識高い一部の人ではない、ある種のスタンダードまたはある種の考え方として「出てきた」ことが僕はポイントだと思っています。最もそういう意識自体をなんじゃそらという人もいるので、全員がそうではないでしょう。しかし確実に変わってきたのではないかというところです。
つまり、資本主義でいこうぜという組織体である株式会社等がメインだった社会が、確かに形態はそのままではあるけど、より環境負荷なり社会について、そして働くことについて考えてないと「人が取れない」し来ない時代となっていくわけです。これはシンプルに良いと感じます。ただ、そういう会社の比率が数%では弱くて、1-2割までのティッピングポイントレベルで出てこないと変わらないかなというところです。
さらにそういう変化が出てくると、ここでは一つありそうなのは、その会社で働く意味です。最近パーパスという言葉が流行ってバズワードで終わりそうですけど、一方でこの意味を考える、存在価値を考えるというところで、考えて実際どうかを経営陣だけでなく従業員も考えるところまで落とし込められるかどうか。多分実際には「そんなの考えなくても仕事はできるし給料もられるから関係ないよな」という人が多いのかなと思います。なぜならその通りだからですね。ですが、そういう大局的なことや社会の影響性や考え方を配慮しないと、そう結局自分が首を絞めるんですね。
このロジックは先の社会主義でいえる、自分だけ出し抜いてお金を得るために権力側に取り計らってお目溢しをもらうみたいなことで、汚職や不正となるのと一緒ですね。汚職や不正をしているわけではないという反論はさもありなんなのですが、実際には「近視眼的にものを捉え出し抜く」レベルが違うだけで、根本的に一緒なんですね。
で、こう考えると、意識を高くもって考えないと駄目だとなるのですが、実際にそこまで考えなくてもいいと僕は思います。ただ、この点は明確にしたいのですが、「そうやって誰かが考えたシステムに乗る」か「自分で考えてこっちかどうか試してみるか」というチャレンジングな人か、その生き方や考え方、適正なんですよね。
明らかに前者で乗っかりたい人が多いはずです。あなたはどうでしょうか。このブログを読む人は後者の人が多いはずですから、チャレンジングな人は考えて試すこと、つまり批判的に現状を捉えていいのかなと。それは向いているってことですね。
逆に前者の人が後者のような立ち回りをすると辛いかもしれません。だからこの前者の人にタイプが違うという意味で「考えよ、意識せよ、行動せよ」というのは僕はあまりする気がないです。というと選民思想みたいですが、そこまで思ったことはなくて、純粋な考え方、価値観の問題で、押し付けるのはお互いに良くないって気持ちからなんですね。
では前者の人がどうなるかというと、何かしら資本主義から脱した社会主義的な何かシステムが十分出来てからそれに乗っかることになります。それは何かは言えないのですが、会社も今までとはちがう「会社」となっていてそこに入る、そこで働いて確かにちがうけど教育システムもあって一応働けるしみたいな、あくまで後手後手ってことです。
後者の人はそれを察知しているか、自分で試すのでそういうものは既にあったし、ある種の変化の形態に過ぎない。むしろ、次はまた揺り戻しが来るとすら考えるかなと思います。僕はそう考えていますから、絶対的な決め打ちのシステムがいいとも思っていません。
共有財みたいなものをどう捉えるか
今の課題というかこの仮説の課題は、資本主義が例えば7割くらいで、3割が社会主義みたいに共有資源があるとします。実際に資本主義でも、公園とか行政とかは恩恵を受けるのはそこに暮らす国民ですから似ているのですが、そのリソース管理や使い方が異なる印象です。
つまり、公園に落ちているものは自分のものとして使っていいみたいなことですかね。そうなると、ここで汚職なり不正がありえると。では、警察に届けて管理するほうが資本主義的にはいいのか、またはそこで癒着は不正が起きないのか。そういう些末なレベルでどうなるかって感じがします。
僕は全てが共有財になるのは原理主義的でどうかなと考えています。拡張家族みたいな思想ですね。例えば仲が良い友だちがいて、ツーカーで話せるし、モノの貸し借りもできる。それが別の人、知らない人ともそうなっている。ルールとしてそうなっているわけです。もちろんお金の授受はない。
これ問題が起きそうと思えるか、そうではないと思えるか。出し抜いたり騙すという思想がなければ「それは太平天国」という気がします。でも、この手の楽園的なものは、昔ある映画でリゾート的にそこで暮らしていたら結局政治というかリーダーなり集団としての考えとかになるんですね。派閥ができる(笑)これはもう集団だから仕方がないんですね。そのグループ同士が抗争をする。それは武力だけでなく、論じることでもありえるわけですからね。
