アイデアを生み出しそれを提案していく過程から得た気づき

馬田さんのアイデア 1,000 時間の法則(仮)が面白かったのですが、そこからそういえばアイデアにおける話で最近感じたことあったなあというわけで、これをトリガーに書いてみます。

アイデアにまつわる話ということで書いてみました。

アイデア→打席に立つ→提案する→精度を高める話が最後に。その前に、アイデア提案先をどう「アイデア」をもって作るか、そして長めに書いたのは提案先の吟味という点です。

自身のアイデアの価値を高めたい人は何か参考になるかもしれません。

アイデア1,000時間について

元記事で「アイデアを考えること」をリフレームして「1000時間を確保すること」にしているのは面白いと感じました。実際にアイデアを出すとか、考えて何かするって時間かかります。もっといえば、健康であって動けること、文章が読めること、人に何か伝えることが出来なければ結構アイデアの実証ってしづらいというか辛いです。

また何もお金を得てない状態なら仕事をしていることが普通かもなので、仕事をできる体力、または可能なら人間関係が良好でないとなかなか話したりもできません。なんてことは思いつつも、時間だけではないが、自分でコントローラブルな時間を確保できないなら、出来ないかなというところです。

もちろん、時間を用意したり確保したらアイデアが生まれて何か出来るかは別な気もしますが(笑)一方でそういうことを考える前にアイデアに対して時間使えないならやはりアイデアは生まれないかなと。ここが最も大事なところだと感じました。

アイデアノックはアイデアの質よりもアイデアと向き合ってアイデアを出す、アイデアが稚拙でも言う。そんなアイデアコミュニケーション(僕が勝手に呼んでる)ことで、そこからアイデア自体の中身やアイデアがどう伝わるか、または伝わらないか、自分が言いたいこととは別なことになったらどう反応するか(Yes,andっぽい)などが続いていくのかなとふと思いました。

これはこれでまた書いてみたいところですね。

とは言え今回はあくまで記事はトリガーとして、こんなところです。

アイデア自体が生まれる人はどうすればいいか

発散というか、アイデア自体がまあ生まれてくる人はどうしたらいいか問題というかそういう話をしてみます。実際には生まれてくるというよりも、気付きがあってこうしたらって仮説っぽいものがわりと出てくる。そういう人を想定しています。ちなみに、読者からの相談もたまーにあるのですが、そういう方もちらほら見かけます。そういう方の参考にもなればと思いつつ書いています。

結論からいえば、アイデアが出てくるなら、紙なり言葉なり「何か」見える形にすること。それは商品とかサービスとかでなくてもいいです。企画書でもいいし、なんでもいい。それはその人のスキルやレベルに応じてってことです。

それをやると、次へ進めるイメージです。

ですが、このアイデアを形にするとは「具現化」すると思われることが多く、そうすると、「アイデア」考えても、どうにかしないといけないで、「アイデア」が水面下に埋もれて終わっちゃうんですね。このフェーズで最悪なのは「アイデアが水面下なので自分も良くわからないからどうなったか分からん」ということです。モチベーションが上がらないのでそのまま消えて・・・またある日突然「そういえば」となるのだけど、また繰り返す感じです。

実際こういうのはアイデアに限らず起きてることでしょう。習慣化とかもそうですよね。誓っても出来ることはほぼない(笑)

そういう時に、実はアイデアがあるとき、実は「アウトプット」できないのではなく、提案する場所というか概念としても、「仕事」としてそれをやるとか、依頼されるとか、自分で勝手に書いてみるとかでもいいのですが、どっちかというと「提案先」の欠如ではないかなと考えました。提案先の欠如とは文字通りなのですが、提案先というのが意外に分かりづらい。実際にアイデアでも、ビジネスアイデアならどこへいけばいいのか。または商品アイデアならどこへいけばいいのか。

