ココナラでのアイデア出し。無料から有料とするとどうなるか

シゴトクリエイターの大橋です。

ちょっと朝晩寒くなってきて温度調整を失敗しているのか軽く風邪気味です。喉が若干いがらっぽいのと、鼻水がたまに出ます。早く寝たいと思います。

さて、今回はココナラで実施してきたアイデア出しを有料化して2ヶ月程度経ったと思うのでそのあたり、有料化によってどういう変化が生まれるか。シゴトづくりの視点で考えていきたいと思います。

ココナラだけでなく無料サービスをフロントエンドとして有料サービスをバックエンドにするビジネスは多いですが、個人でやるとどうなるかそのあたりの一つの参考としてもらえればいいかなと思っています。

無料でやってきたこと

まず起業相談という枠でもありますが、基本アイデア出しです。そのアイデア出しを100件ほど無料で行ってきました。それについては、過去に書いた起業相談100件達成から振り返るシゴトの作り方をどうぞ。

上の記事では、ちなみにおひねり率が概ね1割だったということも書かれています。そのあたりの話は上の記事をどうぞ。

さて、100件は概ね2年程度かかっています。この期間を長いと見るか短いと見るかはおいておいて、やったわけですね(笑)

その後、101件目から有料化しています。価格自体は3,240円としました。実際に提供するアイデアやその質については全く変わっていません。どちらかといえばアイデアの精度や質は高まっているんじゃないかと思います。文字数が多ければいいわけでもないので。

有料化してどうなったか?

まず推測になりますが、有料化したのが8月からだと思います。上の記事が7月末でしたので。その後は8月に1本、9月は5本という受注でした。ここから月に2,3本は平均して受注できるということが分かります。

受注数は減る

今まで無料であれば5本から7本受注していたので、実質3割程度に減ったといえます。

売上は上がる

無料は0円ですので売上にならないのですが(もちろん売上だけを見ないというのはさんざんいってますのでそこは省きます)、3240円×受注数の売上になります。

価格と売上本数だけしかみないと話はこれで終わるのですが、当然シゴトクリエイターとしてはこれだけ見ていては意味がありません。というか、他にも見るべきポイントがたくさんあるから記事にしたんですが(笑)

アイデア出しの無料→有料化における劇的な変化

これは劇的といってもいいでしょう。無料のお客さんやおためしでやってもらった方などもいるので一概に言えませんが、それらの人を批判しているわけではありませんのでご承知ください。

1.客層が引き締まる

受注したアイデア自体は概要だけを書いてありますので、こちらの仕事実績タイトルから推測してみてください。色々なアイデアを欲している方がいるのがわかります。

引き締まるとは要は冷やかしがなくなるということです。無料の場合は一行程度の質問もあり、本気度が見えないことがありました。もちろん一行の質問でも本気かもしれませんが、本気だねとすぐ思えるわけではありません。受注する人、つまり僕ですが人間ですのでちゃんと送ってくれた方がそりゃ仕事するわけですね。意図的に手を抜くことはありませんが(笑)

また客層としてはビジネスを既にされている人であったり、それらをしている中での新規事業であったり、ビジネスヒントを探りたい、ビジネスアイデアを知りたいという非常に熱心な方が多い印象です。

これは無料時もなくはないですが、そういった方は少なかったのが事実です。つまり、こちらも出したものがきちっと使われたり役立つという密度があがったという気がします。

2.本気度が高くなる(お客さんも、こちらも)

本気度の話は何度か書いていますが、簡単にいうとお金を出したほうがやっぱお互いにやる気が出るということです。安くてもいいですがどちらかというときちっと出すことが大事ですね。

それはお客さんも出すからにはちゃんと依頼するし、また得ようとします。とくに出したアウトプットを放置せずにお金を出したからにはちゃんと消化しようとします。これは心理の話で性格以前のような気がします。もちろん通用しないケースもあるんでしょうが。

こちらも無料でなくお金を頂くので身が引き締まります。無料の場合はさぼっていたとかはないのですが、よりきちっとやろうと思えるわけですね。これは推測でなく、自分の経験でも無料で頼むとやっぱ気が引けますし、身にならないケースが多いです。身銭を切ればいいわけではないですが、やはりお金をちゃんと出して仕事としてやってもらうのは大事なわけです。

依頼文章が一行で送ることはありませんでした。それは得ようという意思が弱いわけですが、身銭を切った上でアイデアが欲しいのだから無茶な注文は駄目ですが、自分の欲しいものや考えていることをしっかりと文章に書いて頂ける方ばかりになりました。これは非常に良いことだと思います。

これはこちらのストレスもほぼなくなるというか、その人のためになんとか考えたいとなります。無料と大きな違いです。

3.お金になるのは嬉しい

大きな金額ではないものの、しっかりとお金になるのは無料では考えられないことでした。無料から有料にするのが怖いのは分かるし不安になる方も多いと思います。ニーズがないのではないか、価値がないのではないか。だからお試しがあるのですが、無料でも有料でも売り方や売れる仕組みを作らないとやはり「何も起きない」ので、どちらにせよ売り方が大事なのは言うまでもありません。