そして世界まで広げれば、お金を使わないシステムは、お金を使っているシステムとの汽水域というか、どこで交わらせるかも課題となります。例えば、世界は200は国があると思いますが、1国でお金を使わないとしても、他の国は金をくれというわけです(笑)貿易が分かりやすいですよね。石油を売ったんだけどあそこは金をくれない、売らないなんてことになります(笑)
資本主義とはお金も含めて、お金になりえることが価値ですから、土地、資源、資本という設備をもっている人が強い仕組みです。それを無価値にする時、つまり端的にいって「お金という札束がただの紙切れ」(そこらへんにある紙と一緒)となるわけです。これってなると思いますか?ならないですよね。仮になったら革命ですが、革命を起こしても、その制度でどう立ち回れるかはかなり疑問です。
もっと小さく考えて、ある会社でお金を使わない仕組みを取り入れても、その会社は多分一般消費者であるユーザーから商品やサービスを売ってお金を手に入れているわけです。これを矛盾とか野暮なことはいわないのですが、どう着地するかです。それが先のバランスとなります。
例えば、シェアリングエコノミーというのはシェアをする仕組みですが、これはある種のサービス対価というお金と、所有という価値を放棄することで安くすることが出来ます。つまり、ある種商品やサービスを共有財化したものと僕は捉えています。そうすると、あるサブスクサービスで家具を使うものがあるとして、家具Aを10万円で買う所有で使うというのでなく、家具Bを5,000円で利用してシェアするということになります。
この時、家具自体を生産するメーカーは、所有ではそのまま売れますから、10個売れた家具が、シェアだけになると、1個になるかもしれない。そうするとメーカーの売上は1割に減ります。一方で、それを仲介するサブスクサービスは10倍に売上が上がるとは思えませんが、一定程度の売上になります。どちらも共存関係にあるので、メーカーを潰すということはないし、サブスク側も独自の価値を入れないと生き残れません。それでこの状態で共存ができ、生活や社会が回るかだけなんですよね。
今は、おそらく所有したい人もいるし、その価値を入れたいし、モノやサービスによって使い分けしたいと。家具はサブスクはやだなと言う人がいても、車はサブスクでいいとか。その価値観は別々で様々ですから、サブスク度合いを全てのものに3割普及させれば、それが社会主義的な共有感がある3割に近いのではないかと考えています。であれば、サブスクサービスはものすごく現代的というか、ポスト資本主義的な感じがしますよね。
一方でサブスクをする人でも全てのサービスをサブスクで選べないですし、所得の限界があります。あと興味関心があるので、ゴルフをしないのにゴルフクラブをサブスクしないですよね。人口が減るので消費は減ると、あとはこのバランスの問題となると。一方で世界はまだまだ資本主義が強く、ではそれを否定や批判したときに何が作れるかとなって、これで金融とか色々なアイデアを出してもうまくいく仕組みってまあ決め打ちでなく思考錯誤しないと厳しいかなというところです。
予測はできませんが、社会システムが変動するときはチャンスというのは、チャレンジャーにとってです。保守的な人は迷惑なのでしょう。ただ、時代は常に変わるし、変化がないほうが安定しますが、面白さというところからは一定の変化と安定がある方がいいと。それは確かに言えそうですね。
おわりに
ここでは、次にどういう社会システムがくるかというところを少し考えてみました。やや難しいかもしれませんが、仕事でお金を得られるとかが普通だったのが、実はお金はないですベーシックインカムでもらえます、あとは適宜働くなり調整してくださいとなると、まあ色々あるのですがそれだけみてもかなり価値観を変えていくことになります。
そういうのがすぐ来るわけではないものの、どう社会が変化していくか興味があれば考えて想像してみると面白いかなというところでした。
勉強不足感もありますが、まずはアウトプットしつつです。現状はというかこれからも最適な「社会思考」とか「仕組み」とかは唯一の解はないと思います。文化や性質はもうわりと変化しづらいので、合った戦略ややり方でどうかって感じですよね。という意味で今後どうなるか、希望とかはおいておいて楽しみではあります。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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