アイデアがなくても起業はできそうだが、熱量問題、判断問題は常につきまとう

アイデア!アイデア!と言っていると、アイデアの解像度が上がってきてという話は何度か書いています。今回言いたいのは「アイデア」が大事ということはもちろんあるのですが、「アイデア」でなく、どうすればいいかと考えるとか、解決するやり方はないか?ということが「アイデア」につながるのではないかという話です。

つまり、アイデアがなくても、こんなものでもいいのだと思えれば、多分色々と試せるわけですよね。逆に試さないと話が始まらない、アイデアストーリーが始まらないという感じがしますがどうでしょうか?

とくに、起業とか、なにかやりたいのだけど「アイデアがない」から出来ないと思っている方向けにちょっと書いてみます。

アイデアが出てこないけどどうすれば?

アイデアの出し方は様々語られているわけですが、やはり知る、調べる、考えるが必要です。最近書いたアイデアの出し方のコツなんてのもあるのでそれも興味あればどうぞ。

アイデアを出しやすくする2つのコツ

それで、アイデアを出したいわけでなく、そうやって考えたいわけじゃない。そういう「アイデアがなし」でもどうにかならんか?ということも有り得そうです。

その時の留意点は、人のアイデア、またはどこかにあるアイデアに対してあなたが動くかどうかです。もっといえばそれで飽きないか、またはもっといえば「それやってみようとおもって、一瞬でもなにかやるか」です。ここで「そこまでやらないな」なら、話は終わりです。

だからこそ、少しでもちょっとやってみるかなーというのがあればOKです。そうでないものとか、そうでないことを無理してやる意味はあまりないってことですね。

アイデアがないけどという場合は、世の中にあるものを徹底的に調べることで、そこから探していくのが王道ですね。

起業アイデアはいくらでもある

これは嘘ではなく本当です。無限にあります。

なので、それに気づかない人は気付いているのだけど「あった」と思ってないだけなんですね。精神的、スピリチュアル世界でもなくて、違和感発想法というのはそういう「違和感」をまず受け入れることに結果的になります。

気づけないのに気づこうはちょっとつらいですが、「違和感」自体は誰もが持っていて、あるので、これはわりといいんじゃないかって自画自賛でいます。

こんなのでいいの?って感じで考えてみましょう。本当になんでもいいって分かると思います。

  • 散歩をしていたら、ノーリード(散歩ひもを犬につけないこと)を見かけた。それ自体はマナー違反であるが、そういうノーリードも出来るようなやり方はないだろうか。例えば犬がつないでないくらい快適な「リード」ってないのだろうか?
  • 消費期限と賞味期限の違いから、間違えて「賞味」なのに、消費だと思って腐ったとおもって捨ててしまいそうになった。このことから、そうやってフードロスが発生しているかもしれない。そうであれば、この「消費」「賞味」を分かりやすくしたり、そういうマークを作ったりできないだろうか。それによってロスが削減するならとても良いアイデアでは?
  • たまたま見かけたプレスリリースがとてもおもしろく、アプリを使いたくなった。アプリは継続する技術というもので、習慣化ができるもの。このアプリがワークするなら、アイデア出しができないも、毎日アイデアを出せるようになりそう。であれば、そういったトレーニングにおいて使えそう。
  • 作る体験型のワークショップを見かける。「これ、自分でやれば参加費もいらないのでは?」と思うけど、実は材料や時間を確保してやるのは大変。だからこそやってくれたりプロがいると出来たりする。ワークショップとしてやってみるとなんでも面白くなる?例えば「睡眠」の取り方とかを学べるものがあるといいのでは?

とりあえずこれくらいですが、つまり気付いたことからいくらでもネタがあるわけです。だから気づく必要があると。

ここで大事なのは「上のアイデア」らしきものが、即使えるとかでなくて、まずそれを出してみること。ここでいう「アイデア」は使えるものでなくて、まず出してみることがめちゃくちゃ大事です。

くどいですが、このバイアスとして「出したアイデアがその瞬間に使えてそれでいける!」は、まあかなりないです。そういうことはないということで、絶対ないわけではない。ただそれを期待すると「アイデア」が全て無意味化するので辞めたほうが良いです。そうやって、出しておいて、どうだろ、だめかな、いけるかな、やってみるかあということを繰り返す感じが多分「現実的」な話です。

だから、アイデアがないから出来ないのでなく、アイデアがあるし、転がっているのだけど、気づかないか、それが「アイデア」と認識してないかというところでした。

また「アイデア」はそれで単体で素晴らしいものというバイアス、思い込みがあるため、そこでアイデアを殺しちゃっている可能性も高いです。アイデアを殺す意味はあまりなくて、殺さず生かす方がいいですね。

バイアスが少しでもなくなったり、薄くなったらチャンスです。アイデアを出してみましょう。

シンプルなアイデアを形にした面白い事例まとめなんてものもあるので、頭を柔らかくして、「あーこんなのでもいいのか」って一瞬でも思ったり、そういうやり方もあるかと思えるだけで意味ありです。

同じように「柔らかく」やるとか、「意外なやり方」にこだわるのも、バイアスですから、そうでなくて、「自分が考えたり思いついたもの」でそれでやってもいいのだとあなた自身、またはあなたのアイデアを受け入れることでぐっと景色が変わるはずです。

アイデアがない状態で動くとどうなるか?