お金になることはシンプルなモチベーションになります。まだまだ実績は少ないですが、これが貯まって来れば無料100件とは違う意味での、アイデアの出し方もバリューが出てきます。仮に有料で100件やればこの価格でも、32万の価値になります。おそらくアイデアの価値はもっと高い価格になるでしょうし、あとは見せ方や形にするやり方だけです。

やった後にお客さんに喜ばれるのは変わらないしそのためにやっているのですが、やはりお金は大きいですね。

4.濃い見込み客づくりになる

このアイデア出しサービス以外にもいくつか相談系サービスをやっていますが、そういう部分からでもやはり実際にコミュニケーションを取ると次の依頼をしやすいかなと思います。まだ成功例はありませんが、コンサルに興味を持ったお客様もいらっしゃいました。うれしいですね。

実際にお金を出して価値を提供する、お客さんからすればお金を出して受け取るので、他のコンサルなどのサービスも試したみたいとなりやすいです。

フロントエンドは無料でというのは一つのやり方ですしそれがいい悪いはありません。ですが既に100件もやれば十分だというところから、無料での提供をこちらのブログでも一瞬やっていましたが、今はやっておりません。

無料で試された方がでは有料枠で再度来たか?ですが実はこれはまだありませんが、おそらくないと思っています。フリーミアムのようなシステムを使い続けるとかそういうモデルではないからですね。上位プレミアムな価値という位置づけではありません。

有料で提供しているがそれが濃い見込み客作りになるのは、これは良い仕組みだし循環だと思っています。これが無料だとちょっとしんどいのですが、有料で成功例を出していければこの仕組は成立するといえると思います。それらはまた報告していくのでお楽しみにどうぞ。

5.無料サービスをなくす良い機会になった

ココナラでもお試しでということを今まではやっていたのですが、もはや500円のワンコインしかそのお試し機能は使えないので、基本安くても1,000円です。1,000円でも安いわけですが、安売りをあえてしないということは非常に良い戦略だと思います。無駄に高くてもいけませんが、安すぎになるということはよく有ります。

無料サービスをなくすことで当たり前ですが全てのアクションが売上になりやすくなるし、もっともそれはサービスの価値がある場合だけなので、誰でも有料でやれば売れるということではありません。その点はちゃんと考えていくしかないですね。

6.自分の更なる自信につながった

筋トレしすぎということも言われているので(笑)ちょっと無料でやりすぎた感はあるとは思っていますが、それでも無料でなくてもアイデア出しという価値がサービスや仕事となり売れることは、そういうスキルやアイデアがない人には衝撃的ではないかと思います。

形が見えないものですから、概念を売っているわけですから。しかし、企画となるともっと高度になりますし、またそれらを考えることは相当高く出来ると思っています。

しかし、アイデアや企画はどうもお金を出すという習慣が薄いのも事実です。海外ではどうかは分かりませんが、現状日本でやるならば高くするというよりも、多分本は一冊2000円くらいまでしか出さないみたいな価格バリューがあるとしたら、そういったターゲットと出せる価格とのバランスになるかなと思っています。価格の心理学ですね。

単純にいえばアイデア出しの実績から出し方などのセミナーをやるとかすればある程度いけるかもしれませんが、どうも面倒でやる気がしないというのが事実です(笑)違う形でマネタイズという意味では、サイトやブログやサービスを作っていくほうが面白いので、そのあたりは多分アイデアマンによって異なるんじゃないかと思います。

企画を手がける人でも、演劇のような企画をするプロであれば脚本や演出であったりそれこそ舞台美術の企画となるのでアウトプットがかなり限定されています。ちょっと企画のジャンルを深掘りしているわけですが、そういう深掘りしたところよりも、新規やこれからやるというところに興味を覚えるわけですね。誰もができそうな仕事やっぱ面白みが減りますからね(笑)

そういうところを踏まえつつ、有料でもある程度実績作れるよねという大きな自信となりました。この自信は大きいものでさらに価格をあげたり、売上をあげたりなどという仕事に転換できると思います。

おわりに

単に低単価なのは価値が低いだけという理解もできますが、とはいえ適正な価格というのが大体はあるわけです。

シゴトクリエイターとしては、ココナラにおいてはテストマーケティングというところを強調しています。とはい低単価マーケットであれある程度の有料化を狙ったわけですが、これ以上はきついだろうなと思っています。

例えば単価5,000円以上の設定もできるわけですがなかなか売れづらいはずです。売っている人がいてもレアケースだと推測します。

そういうマーケットでの最適な価格を設定するほうが筋が良いと思っています。それが無料でなく今回の有料化からの大きな気づきだと思います。

ココナラでなくてもまず最初のチャレンジとして無料やおためしなどでトライされた方はじゃあどれくらい有料でも通用するか。そのあたりは色々考えて何度も調整されたほうがいいと思いました。

逆に言えばココナラまたは低単価マーケットの場合は無理にそこでやらずに他で闘うとかチャレンジするのが良いという結論にもなります。ココナラで売上をあげようでなく、適切なマーケットで適切な単価でいこうというのが今回の主張ですかね。

また振り返りをして報告していきたいと思います。

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。