実はこれこそが起業だったり、自分で考えてなんぼでもあるのですが、とはいえそれを提示しても一方で真似できるかは怪しいところでもあります。なぜならその人が作ったやり方はその人に最適化されているものだからというありがちな話です。

ということをあーだこーだ思いつつも僕のイメージはこうだというのを次に示します。そこで結局アイデアを思いついてしまう人またはアイデアをどうにか形にしたい人はどうすればいいかの現時点の考えを示すことで、僕の整理もしたいと思います(笑)

ちなみにアイデアを形にするとは、例えば「あるWebサービスを考えた。これがあれば世の中の人が幸せになるはずだ。出会い系だけどね」みたいなのがあったときに、最終的な現時点でのイメージが「出会い系アプリ」だとすると、「出会い系アプリ」そのものを作ることが「アイデアを形にする」ことと考えがちです。

それはそれでいいのですが、僕としてはそれだけだと「アイデアを形にする」レベルとか解釈がハードだと思っていてそんなの誰も一から最初のアイデア段階でできないよってのが実際ですから。つまり、「出会いたい人はどれくらいいるのだろうか」みたいな仮説を立てたとか、それを調べようとしたとかという「行動」も「形にしている過程」ですから、「アイデアを形にする、している」と捉えています。

この細かい話は「細かい」で終わらなくて、実はめちゃくちゃ大事です。なぜなら「調べていること」をみて「形にできてないですよね」の「二択」(できているかどうか)」は百害あって一利なしかな、というところだからです。そこまでできたんだ、いいねというくらいの余裕が欲しいって感じですね。

アイデアを提案する候補を探そう

左の「アイデア」が生まれやすい人は左が既にあるはず。
その次に「みつけた先・提案先」を探し、そこに提案していくこと。
この提案先アイデアこそが、アイデアマンが生き延びる肝になるはず。

手書き図で書いてみました。説明していきます。

まず左側です。インプットと書いた「アイデア」は、おそらくアイデアマンやアイデアが普段出てきてしょうがない系の人、または気づきを人より多く得る人は「大抵」アイデアをもっています。アイデアが得意とか言わなくても、「解像度が高い」人はその分野のアイデアが多いといっていい。漫画家は漫画アイデアやストーリーアイデアが豊富なはずです。例外はあれどそういう認識です(笑)

この左側は特段問題にならないはずです。このアイデアがでないって人はここでは割愛します。ガチでアイデア出したいなら個別で相談乗りますが、これで乗ってきた人は相当レアなのでまあまあということで(笑)

次に真ん中です。これは見つけた先と書いていますが、提案先です。既存の知っている提案先に対してアウトプットします。「こけしを量産できるアイデアを思いついたから、これをこけしをつくりたい個人クリエイターに提供すればいいのではないか」みたいなものです。こけしがどうかは仮想ですしこのニーズやストーリーが通用するかはスルーしてください。

そのとき、「こけしクリエイター」みたいな人を見つけることが一つのアイデアであり、提案先です。売り込みに近いかもしれません。ただ売り込みというと「一方的にこのアイデアは優れたものだから」という前提がある方も散見されますが、実はそうではない。「こけしクリエイター」さんにとっては、「怪しい人」でしかないわけです。僕がどれだけ仮に世界的に有名なアイデアマン(笑)であっても、日本一アイデアを出している人であったとしてさえも怪しいわけです。例えば「そんな有名な人がわざわざ来るわけがない。仕事がないのかな?(笑)」みたいに言う人はいなくても思われるかもしれませんし、まあ何を思うかはおいておいて怪しい。

だからこそ「怪しくないですよ」ということを言うために、「怪しいものではありません。」という見慣れた常套句を書くと思うのですがこれは微妙です。結果的に怪しいと思われた人が何を言っても「怪しさ」がラベリングされるので「怪しい証明」にしかならないんですね(笑)

