難しい仕事をあえてやることで自分を高める

アイリスオーヤマの創業者の本を読んでいて、難しいことをやることで、最初はびくともしないがそのうち差別化していって、仕事が舞い込んでくるみたいな話がありました。

これは製造業であり時代も異なるので「そのまま」今できるかはおいておいて、多分通用することもあるんじゃないかと。

そんなことをいくつか考えてみました。どの本かは最後にリンクを貼ってありますので気になる方はチェックしてみてください。

簡単なことは誰でもできる

仕事的に気づいたのですが、難しい案件つまり特殊であったり、業界内では「やりたがる人がいない」ことは、数は少ないかもしれないけど、確実にあるはずです。一つは不動産的なことで思いつきました。

ITやWeb系でも、第一線とかトッププレイヤーであれば、他でやらないことを先駆けてやるとか、何か特徴があるはずです。さらにそれをやってきているし常に変化しているからトップであるとか、信頼があるといっていいでしょう。でもこれは限られた人だけの話ではないはずで、どんなところにもそういった「難しくて誰もやりたがらないこと」があるのではないか。そんなことを感じました。

AIなどで簡単にできそうなことは今後人間がやる必要がなくなるため、それらの価値は相対的に低くなります。AI導入コスト、AIトレーニングコスト、AIのおもり?的なことがコスト感がなくなっていくと、そのまま単純な仕事は消えていくこととなります。一部例外があっても実際は例えば文字入力、データ入力はかなりの精度で出来ているので、かなり自動化できそうだなあと感じています。これは実体験からです。

そうすると簡単なことは多分やるかやらないかという二択であって、やる人が多くなれば差別化は難しそうですし、特徴づけも難しくなります。そこで難しいこと、これ出来るかどうか分からないけどというような、または今では出来ないけど取り組んで試行錯誤している人でないとまずは「検討すら出来ない」ようなものが価値となってきます。

僕で言えばアイデア出しの領域において、おそらくAIが支援したり、コンピュータが良い感じでそれこそ直感的なデバイス!が作られもっと面白くなっていくかもしれません。が、一方で考えること、それを企画して実行すること自体はさすがになくならないでしょう。仮にそれらが全てコンピュータがやることになるとき、全く人の働く考え方や考えること時代が変わることになります。どこに人間のアイデンティティを見出すかみたいな話になりますから、その時はどうなるかまではさすがに考えていません(笑)

アイデア出し関連で難しいことって何か?

色々考えてきた中で、おそらくまだまだ未開発でありと感じるのは、

  • 企業内でのアイデア出し、創発と呼ばれるもの。その会議ファシリテーションやアイデア出し環境の構築という仕事
  • toC向けのアイデア出しプラットフォームやアイデアのオープンプラットフォームの良い作り方
  • 著作権や知的財産権の理解を促す、いわゆる講師的、士業的な立ち回りな仕事。弁理士とか。特許系など。
  • どこまでがアイデアで、どこまで企画かなどの見極め。または良いコミュニケーション(うまく動いてもらう、伝わる依頼の仕方なども)のとり方の改善
  • 特許など取得アイデアの製品化(山程ある)やビジネス化

と結構あるのですが、これらも既にうまくいっているものもあればなかなか見えないというかビジネス化は難しそうというのもあります。が、それは今だけであって社会変化に応じて出来ることもあるわけで、いつチャンスが来るかわかりません。

少なくとも僕は、アイデアに関するところで勝負するという意味で、これらの傾向や動きが少しでもあれば見逃さないようにしていて、全く違うジャンルも可能な範囲で情報を得ようとしています。

実際にこれらは「アイデア」という仕事というよりも、1つ目はファシリテーションとかのレベルアップとして、アイデアをより出せる環境づくりという意味で「アイデア×ファシリテーション」というダブルスキルが要るもので高度です。同時にこれらのニーズはたくさんでなく、限られたものとなるものの「難しい」ために、ある程度出来ればそこで依頼がわりと来るはずだと考えています。

2番目のものは、最近はクラウドソーシングもですがスキルシェア系のシェアリングサービスも活発です。とはいえ認知度が低いようですが、その中でのアイデア出しニーズもニッチなのでそれはそれでいいとして、どちらかといえばBlaboのようなプラットフォームに注目がありそうです。最近では、CCCが子会社化したニュースを見てついにCCCが仕掛けてきたと感じました。CCCが共創コミュニティ「Blabo!」を子会社化、6700万人の生活者DB活用の新サービス提供へ

3番目は、例えばビジネス著作権検定みたいなものもありますし、アイデアに対する理解を深めるのはわりとありそうでないのかもしれません。実際はここらへんもっと突っ込んでいくと面白い仕事が生まれそうです。弁理士などはゲキムズな印象ですが、そういった士業的なものももっと活発になったり、今後は弁理士が考えるWebサービスとか、もっと柔軟なものをやっている人が出てきそうです。既にあるかもしれません。

