課題解決のアイデアって意外に難しいのかも

「アイデア」とはいえ、それはどういうアイデアかによりますよね。ここではビジネスアイデアとすると、課題解決をしていないのはまあビジネスアイデアにならないわけです。

例えば俺の絵を見て!といっても、絵のアイデアをいくら考えても、それが何かしらみたいとか見るであろう人の課題を解消していないとなかなかというわけです。アートで見るというのは多分何かそこにあるか、刺激を得たいとか、色々なものはあるのでしょう。

当然全ての人の行動が課題を解決したい!ではないので、ここでぐっと見えなくなるんですが、丁寧に考えていくことが大事となりそうです。

提言みたいな政策アイデアは異なる

あるコンテストで見かけた文言です。

そこには、「感想」「現実性がない」「世の中にある」というものは省くということが書かれていて、その多少というか、粒度はあるものの、たまにあるのが、提言アイデアです。政策とかですよね。

例えば「世の中の政治をよくするには、議員税を入れると政治家がピリッとしていく」みたいなものです。

これってアイデアか?というと、僕は意見と捉えます。これが悪いとか、駄目とかでなく、「アイデア」なのかというところかというとかなり微妙となる。

議員税という手法や施策は「アイデア」ともいえますが、新しさや工夫であればいいと。「アイデア」化するなら、「議員税」の取り方や施策として妥当だろうかを見ていく必要がある。現実化ですよね。現実性がないのはやはり夢物語になってしまうわけです。夢物語がだめなわけじゃない。それでアイデアとして促進できるのか、あなたが少なくとも動くのかってことですよね。ないと、そりゃ動かないですよというだけです。

さらに厄介なのは、政策はビジネスではないんですよね。政治に関しての実現性とか、市民のご意見を聞きたいみたいな文脈が強い。新聞の投稿欄ではないですが、ちょっと意見になりがちですよね。

そこに面白いアイデアはある可能性は否定しないですが、政治や政策はビジネスに影響を与えるし、ビジネスからそれらに影響も与え合います。だから全く違うとはいえないけど、ここではちょっと違うよなとなりがちです。

例えば貧困家庭を救う!はNPOとか福祉活動としては素晴らしいしそれを否定する意図はないんですね。ただ、貧困家庭を救うみたいな文脈でビジネスとしてどうするかというと、これ結構難しいんですよね。当事者である貧しい人からお金を取るって出来ますか?というだけです。お金でないものを得て、その価値を高めてみたいなものもできるかもしれませんが、結構実現化しづらいと。もちろんそこを社会起業としてやるのはありですし、仕組みが作れれば大いにやってしまえばいいと。

ただここでいいたいのは政策とか提言みたいなのはアイデアとはいい難いかな。という感触ってことです。

思いついたアイデアという雛(ひな)を育てるのが大事

ビジネスでのアイデアとなると、サービスや商品として提供することが前提ですよね。さらに、ターゲットとして想定するお客さん=買う人がいる必要があります。

さらに、その人は価値を感じるから買うわけで、そうでないなら買わないんですよね。そこで価値を感じられそうまである程度いえないといけないと。

またまたですが、さらに(笑)利益を生み出す必要があります。当然1トランザクションだけ見て、短期では見えないものが塊になると大きくなるのもあるのですが、そういうのも見ていくと。

さらにさらにさらに、それが継続していくというののもあると。

これらって別に一個ずつは難しくないんですよね。点で突破できる人もいるしできることもある。でも、色々と重ねて見ていくと結構これらを満たすものがないのではないか、どっか2,3しか満たしてないので、全ての条件を満たすとかはない。それがビジネスの、アイデア化の難しさって感じじゃないかなと考えています。

例えば、「課題」といい切ったけど、実際にあるか、幻想ではないのかってあるわけです。嘘つき!とかでなくて、言うことはできちゃうんですよね。盛ってしまったりもある(笑)

解決アイデアとしてそれは実現できそうなのか。0か1でなく、確率や精度となっていくと、やれることは意外に減ってくるんですね。

そういう意味では「思いついたアイデア」というのは、摩擦係数が0なので何でも言えたりする。ただ、縛りを入れていくことで、それらは消えていき、摩擦が多い=つまり現実的になると色々と重しがついて、形にするのも難易度が上がるというのが難しさの正体かなと。

これをアイデアの雛、とすると、やはりこの雛、小さな芽でもいいんですが、それを丁寧に育てるしかないんですよね。最初はなんでもそうなので、丁寧に拾っていって育てていくしかない。それだけなんじゃないかと。

ここで先の課題解決は意外に難しいっていうのは、課題解決を一面だけで捉えると目の前のゴミを拾えば解決!となるんですよ。それは正しいけど、実はその集めたゴミをどこかに不法投棄していたり。例えの話ですが、そういう見えないところで何かあると正直大変じゃないですか。だから、点で見るって結構危険なんですよね。

当然僕が全部見えるとかって話でなく見えないからこそ、注意しましょうってことになると。

政策アイデアや提言も価値は作れる

一応先の話に戻してみます。

ここで「アイデア」がなぜか提言とか意見みたいなものとなるのは、故意に言っているかは分からないが、抑えるべきところを押さえてないからなんですよね。

「政策アイデア」に価値が純粋にないみたいなことではないと。

現実性を持たせるならこうですよね。

  • 自治体や行政にいって動いてもらう働きかけをしているか
  • それこそ自治体の仕組みを勉強したり誰かに聞いたか
  • 予算の出方はどうだろうか。誰を動かすと良さそうか。
  • 役所の計画はいつ策定や立案はされるのだろうか
  • 今行政と仕事をしている人はどうやっているのだろうか?

