何かを考えてまとめるような仕事は一定時間の確保が必須

アイデアを出すために様々なネタを収集していくわけですが、それらを集めれば勝手にアイデアが生まれる・・・わけではないんですよね。

というわけで、アイデアを生み出すためには、やはり収集→発散→収束という形になるのですが、その時、集中という観点でいくと、収集はバラバラのスキマ時間でもいけるし、発散もそこそこいけるかもですが、最後の収束、つまりまとめたりそこから詰めていくのは集中した時間が必要だなと感じています。

そのあたりについて書いてみます。

集中時間とは細切れ時間の総和ではない

ここが最大のポイントなので、ここからいきます。あとは枝葉みたいなものです。

みかんが1個あって、これが10個あれば10個のみかんですよね。お金でもいいですが、1万円が5枚あれば5万円と。これらは部分を足せば総和、全体ですよね、となって合算したものが全てです。

では時間はどうでしょうか。そんなの当たり前だということで、10分を6回集めれば、10分を6回繰り返すというほうが適切ですかね、1時間になると。それでめでたしめでたしであればいいのですが(笑)

実際はそうではないんですよね。そうではないとは、確かに10分の6セットは1時間なんだけども、そこには集中という観点が抜け落ちているわけです。

つまり、10分の手持ち時間があって、10分集中したと。また例えば20分後に10分空いたから集中10分できるか。感覚的にどうかによるのですが、僕は無理かなと。つまり、集中とはゾーンやモードに入ってそこから、持続していく、一定の時間を使っていくものだという認識です。

シンプルにいえば、集中は一定時間を確保してはじめて効力を出すので、その単位はかなり長い。1集中で1時間とかくらいは欲しくて、もっといえば3時間いるとすると、3時間そのまま中断をしてはいけないってことです。

中断からの復帰は20分はかかる模様

ある調査では20分はかかるというのを見かけました。つまり、集中状態はコストが高く、一回離れると、まるで料理で鍋を温めるみたいなイメージですが、加熱→止める→加熱→止めるみたいなことではなく、加熱→加熱→加熱→加熱と正確には加熱し続けるということですがそういうものだということです。

集中していてそれが中断されると、忘れちゃうというか意識が飛んでいくんですよね。強制的に中断させられるというか。たとえば電話なんて分かりやすくて、電話を取るために中断するというのはかなりまずいわけです。

一方で全ての仕事が集中ではなくて、タスクとして、例えばメールチェック、サイトを見ているとか、細かいものとか、単純化できるものは集中は要らないかもです。当然適当に見るってことではなく、深く潜らないので、浅いので戻ってこれるし、戻りやすいと。20分もかからないでしょうってことですね。

ここからいえるのは、一定の時間をかけて集中する場合は一気にやったほうがいいってことです。

だから、1時間を3セットやった3時間の成果物と、3時間1セットの成果物はやはり違う気がします。

僕でいえば、リサーチは細切れも当然あるのですが、全体をまとめたり俯瞰したりいわゆる考える工程は、頭の中に色々なデータや考えを巡らせるので時間がかかります。メモリに色々な知識や情報をロードして展開しているので、そのままやりたいんですね。またロードするのは時間がかかると。

当然ロードするデータは他に入っていても、まとまりというところでは、やはり脳内に持ってくるために読む、見る、書く、まとめるということを通して認知して得ていくと。そこで集中に入るみたいな感覚があります。それがないのに集中って出来るかですが、結構大変じゃないかなと。

ブログを一本書くのもそんな感じで

ブログをこうやって書いていますが、これも一気に書き上げることが多いです。下書きとしてネタを貯めておいてとかもあるのですが、多くは書いたら一気に書くと。長いものは中断もしていますが、それでも中断していくと、全体がちゃんと構成を考えないとまあブレブレというか、乱れますよね。そういう記事もまああるのですが、そうなってしまうって感じですね。

当然集中して書けばなんでもいいわけでもないんですが、少なくとも前からの展開を完全に忘れていると再度読み直すみたいなことになって、またイメージが変わると。

そういう意味で書き上げるって結構直観的なもので、その時点のことを一気にかいてまとめてしまうのって大事な気がします。いつでも読み返せばツッコミはできるんですよね。なぜなら常に変化するし、自分もアップデートされていればそう感じるからですね。

中断して細切れでやることを否定しないのですが、時間で見るだけでなく、集中という感覚を持つと、やはり全く別物だなというわけですね。

集中時間を確保していく環境構築が大事

結局ですが、集中しないといけないのは、知的生産みたいなものが多いと思っています。自分の考えをまとめるとかは、簡単ではなくて、色々な考えや視点が必要です。そういうのは具体と抽象ということで、行き来してまあ頭が疲れるのですが、それも含めて集中してややハイになって一気に駆けていく感じですかね。

そういうスピードが乗ってきたときに、止められたり、ブレーキされたり、とかはかなりストレスなはずです。クリエイターにストレスを与えたいならそうやってブレーキを入れる、割り込みをすればいいんですよ。まあ相当嫌がられるでしょう(笑)

逆にいえば、集中時間を邪魔しない人は、そういうマネジメント的なものですが感謝されるんじゃないかと。とはいえ集中とはいえただ遊んでいる人もいたりして、そこのあたりの見分けは分からないですよね(笑)

実際には環境として、3時間確保したらそこで割り込まれないようにするか、そうやって時間を作るしかないと。精神論っぽいですが、そこを手抜いて、じゃあ時間が足りませんはなかなかしんどいですよね。とはいえ、時間を細切れで集めてもやはりそれは断片でしかないという感じですよね。

この感じというのが多分大事で、しっかり考え方感ですよね、これがなければいつまでたっても、最初からみたいな、セーブが出来てないというか、毎回一からやるのでコストがかかってしょうがないのかなと思います。

おわりに

実践的には、タスクとして集中が要るかどうかで分けるしかないかなと。その目利きは経験則になりそうですが、少なくとも単なる時間だけでなく、変数として集中がいるかどうかも大事ですね。

集中して進めてしまえば結構難しいと思ったものが一気に進むときもあると。逆もあって、細切れで貯めても全然足りなかったりと。そういう違いがあるのが面白いといえますが、不思議とも言えます。

少なくとも集中コストを低く見積もる、簡単だと考えないことでしょうか。そうすれば、自分もですが、人にも優しくなれると。そんな感じがします。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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