怪しいビジネス体験の話をしてみよう

起業時代とはいえ、合同会社を作ってやれビジネス交流会だ(笑)というところに顔を出していた時の話です。

ここで出会ったのだろうと思いますが、とある2名の方をふと思い出したので、さらっと書いてみます。

ホテルのラウンジで次回会ったX氏

あまり覚えていない。

しかし、そのX氏はなぜかとあるホテルのラウンジで合うことを求めていた。当時お金もないのでファミレスでとは言わないが、なぜホテルのラウンジで「まあメニューが高い」を指定されて戸惑ったものだ。

案の定ゆったりソファで席間も広い。人もほぼいない。確かコーヒーが1000円はしなかったが、700円くらいした気がする。もちろん話す価値のある人であれば「安い」というか必要経費でしかないが、東京はもっと高い(笑)わけで、なんとも高く感じたものだ。

結論から言おう。

そのX氏は何もビジネスの話をしなかったのだ。おそらくマルチかネットワークかまあ詐欺に近いと思う(笑)怪しすぎたのはまあ分かっていたのだが、何かX氏はこっちのことを分かった感を出して、「駒」となるか判断していたのだと多分思う。まあ脚色ありだ(笑)

最後にX氏は言ったと思うが、「また次回話しましょう」ということで、連絡が来たのが、スルーしてそのまま終わった。

なんちゃら交流会とくに起業仕立ての諸君に関してはあの手この手の猛者がいるので気をつけても多分駄目だろう。そういうので押しがあると断れない人がいることを後に知るのだが、僕は回避できたが、出来ない人もいるからだ。

よくあるマルチでの囲い込みではないが、わりと最近でもタリーズコーヒーでコーヒーをすすっていたら、明らかにマルチで意識高い会話で勧誘している人がいた。マルチお断りのルノワールではないが、それくらいしてもいいかなと思ったり。だが面白いことにそんなのをまともに見て辞める人はまあマルチをしてないと思うので、なんともである。ひとまず逃げろということで。

謎アフィリエイトビジネスを勧めてくれたY氏

これも別の交流会だったと思う。本当に怪しい人がいるというか、しれっと入ってくるものだと思う。当然そこで情報は共有するので、やべえなあと思ったら出禁になるのだが(主催者側のこともあったので(笑))

Y氏はプレゼンが熱かったのを思い出した。結構行きつけのカフェだったのである種ホームだが、ホテルのラウンジほどもないので隣の女子カフェしてる人に丸わかりくらい、ノートPCを広げ、紙資料を見せてくれた。

これはもうないだろうが、当時流行っていたような気がするが、クリックするだけで金になる系だ。仕組みは当然購入してないので知らないが、謎のVB製であったり、誰かに外注して作らせたようなソフトっぽいのがある。それを買うかレンタルする。そこで初期費用をまず出させるわけですな。

その上で毎日クリックするだけでソフトが自動的に処理してくれて、後は入金があるということだ。とはいえ2桁万円みたいな話ではなくて、5万とかそんなものだった。そのY氏はお金にかなり困っていた感を出していてそれでもやっている。僕も必要だからやっているんだ、大橋さんもどうかというような話だ。

その場で契約することはなく、まあ後で考えてみますよくらいで、普通に後で断った気がする。食い下がった感はないのがまだY氏の良いところだと思う。ガチでやると友達をなくすだろうし、なくした上でやっているのかもしれない。いわゆる確信犯というやつだ。

当然これはビジネスでもなんでもなく、ただの詐欺である。実際に胴元がいてそこで代理店だーなんだの色々いってそこでお金をとってあとはトンズラである。ここは21世紀のJAPANであるが、いやはや普通にあるわけですねと。

印象に残ったのは多分このY氏はX氏のわりと日付は経ってなくて、「またきたなああ」というのが正直であり余裕だったのだ。そしてY氏はまさに「目がお金」だったのだ。僕がお金に見えたのだ、そう勧誘すればキックバックでお金がもらえる。よくある詐欺、マルチ的な典型eメソッドだ。この人は僕がお金に見えてるのだろうね、と優しい人はここでお金を払うのだろうか?いや僕はない(笑)

ここである友人の話を思い出す。ホームレスと思われる人にインドでたかられて、お金を出してしまった。けれどそこで出して何が解決するのか?その友人らしいある種若い感覚だと思うが、本当にそのとおりで解決するものって一瞬はあるが、仕組みや制度が変わらないとないと。貧困とかもそうだよねと。

じゃあ目の前の人に何もせずに素通りできるかどうか。非常に厳しい。人として問われる。僕も素通りしているからだ。

そんなことを思うわけではないが、目の前に僕をお金だとしか見てない人がいて、まさにモノである。そう扱いされてどう思うだろうか?まあいい気持ちはしない。何も解決しないのだ。

