ビジネス支援が難しいわけ

ビジネスの支援って何か?考えるとかなり奥深いわけですね。

ビジネス自体の定義もありますが、そもそも依頼者と受託者でビジネスのイメージが異なることが普通にあると。そこで、「これをして欲しい」といってもズレちゃうというわけです。ズレがちだと。

そこで、業務やアウトプットを細かく指定したり、すり合わせをしていくのですが、細かくなればなるほど「支援イメージ」とは異なることもあります。ここに正解はないのですが、幅をもたせつつも、時には絞るという(笑)なんとも言えない着地になります。実際にそうかなというところですから。

この粒度や期待値のズレについて、どうしていくといいかは正解はないのですが、このあたりを少し考えてみました。

期待値は拡散し、アウトプットは収束する

原則はこれかなと思いました。先思いついたんですけどね(笑)

要するにクライアント側=依頼側は期待値はしぼみ辛いです。これは何でも一緒で、仕事でなくても、例えば期待したお店=飲食店が、思ったほどでもなかったなんてよくありませんか?そういう感じで、「これくらいはやってくれるだろう」が高くなると、当然それに応じて高いレベルが求められる。これを知っていれば期待値を無駄に上げることは少なくなるかもしれません。

しかし、期待値が設定されてしまうことで、行くまでに楽しくなる。旅行の予定を立てるのが楽しいってそういうことかなと。

次にアウトプットとは具体的に見える何かです。イラストならどこで使うもので、どういうテイストで、どういうポーズ、背景はいるのか、色は付けるのか、予算はー。これらは仕事なら当たり前といえますが、なぜこうなるかというと、イラストを描く人=イラストレーターがいるとして、描くためにはその情報が必要だからですね。別にイラストレーターはイラストしか描いては駄目なわけでもないので分かりやすく、イラストレーターがイラストを描いているということとしています。

この時、期待に応えます!とか何を言ってもいいのですが、アウトプットに対して、依頼側が満足するかどうか(正確には満足度であり、期待値を満たしているか、さらにいえば予算と合っていると感じるか)の世界です。アウトプットをイラストと言ってるのだけど、「マンガ」を求めていたり、「まるで写真のようなタッチ」を求めていたりとかはありえますので、そこを収束していくことになると。それがアウトプットなわけです。

これらをまとめると、ベクトルは別です。つまり、最初または当初、それ以前、依頼前くらいは期待値は拡散傾向にある。依頼中は相手の進捗に応じてアウトプットは固まっていく。ここで期待が更に膨らむとかも実務上ありそうですが、そこで完成しない場合はアウトプットと言い難いので、あまりに期待を膨らませてプレッシャーをかけるのもまたどうかなというところですよね。それはともかく、最終的には期待値はどこか別に保留して、アウトプットと両者が向き合う形になって着地すると。

この原則はやはり変わらないなと思っていて、まずは期待値とアウトプットをすり合わせるというのもあるのですが、同時に期待は期待で保留して、アウトプットはアウトプットとして独立して受け取るという考えもありだなと思います。まあこれも正解はないんですけどね。

粒度は常に異なる

これはもうイラストといってもーピンキリでというところで同じように、アイデアから企画書、様々なアウトプットがそうです。報告書というと報告がしてあれば良いなんて人がいるかもしれませんが、求めるものが書かれていない報告書ほど退屈なものはないわけですよね(笑)

こういったズレが起こるのが常、という前提で考えてもそれでもやはり起こってしまうわけですね。

このズレを最小限にはできるが、なくすことは出来ない。くらいが良い着地かもしれません。

粒度といっているのは、例えば依頼側は大きいものを作って欲しいといっているのに、ワーカー側は小さいいものを作るという認識とか、こういうズレは普通にあるってことです。

この時、言葉でコミュニケーションしてもイメージの話や専門性からやはりズレるので、これが仕事の面白さであり難しさでもあるんだろうなーくらいです。

この話はこれくらいで。

ビジネス支援といっても色とりどり

ビジネス支援をしているというのは業務の説明になりえるかは正直分からないです。ただ、何をすることでビジネス支援となるのかな?というところを考えていて、自分が出来ること、やったほうが良さそうなこと、まあ組み合わせですよね。そういうもので支援していけばいいと。そう考えるようになりました。僕の話ですよ。