話が怪しさになっていますが、これこそが本質であって、提案とは常に怪しさがつきまとう。というよりも、未知なり見えないものに対して何かしら行動を促すことってわりとハードですから。こうやって形式的な「アイデアを提案する」ことが「非日常」であっても、「料理がまずすぎないか、クレームするかどうか」で迷う人は相当いると思ったりします。まあいいかで終わる人も多いわけで。これも「一つのクレームというアイデアを提案して言うか」と抽象化すれば同様です。

アヤシイを連呼しすぎたのですが、では怪しくないとはなにかというと、知っているとか、相手から「どうぞ」といってくる場合はやりやすいわけですね。また既にある関係があればやりやすい。故にネットワークビジネス等が関係をぶっ壊すというのはそういう意味です。多くの個人は営業先がないため「友人知人」にアタックして、売りつけてくるので壊れるわけですね。だからこそ、関係づくりが肝になります。逆に言えば関係性が築けないならゲームが始まらないですよね。これが「アイデアコミュニケーション」と勝手に僕が呼んでいる所以ですね。

具体的には提案先とは何か。公募サイトでのコンペ情報であったりは少ないですがそういうものもあるし、アイデアを募っているサイトもあります。それは既に本サイトでも人気コンテンツになっています。これはニーズがあるんですね。でもそっからをどうするかが本題であり本質です。「ありますよ」で「それで何か形にできるか、できた」はわりと本人の自助努力であり、放置されるというか、勝手にやるというのが普通だからですね。

見つけた先に全てに送るということでなく、最適なものを最適かな?というところで送る。それを提案と言います。注意書きで書いたように「必ずお金になるわけではない」というのも大事なポイントです。また仮にお金にしたい人の場合、なぜそれがお金になるのか、ということを説明しなければならないでしょう。そこで言う必要があるかどうかはおいておいて「お金」ですから、「相手にとっての価値」を完璧に掴んでおいてそれで相手のタイミングや予算等で初めてどうかって感じですよね。しかも当然あなたは「怪しまれてない」という上でです。そういう針の穴を通すみたいなことをやる人は稀です。難しそうと思うからですね。どう考えてもいいのですが、僕は稀だろうが面白いと思ってやっています。とはいえ、僕が適当に営業メールを提案先に送ってどうかとかはさすがに確率が悪いのでやってません(笑)

上の説明から「電話やFAXやメールをすればいいのか」と考える人はもしかしたら多いかもしれませんが、そこは本筋でなく、むしろ枝葉です。こういうと魔法の手段を期待されるのですがそんなものはなくて、世の中や企業や社会にいる人が何を欲しているのだろうか、何をしてみたいと思うのだろうか、世の中の人が価値と感じているものはなにだろうか。そういう中で自分が役立てることはあるだろうか。というような視点でみた時に、たまたま何かに強い企業とか自分が役立てるものが「アイデア」だったとか「考えた企画」だったという感じが大事です。そういう分析や調べがないものは、ただの「売り込み」であり評価は低いです。(もっといえば恋愛というか、結婚とか、出合いみたいなものといっていいでしょう。相手を知らないのに、相手に価値があるよって言えるのか?言えないですよね。)

こういうと、調べればいいのか、企業サイトがないぞとかになるのですが(笑)いやそれは諦めるか、やり方を外に求めすぎとなります。

それで放置して終わりではなく、最後の右側が大事です。ここでいう、例えばですが提案候補を考えてみました。ただ注意頂きたいのは、くどいですが「ここに提案すればアイデアが通ったり、形になること」が保証されるわけではない。またそれがあなたが出来ることとはずれているとか、あなたの「提案先」になりえないことともなる。

だからこそ、アイデアを考え、その中身や価値を考え、提案する側を吟味したり調べたりして、良い形にしていく必要がある。ということを何度も言っていきたいわけですね。

提案候補のアイデア

もしあなたがアイデアマンであると自称してもしなくても、出てくるなら、何かしらの特定のアイデアだけでなく、他のことも応用がある程度効くはずです。できないならそこまででないかもしれません(失礼!)。その場合は抽象化能力を鍛えるといいということは言えそうです。

