マイクロモーメントなど購買行動の変化に敏感であれ

シゴトクリエイターの大橋です。

今回はちょっとマイクロモーメントというところで書いてみます。

マイクロモーメントという視点

マイクロモーメントって、言葉としては本当に小さな瞬間というところですが、こちらのブログにあるように、Googleが欲しいと思った時にモバイルで行う行動のことをマイクロモーメントと名付けたそうですね。なるほどだなと思います。

マーケターなら知っておくべき「マイクロ・モーメント」とは?消費者の”欲しい”の瞬間に動画で応える!

これってかなりすごいことで、たしかにそういう側面はあります。例えばツイッターで見て買うとか、遊びにいくとかって以前はありえなかったわけですが今では普通にありえるわけです。もちろん、SNSを使わないという人には全く意味が分からないので、どこまで使うかはおいておいて全く無関心ではちょっと辛い感じはあります。

また上のブログでは、知りたい、行きたい、何かしたい、買いたいという4つの視点があるといっていますが、結局スマホで検索したり、調べたりする時に「決定」されうるというところが今までとの違いです。

上の記事では、例えばハウツー動画として抱っこ紐の使い方が書かれた情報を調べた場合を挙げています。他の例を考えてみましょう。

例えばあるオイルを買ってその飲み方や使い方が分からないとします。これって食材であれば多くの人が分かることだと思います。この食材どう使えばいいの?とかです。また革靴の手入れを知りたいとかそういうのもあるかなと。その場合、こういう知りたい行動になります。

例えばオイルであれば調理方法の動画があればそれが参考になります。またサイトでまとめたものがあればまたリピートしてくれるかもしれません。つまり、その時に役立つかどうか、その時で決まってくるので、同時にその知りたい、見たいとかいう時に上がってこないと既に無いものと一緒になります。怖いことでもありますが、同時に店舗にいながらでも検索出来るので、情報の幅が広がっており、目の前の何かだけでひきつけて買ってもらうことが厳しくなっているとも言えます。

どうすれば買ってもらえるか

最近出来たパスタ屋さんに行った時のことです。そこではオープン日に合わせてチラシもリニューアルされていたようです。つまり、最初の集客チラシはオープンまでで、それから新しくチラシが出来ていました。

そちらの新しいチラシはホームページアドレスが載っていたので、料理を注文している間に調べてみました。スマホでですよ。そうしたら何か店にない情報(ここでは、カウンター席で座った時に、目の前にメニューがあればメニューとか、店内に掲げたコンセプト、料理人や店員さんから、また当日そこで得た情報等)ないか探してみました。

こだわりの野菜というところを感じたのですが、それについて全く言及されていませんでした。さすがにこだわりであれば、生産者の声または生産地程度はあるのが今かなと思いますのでそこは載せるべきかなというところです。

それはさておき、料理が10分もかかっていないかもしれかもしれませんが上の記事であれば歯医者の待ち時間20分程度で車の購入が決まるみたいなことが書かれていますが、この10分の間に「このお店は何に力を入れてどういうこだわりがあるか」が分かってしまいました。もっともでてない情報もあるし、そこが気に入ればまた来るわけですが、少なくとも「マイクロモーメント」として、その瞬間では評価としては「あまり良くない」印象となりました。

これってもちろんスマホで検索したり、何かしない人にとっては関係がないのですが、今やスマホを持つ人が増えそういった購買行動、検索行動が変わってしまいました。それがいい悪いはおいておいて、その対応を考えないと厳しくなっているわけです。少なくとも情報を置いて適したものがあれば勝手に見てくれるわけですし、それは良いことかもしれません。一方でないとか、その情報が目的でなければちょっと評価が悪くなるかもしれません。

問題はではそのこだわりがどこかで分かるのだろうか?ですが、よほど味がいいとか、他の店では出せない雰囲気とか、ウリがなければ次来たいと思わないでしょう。僕は次いくかは微妙というところでした。

これも一つのマイクロモーメントと言えそうです。

では、どうすれば買ってもらえるのか。またはここではリピートしてもらえるかですが、上の指摘のように、こだわりがあればそこをきちっとしたコンテンツを入れる。例えば生産者の声を動画でとってもいいし、チラシやイラストでまとめてもいい。それってお金がかかりますが、自分でやれないこともないと思います。それはやり方の問題であって細かい話は省きます。

または店内でウリとしての情報を作る、または注文時間の待ち時間で「店がお客が選ぶ」のではなく、「お客が店を選んでいる」という意識を持ち、その待ち時間で決まる部分も大きいという認識です。それによって、ホームページを充実させるのも一つですし、待ち時間にメニューブックがあれば他のメニューはないだろうかとか、色々と知る事ができます。もっとも、結局好みの味でなければ来ないので飲食店は厳しいなとは感じます。

このブログはどうなのか?

振り返ってみて、このブログはマイクロモーメントに対応しているか、というか応えられているかというのもあります。実際にアクセス解析では、モバイルのアクセスが6割タブレットもいれると6割ちょっと超えます。PCは4割切ってるんですね。

別にスマホで見る人がいるだけともいえますが、例えばちょっとした「アイデア会議」の前に調べたり、ちょっと調べ物をして「企画」を作っている時に参考にする時、または起業アイデアを調べて何か出来ないかと考えたり、自分のビジネス視点はどうだろうか他の人はどう考えているかという時、そういう瞬間瞬間があるのかもしれません。

その時に、良いコンテンツとは「知りたい何か」があることかもしれませんし、同時にタイトルであれ中身であれそれが分かる構造になっていることかもしれません。そういう意味でわりと文章ベースのコンテンツは弱いのかもしれませんが、考えること、そこでオリジナルや独自性の何かを狙っているのと、自分のアピールであり、そういう考えのもとやっている「自分を伝える」ことができるので、このコンテンツ自体は価値であると考えています。

要は、マイクロモーメントに応えられるだけを意識すると、短期的な何かになりますが、実際は調べる人は多用な視点で調べるので、一面的に見る人は稀でしょう。比較であれば「ここではこうだが、別のところでは違うことをいっている」ということが普通だからです。よって、アイデアの正解とかでなく、こんなアイデアや見方もありますよという提案が価値になるし、それが瞬間に応えるものかもしれません。

もっともアイデアを探す人にとって、アイデアの記事ってバリューになりやすいのでそこはそれでいいかなと思います。

おわりに

マイクロモーメントというのは、当たり前のようですが、消費者がそこまで長期で考えずに瞬間の細切れを積み重ねていくとなると、例えば車の話であればブログレビューをわりと高評価したり、そもそもディーラーに足を運ぶのも決定した状態でいく(最後の確認で)のかもしれません。

こういう購買行動に無自覚であれば必ず、お客さんの声を拾えてないし、取りこぼしが大きくなるので売上が下がるなど分かりやすい形になるのも時間の問題でしょう。そこをどう補足していくか、拾っていくか。それは一つだけではないでしょうし、色々なアイデアがあるのかなと思います。

購買行動の変化、またはお客さんの心理や環境の変化には敏感でいたいものですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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