ホワイトボードアニメーションを使った販促アイデア

Q.ホワイトボードアニメーションを販促で使いたいと思います。今考えているもの以外に他にありますか?

A.以下でお答えします。

1)図解の罠になる可能性もある
ホワイトボードアニメーションは初耳でした。ですが、この手というと言い方が悪いですがツールは常に出ておりそれをうまく使うか、どちらかといえば使いこなせるかは採用者次第というところだと思います。すなわちアイデア次第です。

印象としてはPreziを思い出しました。Preziのコピーで、パワーポイントはもう要らない的なものがありましたが、先進的なユーザーは使えどオフラインで動かすのも個人的には一苦労(ダウンロードすれば動きますが)なかなか一般ユーザーには辛そうというのが印象でした。今もそれはあまり変わらないんではないかなと思います。

ここではあえて批判的に見ていますが、あくまでアニメツールというツールで面白くできないかという認識であればOKだと思います。つまり、このツールで加速出来るというのはどうだろうかという見方です。

実際に事例動画が公式サイトにありましたが、失敗すると同じように見えてしまう、また確かに面白いが手法が似てくると飽きてくる。これはPreziもそうです。アニメーション的な動く、ムービングプレゼンというのか、それはある種飽きが出ます。もちろんパワーポイントも飽きないわけではないのですが、新規性は飽きが出たら次は定着しないとちょっとユーザーを戸惑わせて終わるケースになりがちです。

というわけで、制作費用がものすごく高いわけでもないものの、そのようなプレゼンツールまたは制作ツールというところでいくと、どうツールとして使いこなせるかが鍵だといえそうです。ここでは、ホワイトボードアニメーションをどう使いこなすがメインになってくると思います。

罠というのはツールを使うのが目的化するようなイメージでしょうか。

2)誰をターゲットするか
基本的にご自身でまとめられている、ターゲットでOKだと思いますし、そのツールの使用例がベターだと思いました。ビジネスプロセスの中に組み込む、ここではメルマガに誘導する等の目的がはっきりしており、ツール使いで浮く、つまりツールが自己目的化にはなりづらいと感じました。

その上で、おそらくターゲットはどちらかではないといけないわけではない、つまりどちらでも良いと思います。

具体的には、親をターゲットとする、入り口としたい場合、親が分かりやすい、子どもに効果がありそう、お金を出してもよい、とくに高校生向けであれば支払い意思決定者が親であるので親の財布からしかお金は出てこないので現実的には親は無視することはできません。それは十分ご承知だと思います。

次に、高校生自体をターゲットする場合も、親に説得しやすい動画であるとか、くちコミしやすくて例えば「他のみんなも行ってる」などは使い古された言い回しですが身近に使っている人がいるのは説得材料になります。また高校生自身が自分がやりたいと思うものをあげてくる自主性があるほうが親は喜ぶでしょう。

よって、二者択一ではないと考えれます。というよりもどちらもおろそかにしてはいけないというところがある種の難しさかもしれません。

その上で現状では、高校生向けのダイレクトアプローチが多い、コミュニケーションがしやすいのであれば、そちらを主にするのが自然でしょう。

ここまで考えると、ホワイトボードアニメーションは、高校生が聴きたくなる指導法とか勉強法であったり、面白いコラムや4コマ的なもの(後述します)、口コミしたくなる面白い勉強の仕方などを作るといいのではないでしょうか。結果的にこれが親を説得したり、親にちょっとこれ見てみてよというように使える動画もあればベストです(ただその親説得向け動画があるとしてもそれはホワイトボードアニメーションにする必要性というかこだわる必要はないかなと思います。ホワイトボードアニメーションは入り口に徹するというところでしょうか)。

3)他の使い方はないか?
4コマとは、例えば講義の風景やたまにある生徒で面白かったやりとりを4コマスケッチとしてホワイトボードアニメーションしていくというアイデアです。コンテンツアイデアというところでしょうか。そうすると、親しみが湧くかもしれませんし、初めての人には惹きつける何かかもしれません。

4)シリーズ化した指導法コラムアニメ
例えば、10回程度にシリーズ化して、一定期間流したら次のシーンへというように、シリーズ化します。制作費用もそうですが、広告費用もかかるのでホワイトボードアニメーションなどの宣伝の入り口からの流れが明確になってきたりしてからでも遅くなさそうです。

イメージは電車のつり革広告等でシリーズ化しているような広告です。

5)LINE@という手軽なチャネルを作る
Facebook広告は親向けとなり、ツイッターが高校生向けとなる気がします。
他にツイキャスなどもありますが広告をしていないような気がするので、
LINE@などはコミュニケーションもしやすいので使えるかもしれません。既にお使いかもしれませんが。

ホワイトボードアニメーションを見た人限定で、LINE@で相談に乗るという流れも良さそうです。反応次第ですが、チャットで少しだけ会話して勉強や学習の悩みに答えていくみたいな流れは良さそうです。

仮にそれがいくつかあればそれらをメルマガにまとめて載せていくなどの連携も用意にご想像できると思います。

6)キャンペーンアイデアとして
例えば、ホワイトボードアニメーションのコンテンツを作って、
それを見た人はもう一本ホワイトボードアニメーションの特別映像が見えるとか、
またはホワイトボードアニメーションをみた人向けの特別セミナー映像が見えるなどの
プロモーションとしても面白そうです。

その場合に、RTやシェア等を促したり、強制をどこまでするかなどの手間ですが、
そのセミナー動画のURLやyoutubeなどを教えるという流れです。

こうすると、
ホワイトボードアニメーションをみて面白そうだと思っただ
けでなく、

勉強をもっとやりたいとか成績をあげたい学生にとっては、
気軽に自分メディアに情報が流れてきたことになるので、ちょっと見てみようかな、
というくらいにはなりそうです。