上の図で書いた右側のアイデアとしての提案候補はなにか。僕の場合でかつ例えばということで「アイデア」に過ぎません。僕はこう考えるということですよ。

自分が応援したいクラウドファンディングでお金を出しつつアイデアを出してみる。

これは何を言っているかというと、例えば自分が応援したい人って気持ちが動いています。自分のですよ。そして応援された人は悪い気はしないはずでしょう。さらにどういうところが良いと思ったかを説明したり、述べること、フィードバックすることが価値となります。

例えばアカデミストという研究者向けのクラウドファンディングサービスがあります。ここで見かけた「空耳を自動生成するプログラムの開発を進めたい!」が面白く支援してみました。気軽な支援なので深い意味はないのですが、ただやっていることが面白そうだし、こういう研究を支援者が応援することで出来るのはいいことだなと感じたのでやってみました。

この時にアイデアを提案する隙間はほぼないでしょう。ただ、仮に支援者と研究者が関係性が良い(メッセージ等のやり取り)とか、何か馬が合えば話は違ってきます。そこで役立てるアイデアを提案したり、情報を送ってみることで研究またはやりたいプロジェクトに対して価値が生まれるわけです。

この時「お金」にならないボランタリーワークだから無価値であるという発想はありますし、考え方も分かります。ただこれが言えるのは批評家的な仕事とかそういう文脈出ない限り「自分が何かしら提供したアイデアを価値に変えた経験がある」人で、「お金になった」ことでないならば、評価は出来ないはずです。これがプロボノなどプロ仕事が無償でも学びや客観的視点の獲得、経験になるからという理由で行われているのと似ていると思います。

数値化とかはしないのですが、仮にこういったクラファンでの支援からのアイデア出しは価値に転じやすいかというと正直わかりません。ただ起案者がもともと友人だったり知人だったら提案しやすいはずです。その人を知っているわけですから、そこでアイデアを提案してみたらどうなるか。アイデアがまさにそういう時に問われます。

良いと思ったWebサービスを使ってみて改善アイデアを出す

これは本ブログでもたまにやってます。これは非常に大きな価値があることは分かるのですが、個人開発をする人がお金があるわけでないので、まず投資とか人に対してお金を出すのは厳しいわけです。これはケチとか、価値を感じてないということではなく、実際に予算がなければ出来ないというだけの話ですね。

そういう意味でお金を求めるのはナンセンスになりますが、一方でそのアイデアがどこまで具体的に詰められるか、または試して気づいたアウトプットがどこまで役に立てるかの練習にはなりそうです。

Webサービスでなくてもいいわけです。自分が使った商品がいい悪い、こうしたほうがいい。なぜそういえるのか。失敗するとただの愚痴ですが、ここがだめ→こうすればいいというアイデアにすると、改善点という立派な意見になります。あとはあなたのテンション次第です。メーカーに届けたら喜ばれるでしょう。ただ当然これもそれでお金を出してくれるかは別問題です。

逆に失敗すると怪しまれるだけかもしれません。大抵はそこまでするモチベーションや熱がなく終わります。ということはそこをやるともしかしたら何が起こるかもしれませんよね。

面白そうなコンペを探して自分のアイデアを出してみる

僕もやっているわけですが、これについてはいくつか注意があります。もちろん未経験者ならどんどんやってみてつかめばいいのですが、いくつかやったり経験値がある人にも、またこれからやる人への参考になればというところで共有できればと思っています。

これもアイデア候補としては有力なケースです。コンペであれば賞金も設定されており、まさにアイデアコンペという文字通りの舞台ですよね。ここまではいいです。

問題はコンペ自体の質です。ぶっちゃけていえば、コンペも色々ありますから、コンペ入賞がすなわち良いか、賞金獲得がすなわち良いか、どこが誰がやっているかも含めて考えていく必要があるということです。

