俳句を若者に広めるアイデア

お題としては、「俳句をどう若い人に広めるか」というものです。

このネタで考えた没案というか、未提出ネタでメモってあったものです。考えたネタとして出しておきます。

俳句を広めるアイデア

SNSで俳句アプリを作る。UIUXをめっちゃ高める

このアイデア自体はありそうだなと思います。ただ、それらはUIUXが駄目っしょと思っていたら、

ニシキゴイ

俳句てふてふ

などがあり、今風でいけてそうです。いける余地なしですね(笑)俳句てふてふは、俳句投稿アプリを作った慶応大生、毎日新聞に事業譲渡のように、いい感じで今後も成長していきそうですね。これはこれで新聞×若い人は微妙ですが、シニア向けにスマホを使う練習アプリとしてとかはありかなあと。若い人向けではないですが。

さてこれらのアプリはどれくらい使われているか分かりませんが、ニシキゴイを少しだけ使って思ったのは、エモい体験をこれで出来るには、俳句自体を吟じる経験が圧倒的に足りてないということです。

初心者が趣味で楽しむにも、何をしていけばいいかの一定の学習が必要でそれらがないと不安です。趣味=自由だからいいというよりも、趣味=興味があるから高めたいという人であれば、「アプリはいいけど、どう吟じるのか」という感じで止まりそうです。実際にそういう感じでエモさまでいって、ヤバみ(やばい)の領域となることがないと、次を使わないんだろうなあというところです。

ちなみにUIUXとかをめっちゃよくしたらいいというアイデアは大体駄目です(笑)とはいえアイデアレベルではこういう切り口はガンガン出せるわけですね。

俳句を吟じる、写真をつけられる、SNSとして使えるなどを考えていく時、音ゲーのようにリズムで3タップで吟じられるとか、そういう体感を変えていくしかないかなと。

ただそれってそもそも俳句なんだっけ?という時、インスタグラムやTwitterが現代版の俳句だとするなら、あえてアプリにしたり、SNSを別個作る意義はほぼないなあと感じました。

逆にいえば、SNSとかつながりが俳句というカテゴリーで一定数ニーズがあるとか、それらから新たなクリエイティブが生まれるのであればチャンスですよね。

商品宣伝をポエムで

俳句というより詩です。分譲マンションのキャッチコピーなどが印象深いですが、俳句や詩で商品の広告をできないかというアイデアです。

ボケて風に、例えばチョコレート菓子をどうエモく吟じるか。

難しいのは、読んでもよく分からんとなりやすく、それをやりたい人がかなり限られると。そういう意味ではサラリーマン川柳はうまいものだなと感じますね。

パケ死救済キャンペーン

若い人であればお金がない。通信代でパケ死する。月末になると「スマホやべえ」とか言ってるかもしれません。

そういう彼ら彼女ら向けに、例えば吟じたら10MB上げるみたいなキャンペーンをやります。これは格安SIM会社とかがやると一番いいんでしょうね。ユーザー獲得、または家族で入る可能性もあるからですね。

ただこれもキャンペーンであるなら、吟じて得するのは誰かとなってしまって、「俳句ですか、うーん」となって誰も使わない可能性もあります。つまり、誰もパケットをもらっても吟じない(笑)

仮に成功しても一時的でしょう。広めるという意味ではこういうのはありですが、本質とは言い難いかもしれません。

ただ月末にパケット価値は高くなるはずだから、そのパケットを付与することで何かやってもらうのはリワードとしては優れている気がします。

シニア向けのボケ防止など

脳活みたいなものです。ただターゲットが若者向けなのでここでは外れです。

ボケないためには、2つのことをやるといいみたいな記事を読みました。例えば計算しながらキャッチボールするとか、お手玉とかのほうがいいですかね。けん玉しながら計算するとか。

そういう意味で吟じながら、文字を書くとか、行動が似ているなら、吟じて絵手紙みたいなものを描くという、シニアスポーツを作り、毎年選手権をやって勝ち抜きバトルをやると面白いかも。詩のボクシングみたいな。

年齢をそこから下げるなら大人の嗜み、紳士淑女のやることとして認知をしていく方向が考えられます。まあぱっとは難しそうです。

俳句RPG

ゲーム大好き若者向けでどうやーって感じです。

ただいわゆるまともゲーでなく、クソゲーや難易度が高すぎるネタゲーを目指します。

例えば俳句を一個ずつ入力していかないと、敵を倒せないとか。または暗記力が一定ないと進めないとか。

俳句が嫌いになるくらいのインパクトで話題を狙うというアイデアです。ただ普通に失敗して、ただのつまらないゲームという着地もありそうです。

とはいえ、松尾芭蕉よろしくその時代のキャラクターになり切って、シミュレーション風にやるとなんか楽しそうですよね。この場合はアクションとかでもいいかもですが。

俳句AR。HADOのような

HADOのようなARスポーツとして俳句をできないかというものです。静的なイメージが強い俳句ですが、何かを愛でる、風景や日常の観察や人生からの表現、というのが動的っぽくないんですね。十分動的なんですが。