まさに調べ学習っぽいですが、問いを立て、仮説を立て検証していったことがあるとか、そういう経験があればあるほど精度は増すので、リアリティがある。信頼ができるってだけです。

これをやると、「政策アイデア」=「提言すね」で終わらず「実行できるところもありますよね」となっていくかもしれません。

逆にそういう意義とか意味が見いだせないならそれは「ひな」のままであり、育つことはないと。それだけなんですよね。

課題発見は簡単に言えるけど、実際に発見は難しい

最後に課題発見の話です。

よく言われるのは課題があって解決することを考えるのは得意な人がいると。でもですね、その前に課題を見つけるのができないと。

これはわりと致命的ですが、アイデアを考えるとは、課題発見→課題解決がセットです。アイデアを提示してやらないとかもあるんですが、全てのことをやらずにということは結構できなくて、テストマーケティングとか何か仕組みとして回るかは泥臭くやらないといけない。これは逃げられないですよ(笑)逃げてはないんですが。

なんでかな?と思ったんですが、課題って本当に生き方というか、自分で探すしかないと。しかもそれって自分だけかもしれないし、まあ不安なわけですよ。

つまり「これ課題って政府が認定します!」とかでないし、「あなたのいったこれは課題ですね!OKです!」とどこかに課題発見資格会社(笑)が認定してくれるわけではない。

だから、生身の人、社会に対してアプローチして見ていくしかない。という意味でとても、起業、ビジネス、商売って、生身の社会に接しているというところでは、とても社会的な行為だなと僕は感じましたし、そこが面白いと捉えています。社会も理解できるじゃないですか。

おわりに

最後に少し整理してみます。

流れとしては、課題発見→課題解決→アイデアの検証→検証結果を踏まえて最初かまたはどこかへ戻る、の繰り返しです。

課題発見

絶対的に経験や知見があることが必要です。絶対的というのは、ものすごい経験ということでなく、あなたの純粋な経験、体験、感じたことを大切にして取り出すみたいなことですね。誰もが課題は発見できるはずなんですね。

バイアスも生じるのですがそれも前提で動けばいいわけです。例えば起業したことがない人は起業って怖い!みたいな不安がある人は多いんです。でも、命を取られるとかではなく、むしろ誰かに喜んでもらうことを率先してやる人と捉えるとめちゃくちゃ良さそうじゃないですか?

そうやって一個ずつ不安を解消していけば、オールクリアはないんですが、動けるだけの胆力は身につきます。

バイアスは必要悪というイメージですね。人間なのでしょうがないとして、これを恐れてインプット=学ばないのであれば、成長の死とか学習の死となるので、一生社会が分からない、課題が見えなくなります。

これは怖い言い方ですが多分そうです。

課題解決

課題が見つかってもそれはでかすぎるとか、興味がわかないとか色々あるわけですよ。政治ネタはいいやーとか。ボランティアはちょっととか(笑)

選り好みとかって批判されがちですが、適切なフィルタリングもあるので、これは正解がないんです。だからこそ、適切に自分が解決したいと思えるか、心からそうだとかってわりと大事です。というかそれしかないともいってもいい。

同時にアイデアとしてこうしたらいいのでは?が出てくるかもポイントです。解決アイデアも真正面からいってできることも少なかったりしますからね。

アイデアの検証

アイデア自体は些細なものでもなんでもよくて、そのスモールサクセスがポイントとなると考えています。

少しでも考えて試して実践する。これを繰り返すことが最初は億劫だがそれを繰り返す癖がつくと、発見→解決→実践が楽になるってイメージですね。

PDCAだろうがなんでもよくて、動きが回ってくると好循環になっていくイメージで、そうなるとあまり今どこにいるとか気にならなくなると。

検証結果から踏まえて再度回す

検証結果からフィードバックや学びを得て再度課題と向き合って解決できるか、他のアイデアはないか、どうすればいいかを詰めていきます。

どうしようもない!どうにもならん!と思えばそこで終わるので、終わりを決めるの自分でしかないんですね。諦めたら試合終了ですよとはよく言ったものだなと思う地点です。それを思えただけでも成長していますからね。

もちろん組織的な取り組みなら自分だけでは決まらないし決められないので、そこを除くと基本自分であるといえそうですね。

この4つを回せばいいというよりも、課題発見ってこの最初のコアというか、源泉となります。それを簡単に見つけられるとかはなくて、インサイトしかり、色々なことをやって考えていくしかないと。

そうなるととても大変そうですが、実際は地味に積み上げるしかないと。それだけは確実に言えそうです(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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