何かやる時に、アイデアと行動は共に大事だがどちらも必須科目で前提となる

たまに書いていますが、骨子としては、アイデアだけでは価値がない、という「言い方」があるものの、それってちょっと違うよなという直観がありました。

つまり、これらの主張は、アイデアがあっても実現できないと意味がないとか、妄想であるということをいって、それに価値はないよね、ということなんですよね。概ねそこに帰結するというか。

それは分かるし、一理あるしというところで、一方でアイデアってもっと原始的というか、燃料とか原料とかってイメージなんですね。僕の中では。ということは、アイデアがないと始まらないので、行動から始まるというのはちょっと乱暴かなと。

この原始的というのは、例えば「何か始めよう」というのもアイデアで、その何かはあまり分からないが「ふわっとした何か」も含みます。この時の意思らしきものも僕ではアイデアという認識です。ここでズレがありそうかなと思いつつ。この時「行動」だというところで、何かやればいいのだというのですが、何かやるって何も意図や目的がないことも十分ありえる(癖や反射、なんとなくやっていること、無意識下も含めて)のですが、それって基本的に継続や習慣ですので、ここから逸脱する、つまり違うことをするのって、この範囲内ではないことを意味するのかと。そもそも、何かをやる、という時は、逸脱行動とアイデアがセットとなるってことですね。

だからどちらも大事というのが今までの結論だったのですが、ここでいう行動を検証と置き換えると、何もないのに検証できないじゃんとなって、やはりアイデアありきだなと改めて感じたんです。行動自体を批判したりダメとかは思っていなくて、行動自体がそもそも思考や様々なもの、それがアイデアだと思うのですが、そこがなくして何もないって感じですね。というところでいくと、アイデアがかなり大事で(具体的なアイデアでも曖昧な何かであっても)そこは譲れないなあというところなんですね(笑)

ちょっとそのあたりを書いてみます。

アイデアはどう生まれるか?

まずアイデアの生まれ方ですが、アイデアのつくり方などを最近読み返したのですが、やはり意識行動で無意識化して、無意識で閃くってことになります。これがアイデアの生み出し方です。ここをコントロールするような、つまり意識でできることって限られるわけです。

具体的には、アイデアを出すなら、テーマを持つとか、調べることを吟味したり、文字通り考えると。考えることは色々ここでも言っていますが、組み合わせはもちろん、他で使えないかとか、違う比喩とか表現でいったり、飛ばす形で全然違うものと結びつけたり、問い直したり、なぜと考えたり色々です。これは今思ったのですが、パターンや類型があるというよりも、複合的で重層的でパターンを挙げるのってそこまで意味がないくらい無限に色々あるって感じです。

これらの思考、考えることを行動とするならば、アイデアは行動しないと生まれないんですね。ということは、アイデアだけでは価値がない、行動しないと意味がないとは、ちょっと座りが悪い気がします。

アイデアだけで行動しないと価値がない、という場合、アイデアと行動の関係が独立しているんですね。または開いている、遠くにある気がする。でも、実際はアイデアと行動はほぼ似ているというか、行動の分だけアイデアが出ると考える、比例するとすると一緒といえると。そうすると、アイデアだけでとか、行動しないととか、って意味が消失します。なぜなら行動からアイデアが出ていて、そのアイデアが出ている時点で、行動しているので、行動しているわけですよね。

ここで行動といっても、同じことを作業的に永遠とやっていてもアイデアはでないので、行動としてどういうものかは色々ありえるのですが、ヒントとしては、やはり違う世界、違う経験などの刺激がないとダメっぽいです。これは多分そうなので、行動=同じ作業の連続とかだとちょっとまずいかもしれないくらいで、似たような行動でもどんどん世界を広げていく、と少しでも感じているならそれでいけるんじゃないかって感じですよね。

価値とは検証したら出てくるもの

次に、アイデアだけではーという話は、実現化とか、現実化、適用するというところで、実際に社会にそのアイデアを入れて動かすとどうなるか。おそらく、本質的には「アイデアだけでは行動しないと意味がない、価値がない」という主張はそこにあると思います。研究者みたいな人は、「社会実装」みたいな言葉が好きかなと思いますが、これもものすごく研究的なイメージの概念ですよね。実装される社会は様々にあるので、言葉としてはそれっぽいけど、結局は泥臭く(笑)実行して受け入れられるかを繰り返すしかないんですよね。