基本的に世界線として、こういう感じでしょうか。

  • アイデアはないけど起業や独立をしてみた。
  • 食っていく仕事は一応あるのでそれをやりながらやるorその仕事はないので蓄えで1年だけ粘ってみる
  • その間に何かアイデアを探すか、色々模索してみる

って感じになるので、結局「アイデア」がない状態で起業って出来るのですけど、したらしたで「やること」がないのでハマりそうです。

ハマるからだめというとそうでもないです。ただどこで人が動かなくなるか、足が止まるだけなんですね。アイデアがないから動けない人ならアイデアがないのは致命傷です。でも、アイデアがなくても動けるなら動けますから全然問題ないですよね。

ここで重要な気づきがあります。「アイデア」ってなんでしょうか?それをやると大金持ちになれる案ってことでしょうか?それは面白いですが、なかなか一発でできることはないわけです。だからこそ、そのアイデアは何かの手段でしかないはずです。

例えば、何かの社会課題を解決する。例えば貧困を解決したい!けど、大きすぎてやりづらいので、もっと出来ることをやってみる。かつ、ビジネス的にできないだろうか?となると、考え甲斐がありませんか?無理ゲーすぎるからやらない?のもあなた次第です。

自分の不満を解決してみることで、他の人も同じ経験があることを期待するのもありです。自分の困ったからサービスやビジネス化するのはわりと一般的です。逆に不満がない、困ったがない、何も悩みがない、一回も挫折がない、ならやはり「事業」は作れないでしょう。ただ人の課題がわかる=自分は困ってないところで、ギャップがあればそれはありですよね。逆でもいいですが、違いを知ることがヒントになります。

結局、論理的にはアイデアがなくてもやれるんですよね。ただその後すぐに何をやるか問題となるだけです。具体的なものがない場合は、シンプルに「もう少し考える」とか「また熱量がたまったら」とかになります。でこれについて「もう少しっていつまでなのか」「貯まるのっていつか」ですけど、基本的に熱量でまず行動できるか、どうしてもそれについて考えちゃうとか、自分の課題ではないけど人の課題は解決したいとか、何かドライブする(動かす)ものがないとやはり辛いです。

これはやる気問題につながります。なぜやるか?やりたいからやる、のは格好いいのでなく「シンプルに説明できないから」です。説明できないとは、言語化しても「それっぽい理屈」であったり「後付け」ということですね。好きなことをやりたいとかもありですけど、好きなことだけをやるのは、同時にそれが人の課題解決とか、価値になっていることがあります。

例えば、石から道具をつくる、たとえば調理道具とかを石が好きだから、作るのが好きだから作りたいって人がいるとしますよね。その石が必要だとか、何か言えることがないと、勝手に誰かが評価して良いから買うよってのは・・・なくはないですけど、文字通り「作るだけ」とかではきついわけです。少なくとも、「あーこの石のフライパンあの人は使ってくれるかな」というのがいるわけですよね。

後付けであれば、好きでやっていたらお客がついてきた、はありえます。ただ好きでやっていて行動していることが、かなり動いていることが普通で、その選択肢、行動量が少ない場合は多くはうまくいかないことが多いと思います。

この時の行動量とか、何か方向性とか、時間は有限ですから、どこかで絞ってこれでやってみようみたいなのものがありつつ、そこで行動できるかがポイントです。

だからこれはアイデアがあるなしはどちらでもよくて、ないならそれでいいのでその分行動して何かとってこれるか、観察できるか、情報収集できるか、困りごとを拾ってきて解決できるかとかで「置き換え」すればいいだけなんですね。それが結局アイデアってことですから。

あるならそれをやればいいと。あるから出来るわけではないじゃないですか。アイデアがあってもそれを試さないのはめちゃくちゃ分かるので、そういうケースの方が多いのではないかと。アイデアがあるけど、うまくいくか分からないからやらないと。逆なんですよね、アイデアがあってうまくいくか分からないから「やる」んですよ。そこで検証しないと話は始まらない。

この行動如何のループは結局常につきまといます。一生です。アイデアがあって起業がどうというスナップショット的に一時的でなく、アイデアが見つかってもそれをやるかどうか、起業としてビジネスとしてやるのか非営利的でやるのか。それとも複業でやるのか。それとも、3年だけやるのか。誰かと一緒にやるのか。いつやめるか、またはやり続けるのか。判断はいつするか、時間はどれくらいあるか、どういうテンションでやりたいのか。そう、これはそういう考えるとか、判断の一部でしかないんですよね。

そこに気づけばこの罠みたいな問いかけは突破できます。つまり自分がどうしたいかを冷静に考えれば、起業もアイデアも手段でしかなく、あとは自分で考えて固めていって手応えを確認して進めていけばいいわけです。誰かに100万出せばビジネスを教えてやるみたいな詐欺(笑)とかじゃないなら、まず自分で少し試していけばいいじゃないですか。

