和菓子屋さんの数はどれくらい全国にあるか

ふと和菓子屋さんどれくらいあるか気になったので調べてみました。

結論

  • 日本全国に和菓子屋は個人・法人経営を含めて約1.3万店程度あると思われる
  • 法人は1,700企業~3,000企業ほど、個人経営は約1万店舗ほど

調べたこと

1.iタウンページで「和菓子」で約1.3万件ヒット

2024年執筆時点ではですが、「和菓子 全国」 の検索結果で「13680件」でした。

NTTタウンページ公式の調べで、2016年と古いですが、10年連続!和菓子店が多いのは、京都府と石川県というのもあります。職業分類登録件数というデータがあるようですが「その和菓子店」の件数のようです。2015年で11,442件だそうです。

上の結果とずれもありますし、肌感覚では増えることはないと思うので、このあたりはふわっと捉えておくと良いという着地です。

「和菓子 会社」で絞ることで、法人数が期待できます。◯◯株式会社とか、有限会社◯◯がヒットするというわけですね。

会社など法人は2,490件ほどと想定します。

つまり、全国で1.3万件あり、法人は2,500件ほど、残りは個人経営で1万件ほどあると推測できます。

2.令和3年経済センサス活動調査のデータ(参考)

こちらは読み取りが甘いのとズレがあるので参考程度とさせてください。

まず経済センサスは留意事項に個人経営は含まれないとあります。令和3年だけかどうかは定かではないですがそう注記がありました。

令和3年経済センサス‐活動調査結果にある、製造業→品目編の統計表Excelを参照しました。

ファイルはこんな感じになっているはずです。

少し見づらいですが、

第1表 品目別出荷及び産出事業所数(全事業所)において、「和生菓子」は出荷額「433,432百万円」なので、4334億円程度。「1,746事業所」あるということになります。

ここで数がかなり少ないのでは?というところで、法人企業のみしか入ってないというところでしょうか。

経済センサス‐活動調査 令和3年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計 産業別集計 卸売業,小売業に関する集計 産業編(総括表) というのがe-statで見えるのですが、こちらで

この数字を見ると、全体で製造小売事業所は9,600もあります。先の事業所数と異なりすぎて分からずでした。経済センサスの中でも、取り方や見せ方が違うのかということがありえるのか?

それとも、み見ているものが違うのか?などで品目と、産業分類の違いか?と思ったら、これ「菓子小売業(製造小売)」となっていますね。

つまり、菓子製造とは、一般的にですが、流通菓子市場に関する調査を実施(2023年)のように、チョコレート、ビスケット、米菓、豆菓子、スナック菓子、飴など色々あるわけですよね。

例えば、日本標準産業分類だと、菓子小売業(製造小売)は、

洋菓子小売業(製造小売);和菓子小売業(製造小売);干菓子小売業(製造小売);だ菓子小売業(製造小売);せんべい小売業(製造小売);あめ小売業(製造小売);ケーキ小売業(製造小売);まんじゅう小売業(製造小売);もち小売業(製造小売);焼いも屋;甘ぐり小売業;アイスクリーム・アイスキャンデー小売業(製造小売);ドーナッツ小売業(製造小売)

https://www.e-stat.go.jp/classifications/terms/10/03/5861

とまあ色々あると。少なくとも全部含めるなら納得です。

と書いていて整理できたのでOKです。

よって、上のDBページは無視するとして、法人経営が1746くらいはあるぞという認識で着地できそうです。

実際に米菓や豆菓子などで15%くらいと考えると、1万全体であれば妥当な数とも言えそうです。

3.FUMAの和菓子タグ数

企業リストサービスのFUMAも使ってみましょう。

  • FUMAで「和菓子」で絞ると、3071件。

ということでした。FUMAは個人経営は含まれないという見立てです。1のiタウンページは2500くらいでしたので概ね合っているのかなと。

ちなみにデータ検証として、

  • 愛知県ではFUMA和菓子は147件。
  • iタウンページでは、「和菓子 会社」(エリアは全国)で144件
  • また、iタウンページで「和菓子」(愛知県エリア)では949件でした。

ただし、地域差もあるのでしょう、

  • 京都府では、FUMA和菓子は222件。
  • iタウンページだと600件で、会社で絞ると159件でした。

多少ずれはあるものの、概ねFUMAでは法人和菓子企業が網羅されていて、iタウンページでも会社で絞ると同程度のリストになるという着地です。

よって、FUMAでいえば、約3000件が和菓子企業数と言えそうです。個人経営数は分からないというところです。

直近の和生菓子の小売金額

市場としてはどうかというところで全日本菓子協会データをExcelに落としてみました。

全日本菓子協会の菓子関係データにある、とくに小売金額で「生和菓子」をプロットしたものとなります。推定という点に留意してください。

和生菓子菓子全体
平成26年4,70032,522
平成27年4,75033,302
平成28年4,75033,609
平成29年4,75033,898
平成30年4,72533,909
令和元年4,65034,298
令和2年3,96032,242
令和3年4,27632,975
令和4年4,70334,361
同上データ

令和元年=2020年でコロナ禍はじまりなのでこんな感じと。和菓子は4700億円くらいの市場があって、コロナ禍前まではそのまま推移。下がったものの、ほぼ復活というのが見て取れます。

さらに昔はどうかまでは調べてもらえればですが、こう見ると和菓子って手堅い市場とも言えそうだなと。

何か参考になれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

ビジネスアイデア相談窓口

ビジネスアイデアに関する、アイデアや企画、事業、起業についてカジュアルなご相談はお気軽に壁打ち可能です。

詳細はアイデア相談窓口(お仕事依頼)をご参照ください。