発想力を鍛えるBBTアイデア天下一武道会にチャレンジしてみた
シゴトクリエイターの大橋です。
温かいスープが美味しい時期ですね。味噌汁はもちろん、コーンスープやかぼちゃスープも、あと鍋やおでんもいいですよね。冬は寒いですけど、食べ物が美味しい時期でもあるのでうれしいですよね。とはいえ、まだ秋ですが。
今回はBBTアイデア天下一武道会というサービスが始まったので、それにチャレンジしたという話です。ぜひ、アイデアを鍛えたいとか試してみてはどうでしょうか。
目次
BBTアイデア天下一武道会とは?
簡単にいうと、お題に答えてアイデアを出します。それらをお互い投稿者が評価して、ランキングを出します。誰が良いアイデアかを競えるものです。
これだけみるとマッチョなサービスです。Facebookアカウント必須ですし、また回答するを押さないと「問題が出てきません」ので、また回答も20分以内にし、かつメモ用紙に書いたものを写真アップロードする必要があります。
これを手軽というのには、慣れてない人は相当面倒です。慣れている人(僕とか)は、かなりマッチョな部類ですが、逆に言えばこれくらいやればアイデアを試せるので面白いとも言えます。
マッチョ向けではないはずなので、ぜひ気になる方はやってみてください。一緒にアイデアバトルしましょう!
実際にやってみてどうか?
正確に今何回目の開催かは分かりませんが、一先ずトライしてみました。その印象などを書いてみます。
現状1週間単位で、お題が出され、投稿者は他の回答者の回答を評価するという流れで、ランキングが決定します。
例えば、先週のお題は在宅勤務についてのお題で、僕は10位にランクインしましたが、全くもって評価に納得はしていません(笑)
そして、ランキング自体は毎回更新されているのだと思うので、現状は毎回のテーマランキングしかないという感じで、物足りなさはあります。例えば総合計とか、四半期ランキングとか、テーマジャンル別とか、そのあたりは色々な変数で如何様にもなりそうです。
評価されるアイデアについて
まず、実際にやってみて感じたのは、アイデアソンのアイデアスケッチ風な印象を受けました。昔書いた気がしますが、アイデアソンなどのイベントで「アイデア出し」をするとき、何枚でもいいのでA4の紙に「タイトル」「イラスト」「簡単なメモ」でアイデアを表現する「アイデアスケッチ」という名称かは忘れましたがそういうワークがあります。
このワーク自体はいいんです。アイデアを可視化できて、イベント向きですし、見ていて楽しいです。問題は評価です。評価自体は、例えばイベントなら20人の参加者が投票数は概ね数票(厳密ではない)を良いというスケッチにマークします。星マークとかなんでもいいですね。
この結果どういうアイデアが評価、つまり「参加者が良いと思うか」ですが、大体「視点がちょっと異なっていて面白い」「イラストがうまい」「ぱっと分かりやすい」ものになります。一点目はいいですが、二点目や三点目のものは確かにそうだけど、9割見た目でしか選ばれません。
ここでビジュアルがいいとアイデアが駄目でも良いのだという議論をしたいのではなく、あくまでそういう形で評価されやすい、というのがここでの評価の問題ではないかと思っているわけです。
ではこの評価なんでするのでしょうか?というと、アイデアソンでは、次のチームビルディングなどで、チームづくりの元ネタとなります。よくあるのは上位3位とかは、その人のテーマでチームを作るというものです。ただ実際はここで1位だから良い企画チームとか、最後のプレゼンがいいかは別物です。多くはその元ネタ自体が「会場に認知されて珍しくなくなる」ことで、不利な印象すらあります(笑)
要は、アイデアスケッチの評価はその場では盛り上がるが、その後の企画やチーム形成や最終プレゼンなどのもう少し深掘りすると、アイデアの価値は変わってしまう。多くは薄れることが多いということです。
長くなりましたが、アイデア天下一武道会の今のアイデア評価はシンプルすぎて、2枚のアイデアをすごく良い、ちょっと良いの二択かつ2枚あるので、4択で選ぶだけです。そしてこれらは、アイデアソンの投票に近いです。
アイデア天下一武道会のアイデアの評価については、このアイデアスケッチで、問題発見力や発想力を鍛えるということになります。問題を問いて競い合ってというところですよね。しかし、どちらかというとアイデアを考えるのは発想力に対応していて、問題発見力はもちろん発想力でもありますが、どちらかというと評価をしたり、他の人の回答を見たりすることで、コメントしたりすることでつく部分が大きいのではないかと。要はコメントすることでつく力はもっとあってもいいのではないかと思いました。
よって、現状の印象では、アイデアスケッチの面白さだけが全面に出てくる印象です。とはいえ、1回だけでは決められないですが、現状の評価ランクイン10位は納得していません(笑)ですが、これが評価なら甘んじて受け入れるしかないですよね。
インセンティブ等の投稿者のモチベーションは何か?