というところをやれるかどうか問題もあって、結局そこで人はファジーな感じで実はそこまでやりたくないという人も多いと思います。ある種のエラーというか、違和、おかしさがあって衝動的なものもあります。僕も別に起業したほうがいいなんて思ってなくて、明らかに向いてない考えやマインドセットの人がやると不幸になるというか、しんどいだけってこともあるからです。

だから、むしろそもそもタイプ的に自分はどういう人なのだろうか。出た!「自己分析」ってことですが、それもやったほうがいいですよね。新しいことを考えるのが苦手だけど起業する。結構辛いと思います。そもそもその連続ですから、正解がない世界線を泳ぐのって多分想像できないならよりしんどいです。想像できてもしんどいかもしれません。ただ違うんです。そういう海が好きというのもあって、僕はそっちです。なぜなら泳いでもしかして島が見つかるかも知れない。星が綺麗だ。みたいなことを知っていてそういうのがめちゃくちゃ感動するとか、エモいとか、なんかいいなあ!って思うんですね。

別に一発かけているわけではないのですが、そういう世界線や価値があるからやっていると。それに近いですね。ただそれはお金でも売上でもないし、わりとプライスレスな人が喜んでくれた、何か面白いことを知れたとか、そういう他愛もない感じなんですよ。だからこそこれは日々継続して、「ああ、良かったな」「楽しかったな」があるので持続できると。ある種のガソリンが毎日あると。だからガス欠しないんですね。

ガス欠する人は、そのパターンはそういったガソリンがない=自己分析としての自分の興味や価値をミスリードしてそれこそ「カッコウ」つけてしまって自分と向き合ってないとかですね。心の鎧の話なんかも昔書きましたけどそういう鎧を付けすぎると麻痺するのでそこは疑ってみてください。そうやって向き合っていればほぼですが何か自分の関心や方向性は見えてきます。自分を認めない面倒くさい人とかもいるわけですけど、まあ自分って存在を許せるかどうかはわりと人生レベルででかい話なので、すぐ解決するとか、許せるかは時間がかかります。けど、できなくはないので、ゆっくり解決していくといいかもです。

だからこそ誰でも何かしら興味があるので、何かしらやれると。あとは、結果的にですがそれをどのレベルでやりたいかだけなんですよね。わりと時間を使ってやり続けたいなら、仕事化したほうがいいです。ただそれが起業かというと、そうでなくてもよくて、勤めながら出来てそれで幸せならいいのかなと。多くの人は副業でさらに収入が上がっていけば満足であって「起業」ではないんですよね。もちろん、自分がやりたいこととか興味が広がることがあればより嬉しいとは思いますが、そのために時間を増やすために何かを辞めるとか、何かを得るためにここはお金を投資って、結構「ドラスティック」な考えでもあるので、やけどしないように少しずつやったほうがいいかなというところでした。

おわりに

結論というのもあまりないのですが、アイデアも起業も人の定義だとやっぱずれますから。つまり、自分としてはこういうアイデアが必要だろうけどないとか、そこまで考えているかです。ない場合が多いですよね。であれば、さらに考えるか、違う視点を入れましょうと。それって勉強っていったりするかと思います。

起業も年の売上でこれくらい欲しいとかってことはまず初めての人なら描けないですよね。あと仮に勤めていてそこで考えた経験でも結構難しいと思います。よってこういうのを算出出来る人は自分で何かしらビジネスや活動をやって実体験として得ているならば、今これくらいだからこれくらいには増やせるみたいなことでないとまずほぼ意味がない数値や目標値になります。一部の行動モンスターみたいな人は別ですけどね。

なので、なんかふわっとしているとか、曖昧だなと思ったら、それこそそれらの事象や問題に向き合ってみてどこまで明確に見えるのか、見えてないのか。見える見えないは何か解決できそうか、またはなにかやると少しは霧が晴れそうか。そこらへんを考えるのがいいかなと思います。

それで、他に起業みたいな自己実現っぽいことって何があるかなんですけど、自己表現って意味ではアートというか絵を描くとか、作品づくりが近いですよね。作品=売らないものなら違いますが売るなら限りなく仕事とアートの領域を行き来しますよね。

自分の趣味のプログラミングがお金になるという時、どうなるか。あなたの趣味がお金になると、世界が崩壊する人もいればあ、維持できなくなるか、価値観の揺り動かしには留意が必要です。趣味でもいけるならもっとやりたいか、いやそれは仕事として継続は難しいからやらないのか。これも考え方です。

むしろ考え方が色々あっていいし、僕とあなたで考えは違いますから、あなたが考えてどうかということなんですよね。

その上でやはり色々やっていく道がいいなら、僕はめちゃくちゃ応援しますよ。逆に誰かが決めた道がいいなら僕はそっ閉じというか、僕はあまり関われないのかなというところです(笑)

以上ヒントになれば。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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