座席アイデアと視線心理の関係

今回は軽いアイデアメモです。

結論的には、人が座った時の視線をちゃんと考えることで、リラックスできる設計などに活かせるというものです。

飛行機で真ん中の席を選びたくなるアイデア

飛行機で「真ん中の席」を選びたくなる画期的なシート:米企業が開発という記事がありました。

ユニークなアイデアで面白いですね。

簡単に言うと、座席幅が少し広く、専用のひじかけがあり、スクリーンも大きめというようにしたというものです。これによって真ん中の席が敬遠されるのを防ぐというものです。

またシートをスライドして重ねるというものもあるようです。面白いですね。

高速バスシートも互い違いだった

上の記事で思い出したのはこちらのネタ。

WILLERトラベラーのコクーンという座席です。これ面白くて試したことがあるんですが、サイトのイメージがラグジュアリーのせいか結構ギャップがありましたね。まあそういうこともあるということで。

それはおいておいて、この設計自体も互い違いにして視線をずらすことで、自分の空間をうまく作っているという感じがします。実際に座ったらスペースがきつかったので、細身の人向けじゃないかと感じました(笑)

ヒントは人の心理や感じる状況をイメージすることにあり

これらのネタから言えるのは、利用者がどう感じるかを考え「座席」に反映するということです。ごくごく当たり前のように感じますが、現場から上がった声、または新規で企画、設計、製品化、製造、テストまでいって作り上げるのは結構な時間とお金がかかるのではないかなと思います。

経済と一緒でタイムラグがあるということですね。これは使えるだろうというタイミングですぐに反映させられないからです。いけると思ってから大分経ってから反映させると、多分世の中が変わっていることもありえますからね。

上で心理っぽいものを挙げるならば、

  • なぜ視線がずれると心理的に安心するか。逆に視線を合わせると何が起きるか?
  • プライベート空間、パーソナルスペースなどの距離はどれくらいか?(人によりますが、カフェでテーブルが20cm程度しか空いてないとざわざわする気が)
  • 安心したり、リラックスできるとは結局どういう状態なのか

などが考えられます。

そういえば、吉野家も最近は視線をずらすジグザグ設計になっていたような。コの字型のお店はあまり最近見ない気がします。これは女性が入りやすいとか、安心して食べられるという意図があったはずです。

うまくソースを見つけられずですが、例えばこんな記事などご参考に。吉野家がレイアウトを変え生産性を上げようとしている

たかが見た目とか、レイアウトとか、空間とか言ってしまうと終わりです。そうでなく、そこから何をどう感じてもらえるだろうかを考えていくことが店作りやサービス向上につながるわけですね。

おわりに

座席、空間の工夫というネタでした。

飲食店など座席があるリアル店舗に言えるだけでなく、例えば立ち飲みでも、立った時に手持ち無沙汰になったり、誰かと目線が頻繁に合うのは疲れそうですね。

カフェなどでは、大型テーブルを取り囲むレイアウトの場合は、中央に植物や何か置いて目線をずらす工夫をしているところがほとんどです。やはり視線を合わせると疲れたり、落ち着かないということが起きるからなんでしょうね。

そういった植物があるかないかで売上が変わるかは気になりますね(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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