4番目は、コミュニケーションに絡むので、1番目+2番目に近いでしょうか。企業でアイデアが出ないという話はよく耳にしますが、実際はそこまでアイデアを求めてなかったり、出したアイデアを拾えない仕組みだったりするのかなと。このあたりは心理的安全や人が絡むので場の理解が必須となりそうです。このあたりもパッケージ化は難しいと思うので、カスタマイズしてどうだという人はいそうですが、なかなか難しそうです。よって、鉱脈だと考えています(笑)

5番目は、最近問い合わせをありがたいことに頂くネタなのですが、結構こちらが出来ることはないかもというのが正直なところです。特許がある状態でもそれが売れるとは限らないので、社会にとっては必要な発明であったとしても、それをすぐ理解してもらえるか、形にできるかは特許とは別枠という感じがします。もちろん試作を作ってというのもあるわけですが、ものづくり的なことにそこまで燃えるわけではない自分の性質もありますね(笑)ただ、個人発明家という人はかなりの数がいると思っていて、それらの人を発明協会よろしく違う形で支援できないかというのも一つのアイデアになりそうです。どう形にするかが難しいですから、これも大きなネタです。

以上のようなものを考えつくのはアイデア出しであったり企画領域にいないと見えない話でしょう。これは自慢でもなんでもなく、そのようなことを普段考えてやっているから見えるだけである、という話です。これらの見えることはあなたが得意なこと、つい考えてしまうことなどにしたほうがいいに決まっています。僕にとってはそれがアイデアだったり、ビジネスだったりするだけですね。ここではビジネスアイデアというのが適切かもしれません。

難しいことをやると仕事が集まるか?

これ自体は結構運もあるでしょう。ただやらないことには始まりません。例えばシェアリングサービスというものが流行るかどうか分からないけれど、システムパッケージを作っておく。それ自体は難しくないとしても今であれば売れそうです。

次にそのシステムパッケージを導入した上でそれをビジネスとして回すノウハウが貯まればさらに難しいこと、ここではプログラムだけでなく、ビジネスとしての事業も売れるというレベルになっていきます。

これは流行りだからということでなく、その中でもチャレンジしている人が少ないとか(ただしニーズがありそうというところ、これが難しいのですが(笑))、それでも難しいながらでもやってくれる人を探しているとか。そういう難易度高めのことをやると、探している人は本当に切迫しているので良いお客さんになる可能性が高いですよね。

そういう意味で段階的にいうならば、

  • 難しい仕事はやはり難しい
  • しかしチャレンジすることで少し出来るようになる
  • ある程度出来てしまえば、次が楽になる
  • 今度はそのノウハウでさらに高度または他で出来ないことをやれる
  • そうなると一定のニーズがあれば注目を浴びる
  • それによって仕事が集まざるを得ない状況になる

という感じでしょう。

だから、難しいことをただやればいいのでなく、そこで何を狙うか、そこで失敗してもやりきれるか。フィードバックを得た上でどこまでやれるか。空を飛びたくてもできないけれど、ドローンを操作すれば本当に飛んでいるかのように、VRを組み合わせれば近いものができそうですが、これもどこまでやるかですし、興味と自分のモチベーション次第ですよね。僕はやらないですが、やりたいと思えることはとりあえずやってみるほうが色々な成功確率が上がる気がします。

そういう意味で難しいこともその「成功確率をあげる一つ」ではないかなと思っています。

見極めが難しい中でどんな感じでやるか

難しいというのも主観ですので、あなたが難しいものが他の人にとっては簡単なこともあります。ですので、一定程度勉強したりやってきた中で「この技術やこのやり方は難しい部類に入る」とか「このやり方は出来る人が少ない」とか「あの方法では課題があるから別方法を考えてみよう」とか、結局は解決であり、より楽をしたり、苦を減らすという話にまとまります。

いきなりできないので、自分の今までのこと、これからやりたいこと、そういうことを踏まえた上で、何をやるか。ある程度の舵取りが必要ですが、これも結局は当たるかどうか、うまくいくかはわかりません。

そこにあるのは、多少の見極めや判断、今を楽しむこと、そしてわからないけど手を動かしてチャレンジすることしかないのかなと思っています。くどいですが、仮説検証とか練習や勉強は裏切ることはないと思います。コソ練どんどんやりましょう。コソ勉も(笑)

おわりに

冒頭の本を読んだ時に、自分にとって難しいことやっているのかなとふと思いました。簡単に今できることだけしてないか?要するにチャレンジしているかという話です。一方で今できることを予定調和的にやって終わっていることはないとも思ったのですが、そこまでチャレンジしているかというと正直疑問です。とはいえ、人に対して「俺はチャレンジしているんだ」と見せるためのチャレンジもまた滑稽というかそれは本質ではありません。もちろんそういう承認欲求がゼロではないでしょうが、そのためには少なくとも僕はやりたくありません。

無謀なことをただやればいいという話でもないです。どうすればそれが出来るかということをただ丁寧に考えて試すだけということです。その取組はすぐ形になることはないけれど、必ず損することはないし、あなたの力になるはずです。そう思い込んでないと出来ない面もありつつも、そう思えないと色々チャレンジはできないかなと。一方で、その思い込み方というのもニュートラルに自然に出来るまでは色々と動くしかなさそうですね。

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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