ここでは2つのケースを話します。

1つはあるコンペサービスですが、面白そうというところで、気軽にアイデアを考えて応募してみました。ツッコミどころはある規約だったり、微妙感がありつつもやったんですね。ちなみにこの姿勢は悪くないと思ってます。自分のカンだけでなく試すって意味ですね。

コンペの結果が出て愕然としたのは、入賞出来なかったことではないんですね。明確に既にあるサービス、つまり既存サービスがあるけれど「ほぼそのアイデア」が入賞したことでした。これは運営側は人間ですから、また人間が「評価」に値するアイデアという点で、全て世の中にあるアイデアかどうかは検証できないからというのもあります。ただ皮肉なのはその「入賞されるアイデア」自体は僕がリサーチで調べたところで「既にあった」から出さないということで、類似競合事例として丁寧に「リストアップ」したものでもありました(笑)だからこそ余計覚えてるんですね。

入賞された方を否定しているのでなく、しかもその方は自分の考えたアイデアということで出したわけでそれはいいんですね。

問題はこのコンペで入賞して高いわけではないが賞金を得られた時の価値です。ぶっちゃけ価値が低いというのが僕の見解です。だからそれで終わりでやることはなくなりました。運営側がアイデアに対してどう扱うかが問われるというか、そこを見なきゃいけないんですね。サービス自体もなくなったので全く問題にならないんですが、僕としては例えば「革新的なアイデア」みたいなのが、リサーチして出てくる既存ものとかぶっていたらそれはないよね、という共有、つまりその認識がずれていただけなんですが、まあ話がしょぼくなるだけですよね。

もう1つあります。それも昔からあるコンペというか、公募をしている企画でした。それ自体はいいなあと思っていたので、機会があれば提案してみました。多分数回提案した気がします。

ある日当選した結果、というか当選者のアイデアを見ていたのですが、それも気軽な形です。落選したので他の人はどうかなという気軽な意味でです。なんとあるアイデアは「既にある」アイデアでした。ここでふと思います。既にあるかどうかなんて分からないから、パクったもの勝ちではないかという倫理的には微妙なやつです。この場合もそのアイデアを考えた人が「その既存サービス」を知っているかどうかは分かりません。ただその企画では評価されているということです。

当然ですが頼まれてもこの企画に応募することはないというか、バカバカしくなってやめてしまっただけです(笑)

この2つのケースからいえるのは、運営側のアイデアを扱う感覚です。リサーチの限界があるというのも分かるので上のケースだけで駄目とは言えないのも分かります。では、既存にあるから駄目だよなと考えたアイデアが「さらっと評価されている事実」とどう向き合えばいいのか。ということになります。

事実と認識が異なることはよくあります。このケースでは、単に主催者側、運営側の企画力やアイデア力が問われるというだけな気がします。そして評価したアイデアを「良い」とどういう指標や基準でしたかもありますし、そのアイデアをどう使うかもあるのですけど、「これがいい」という評価なんですよね。それが嫌なら辞めればいいというだけになります。これはコンペ系の話ではあるかもしれませんし、評価という意味では広くありがちな話かもしれません。

もっと踏み込んでみます。仮にそういった集めたアイデアを実際に使うという企画イメージまで実現性まで考えたとします。実現性を問わないアイデアならいいのですが、それって限りなく懸賞っぽいので価値は低くなりがちです。アイデアへの時間というか検証が減じているからですね。ここの意味で「アイデア1,000時間」はなかなかともいえますよね。

運営側が集めた評価したアイデアでかつ「既にある」ものをやろうとしたら「まあできない」わけですよね。知っていてやってもいいんですが、仮に調べたりやってみて見つかることもあるし、アイデア自体に権利はないですからね。ただ現実問題それをやったところで、洗練された先行既存サービスと戦うかどうかは問題になるはずです。実現するならばの話です。

