レバレッジ・シンキングが面白かった

レバレッジ・シンキングを見つけてキンドルで読んでみました。久しぶりに本田さんの本を読んだ気がしましたが、一番ぐっと来たのは、小さな習慣・雑用で大きな習慣がワークさせるくだりの話です。

そこを中心にメモしておきます。

小さな習慣が出来てないと大きな習慣も出来てない

思いあたりがあるのは、大きなこと、夢やでかいこと言ってるが、小さいこととして目の前の人を大切にするとかが出来てないみたいなことってありませんか。お笑い芸人になりたいといってる人が、目の前の人を笑わせることが出来ないみたいな。もちろん、芸としてのそれは違うとはいえ、目の前の1人を笑わせることができないならという感じです。

本書にあるのは、小さな雑用を毎日やっていると鍛えられていって、そういうことが面倒くさくなると言います。これらはある本の引用なので本来はそちらにあたるべきですが、手抜いています。

そういった面倒くさいなという「感情系」プログラムがハックというか弱くなり、「思考系」として毎日習慣としてやっているのだというのが支配的になるようです。

つまり、小さなことを色々やっていってそれらをコントロールしている状態こそが強いんですね。つまり小さいことが面倒くさい・・・という瞬間の前にすでに思考系で「これはやるからやるよね」となっているイメージですかね。

この効果は感情、つまり面倒とかやりたくないとかというのが少しくらいならカバーできるということです。それによって感情によってぶれないので、淡々とやれる感じになります。淡々という状態は作りづらいのですが、それこそルーチーンで儀式的に小さいことを大事にしてやっていく意味とつながります。

ゾーンやらフローやらなんでもいいですが、それによって自分のモードを作るでもいいわけですね。

ここから言えるのは、小さいことや雑用みたいなことを手抜かずにやっていくこそが実は思考で勝てるというか、思考通りに動かせる、少なくともだれずにタスクをこなせることにつながります(著者はTODOだとやらされる感があるので、タスクという自主的にやることの方を好んで使っているのも面白いです)。

なんか習慣がワークしてないなと思ったら靴をそろえる

上の状態、つまり思考系を雑用なり小さいことで鍛えればいいのかというのはある種の概念です。

では、うまく言ってる時はいいとして、そうでないとき、なんかうまくいかんぞという時どうすればいいか。冒頭で書いたような「足元が見えてないことに気づけない時」ですよね。

これは著者の習慣チェックリストが面白く、さらっと「靴をそろえる」というのが書かれてるんです。これはどういうことかというのは、一見すると「大したことがない」もので、そんなことを書くのか、なんか子供っぽいみたいに思う人は多分いると思います。僕も思っていました。他のライフハック系の本でも見かけたことがって、それは書かなくてもいいでしょとか思ったりしました(笑)

ですが、ここでの意義は、上で書いたように「大きな習慣が崩れている」ような「本調子」でないとき、なんか全然駄目だなというときこそ、「小さな習慣」が崩れているのが多いようです。これ自体は体験や経験ベースになりますが、確かになんかやろうとして出来てない時、大体僕の場合は「内政」が乱れています(笑)

「内政」とは、掃除とか机の上が乱れているとか、まあ乱雑なんですね。これって汚いから駄目というよりも、そもそも掃除というやれば15分でもキレイになるものに時間を割けてない忙しさみたいなものとも言えるし、それに意識が向けられてない状況ともいえます。これが忙しいからやらなくていいわけでなく、むしろそれはパフォーマンスを落とすこととなります。よって、そういった出来てない状態こそが、小さな事ができてないといえるなあと感じました。

その時こそ「靴をそろえる」という感じです。別に靴を揃えるタスク、小さな習慣でなくてもオッケーです。自分でいえば、小さな習慣としてやっていることが出来る状態があって、それを記録していくイメージです。例えば本を普段読んでる人が読めなくなると、小さな習慣が乱れてストレスになったり、出来てない感が増えます。普段アイデアを出している人が出せてないとかでもいいし、ご飯を作ってる人が作ってないとか、音楽の練習をしている人が楽器触ってないとか、走っている人が外に出てないとか、なんでもいいんですね。

