第2話 広告入りの傘を売る

本企画は、儲かる発想(鳥井シンゴ著)を1話ずつ読んでいきその気づきを共有していくものです。
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2008年出版で10年前の本ですが全く古ぼけておらず使えます。僕はkindle本を見ていますが、現在Amazonでは紙の単行本しか買えないようです。
目次情報は講談社ページにあります。
マーケットと儲けのネタをヒモづけよう! ビジネスマンのための「儲かる発想」
第2話
靴修理店の売上を上げるために依頼があり、そのために現場を見てアイデアを閃いた話があります。
もう1つは食品パッケージのデザインにおいてスーパーに置いて印象をターゲットである主婦に聞いた話です。こちらはリサーチは大事という点も含まれます。
どちらも共通するのは、現場を見るということが大事ということでしょう。
今回得られた気づき
- 現場を見ることが超大事
- エンドユーザーの視点で考える癖をつける
- 調査、リサーチ、調べるということはアイデアを出す以上に時間をかけても良い
- 思い込みでやらない
の4つの気づきを得ました。
現場を見ることの大事さ
本書では靴修理店の現場、つまり店舗前に貼り付いて何が問題なのだろうか(売上げアップのために)を著者は観察しています。観察といえば、僕が最近書いたアイデアが出ない人向け。アイデアを出す連想力を鍛えるにはという記事でも、「観る」ことについて触れています。
もう一つは、スーパーマーケットの現場です。デザイナーでもある著者は商品パッケージデザインをして終わりでなく、それがどう現場では受け入れられるかを確認しています。A/Bテストみたいなことですね。
現場とはあなたが働いている場でもいいですが、お客さんが動いている場とも言えます。この現場自体は実際は依頼があったお客さんだけでなく、日頃から色々な場を見ておけばそれらがストックされるので、「机上で知ってるスーパーマーケット」と「毎日スーパーマーケットを見ている」人では、スーパーマーケットの知識や体験が圧倒的に異なりますよね。
エンドユーザー視点で考える
企画をやる人は自分の立ち位置が、企画をしてやるぞ!という感覚では困ります。正確には仕掛ける側であり、何か企画を立てるわけですが、実際に「企画」自体は、関わる人が複数いたり、自分の関われる部分はあまりないことが多いでしょう。
もっといえば、企画を立てるまではコントロールできそうでいて、出来てしまったらあとはノンコントロールという感じさえします。
靴修理店の話では、広告入りの傘を売るというアイデアが出てくるわけですが、これも現場を見て判断したアイデアとなります。詳しくは本書をどうぞ。
スーパーマーケットでも、エンドユーザーは主婦など生活者ですから彼女らから意見を聞けることは大変貴重なことです。
目の前や近くにそういうエンドユーザーがいないならどうすればいいか?その場合は想像していくしかないでしょう。
調べることはアイデアを出す以上に時間をかける
アイデアとリサーチ。どちらも大事ですが、なぜかアイデアのほうが面白そう、楽しそう、わくわくするから「評価」されがちで、同じ時間ならアイデアに時間をかける人が多そうです。
実際は、著者は同等かそれ以上にリサーチをしたほうがいいと書いていて、そのとおりだと思います。もちろんついついアイデア先行というのも分かるのですが。
例えば、本の売上げアップアイデアを思いついたとします。そのアイデアをいきなり試しますか?もしかしたら、3つほどアイデアがあったら、最も効果的なものを検証したり、手応えを調べてからでもいいかもしれませんよね。
例えば表紙を変える、ダイジェスト版を作る、レビューを増やすなどです。その場合、リサーチとはエンドユーザーである読み手がどこを見て買っているかを調べるということです。これを調べておいてある程度分かれば(分からないことも多いですが)、アイデアの成功確率が高まりますし、同時にやらなくていいことも明確になります。
つまり、アイデア自体を生み出すことも大事ですが、ちゃんと調べて一定のニーズがあるか、いけそうかは調べきったほうがいい。そのうえでやったほうがぐっと成功率が高くなるということですね。
とくに調べるとか、リサーチとか関係ないでしょと思ってる人はとくにやってみると劇的に変わるはずです。
思い込みでやらない
リサーチのくだりとほぼ同様です。自分が良いとか自分はいいと思ってるのにというのは導入としてはありです。ただそれだけでは駄目で、同時に人のニーズも満たす必要があるわけですね。少なくとも満たせるような姿勢をあなたが持ってないといけないわけですね。
思い込みでやってしまうことも多いですが、そういう思い込みが一定あっても、検証とリサーチで減らしてって、無駄な思い込みトライを減らしていけばこれもまた成功確率が上がると思います。
調べまくった結果生み出した事例
少しビジネスアイデアとは異なりますが、僕がWebサービスを作った事例を挙げておきます。
Webサービスを作った時にそれをどう広めたら良いか。これは作った人なら感じる悩みであり、課題です。実際になんでもそうですが、何かを広めるとはかなり大変です。だから広告=お金で解決だったり、SNSやブログを作って広める=発信する、など様々な取り組みがあるわけです。しかもこれらは全てこうすればいいという話にもまとめづらいです(成功事例はあるけれど、多くは失敗するからです)
そういう「どうすれば広げられるだろうか」を徹底的に調べていって作った記事がこちらの記事です。
色々な試行錯誤の結果で記事ができました。タイトルにこだわったり、コンテンツを充実させたり、更新をしたりしています。その回数は20回以上を超えています(微々たる修正も含む)。
その結果、自分が作った宣伝サービスであるWebサービス集めましたに、この記事から知った人が多くなりそのままサービス宣伝をしてもらえるという流れが完全に出来ました。
当初はそれを意識したわけでなく、あくまでリサーチとして「他の人は宣伝をどうしているか」を調べていっただけなのですが、あまりまとまっているサイトがないなということにも気づいたわけです。ならば、自分も宣伝したいし、他の人の役に立つかな?という想いで作成したところ、見事はまったと言えます。
本サービス自体はマネタイズは出来ていませんが、これにより確実にWebサービスについての宣伝について、ある程度知っている人というポジションは作れるわけです。実際にWebサービスが好きですし、色々な新サービスはアイデアのヒントになります。
つまり、調べることもアイデアにつながるし、アイデアの価値を高めることにもつながるということです。
おわりに
今回は、現場を観る、リサーチをするということがメインの話でした。気付きとしては、やはりリサーチを徹底的に出来ることが、成功確率を上げることだなと感じました。
ニーズとよく言われますが、それって何か?誰の何を言っているのか、考え抜いてみると色々と見えてくると思います。
面白いと思った方はぜひチェックしてみてください。
筆者プロフィール

- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。