ラップバトルとか、電玉みたいに、戦える要素がないかなあというところです。

吟じ方も文字を書くのでなく、声で描くイメージ。画面に描いた文字をバーチャル空間で整理して、手で触れることで俳句を完成。デッキにセットする感じで。

難しいのはバトルの評価。相互評価制とかをやりたいんですが、大体一定人数がオンラインにいるという前提なので辛い。そこで公平にAIハイカーを生成して、AIに判断してもらう感じで。このあたり詳しくないですが、AIが俳句の評価として一定程度出来ると考えるといけるかもですね。

何を売るかですが、Snapmartのようにタイアップした商品とか場所とコラボしていくことで、その場を盛り上げていくのが「写真」でなく、「俳句」という切り口は出来るのかも。バトルの会場は名古屋城とか。

魔法生成みたいに魔法陣に何か描いても面白そうですね。上のRPGと重なりますが、声という意味では、ワーワードッジが面白そうなので、これで俳句の言葉とかワードを色々いって英単語とセットで俳句を覚えるとか、季語とか、なんか楽しそうですね。「ありおりはべりいまそかり!」って関係ないですけど、なんか気持ち良いパワーワードとか(笑)

スポーツ化するというのは悪くないと思っていて、文化系の中でも、アクティブ文化系みたいなカテゴリが作れるかもなあと。例えば登山してキャンプするけど、そこでの読書が楽しいのだとか、そういう感じです。

俳句ノベル

チャット小説のように、俳句物語や俳句の謎を解いていくことで進んでいくノベルアプリ。

微妙(笑)ただでさえチャット小説のライトさと、全然ミスマッチ。

こう考えると、俳句の重さは歴史であり、言葉の重みですね。別にラノベが駄目とかではないですが。

俳句の重さを捨てずに、ラノベの軽さを入れると、気づいたら俳句で語る転生世界ネタとかになるんでしょうか。ラノベではないですが、小説として俳句のものとしてこんなのを見つけました。俳句女子の「俳句ことはじめ」…恋しくもという感じでさらっと読み物に入れていくことで、俳句を披露しつつ、先生の添削もあればそれを入れると結構面白い読み物にはなりそうですね。作者のゆきのさんの作品一覧もあって結構多いんですね。

俳句の難しさを知る。言葉の深さが好き

俳句ネタで考えた時、結論としては、そりゃ流行らないよなです。これは俳人とか俳句が好きな人を攻撃してなくて、趣味とか好きでやるのはありだけど、そういう表現をあえて取るかという感じの話です。

映画館は昔はものすごいメディアでした。今は映画が映像データで見えるから一娯楽の一つに過ぎません。そうでないって人もいるとは思いますが。

わざわざ感があるならやらない。写真とって文字をつければ俳句は要らないわけではないですが、俳句的な読み、表現、世界観というのを入れたいわけでないなら、SNSで出来てしまうんですね。だからSNSを置き換えることはできなくて、逆でSNSに俳句を投稿する、Twitterで吟じるということなんでしょう。

俳人のTwitterをいくつか見たことがありますが、Twitterが面白いんですよね。表現が面白いとか、視点がユニークな印象です。さすが表現者って感じです。そういう意味では俳句から入らずそういう入りやすい入り口から広めることになりそうですね。いたってまともな着地です。

そして、俳句をいきなり広める一発逆転アイデアは生まれませんでした(笑)当然なんですが。

表現として、俳句を吟じないとわからないぞということで、やってみたのですが、言葉自体はやはり好きだし、そこから表現する世界観自体はかなり好きだなあと再確認できました。俳句をだからやろうって感じにはならず、吟行という体験自体はもっといけるんじゃないかと感じたところです。

おわりに

俳句ネタですが、俳句に限らず、世の中の文化的なものをはやらせるとか、違う視点で広めたいってよくある問いかけです。

実際は簡単じゃないものの、考えてみると見えることがあるし、発想のネタとして面白いことが見つかったりします。俳句だけで考えては狭まってしまうので、ここでも組み合わせで何か突破口が出ないかを考えていく必要があります。

上のアイデアで、いけそうなのはやはりeスポーツならぬ、これから流行りそうな業界や伸びるものに付与していく形ですね。音楽バンドがCDを売る時代が終わって、ライブで稼ぐ時代にファンに直接課金する流れであるなら、俳人も同様のことが出来ますし、ライブという価値も大いにあるからです。俳句甲子園は楽しそうだと思うので見たみたいなと。

相対的に体験する価値やその場にいる価値が向上して、情報だけデータだけというのは情報量が多くて価値を減退させている印象です(実際に情報はあってもアクセスされないものが多いはず)。

何かのアイデアヒントになれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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