小さな町のコンビニ売上アップアイデア11

質問

Q.こんばんは。宜しくお願い致します。
こちらは山間部の人口一万六千人程度の町でコンビニ(早朝六時~深夜十二時、年中無休)兼、酒屋、焼きたてパンの店を経営しております。
寂れた商店街のど真ん中に立地しており、過疎化がすすんでいます。

売上げの3割はタバコ、2割は酒類となっており、焼きたてパンは一割にも満たないという現状です。

元々酒屋で、配達もしており、パンも近隣の病院の売店などにも卸したりしています。

何か売上げをあげるべきアイデア等ありましたらお願い致します。

回答

A.以下で回答致します。

1)リピートを増やす

既にやられていて駄目なのかもしれませんが、例えば親和性が高そうな商品をお客さんに提案するなどです。

例えば、焼き立てパンは女性のほうが買う印象ですので、健康的な野菜サラダなど、早朝であればモーニングなどです。ですが、人口規模的にいってそこまでのニーズはないかもしれません。

全てのアイデアに言えますが商圏または売上規模の限界があるなら、違う事業か、または何か特化するなどの方向付けが必要になってきそうです。

リピートを増やすためには、当然お店ならではの付加価値を提供するしかありません。サービスでもいいですし、他とは違うというところでしょうか。価値の提供はそれが他の商品も買うとか、巡り巡ってくるかもしれません。

例えば、お客さん全員は無理なので常連さん向けに会話をして
何かやれそうなことは何かを聞き出していくのも手かもしれません。そこからヒントやニーズを見つけます。

またそこまで頻繁に来ない人にはアンケートやちょっと引っ掛けるPOPを工夫したりとそこらへんで仕掛けていくなどが考えられます。

2)単価を上げる

最も単価を上げられそうなのは、コンビニでの小売商品でなく、配達やお酒などで付加価値をつけることかもしれません。

例えばオリジナルのお歳暮セットとか、コンビニやお酒配達ならでは視点で工夫をいれていくのはいいかもしれません。

元々酒屋ならではのお酒の商品知識が豊富にあるのでしょうから、それらを活かしてはどうでしょうか。わりと都会ですが郊外に個人商店でややコンビニ風の酒屋さんがありました。そこでは立ち飲みのための小さなテーブルがいくつもあったり、つまみも当然ありました。

また初めて来る人向けに、お酒の説明POPも充実していれば優しい店作りになりそうです。そこから酒の売上をあげていくのがいいかもしれません。

3)付加価値をつける

重なっている点もありますが、例えばお酒のPOPもそうですが、コンビニレターなどのニュースレターを作り、どういう商品が売れているか、お客さんからもらった声を反映させて、お店の改善をするのはどうでしょうか。

ちょっと古いですが、生協の白石さんのような、名回答?をすることで、典型的な店も全くひと味違ったものになります。ここではコンビニという既成概念を取っ払い、お客さんの声を取り入れた商品づくりをそのお店の努力で踏ん張ってみるということです。

また、地元の学生がいれば学生の成長を見守る、地域店として、彼らや彼女らの悩みを店主として聞く、そして親とは違った立場や視点を提供する。

お酒は駄目ですが、イベントとしてもいいかもしれません。
イベント等はまた後述します。

ニュースレターなどを出すことで他とは違いますし、また個人商店らしさが出てきて面白い取り組みになるかもしれません。

 

4)業態を変える

売上があがるというのは、既存のビジネスを続行させつつということであれば、人的なリソースや何か効率化をしないことには売上は上げづらいと思います。新規の市場やお客さんがあれば別ですが。

例えば、配達もしているというところで、パンを配達しているというところは大いに注目で、それらを増やせる先がないかを考えます。

ネットで予約したりできると面白いかもしれませんが、効率性は欠けそうです。焼き立てパンを取りに来てもらうということで、買い物機会を増やすというのはありかもしれません。
ただチェックの手間暇がかかるという点で微妙かもしれません。

例えば業態という意味では、コンビニ小売店舗という売上も、ネット受注やネットを使った売上確保が出来れば、それらは店舗にいる必要はなくなります。

定期的にお酒配達があるかのように、スーパーのように野菜や宅配などを定期化するメニューを作り、それらを提案してもいいかもしれません。

お年寄り向けの配達ですが、既に他店舗がやっていると駄目ですが。

5)営業時間を減らす

時間単位でやっていても仕方がない、売上に貢献しない時間があるかもしれません。もちろん深夜帯の利用もあるかもしれませんが、閉店1時間前にはほとんどお客さんがいないなら、既に締めてしまって他の仕事に割り当てたり、営業時間帯にできないことをやるのもありかもしれません。

