ビジネスは目に見えないが、そこが面白いところではないかと

ラジオでも軽く話していますが(配信自体はもう少し先です)、ここではもう少し整理したり、膨らませたり色々いじってみます(笑)

ビジネスとかって見えるのか?

実態としてどうつかむかというところです。つかんだ、目に見えたものが全てではないんですね。

例えばラジオでもですが、クリーニング屋さんのビジネスって何かというときどう表現するかです。お客側から見て、例えば以下のような見え方があります。

  • 衣類を洗濯してくれる業者さん、お店屋さん
  • 持っていくと洗ってくれて嬉しい
  • 家で洗えない方法を持っている。
  • 洗濯のプロである

これだけではあまり見えてきません。例えば、店舗ビジネスと定義するとどうでしょうか?

  • 営業時間が決まっている。割りと早く閉まる店も多い。24時間受付があるところもあるかもだが、業務開始はまた別。
  • オンラインで完結する宅配クリーニングなどもあるので少し違ってくる
  • 地代などいわゆる賃料を払う必要があり、一定の規模の利用者を見込んで商圏ビジネスとして、地域に特化して運営されている(例えばあまりにクリーニング屋さんが多いと当然どこかが潰れてしまう)

などと少し目線が変わります。これは定義すればいいとかでなくて、あくまで見え方が色々あるという例示です。

では、クリーニング屋さんから見て自社や自分の店舗はどう見えているのか?ですが、

  • 最近売上減っているから色々施策取らないとなあ
  • 会員さんを増やすために春先はチラシを撒くか

などのような感じかもしれません。実態は分からないので想像です。

ここで、お客、ビジネス目線?、店舗側という立場に立って整理することは可能です。

いわゆる関わり方、立場によってどう見えるかということを提示するような図解です。

例えばこんな図で説明出来ると。

手抜きでなくて(笑)こういう感じのものがまあ叩き台ですよねと。で、これって何かというと、見え方はおいておいて、抽象化しているわけですね。クリーニングビジネス自体を。

ここにお客さんとの店舗のやり取りが、いわゆる業務ですが、それは客から見える話でしかないですよね。つまり、店舗がFCなどであれば本部とのやり取りや指導?があったり、ロイヤリティを払うとか業務報告などもあるのかもしれませんよね。

あとは取引先というのはここでは実際に自社工場で洗濯するのか、どこかに依頼するのかなどで具体的な話は不明です。ですがそういう具体的な業務があるはずです。そこもあるだろうなというところでした。

ここにお金の流れを入れればお金の流れが見えるし、人の流れであればシフト表とかになるかもしれないし、本部とのやり取りであればフランチャイズマニュアルみたいなものかもしれません。

いずれにせよ、この「クリーニングビジネス」というスライドというか画像一枚を見て「クリーニングビジネスはこれです」と言えるかどうかというと、結構きつくないですか?

言い方を変えましょう。「クリーニングビジネス」というのを理解している、またはそれをやっている、それが見えるとか分かるって何かという話です。ここでそれは永遠に分からないとかではないですが(笑)とはいえ、ここで「クリーニングをやっている」店舗がクリーニングビジネスを理解しているかは分からないんです。灯台下暗しとかでもそうです。また客が理解しているかは分からなくて、これはサービスを受ける側なので理解する必要がない=少なくともちゃんと洗濯してくれたら満足ですからね、そこもまた異なります。

つまり、誰も理解していないとは思わないのですが、僕も理解できているとは思ってはいないのですが、どういう「レベル」「粒度」「解像度」ですね、で理解しているか。見えているかということです。

それでここで見えるとは、つまり「具体」ということもあるのですが、具体的に提示されてない、自分の目で見えないもの、想像や抽象の世界となるのですが、そうなると一気にハードルが高くなります。見えないからです。想像して、それって「お客さん目線での話でいいのだけど、店舗側としては何がしたいのですか?」みたいな話になると。もっといえば「ミッションとか大事だけど、あってお客さんにプラスにならないなら要らないよね」というのも意見なのでありだと思います。

そういう話が出来るとは、少なくとも会話する人がある程度理解していないと、つまり上の図が頭で描けたり、視点や立場の違いがあったり、基本的なビジネスの仕組みを理解している(誰に何を提供してお金を頂くか、その仕組みが整っているかなども)必要があります。

ここで偉そうに僕はそれができるのでーとかってことではなくて、これが分からないし見えないからこそ、というか人の仕組み、本来の性質として、見えないので磨いて獲得するしかないんですが、勝手に身につく類ではないなあと感じているんですね。それがもう分かりづらいというか、時間もかかるからというところですよね。

ここで結論を言えば、具体的には見える見えないでいえば見えないのがビジネス。ただ抽象化の目で見ると見えるし分かるという類なのではないかと感じてきました。業務を目の前にして「あー服を畳んでいる」のが全てではないじゃないですか。一部ですよね。具体だと一部しか見えないってことです。全体は具体からは把握できないか、しづらいといっていい。だから「全体はこんな感じで」としておいて、細かい点はこういうのがあるという形で整理できるわけです。当然整理したものが全て漏れがないかは別問題で、抜けることなんてまあ一杯あるわけです。