その特別セミナー映像は塾または指導の宣伝というのでなく、
出来ればよくある勉強の悩みに答えるとか、一つの科目や一つの単元で
つまづきやすいところ一つ教えるとかそういったものが相性が良さそうです。

7)コミュニケーションとして
ホワイトボードアニメーションもPreziもですが、
動きがあるので、コミュニケーションを発生しやすい特徴はありそうです。

そこで、クイズを出したり(もちろん数式や現代文の問題などが面白いかもしれないですし)
それらをみて気軽に応募することで何かもらえるというよりも、
勉強が好きになったり学習が面白くなるきっかけづくりとするのがいいのではないかと思います。

具体的には、ホワイトボードアニメーションで高校生向けのクイズを出します。
それが分かればいいとか分からないと駄目でなく、
それによって高校生がこちら側にコミュニケーションをする、問いかける機会を作るのが目的です。
心理的にも一度問い合わせたり調べたりすると愛着が湧いてきます。

それを活用するというイメージです。

8)まとめ方など
私の場合、今回のような販促企画であれば、プランナーでもあるので企画書を作ります。
企画書はあまり作られないかもしれませんが、一つのぶれないための概要メモみたいなものです。
もちろん、企画の狙い、目的、効果、概要、コスト、スケジュール、人員、使用ツール等を書いておきます。

これ自体は書くことでしかありませんが、書いておいて、じゃあやってみようということでやります。
企画の精度によりますが、具体的にイメージが出来る=企画書がスラスラ書けるレベルであれば、
ほぼ実行可能です。ただ、アイデアが小粒だったり思いつきが強すぎるとまとまらないことが多いです。

実際にテストしてどうでしょうか、10回やって1回成功すればいいほうかなというところでしょうか。
多くは考えたけどやらなかったことのほうが多い印象です。

行った後に、検証します。振り返りですね。
実際に今回であれば1,2ヶ月のスケジュールで制作、広告設定などをしていくとすると、
その計画通りできたか、当初の狙いどおりだったか、そもそも実行できたかなどを振り返ります。
これは企画に限らずですが、企画書の精度が結果的に上がります。

具体的にいえば企画書などの紙でまとめた瞬間に実行から出来た後のイメージが湧きます。
逆に湧いてこないなど、企画書にもならないものは何か躓いているということが多いです。
もちろん、企画書を分厚くすればいいとか、計画をすれば成功するという意味ではありません。

今回であれば大きく2点悩んだ点があったわけですが、
そういう悩んだりまとまらない時はあります。ただそれはそもそも比較して二者択一であると、
考えているケースが多いです。またそれらの比較が正しいこともありますが、
別にそこを比較しなくてもいいということもあります。

つまり、一方を立てると他方が崩れるみたいなケースです。
二兎追うものは一兎をも得ずとはいいますが、企画的にいえば、
ある一人の人や関係者が損をする構図はやはり継続できません。

よって、損というと言い過ぎですが、ちょっとなあという場合、
そこを課題として保留としたりどうにか解決できないかを考えるのがいいかもしれません。

私の場合であれば、親も子もとなりますが、これは欲張りというよりも、
そもそも購入者であるお客さんとしてはそれらは一体でないと不自然でしょう。
自立心がありアルバイトで生活をしてそこからお金を出す高校生はいるとは思いますし、
そういう家庭環境の子もいるでしょうが、やや特殊例だと思います。

よって、親+子といういわば家庭向けのアプローチがある時、
例えば父親向けならビールが美味しいですよーといえばいいわけで、
母親向けならたまにはリラックスしませんか、マッサージしますよ、家事代行しますよーとか、
違うメッセージが普通です。
つまり、メッセージは異なる、言い方は異なるが本質は同じである、
むしろお客さんの立ち場からいうと異なるのが普通ではないかと思っています。

今回のケースであれば、まとまっていないということではなく十分まとまっており、
むしろ実施したり宣伝をすると色がつく?または、全部抑えようとしてしまう、
そういうちょっとした欲なのではないかと思いました。これは誰にでもあることだと思います。
全方位は多くは中途半端に終わります。親も子もというのは両方に通じるものを出せばいいという
ことではなく、子に伝えて親を説得するという流れで捉えてもらえればいいのではないかと思います。

そして迷ったらどうするかの回答になっていないかもしれませんが、
基本的に面白そうな方を試します。時間とコスト次第かもしれませんが、
順にやっていってどうなるかを検証していってもいいわけです。
親向けに出す、子向けに出すなども同時にやる意味があるなら別ですが、
そうでないなら焦らずやるのがいいのではないでしょうか。

9)最後に
高校生も同じく、インターネットで色々と調べる事ができるようになりました。
それ故情報が氾濫し何が正しいというか信じていいか分からなくなりました。
それはそれで非常に疲れるわけですが、そういう時人は何をどうしたらいいかを
専門家であるとか、その経験値が高い人に聞くようになるのではないかと思います。

結局ネットのコンテンツもそうです
が、全て人が作ったものかもしれません。

人だからこそ人とのコミュニケーションをゼロで何かすることはまずはできないはずです。
だからこそ、ネットという媒体やチャネルでも動画や人が見える、かいま見えること、
その人となりが分かることがコミュニケーションの一つとなっていくのではないかと考えています。

本質的にいえば、ツールであるホワイトボードアニメーションを使い、
コミュニケーションチャンルを増やす、機会を増やすことで、
ビジネスプロセスに組み込んでより厚みを増すというところで、
うまくまとまっている印象です。
コミュニケーションが増えてくるとやはり人はファンになるものですし。

今回の企画広告がうまくいくといいですね!
ご発展をお祈りしております。


筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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