その後も怪しい人はパラパラ来るが止まる

この話は後日談はない。

ただかなり数は減ったが、結局この手の話は、若いから経験が少ないから来るということだけではないが、確実に経験や目利きが出来ないなら持ってかれるだろう。知らないからだ。

ウブであれば「こういうのがビジネスなんですよね(ゲヘヘ)」というのも、「ああ、そうなんですね。知らなかったです。そういうビジネスなんですね」と捉えてしまう。それはない(笑)のだが、そう思い込んでしまうのも経験値の少なさだ。

その後ではないが、結局この手の人はオーラが漂っているその手のオーラだ。もうカンでしかないわけでなく、何か曖昧で、個別に話したがり、つまり「何かヤマシイ」的な何かを持っている。例えば時計を良いものを身につけるとか、なにか「金」を稼いでいる感を出している。今どきこんな人はいないから余計分かるだろう。その手のお金持ちもいるのかもしれないが、金があるのが分かれば盗まれるだけでしかない(笑)さすがに性善説でも、財布を置いて席を離れないだろう。それはさすがにアフォとなってしまうわけだ。

思い出せる範囲で、SNSを見て「会いましょう!」みたいな人が来て、案の定マルチだったわけだが、そんなのばっかかなというところで、この手の人は全てスルーするようになった。結果もうほぼないというか、ない。あの頃が懐かしいというくらいである。

妙な話が来るということは、あなたがそれを醸し出しているからだ

最後にやはりこの手の話から学べることを書いてみたい。

僕が完璧で回避したとも言えない。時間を無駄にしたともいえるが、勉強になったともいえる。高い勉強代は幸いに払ってないからだ。だが、色々なことがあったかもしれない(笑)

それはさておき、上の会いましょう!みたいな人も、合わなければいいわけだ。そもそも何か「特定のテーマ」で話をしようということもなく、「まずは情報交換」とかは「怪しすぎる」わけだ。例えばそういう場合なら「どういう事話しますか?というか、今チャットすればいいですよね、または今ならZoomでいいですか?」で終わりだ。でないなら、直接会うのにこだわる人は怪しさしかない。

メールでもなんでもいい。怪しい人が連絡が来たり、それこそ迷惑メールレベルだが、それでも世の中に何か挽回(この思想がまずはやばいのだが)みたいなことを考える人は一発逆転でみたいな思想に走る。がそれはないのだ。それがまさに心理を弄ばれコントロールされ、駒となっているだけなのだ。

振り返ってみるとそう。こういう人が来るのは、実は自分が、つまり僕が怪しい人間ではないものの、そういう話をウェルカムしている、またはしてなくても合っている、話を聞こうとしている姿勢が明確だ。残念ながら、というか恥ずかしいこともないのだが、それは事実だ。

あなたも心当たりがないだろうか?何か良い美味いビジネスはないか。コストを掛けずに儲かることはないだろうか?それはない。もちろん、自分のアイデアや知恵を使って試行錯誤するならできるが、そうではない他人の考えやアイデアや何かシステムに乗っかってどうといういわゆる「うまい話」というものだ。これは誰しも分かるのではないだろうか。それはないのだ。何度も言うがないのだ。

ないのだが、そういう心理を突かれたり、楽をして儲けたいなという人は常にいる。仮に学習しても忘れてしまう人もいるし、マインドセットも悪い方向に持っていくことも可能だからだ。これこそ心理を扱う人が最もやってはいけないことなのだが、そういう倫理の欠片のない人もいるのが事実だと思う。だから心理も手段であなたがそうならなければいいだけの話だが、当然これは「心理」にかかることであて、うまい話を扱うことで自分だけ出し抜けるなんてのは甘すぎるだろう。

だから何も情報を取り入れずじっと貝になって閉じこもれというわけではない。ただそういう情報や怪しいものはスルーでいいということだ。そのうえで良質と思えるようなことをトライしていく。良質とは、結果的に主観は入れど、ロジックが破綻してないとか、信頼がおける、そもそもマルチや怪しい詐欺ではないよねとなる。だが待って欲しい。そもそもその人はどこで合ったのか。何を考えているのか。妙なことをやってないか。信頼とは、即会って分かるものではないはずだ。だから信頼とはものすごく価値が高いのだ。

信頼できる人に会うことは論理的におかしい。そもそも信頼があるかは自分も含めて相手もそうだが相互作用となり、その関係性の上にある。いきなりそういう信頼ができるわけではないので、そもそも論として、どこかの交流会で会って意気投合→ビジネスを始めるはまあ僕は99%はないんではないかなと思っている。

もちろん、信頼ができる人のイベントとかなら別だろう。ただ冷静に考えてその信頼ができる人も胴元だったというパターンもありえるので、ここはキリがない。しかし、判断や目利きを「しなくていい」理由にはならない。辛いかもしれないが、人は楽な方にいきやすいし、そういう要素は僕もだが、あなたもある。それを受け入れつつ、別に清貧とかではなく、その上でどうやっていったらいいのかを考える。そういうマインドセットは多分どこでも使えると思う。