抽象化というものが完全でなく、その抽象として扱っているものがやはり抽象化した人がいるので、ここでは僕ですよね、なんでこれがないのか?例えばDXコンサルみたいな人ならDX要素があるかどうかで見るのかもしれませんよね。ITコンサルならIT要素としてシステム部分があるかどうか。アイデアコンサル?みたいな人がいれば、アイデアがどこで生まれているかを見る。面白いなあと思います、純粋に。

アイデアも見えない

アイデア自体も見えないです。もちろんこういうアイデアですというのも示せばありますが、よくあるのは「そうではなくて、こうです」というやり取りです。完全に伝わるアイデアって多分なくて、ズレや遊びや余地があるんですね。だからそれが悪いのでなく、そういうふわっとした要素がどうしてもアイデアというのはある。

なぜならですが、それは形になっていないものが多いので、またはその状態を言うからですね。「アイデア」として考えたものなので、頭の中に出てきたものを言葉にしたり絵にしたり何かで出す。その出したものを見た人が「見えた」「分かった」とかはありますが、アイデア自体を取り出して「見える」とかはできないんですよね。

これも具体では図解があっても説明を受けても一部は分かるが全体ではなかったりします。最もアイデアを話す人が全体を把握しているかは別問題なのと、そこまで考えずに「アイデア」として具体だけ語ることも多いのでここは別の話です。

抽象化するとは、アイデアでも誰向けでどういう価値が生まれるか、その方法はくらいの3点が必要でそれでアイデアがある程度全体が見えるのかなと思います。ビジネスアイデアでなくてもですが、それどういうことをしたいのだっけ?というのは良い問いになることが多いと思います。

見えないものを想像するのが面白い

あーだこーだ言っていますが、最終的にこういった見えない、概念的な、ぱっと分からないよね、ということを考えるのが僕は好きみたいです。つまり、人の心理、考え方、こういう事象はなんだろうかという類といっていいですが、好奇心というのがあるんですね。

解明されたり分かりきっていることであると途端に飽きるので、分からないぞこれは!ということのほうが面白いし燃える。最も全て全く分からないならきついかもしれませんが。

ビジネスも商売も小商いも起業もアイデアも企画も、僕は全部好きで大きな違いはないと思っています。というのは、結局見えないので、どう設計したり工夫したり創作とかでもいいですが作れるかだけなんですよね。作ってしまって成立してしまうと途端に興味がなくなりそうですが、まあそこはまた僕の性質ということで。

アイデア自体も思考が入るので、思考法となります。これ詰めると哲学みたいになってくので、考えることを考える、メタ思考ですね、まさに哲学な感じがしています。考えるだけでは面白みがないので、哲学をやりたいとかはないんですが、アイデア哲学とかビジネス哲学とかって、単に考えを述べるのでなく、それが実践して裏付けられたり何かあるから迫力があるじゃないですか。そういうのは面白いですよね。

つまり、抽象化して遊びたいというよりも、具体と抽象が両方面白いので、できれば飽きづらい感じは変化があることや見えづらい分からないことなので、抽象概念となると。あとはそれをどう見える形で、具体化する=それが先の話で言えば部分ということを言ってましたが、部分だけ見えるとか分かるのでなく、全体をどう伝えるか。だから図解とかって結構工夫がいるんですよね。

そういう作業はとてもおもしろくて、こう示すと理解が促進されたりするかも。だから思考だーとかいって、考えをこうやって文章にしたりブログに書いたりしているわけです。好きとか面白いとかでないと、ちょっとクレイジーだとすら思っていて(笑)面白いと思うからやっていますと。その要素ややっていることは、当然こういう概念整理や概念をどうまとめられるか、概念図とか図解もですがそこに生きているんじゃないかと考えています。

おわりに

思った以上にアイデアもですが、ビジネスや企画やアイデア自体に興味を示す人って少ないなと思っています。もちろんそういう興味がある人はいて面白い方が多いですよね。シンプルに起業とか何かチャレンジする人が少ないので、そういう人は当たり前に見ている世界や考えているのだけど、そうでないと、「自分とは違う世界で」とか思っちゃうのはまあ分かります。情報や考えがないと不安が勝っちゃうので。

その上で、例えばアイデアをカジュアルに、ビジネスをカジュアルにとかってしようとしていますが、そうするとおそらく小難しい概念とかでなく、確かに抽象化とか抽象的なものはあるんだけど、でもそこを具体化したり分かりやすく伝えるようにしていくわけですよ。

そうすると何か面白いことが生まれるのではないか。まだこれらも曖昧ではありますが、一つの方向性が少しだけ見えてきたような気がしています。

あえていえば、ビジネス概念とか抽象という整理もありつつ、全体像を見つつ、具体化や具体的なところも見えるし示せるという具体と抽象を行き交うことを得意としてくるってことですかね。これはまあ普段やっているので、もっと磨いて活かすとかってことができないかって僕自身のアイデアにもなりそうですね!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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