ニュース記事から集客を考える

今回は軽めの集客ネタを3つほどまとめてみました。

これらのネタをうまく咀嚼して、どう考えればいいかを感じてもらえれば嬉しいです。

特徴的なタイピングツールで認知度をあげる

タイピングの正確さとスピードを身につけながらゲーム感覚でJavaプログラミングの基礎が学べる無料のウェブアプリ「Javaでタッチタイプゲーム」9月1日提供開始!

こちらのリリース記事がネタ元です。記事にもありますが、プログラミング学習サービスは結構ありますが、タイピングを学びながらは聞いたことがありません。そういう意味で特徴的です。

当然一緒にやる意味はあるか?というのもありますが、この会社は人材研修等がメイン事業のようなので戦略的にこういったツールリリースも自社認知度アップにつながるといえそうです。

集客というよりにも認知度アップが強いかもしれません。

文系プログラマーとか、今までIT経験が未経験というかこれから学習する人には一つの切り口になりそうです。カテゴリや課題もインポート等で増やせるようなのでそれによって、会社等で新人研修向けに使えるわけですね。

ターゲットは未経験プログラマやそれらの教育をしたい開発会社など。それらに対して、タイピングとプログラミングを同時にやってもらうというツールの提供ということになりそうです。

IoT賃貸住宅のショールームで客付けする

ロボットホームという会社がやっていた企画です。

ロボットホーム、IoT×賃貸住宅を体験できるショールームをオープン

賃貸住宅でIoTを体験出来るというのはありそうでなかった気がします。

これ自体は入居者自体が選択肢があるわけでないでしょうから、一般的に大家など賃貸住宅オーナー向けと考えていいでしょう。そういう大家さんが興味をもってもらえるように、IoT体験というメニューを用意したと考えました。

これによって、IoTなにそれ?という人も体験をしてもらって、そこから設備導入などの話にもっていくわけですね。

このリリースのポイントは、既存にあまりなさそうなサービスを先行して行うことかなと思います。

例えば入居者がスマートスピーカーなどを導入して楽しむのは自由です。そうでなく、設備として既にあると入居者が増えるとか、定着率が高くなるとか、家賃を維持できるとかで効果があれば使う人も増えるわけですね。

最近は普通にあるようですが、インターネットサービス付きの賃貸住宅などもそうでしょう。これは回線が早いのか、サービスを切り替えられるのか、引っ越しなどと同時に回線を失うという点が気になる(笑)ので僕は選択肢にはないですね。

こちらもターゲットは大家さん。それらの大家でIoTや物件の価値をあげたい人などの入居者募集フックになるようなアイデアを提案しているといえます。

一番くじで集客する

ある本に書かれていたネタです。一番くじというのはコンビニおける集客効果があるということで、しばらく調べずにいたネタです。

一番くじ自体を知らなかったのですが、コンビニにおいてあるアニメや漫画などのグッズ化されたものがあたるくじと考えて良さそうです。ハズレがないのが特徴のようです。

企画運営をしているのは、株式会社バンダイスピリッツで、最新情報から見る一番くじカテゴリなどからも確認できます。例えば、一番くじAAAえ~パンダ第3弾は、1回620円(税込み)となっています。AからJ賞まであり、何か当たるということです。

一番くじ倶楽部のほうがくじを調べる人には有力です。このサイト自体を調べて好きなフィギアやアニメや玩具が欲しい人はぐるぐると回るようです。これによってコンビニに集客が出来るという話だった気がします。面白いですね。店舗検索が出来たりしますし、そもそもこのキャラクタのものはどこにあるかが分かるようになってますね。

ライセンスが絡んでいるのか、コンビニ店舗とはいえ商品が全てコンビニ全てで展開されるわけでもないというのもポイントです。セブンにあるけどローソンにないとか、その逆とか。

例えば、くまのプーさんは、セブンとイトーヨカドーのみです。映画のキャンペーンも兼ねているというところでしょうね。そっちがメインかもしれませんが。A賞はぬいぐるみで40cmと大きめですね。デザインプレートは10cmで小皿ということでしょうか。これらが必ずあたるならプーさん好きなら買うかもしれないですね。