そこで出来ないのが妥当な考えで、やるなら何かアイデアを変えていくか修正したり、ピボットする感じになります。というかなるはずです。

ということはここで言える明確なことは「アイデアを実行する、実現していくレベルにしたいアイデア」を集めたい場合で「アイデアコンペ」で運営者や主催者の目利きレベルが低い(ここでは解像度が低い、またはリサーチをそこまでしてない、またはしていても審査コストがかかるので省いたなどが考えられる)可能性が高いと言えます。

アイデアマン諸君へのというと偉そうですが、仮にこういった解像度が低いところへ提案し続けるとどうなるか。それは価値を減じる事になりかねません。ここが難しいところです。つまり、アイデアが生まれるが提案していく先がないならばそのレベルが低いとあえて書きますが、そこに出さなければいけない。評価されなかったり、価値が減じることでメリットがないんですね。でも他にないからやると。これは仕事がないから他の仕事をやって仕事をとれないから「安く」しますというのと似ています。分からないでもないというかよく分かるのですが、それを続けて何かが生まれることがないので、一旦保留にして、考えて何かアイデアを練って試すことをおすすめします。

では、このアウトプット先である提案先が微妙、筋が悪い場合どうすればいいのか。長期的に見てですが、そういう場の目利きができるだけで価値です。僕の場合はそういうのを一杯見てきたから言えるのであって、見てないと分からない話ですから。それだけです。

そしてそういう筋が悪い場には近づかないことをおすすめします。実際にそういう場では、解像度が低いアイデアが散見されることになります。検証されてないジャストアイデアだらけになります。ジャストアイデアを否定してなくていいのですが、それを評価するかどうかだけなんです。その評価基準やレベルが低ければ「ああこれでいいのかと社会的手抜きじゃないですが、提案するアイデアマンは手抜きをするから」です。人って環境というか場に合わせた物を出すだけという感じで理解してもいいはずです。

そうなるとどうなるか。そのサービスというかコンペは崩壊します。サービス自体がなくなるのもあるでしょうし、そもそも「集まるけどそこまでアイデアに期待してない」みたいな儀式的なものもあるかもしれません。上のケースはどちらかとはいいませんが、実際に潰れたり儀式的になっていて、要するに「求められるアイデア」自体にそこまでのものがないということでしょう。

つまり、離れるか、消えていくのを待つかとなります。とはいえ、ないなら「やるしかない」ともなります。ここでぐっとこらえましょう。

友人なり知っている人のプロジェクトを手伝う

話が途中ですが続きです。つまり、そういう筋が悪いところへ参加しなくても、「そこまで目利き」ができるならば、人間関係があったり、友人や何かしらプロジェクトが周りにあるはずです。僕がまさにそうですから。

つまり、「腐った場にアイデアを出す」ならば「まともな関係性がある見えるプロジェクト」に対して提案するほうが「同じアイデア」も価値があがります。

裁定取引ではないですが、アイデアという商品を持っているあなたは違法なことをやっていれば駄目ですが、そうでない限り「高く評価する」「高く買ってくれる」人やプロジェクトに引き取ってもらったほうがいいでしょう。あえて「安く買う」「低い評価」へ出す必要がないからです。

もちろん、友人がやっていることは関係性があるがゆえに「お金」が生まれないことがほとんどでしょう。ただその時にアイデアを出すこととお金が出ないことは別問題です。つまり、アイデアをだしたらどう友人が評価するのか、またはそこでプロジェクトややっていることを理解して「どうやっていけばいいか」を理解したり学んでいけばいいわけです。どこでアイデアを出すと良いか、求められるか。またはアイデアでは解決できないのか出来るのがあるのかなどなど。

最後にちらっと書いた「初対面でのアイデア出し」も一つおすすめです。アイデアが出てくるなら、初対面の人は「無料」で得られるわけですが、それが筋がいいなら「この人は」ということで覚えてもらえるはずです。その次がどうかはもはや運もありますが、そういう覚えてもらえるとか、評価される何か、話の中での情報なり気づきなりなんでもですが、そのまま価値となります。