それで、アイデアと検証という関係、つまりここでは検証とは、そのアイデアが何かしら社会で実現できるか、または実現していくあらゆる過程も含めたことを言っています。新規事業とかだとコンセプトの検証がPoCとか言ったりするはずですが、そういうやつでもいいですし、ユーザーヒアリングでもいいですし、アンケートでもいい。観察してもいいし。まあなんでもいいんですよ。そこは適当で。

ここで、アイデアと検証の関係を考えてみます。それぞれ、ありなしで考えると、以下のようになります。

・アイデア有り×検証有り→価値が見える可能性がある
・アイデア有り×検証なし→未検証のため分からないまま保留
・アイデアなし×検証有り→検証する原料がない
・アイデアなし×検証なし→色々と不足

みたいな感じです。

当然ここでは、アイデアがあって検証することしか、そもそも社会に適応するかが見えないはずなんです。なので検証してくださいで話が終わるのですが、一つだけ言えば、最後のアイデアなし検証なしってなんだろうってことです。これは、アイデアを何か生み出すか、今手元にある最短とか最も近しいものをやって経験を蓄えるしかないですよね。例えば、アパレルで何かやりたいのにアパレル業界しらないならそこで勤めて学ぶとか。そういうことを指します。検証以前だと。

そうなると、アイデアがあるまで動けないし、または検証がないと見えてこないと。ここで、「行動」というのが定義が広すぎることに気づくのですが、おそらく行動の罠として、「行動すれば何か見える」は嘘ではないのですが、「行動」という何か「形」だけを追っても見えなくなくて、何かしら「型」が必要です。ノウハウとは形になりやすく、抽象的なアドバイスは型になりやすいって感じです。どっちが良い悪いでなく、状況に応じてって感じがします。あとでこれらは書くかもですが、型がないのに形を追えばというのは、この話だけでなく全ての学び、上達とかに関連するので、行動しているのに何か結果が出ないという人は、いわゆる間違ったことをしているのでなく「形」を追っているだけなんですよね。

ただ、誤解がないようにいえば、「形」を追うことしか最初はできないです。形から入るってやつです。でもですね、それをただやるだけで世界が変わるなら話が早いんですが、そうではないと。例えば、誰かに自分のサービスを届けたいからTwitterを開設して毎日1ツイートすると。こういうのってどこかでありそうですよね(笑)でもこれが悪いとかは評価できなくて、でそれをやったら世界が変わる、ここではやった人が何か学ぶ、違うことや違う視点を得る、こうやったらもっといいのではということに気づくことになります。例えば、これも正解ではないですが、「1ツイートでなく3ツイートにしてみる」ように量を増やすとか、「ツイートの内容を考えないと届かないな」とフィードバックしてもらうとか、「内容を考える場合も手当たり次第やっても意味がないと考える」とかそういうことです。

これを人から言われて全部やるのでなく、自分で気づいてやれること、という感じです。そうすると、あとは形が崩れていって型になります。型とは、乱暴ですが、ここではTwitterを用いて何かしら人に届けられる状態を作れるとか、そういうことですかね。まあそこらへんはざっくりとして。

話を戻すと、価値を認識するには、アイデアと検証がセットで必要だと。となると、アイデアも検証も同程度で必要で、どちらかだけってないんですよね。という意味では、主張としてはこうなります。

「検証だけの行動だけでは、価値がない」ですし、「アイデアだけの検証なき行動も価値が分からない」ということです。

細かいですが、価値があるかどうかが分からないのと、価値がないはわりと一緒にしがちですが、やはり別物です。未検証なら「分からない」ですから、それなのに「ない」というのは乱暴ってことですね。

もしかして、アイデアって目に見えないから、「アイデアがある」というだけでは価値がない=見えないから、ということもありそうですね。ただそれでも、「アイデアがある」と嘘をつく人は論外ですが(笑)本当にあるなら、それは「アイデアがある」わけですから、検証していないってだけですよね。そして、文字通り検証していないなら、価値は検証できてないから、わからないですよねと。