一方で、醸し出したかどうかはおいておいて、情報を出したらそれにホイホイ引き寄せられるとしよう。それはあなたがやはり心のどこかで、意識してなくても「何かうまい話がある、それを知っているかどうかだけなのだ」みたいなことがあるからそうなるのだ。それはないのだ。くどいが、何度も言おう。それはないのだ。

仕組みとしては、何でもビジネスとしてしまえることだ。お金を誰かから巻き上げてもしれっと逃げる人もいるわけで、嘆いても詐欺は実際になくならない。なぜなら騙された人が悪いという論理で騙して逃げ切れるメソッドを作り込んでいる。それを磨けば全く倫理的ではない反社会的だが「磨かれる」ので、うまくなる。悲しいがそれでうまくなってそれしかないと思いこめばそうなる。まあかなりきつい人生にはなるが、それしかないと思いこんでしまったらそうなるし、それを確信犯としてやっていて、また同時にそれで儲かるからリスクは込みという盗っ人猛々しいという考えもあるだろう。まあどちらにしても、そういう人の存在を踏まえつつも、あなたが、僕もだが、そのようになる必要性もない。

だから、心理やマインドセットの問題となる。そんなうまい話はないのだと大声を上げなくてもいい。ただ、何か違和感があればそっと閉じればいい、スルーをすればいい。これは鍛えればできる。僕も出来た(笑)だからこそ、妙な情報があって「笑って」られればいい。でもそれにのめり込んだり、関わるのはまあよしたほうがいいよねというところで。

チャレンジをするのは悪いことではない

詐欺もそうだが、結局抽象化すると、わりと自己啓発とか色々なことが似てきてしまう。抽象化すれば詐欺も宗教も全部一緒だからだ。まあ怒られそうだが、実際にそうだからだ。

人を騙すことが悪いということを思わない宗教を生成すれば成立するからだ。まあだから宗教が悪いとかでもなく、色々あるというわけで。

さて、そういう意味で、チャレンジとは変化となる。変化は不安を受け入れることになる。つまり、なにかをやるとは結果や成功もだがどうなるか分からないのだ。どうなるか分からないからこそ、これでいいのかな?と思う。不安だろう。だから「正解」みたいなものを求めてしまう。そんなのはないと思ってもどこからか「ここに正解があるぜ(ゲヘヘ)」という囁きが聞こえるのだ。それがまさに詐欺の手口だったりするわけだ。分かりやすく「ゲヘヘ」はないのだが、殆どは「あなたは素晴らしい、ビジネスのチャンスを持っている」という褒める方が多いだろう。まあそれはおいておいて。

その時にその「ゲヘヘ」を失笑か苦笑してもいいし、論破してもいいが、論破しても意味がないだろう。論理的に崩壊しているし、正解とかではなく、そもそも相手が儲かるだけでしかないのだから。

そういう心の変化や不安をしっかりと観察して、彼ら彼女らはアンテナをガンガンはっていてやってくるのだ。前書いた気がするが、まるで笑うセールスマンのごとく、「心の隙間」を突いてくるのだ。若い読者は知らないかもしれないが、素晴らしい教訓になるかもしれない。ただ救われる話があまりないので気分が乗らない時は読まない方がいいだろう(笑)

その甘い甘すぎる心理や考えや感覚は人が誰も持っている。僕もそうだ。でも、そこで甘いとか楽なというところにいくと、まあ全て相手に持ってかれるだけだ。世界を構築するのは誰か。誰かが世界を作ったわけではない。あなたが見ている世界はあなたの主観でしかない。その主観で作られる世界は、あなたの甘さや心理や考えが全て反映される。勝手にキレイな世界を描いても、あなたがもがいて得たりなにかしないと世界は構築されないといっていい。

ビジネスもだし、そうでないことも一緒だと思う。それくらい世界は泥臭いと思うし、少なくとも泥臭い感覚をもって生きていてそこで違ったなあとか、こうすると良かったなというのはいい。けれど、自分の世界を構築せず、どこかに美味い話があるという他人の世界やどこかワールドで依存したりなにかあると幻想の世界に浸ろうというのはそこで断絶できると思う。

自分の見たことしか信じないというのは閉じすぎている。けれど、他人の話を何でも信じるのもウブだろう。だからその間やグラデーションであるのだから、そこはもっと柔軟に考えてもいいだろう。

世界は面白いし、楽しいしアイデアは色々ある。けれど、やはり甘い心理があればそこに付け込まれるのはあると思う。勝負の世界というわけでもないが、やはりそこは自分のレベルや世界観と同様に「主観」も作られるのだから。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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