アイデア系サービスは昔まとめましたが、お金、商品、プロジェクト参加、実績、ユーザーとのコミュニケーション、知識や情報などの刺激などが主なモチベーションというか、動機づけになると思います。
少なくともアイデアを出すことで見合わないと思えば誰もがやめていきます。
そこで、現状のアイデア天下一武道会ですが、とくにランキングでの順位付けしかなく、かつ上での評価はなんともとしかいえないので、とくに現状やることのメリットは非常に薄いです。
では面白さはないのかというとそういうことではありません。今後のポテンシャルに大いに期待しつつ、例えば他の回答者の回答が面白いとか、自分にはない視点を発見するとか、そのあたりは色々と学びになります。またランキング上位者には直接連絡してシゴト依頼が出来るとかだとシゴトクリエイター的にはやらないわけにはいきません。
サービス初期であれば面白がってやるもののすぐ忘れるのが人です。僕もそうです。そういう意味で毎週やっていくことが、競えるからやるというのはゲームとか競争っぽくて面白い設計です。ただ、それってお互い切磋琢磨できる関係性でったり、良きライバルとか、学び相手とか、面白いなあと思える関係がないとサービスに対してログイン、投稿、ジャッジなどのアクションをするロイヤルティの高い人が増えることが難しいわけですね。そのあたり今後に期待していきたいところです。
アイデア出し初心者の人にはハードルは高い
多分僕の感覚では1回は多分誰でも出来ると思うんです。ただ、2回、3回となっていくと、かなり設計がされてないと諦めてしまうというのはありそうです。諦めるというか忘れてしまうとか、メール来ても面倒になったりする。要はアイデア出し、発想力、問題解決力を鍛えるために「教材」的に出来るかはかなり難しいかなと思っています。
もちろんハマる人もいるとは思いますが、将来アイデアとか出せる体質になりたい、発想力をつけたいみたいなふわっとした感じの人は、しんどくなって辞めてしまうかもしれません。
企画マンやアイデアマンにとってはどうか?
実際にプロとしてやっている人でも、アイデア自体はいくらでもあったり、または少なくても、企画として形にできるかが問われるのではないかと思います。というかそこしか問わない人も多い気がします。
プロセスなんて重要ではない、結果だよと。二元論は微妙ですが、どちらも大事なので、アイデアを出す部分はいわば発散です。発散の部分で評価されても、仕事とするには、収束という企画を形にしていく力が問われます。
という意味でいくと、プロにとってはぬるい印象かもしれません。要はプロはやらないよということになるかもしれません。
ちなみに、収束する企画の形でレベル分けするとか、評価するのはかなり難しいわけです。なぜなら、実現するための材料やリソースが違うので、フェアではないからです。そういう意味では、お題が決まっていてそれらに対して問うことでその結果で評価する今の仕組みはフェアだと言えるわけです。ただ、その部分は発散のみだから、これ実現できるの?とか、既にあるよねとか、そういう突っ込みは多分ありつつも、でもおそらくあったほうがいいのは何度も言っていますが、コメントして高めていく、お互いを高めていくブレスト的な「それいいよね、もっとこうしたらさらにいいです」と褒めていくことだと思います。
これこそが、まさにアイデアを出すこと、参加することが楽しい、だからやるというお金とかではないモチベーションになります。これはアイデアシェアとかでも全く同様の課題なので、非常に参考になりますし、どうなっていくかかなり注目したいところですね。
共創のヒントになるかも
共創が流行りでもありますが、とはいえ共創って今まで結構立場が分かれていた利用者と作り手側が一緒になってやることです。これ慣れているところはまずないので、大いに戸惑うわけです。
アイデア天下一武道会は別に共創ではないですが、投稿者が能動的にアイデアお題に答えて出していくその仕組は、ユーザー行動の意味や価値など検証になりそうですね。このあたりも学びになりそうです。
おわりに
今回のファーストインプレッションというやつです。数回やっていけば感覚は変わるはずです。また違う学びや気づきがあればアウトプットしていきたいと思います。
気になった方はぜひトライしてみてくださいね!
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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