これらは、自分の小さい習慣をリトマス試験紙として使えるという感覚で持っていたものの、明記されていると整理されてはっと気づく感じですね。

もっといえば歯磨きみたいなもので、歯磨きせず寝るとなんかそわそわしますが、そういうものですね。歯磨きレベルのものが色々作るイメージです。全てをそれにするのは無理でしょうが、いくつもあれば思考系が強い感じがします。面倒だから歯磨きしないというのはありえず、面倒だから机の上が散らかっているのもありえないという感じです。

さらにハピネスモードを加えて最強モードに(笑)

別の本ですが、幸せに感じるのは積極的に色々行動するだけで40%も上がる、正確には自分でコントロール出来る要因の大半を占めるという話がありました。50%は遺伝、10%は環境とかそういうのなので、そもそもあまりいじれるものでないです。ならば、どんどん動く方が幸せでかつ面白いという気づきです。

文庫 データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則 (草思社文庫) [ 矢野 和男 ]

ということは、上の話から小さな習慣をいっぱいやったり、小さなことをやっていくことで習慣が乱れず、かつ大きな習慣もワークしていき、かつ幸せというか楽しいというか、ワクワクするというか。

これは実際に同じことでマンネリ化してしまって面白くないとか、慣れてきて成長や学習がない状態にはありがちだと思います。その時工夫をどこまでできるかもあるのですが、結局この時新たなアイデアや考え、行動、問い、学ぶこと自体が積極的な行動となるわけですね。

それをやるには時間がいると。そうなると、ダラダラするのが悪いわけでもないものの、それらも切り替えてパフォーマンスが出る、つまり効果や成果が出るように動いていくことになります。全ての時間を能動的に使えるとは思えませんが、とはいえ自分の人生は一度きりだからこそ、試すくらいでいいかもしれません。

自分を客観的に見てどうなっているかってある種あまりこういうことが得意でない人からみると「機械」っぽいとか「感情がない」みたいに思われる気がします。分かるっちゃ分かるんですが、別にロボになりたいわけでなく、むしろダレることや情緒さ、エモいから今日は働かない(笑)みたいなことがあるからこそ、そこを規制していくイメージです。もっといえば、こういう取り組みをしている人は自分の弱さとかダメさということを知っているし、肌感覚であるからなのだと思います。え、知ってるけど出来てない人はどうすればいいのか、うーん、とりあえず靴そろえたり、筋トレとか外歩くことをおすすめします。スマホ見てる?とりあえずカバンにでもしまって外見ましょうか(笑)

他人から学んでいく

これは当然のことなのですが、自分がある程度出来るから学ばないみたいなのはないなあと思っています。とはいえ、学習できないとか、しづらいことで環境的に物理的に出来ないかもしれない。これって学び方の話で、どんどん突っ込んでいったり、静かにやったり色々あるわけですね。そういうのが学習がうまい人は自ずと把握している気がします。

最近よく思うのは、自分の視点を大事にすると、自分の考えを守るみたいなのはかなり違うなあと。例えば自分の視点を大事にするっていうと、自分のこだわりや固執からいけみたいになっちゃったりします。でも、同時に人からも学べるし。そうなると、自分からみた他人を吸収して学ぶことになり、他人と自分がより境目がなくなります。

これをアイデンティティの崩壊みたいに捉えちゃう人もいそうですが、実際は自分が考えている自分がいるみたいな哲学っぽいですけどそういう自分は必ず残ります。同じことを隣の人とやっていても、やはり異なる。同じ場所で同じ時間に同じコーヒーを飲んで同じ仕事をしている二人がいても、やはり異なると思うみたいな話です。

もっと他人から良いところやそのやり方分からんけど試してみるかとか、そうやってどんどんやれるなあと思ったところでした。

自分だけの視点で満足せず、他の視点を入れてやることでもっと面白くなる。こういう視点大事ですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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