あとは、検証したところで、価値がないことも判明したりします。これについては、前書いた、夢のまま保存するというわりと逃避だと思いますがそういう心理も働きます。例えば小説家になりたいけど小説を完成させられない人などはそういうのがありそうだと。別にそれが悪いとかでなくて、ただそういう人だと小説家にはなれないなと。これらは左利きのエレンなどで有名なかっぴーさんの記事が参考になるかもです。死の間際まで「美大に行きたかった」という人がいる。漫画家かっぴーに聞く“第一志望の仕事”の諦め方では、「夢にトドメを刺せない状況」ってやつですね。僕の中ではこれらは「こじらせている」という感じなので、もし該当する人は色々ともがいてみてください(笑)

アイデアと行動はもっと相互的なもの

知識自体も情報でなく様々な相互作用、それは環境からのフィードバックを含めて得られるということで、とても重層的なもので、シンプルなものではないんですよね。少なくとも暗記して賢くなれるみたいな世界観ではないというか。

ここで、アイデアもそういうものなわけです。つまり、知識や経験があって、そこに様々な状況や組み合わせがあって、それは無限にある。そこで出てくるのがたまたま「アイデア」があると。そういうものが使えるかどうかって、また先の検証として別になるのですが、やはり原料としてアイデア的なものも含めてアイデアは必須だなと感じたんですね。

だから、アイデアだけといわれると、アイデアって軽い原料でもなくて、もっと色々な相互作用の産物であるので、むしろそこにアイデア=行動くらいの意味合いがあるので、矛盾している感がしたと。これが僕が感じた直観の説明となります。

むしろ、何かしらのアイデアという土台がなくして、行動もないし、行動がないとアイデアも生まれない。これらは強いて言えば、どちらも地を這うようにしてあって、その上で検証がある、または価値を見極めることがある。

ここまでいえば、アイデアと行動だけでどうかっていう争いや独立したりというのが浅い話になります。つまり、行動とアイデアはまず必須でやっていることになると。そうやってもがいてやった上で、その上で検証ということができる。しなくてもいいですけど、夢のトドメとかこじらせとかは注意してというところで、とくに個人ですよね。そして、価値があるかどうかまで見届ける。そこからはあとは価値あるならやればいいし、価値あってもやらなくてもいいと。わりと自由ですよね。決断や判断の世界ですから。

おわりに

簡単にまとめれば、アイデアも行動も結局一緒というか、行き着くのは個人であるあなたや僕がですよね、日々動いたり学んだり感じたりした結晶に近いと。そういうのがアイデアって感じがします。だから、アイデアも行動も一緒だし、どちらかといえば、アイデアは固体化というか、固まっている感がある。まあ流動的なものでもあるんですけどね。でも、まあ固体から液体くらいの半固体みたいな感じですかね。

一方で行動は行動という動詞というか、動き自体を指すので「行動」しているというのを見るとなにか色々と影響を与えられるし、それっぽく感じる。でも、それも注意が必要で単に作業を毎日やって終わればいいとかだとまあだめですよね(笑)それは形と型って話でちょっと触れました。こちらは固体とか、ものとか見えるものではない、けど、アイデアより見えやすい。

だから、アイデアは固体でわかりやすく、一応それっぽい説明もできる。一方で行動は見せるものではないけど、やったことは一応やったこととしてそれも見せられる。で、その時、あなたではない、他の人がですよね、評価するのって、なんとなく「アイデア」が面白いという人よりも、「行動」が面白いって人の方が多そうじゃないですか?

なぜかというと、これって、アイデア自体を評価できるのは、アイデアを色々やったりアイデアの実現やアイデアの失敗を含めて経験値がある人でないと見えづらいからです。絶対全部同じ経験をしているとかではないですよ、そんな人はいないので。で、行動ってそれをやれば伝わるし、分かりやすいと。そういうことで、ここに「がんばっている」人を何故か評価するのがのると、「行動」する人が偉いみたいになるんじゃないかと。

素朴ですがそんな感じに今は思っています。

だから、アイデアだけとか行動だけとかって話や主張が出てきたら、僕は眉唾で、どういうレベルで言っているのは確認したいってところですね。今までもどちらも大事でというところでしたが、より、これらは一緒でダイナミックで連動していると。だからこそ、必須科目であり、むしろやっていないといけなくなると。

その上で実現に目を見ると、検証したり、それをし続けたりするほうが、運用とか保守とか、持続ですよね、そっちが大事になると。そうなると、アイデアとか行動とかってのはとても近視眼的な話になりますから、無意識下になり、重要という意識もなくなるかなと。

というところで、僕が感じたことを書いてみました。大分スッキリしました(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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