例えば店先の掃除に力を入れることで、より綺麗で入りやすい店を作るなどはありかもしれません。店の商品でより売れ筋のものを商品分析して追加したりなどもありかもしれません。

6)地域イベントに応じた商品提供

既にやっていると思いますが、地元で祭りがあればその祭りのアイテムを、花火があれば花火グッズをより売る。

アイテムの提案と、酒屋ならでの提案を混ぜていくと、BBQやキャンプイベントなどを提案するなども出来るかもしれません。

地域の祭りなど地域に応じた情報から商品を編成すれば売上は上がりそうです。

7)イベントを仕掛ける

例えばですが、小さな町という人口規模であれば、そこまで集客力のある施設はないはずです。あったら申し訳ないですが。

そこで、一つのお店でやれることも限界がありますが、例えば、イベントをして人を集める、集まるきっかけとします。それは集まれる機会を作る、コミュニティを作ることの意味合いです。

オリジナルのお酒を販売する商品開発プロジェクトを作って街の人を巻き込んだり、パンの作り方を教えて食べる以上に自分に作る楽しさに目覚めてもらったり、街の良い所を発見するというようなまちづくり視点も面白いかもしれません。

少なくともお客さんの満足度は上がる可能性はあります。

8)若い人を呼びこむ

職業体験企画として小さな町で仕事体験をしてもらうというものです。実際にどこにでもある店というところがあれば全く魅力はありませんので、何か売りや特徴を作った上での話となります。

例えば中学生や高校生、または大学生の地域インターンシップということで知り合いや地元の学校と調整して、学生の力を入れてどう売上をあげるかを若い発想で一緒に考えます。

彼らにとっては商売体験と仕事体験が出来て楽しいということになります。またそれらは学校としても教育体験となり価値となります。

そういう巻き込みが難しい場合は知り合いや地元のNPOなどコーディネートをしてもらうという手もあります。

9)病院向けコンテンツ開発

例えば認知症予防として、高齢者向けのデイサービスや施設にむけて、パンを作る教室をして手を動かして体を動かすことコンテンツを提案します。

パンも売れますし、また教室化することで売上も期待できます。

10)寄り合い向けの仕掛けを作る

会合や集まりがあればその分商品が売れます。ただそれは町内会や地元の活動が活発かどうか、地域コミュニティがあるかによってきます。なければ作るしかなさそうです。

11)まちおこし事例の参考例

たとえばドラマでナポレオンの村、という限界集落の村おこしがテーマですがそういうドラマがあります。原作本は元々スーパー公務員と呼ばれる人の仕掛けが色々とあるようです。まだ未読ですがヒントにはなりそうです。
http://www.tbs.co.jp/Napoleon_no_mura/story/

おそらくここで大事なのは、仕掛けるアイデアを考えたら試すということになりそうです。例えばですが、手書きPOPをいくつかの商品につけるだけで、ただ商品が陳列されているだけなのとでは全く意味合いがことなります。

多くの商店街の店舗は、まず値段が分からないので通いなれた人しか買えないという店は相当大きいと思います。コンビニなのでそんなことはないと思いますが。

店主やスタッフAさんのおすすめというコメントがあっても良さそうです。またコンビニ個店で独立している意味合いもないので、連携できるお店と一緒に店作りをすることが今後の生き残る道だと思います。

例えば個展を開きたいお客さんがいれば商店街のエリアで余っているスペースを使うなどです。商店街は利害関係の最たるものだと思いますが、組合以外やお祭り以外ではほとんどコミュニティは機能してないと考えるならば、それこそ普段の商売と人付き合いを密にしていく地道なことがきっかけになりそうです。

またイベントや企画としては、いすGPなどの面白い取り組みが全国で話題になることもあります。
http://isu1gp.com/

ここでは地域資源などを真面目に見つけていくことが近道だと思いますが、例えば地元野菜で作ったサラダやお弁当、ご当地ならではのものがあれば、面白い商品も作れそうです。

12)まとめ

おそらくですが、ちょっとした工夫を入れることで売上は改善するような気がしました。例えば、お酒を活かしたイベントです。利酒などはやりやすく、酒蔵とのつながりも多いでしょうから、酒蔵の人を呼んで一緒に参加者でお酒を楽しむなどです。

焼きたてパンは女性向けの印象ですが、パンも目玉となるパンを作ってそこでしか食べられない(パンは売り切るのが難しそうですが)ものをつくれば少し離れたところからでも噂を聞きつけてやってくる人が増えるかもしれません。教室として違う見方で提供するのもありかもしれません。

そういった工夫を入れることで他とは違う、一味違うコンビニとすることで、お店は面白いお店になっていくのかなと感じました。

一つでも参考になれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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