例えば僕はアイデアを考える事ができるので、それをそのまま起業家が使えばビジネスアイデアとなりえる。それを提供するだけでも支援になるっていうわけですね。実際にはもっと細かい話があって、提供するだけでビジネスとできるわけではないでしょう。または提供したことがお金にならないと仕事にはならないので継続しづらいわけですね。あとはどうやっていくかというだけです。

いずれにせよ、やり方はおいておいて、アイデアを生成することにおいて、起業を支援する。これをビジネス支援といってもいいのではないか。怒られるとかはおいておいて、僕はそれでいいだろうなと考えたというわけです。

では、他にどういうものがあるか?簡単に考えるだけでも色々と出てくるわけですが、

  • 士業の人、例えば税理士さんが、法人向けに会社会計や決算をするところで、お金の動きから経営支援をする
  • デザイナーが設計をするようにコンセプトを作る。そのように、起業家個人のライフデザインを作りあげて提供する
  • マンガ家が依頼者のオリジナルストーリーを作りビジネス漫画のような形で会社の仕事や求人に使える漫画を作成し、その会社のビジネスを支援する

などなどで、これらは色々ありそうじゃないですか。

正直僕は例えばこうやって士業の人が何かビジネス支援をするというとき、違和感があったんですね。例えば、営業を支援すると売上に直結しやすいから「ビジネス支援」といえるような気がする。でも、間接業務に近いもの、例えば経理的なことを「ビジネス支援」というのは違うのではないか。というのはまあ1つの感覚です。別に経理を否定するわけでもなく、営業を絶対視するわけでもないです。

あえてマイルドにいえば、両方必要なんだけど、直接お金が発生しやすい、想像しやすいところが「重要」だと思いこんでしまう。実際には営業で散らかして整理されないなら自滅するだけですから(笑)ということで、両方必須というか、大事なんですね。

そうやって考えると、会社、法人、ビジネス、事業。そういったものにおいて、いろいろな仕事があるんじゃないか。業種や業界が違えば同じやり方ではなかったりするわけですよね。あと社会も変化するし、適応していく必要がある。そういう時に変わっていくわけじゃないですか。

直接的な支援もあれば間接的支援もいい。そうやって「受容」というか、受け入れることが出来たりするとグッドです。僕もそういうのもあっていいかもなくらいで捉えられるようになりました(笑)昔は敵だ!とは言わないですが、相容れないと思っていましたから。とはいえ、一緒に仕事をしたいとかそういうのは別ですけどね(笑)

端的にいえば、自分のやりたい手段でやりたい支援イメージをやれればそれでいいじゃないかってことです。まあ簡単に言うけれどこれはわりと技を磨いて何度も練習しないと体得は難しいとは思うので、イメージは簡単でいいけど、それで動けるのは別というわけですね。

話を戻すと、僕はそういうビジネス支援として、アイデアを出す「だけ」だと弱いのでリサーチをしてもうちょっと理屈ベースやエビデンスを入れられると言いなというところで入れていると。あとは、どうこれらを磨くかだけといえばだけなんですが、大きくなるのは教育、つまりこれらの獲得です。発想法トレーニングみたいなものでもいいですが、もっと視点を広げると色々展開できそうだな、というのは常に考えています。出来るかはまあ僕のアイデアと実践次第でしょう(笑)お楽しみにしていてください。

おわりに

ビジネス支援ってまあいろいろあるので絞り込んでここならできるとか、これはできないとかを明示したり、練習していくしかないかなというところです。実際に支援すると必ず儲かるなんてまあないわけですよ。とはいえ、儲からないためにやるわけでもない(笑)それは寄付とか、強くいえば詐欺になりますからね。とはいえそうやって悪意のある人はまあ少ないのではないかと僕は考えています、例外はあれど。

何かしら良くしたいという思いがあるから、誰かを手伝うし、役に立ちたいと思うから仕事やビジネスをしているはずだからです。それが骨抜きにされた作業とか仕事的ななにかって虚しくないですかと。身体がないちゃうよねというだけですよね。

というわけで、難しいとかっていってますが、一方でちゃんと考えてアタックしていくと色々見えるところはあるんじゃないですかと。そして自分なり武器や手段を磨いていくことは常にやりつつ、時代や社会に応じてビジネスは変化するのでそこにあてていくと面白い気がしますよね。

僕も僕なりの技をより磨いていくことにします(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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