つまり、筋が悪いところへアイデアを出すなら、知っているまともな人へ提案するとか、新たな出合いでアイデアを使うほうがいいということです。これ自体は自身のアイデアスキルを外でなく、中である親しい人に使うという考え方ですね。

打席=アウトプットを増やしつつ、確率を高める

全体的には、アイデアが生まれたら出しましょう。その出す先をどこにするかは持ち前のアイデア力で考えましょう。その例が僕が上であげたようなことです。これも一つのアイデアですから、もっと違うアイデアの使い方があるはずです。自分で考えてみましょう。

そしたらやってみましょう。その時に、お金に固執せずとはいえ、お金なくてもいいんですだけではお金は取れないので、どうすれば価値を上げていけるか。その仕組を作りましょう。

シゴクリ自体はアイデアを出せる人がどうすればその価値をうまく高めていって仕事をつくったり実現して、報酬を得ていけるかを考えていくものです。アイデアというとビジネスアイデアだけと思われますがわりとこれは一部でしかなく、クリエイティブな仕事やこれからの仕事はアイデアだらけです。それをいち早く検証したり、自分の仮説を立ててトライして結果を見てさらに出来る人、いちはやく課題を見つけてこれはこうじゃないかと仮説を作れるだけでもかなりの価値なんですね。これは断言出来ます。

ただそういうものって、職業の肩書、組織の中で埋もれているとか、見いだせてないこともよくありそうです。そうなっていくと、フリーランスであるとか、仕事を取ってくる営業力が結局主であって、それは営業仕組みというか、そういう自動化や効率化の話でもありますよね。

上でいうと評価が微妙なところと付き合わないという話で、うまく自分のアイデアや自分を評価してくれるところと付き合って自分や自分のアイデアを高めていく方が筋が良いとなります。仮に1万歩譲ってそういう評価が微妙だなというところとやったところで、本ちゃんの仕事は微妙なものでしかないからです。微妙な印象を抱いた人が微妙でなくなることってありますか?ないですよね(笑)それくらい普段からやっていることを普通にこちらも評価するし、されるしということという理解でいいかと思います。

その解決ではないのですがそれをやるくらいなら、友人など顔が見える人とのプロジェクトであったり、既存の仕事であったり、今のお客さんに何か提案したほうがまあ筋がいいってことです。そうすると次の仕事が見つかるかもしれないということですね。よくあるのは、どんどんアウトプットしたら喜ばれて次の仕事が来るみたいな話ですが、アイデアを出しまくったら次お願いしたいっていうのは、僕はそこまでないのでなんともですが(笑)

そして、アイデア自体はどんどん出して、打席に立っていく。バットを振るという提案をする、提案とは誰かにアイデアをどうですかと売り込むという狭い意味でなく、応援や手伝う、仕事をする、コミュニケーションするということを含めています。そうやって精度を高めていって、アイデア→打席→提案する→ヒットを打てるかどうかの打率を高めていく。

そのためには日々生まれるアイデアは記録したりメモして使えるようにしないといけないですし(そもそも何を出すのかが分からないですから)、打席として立つアウトプット先、提案先を探さないと駄目でしょう。打席で足が止まる人も多分多いと思っています。そこまでやりたくないしやらないからです。非常に分かるのですがその場合、そこまでやりたくないかもで大体終わると思うので良くも悪くも無理しないほうがいいでしょう。でもアイデアを何かしら形にしたい想いが強いなら意外に「打席は身近にある」はずで、視点を変えて上の提案アイデアから「そうか身近な人に出すのもアイデアの活かし方だな」とか「なるほど、自分が応援したい人にアイデアを使ってもらうのも気持ちいいし、アイデア自体が評価されればお互いいいよね」とか、そういう視点が超大事になるんですね。