そして必ず当たるからこそ、600円を何度引くかですが、そもそも数も限りがあるわけで、とはいえくじがないなら引けないわけでとなって攻略に走るか、どうするかとなります(笑)

1番くじを戦略的に攻略する方法という記事もあり面白いです。各商品によって、1セットの本数と当たりがバラバラなのでそれらに基づいて動くわけですね。本当に好きならやりそうな話ですね。

長くなりましたが、1番くじは良い集客効果があるというのはここから分かります。全て攻略したいという人ばかりではないでしょうから(面倒ですし)、とはいえあたったらいいなという感じで買う人もいるわけで、このあたりが面白いところですね。

こちらもターゲットは該当フィギアやぬいぐるみなどキャラクタものが好きな人。それらをフックにして当然、来店を促して他のアイテムも買ってもらうという感じですね。

どうリリースやニュースを読み解くか

上の3つでそれぞれ大事なポイントをまとめてみます。

  • ターゲットは誰なのか、誰が得するのか
  • 狙いやはじめたきっかけはなにか
  • どんな課題を解決するのか
  • どの程度効果がありそうか

ということを意識するということです。

例えば、プログラミングタイピングなんてこんなの誰が使うんだ?で終わると話が終わります。仮にエンドユーザーが直接使わなくても、企画した会社が営業ツールとしてお客さんに伝えたりして広まるケースはあります。また新規営業としてそれをネタにして営業マンが話をしやすいというのもありえます。それらをどこまで想像できるかです。

ここで、タイピングが一定程度できないとプログラミングは無理だとか、同時には辛いのではないかという個々のツッコミはいいのですが、それらを細かくみるだけでなく、大枠ではどうかと、細かい部分のそれは分けたほうがいいわけです。もっといえば、自分が感じる情緒的反応と、論理としてどうなのかを分けてみるということです。

上の施策がうまくいくかとは別で企画があるわけです。企画があるから必ずうまくいくわけではないですから、企画+情緒+どうなるかを別々のセットで見るイメージです。

IoT賃貸も大家向けなので関係ないといえば終わりです(笑)そうでなく、不動産業や賃貸業をやっている人のニーズがそこにあるかもしれないという視点であったり、IoTが賃貸住宅まで入ってくる可能性も高い(例えばスマートロックがある賃貸住宅など)わけで、一方で普及してないようならなぜかと考えるネタになるわけです。

最後の一番くじはほとんど興味がないネタです。ただ僕は買わないけれど、コンビニ集客の一つとして面白いという視点でのストックでした。自分が興味がないというのは実は「自分が今までに見てない世界」であるので、そこから得られる情報はかなり「未知」で面白い可能性が高いです。1番くじ攻略記事があるとは思っていませんでしたが、冷静に考えるとナンバーズ攻略!とかそういったくじ系のネタは常にそういうノウハウ云々考え方が語られるなあと。こういうのは男性が好きそうなネタな気がしました。

つまり、自分が興味があることは当然やるんだけど、切り口や視点を切り替えて「ここのポイントなら自分は調べたい」と考えるとよりネタが集まり、ネタを調べたくなります。そういうのが大事っていう話ですね。

おわりに

3つほどの少し前のネタだからこそ、冷静に考えられたかもしれません。

振り返ってみると、リリースやニュースをそのまま受け止めるのも大事ですが、何が起きている?どうなっている?そういうことをまず調べるというのが大事です。

集客ネタも該当分野、つまり上ならIT系・コンサル系、不動産業、コンビニ・小売でないなら使えないか?というとそうではないはずです。プログラミング学習にくじ要素を入れてもいいでしょうし、不動産業に教育学習要素(例えば付加サービスとしての英会話学習付きとかありそうです。ただこれらはITに得意な人でない人が対象でしょう)があったりも可能なわけです。

天然のネタはそれだけではさすがに使えません。それをどう調理するか、どう考えるかがポイントになります。

集客のヒントになれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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