観察ノック8本目:まちと飲む人々
目次
観察内容
コンビニ前で酒を飲む。それ自体がどうということはないのだけど、僕はやらない。街中で、酒を飲む人を意図的に観察しているわけではないが、目に付く。アルコールを路上で浴びるわけだが、その意図は分からない。
ある時、Twitterで「街と飲んでいるんだ」というフレーズがあり、詩的すぎると感じたが、そもそもそこで飲まないといけない理由がある、のではないかなと考えた。
今回は観察して見た人とともに色々考えてみたい。
なぜ飲むか?
コンビニ前で若者が飲む。男性女性問わず
コンビニ前は楽園だ。というのは、コンビニで買った商品を食べたり飲めたりするからだ。とはいえベンチがあったりなかったりで、店によっては違うだろう。
立ちながら、チューハイでもいい、発泡酒でもいい。それを飲んでいる。お酒を飲む行為自体からは何も言えないが、酒を水分として飲みたい人がいるかは(中毒とかもあるが)おいておいて、何かやりきれなかったり、飲んでないとやってられなかったりするかもしれない。
カジュアルに飲んでいる。そういう印象を受ける。なぜかは分からない。
ただ街と飲んでいるという、一人飲みにはわりと表現が適している気がする。
ビジネススーツマンが飲み会に行く前に飲む
ある時、繁華街を歩いていると、3人連れがいた。二人は男性で一人は女性だ。人が多いが歩いて抜こうとすると、女性が「信じられない」と大きな声でいっていた。なんだろうと思ったが、おそらく聞こえてきた会話の想定からすれば「男性がお酒を飲んで歩いていたこと」だと思う。事実、男性一人はなんか持ちながら飲みながら歩いていた。ただし足取りは軽やかである。
あるきながらとはいえ、結構な普通の速度で歩いているのがすごい。と同時に一人でなく、仲間?同僚と歩いて勝手に飲みながら歩いているのだ。これもすごい。
とはいえお酒好きとはそういうことかもしれないと妙な理解をしつつ、おそらくこれから帰りなく飲み会なのだが、軽く既に飲んでいるのもすごいと感じた。
自転車に乗りながらしかもスポーツバイクで(駄目です)
これは完全にNGというわけで、やっちゃ駄目ということですが、見かけたので。
横断歩道を渡ろうとしたら自転車が来て手には500ml缶を持っていてスポーツ車だからよけいあぶない。片手で缶を持ち、片手で運転している。飲酒運転である。
そこまで飲みたいのか、水分補給かは分からないが、本当に辞めて欲しいとしか思わなかった。こういう飲み方は駄目という例である。
シニア女性が歩きながら、ただし缶を隠して
歩いている女性が何か手に持っているが、それを布で隠している。明らかに缶であるのは形状から明らかだった。おそらくお酒だと思う。ペットボトルのお酒は(瓶はあれど)あまりみかけないが(ワインとかならあるかも、とはいえ珍しい)、缶は一般的だ。おそらく500ml缶だと思う。
家では見られたくないということだろうか、自転車でタバコを吸いながら走っていく女性は見かけたりする。同じように家でそんな時間がない、束の間の移動で飲むということか。合理的だがちょっとそういう状況である時幸せか、はたまたどうかまで考えてしまう。お節介ではあるが。
これもある種街と飲んでいるといってもいいかもしれない。
街と飲むのは優雅かはてさて
正直僕はそこまでお酒が好きなわけではないので、語りなどは好きなんだけど、酒を入れる意味はあまり分かってない。ところで、そこまで飲む中毒レベルだとまずいが、安全面でも歩く、運転は論外だが、やはりどこかお店で飲んで歩くとは違うとは思う。
外で飲むのは確かに開放感があっていいのかもしれない。お店だとその分高くなるわけで。そういった点でコスパ重視な人がただ飲んでいるだけならいいとは思ったりする。その点では優雅に歩いてしれっと飲むのはありかもしれない。
販促コンペで見かけたお酒ネタ
大関をどう飲んでもらうかというところで見つけたネタがある。この視点は正直自分にはなく新鮮だった。ということは、そもそも飲み会前に飲むニーズを正当化するって意味ではあるのかなあと思ったりもする。面白い。
飲んでいる人は多い。理由を与える。
外で飲める理由や場を作る
飲むのが好きだなあという人は土日の昼に飲んだり、外でBBQや堂々と飲めることを好むのではないかと思う。酒焼けした顔の人は大抵そんな印象だ、偏見もあるだろうが(笑)
逆にいえば、飲む人にちゃんと理由を与えて飲める場を作ると、潜在的に「飲みづらい」人も飲める。上で観察したような歩いて飲む人たちは多分そうなのだろう。同時に何か言われる、言われやすいからこそ、家や知り合いのそばでなくコンビニ前で、それも誰かに見られるなら歩いて飲むという行動に出るかもしれない。
ここから何かインサイトが生まれるかはおいておいて、気になったらぜひ観察して見て欲しい。
移動するという空き時間を狙う?
最近耳が空いているなどの表現をみたこともあって、実は歩く中で、食べながら歩いている人はわりと見る。男性女性問わずだ。年齢も関係なかったりする。個人的には飲む=水やらお茶やらは分かるが、アルコールをというとちょっとという感じがする。
食べ物も、コンビニで買ったものをすぐ食べたいのは分かるが、食べ歩きの観光地でもなく、観光しているわけでもなく食べているということだ。決まってそういう人は食べることに集中しているのでなく、何かスマホをいじりながらとか、音楽を聞きながらとか、歩きながら×食べながら×ながらとなっている。
車内で食べて運転は危ないが可能だ。プライベート空間であるので車であれば分かりづらく、飲むのはもちろん論外だが、珈琲を飲んだり、タバコをすったり、ご飯を食べたりは普通にしている人が多いだろう。
見られること=社会性があること=敵意がないこと=食べること=無防備ということで違和感だったかもしれない。実際に無防備なので、ぶつかられたり、何かされたら無抵抗になるのは少々怖いとは思う。
見る見られた関係を変える
どこかでドラム缶に街中で入ることで、最初は抵抗があるが慣れると人が風景と化すみたいな話を読んだ。抵抗があっても飲んでしまえば、確かに風景と化すのかもしれないなあと。見る見られたの関係を変えてしまう行動ともいえる。
ややアート的だが、この行動を体験することで新たな発想を得られるかもしれない(笑)
切り口
- 一つの現象や観察でなく同じような事象を何度も見たら何か言えないか考えてみる
- 表現を変えたりすると意外な視点に気づくことも多い
- 自分が普段やらない行動をする人を徹底的に観察
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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