それを繰り返すことで、おそらく精度が上がってきます。そうすると解像度が上がります。つまりアイデアもですが、打席としてどこへ立ったほうがいいか。よりよいところに立てます。

一方でこれを繰り返さずに、外に正解を求めてしまって何かないかなということを繰り返すと、考えを深めないとか、アイデアを検証しない、またはアイデアを評価してくれる場がない(自分のアイデア自体は全くそのままで相手に対してだけ何かを求めるという意味)という愚痴だけになっていき、アイデア活動とはいい難いものとなってしまいます。

違いは結局アイデア自体を身近なものとしてあるからそれをどう役立てるか。それでアイデア自体も自分も、または提案する先もお客さんも高めていきたいという意識かなと思います。同時にアイデアを低く見積もらず、価値があることであるという検証が一定あるから出来ることでもあります。僕がアイデア活動を始めた時に今回言ってるようなことは一切分かりませんでしから、これも全て検証と実行というか、やってきたから言えることかなと思います。

アイデアだけの話じゃない

今回はアイデアをどう形にしていくかというところで出てきた話でした。

がこれって結局サラリーマンをしながら何かやりたいことがある人がいたとして、その場合いつやればいいか問題になります。時間がないなら作るしかなく、時間があればそれをいつやるかとなり、いつやるかが決まったら何をしていくと、自分がやりたいことが出来るのかを考え、アイデアがないなら考えて人に聞いたりしてやっていって。

つまり、常に考える行為と試す行為はギャップがあって、常に実現してないものと違いがあるわけです。その差異を埋めるというよりも、感じた時にどうアプローチするかという話でもあったかなと思います。

そういう時足元が見えてない事が多いです。つまり、普段の習慣、行動、または仕事、お客さんを丁寧にみて、自分のやっていることを見直してみると大体気づくことが多いです。

まさに自省を込めつつ、今回も自分を見直しながら書いてみました。そういう意味で冒頭に述べた通り、打席に立つのは原則としても、精度を上げる意味ではちゃんとした人というか場というか、高めていこうというところを再確認できたところです。

ぜひアイデアを提案しようとか思ったりする人はどういうところで何を起こしたいか、そのあたりをもっと丁寧に見てみてください。それが出来るとぐっと精度や解像度があがって違う世界が見えるはずです。逆にそれをやりたくない、「アイデアだけ」を売りたくて他はやりたくないなら、単にコミュニケーションや実現性の課題(実現できるかの確率が高い方が良いと考える)で難しくなりがちです。

ただ時代は変わります。実現性はなんでもできるなら、あとはアイデアだけですし、実現できないならアイデアよりも「実現性」が高い方が価値があるというか。つまり、アイデアに課題発見性を見るのか、その発想自体を価値とするのか様々です。実現性を見るのは企画性といっていいでしょう。既にどこかで見かけたものは「実現性が高い」ですが、既にあるため実現できても何を狙うかで期待する効果が得られない確率も高いわけです。

ここでも正解はありません。もしかしたら打席に立つ数を絞るほうがアイデアの価値は上がるかもしれません(笑)ただそれをすると単にアウトプットがなくなってアイデアの発散がなくなり僕はさぼってしまう気がするのでおすすめしていません。ただアイデア自体が出てしまっていることで価値を感じられないというのもありますよね。

一方でそこまでやるという専門性や深い知見やアイデア力というところと、アウトプット力を圧倒的にやることで「そこまでやるなら」という感動や次の話になるかもしれません。

これも紙一重というか正解はありません。どうすればいいかは状況次第ですが、少なくとも言えるのは「アイデアを出せる人というのは普段からアイデアを出している」わけですから、「何かアイデアを出せる」と言わなくても、「会話レベルでアイデアが出てしまっている」わけですね。文章しかり、どんな行動でも然り。それこそまさに、アイデアマンであり、左側のインプットとしてのアイデアも自然に出来ているのであれば、あとは打席の数と、そこから産み出すアイデアとプロジェクトの数だけかもしれませんね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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