「ない」理由を考えてもあまり筋が良くない件

これは自戒も込めつつですが、よくあるのは、そのビジネスがないとか、お客が来ないとか、そういうことを理由を探るリサーチです。

例えば、自店舗を選んでくれる理由は分かりますよね。その来る人に聞けばいい。ですが「来ない人」って膨大ですよね。相当大手でない限り、知られてないサービスのほうが多い。

そういう来ない人に「うちにこないのはなぜ?」と聞いても、たじろぐというか、良いアウトプットにならない。評価しづらいというだけなんですね。

ここまで理解できれば話は終わりですが、それについてもう少し考えてみます。

選ばない(選ぶ)理由はあと付けだから

僕はお酒をそこまで飲みません。嫌いではないですよ。その時、酒好きの人に「なんで大橋さん酒飲まないの?」っていわれても、困るわけですよ。分かりますかね?

別に嫌いじゃないので、ただそこまで飲まなくてもいいと思っている。他に別にコミュニケーションも取れるし。で困っているわけではない。カフェでもいいし、ご飯会でもいいし。別にねえ。

というのが僕の率直な感想です。だから、ここで「お酒を飲まない理由」を僕にリサーチしても無なんですね。意味がないというだけなんですが、得られた結果、上の「他のコミュニケーション方法があるから」というところで、その方法がカフェだとして、競合はカフェだ!といって、そこと争うってのは結構不毛な気がします。別にやってもいいけど、それってもう客層から何から何まで違うというわけです。

僕はあと付けした覚えはないんですが、ぶっちゃけあと付けもできるんですよ。公平を期するために、買う理由も買わない理由も、つまりどちらもです。ここでは酒を飲む理由も飲まない理由も、ぶっちゃけ半分怪しいんですよ。

つまり、飲むのは楽しいからというわけですが、楽しい人といないと面白くないはずです。まずい酒って結構嫌ですよね(笑)お酒自体がまずいのでなく、雰囲気がまずいという意味です。

理由を聴いても結構わからないというのがここでいいたいことかもしれません。

これはどちらかというと、ヒアリングやインタビューの話でもあって、インタビュイーになぜ使うかを聴いても、またはなぜ使わないかを聴いても良い回答はないってことです。その回答自体が使えるのではなくて、そこからインタビュワーが考えるしかないってことに、最終的にはなるだけってことですね。

ない、ものは結局分からない

ビジネスとして考えたアイデアが今、世の中にないとします。あなたはどうします?

  • 今ないのに、自分は気づいた。これはチャンスだと思う。やってみよう。
  • 今ないのは、なぜか理由が気になる。なぜないのだろうか?他の人も気づいているのに、おかしいな。
  • 今ないから、ニーズはないのだ。諦めよう。

どれが正解とかではないです。直観的に。

ここで、最初は起業家っぽいですね。ただやるのはいいけど、そのアイデアがなぜないかは検証したほうがいい。考えたほうがいいってことですね。やることは否定しませんよ。

2つ目は、ちょっとベテラン感ですね。この場合、なぜないなんて先も書きましたがわからないですよ。わからないんですが、うまくいかなかったということも十分ありえる。先達が失敗して、同じ轍を踏む可能性もある。なんですけど、それでもやりたくなるのも分かるので止めるのは難しいなあと思います(笑)

ここで調べてくれると大分違いますが、調べると影響を受けるみたいなことを言い出したら強制的に止めたいですね(笑)

最後はこれはちょっと違いますよね。と僕は思います。今ないから、これだけではあまり何もわからないのですね。諦める早すぎなので、今市場とか誰もやってないからダメとかはなくて。これって説明すると、市場が何もないところをやりたくないみたいな、そういう感じですかね。それもありますが、考え方ですよね。

わからないものを色々考えても結局わからないで終わるので、考えるなとは言わないですが、考える方向も、ない理由とかでなくて、もうちょっと違うところを見た方がいいんですね。

データであるとか、考察可能なところを攻めると。それでも出来る事できないことがあるので、歯切れは悪いですけどね。

おわりに

なんでこのやるとか、買うとか、要るとか、そういう理由は適当というか少しはやるとしても、ない方は見なくてもいいんじゃないかと。当然クレームとか離反するなら別ですけどね。あと取り込みたい時にアプローチするために考えるはありですが、それも結構微妙なところになりそうです。

そうであれば、自社プロダクトとかサービスとかを見て、またはお客さんを見て、その価値がマッチしているかを吟味するほうがいいんじゃないかと。これは言っているけど、結構やるのが難しく、あと何をしていいかわからない人も多いところかもしれません。

客観的に見えなかったり、あと価値がないなんて認めたくないですからね。言い方もデリケートになります。僕もあなたの商品やサービスは価値がありませんって言われたらやっぱ嫌ですから(笑)とはいえ、ごまかしてもしょうがないので、言うべき時は言わないといけない。気づいてもらうのが仕事なので、そこはうまくやっていかないなとなあとか思いました。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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