KDP作家向け本からVALU本まで
kindle unlimitedは2016年9月から僕は使っています。あと1ヶ月でサービス加入歴も1年となるところです。現状はすごく満足しているので、どうku本と出会うかがあとは鍵って感じですね。
また来月にでも振り返りを予定していますのでお楽しみに。
今回もがしがし読んでみました。
目次
- 1 読んだ本
- 1.1 キンドル出版(KDP)で自己啓発書作家になる方法: 電子書籍は誰でも書ける!
- 1.2 The イベント企画: 致命的な失敗から運命的に発見した集客成功の法則
- 1.3 お金持ちの教科書
- 1.4 わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~
- 1.5 なんでお店が儲からないのかを僕が解決する
- 1.6 プロに学ぶイラストレーターになるための本 -プロの習慣-
- 1.7 起業リアル~スモールビジネスを選択した起業家が実践する経営~ ウズウズ知恵の共有シリーズ
- 1.8 横着社長の『頑張りすぎない』スモールビジネスWeb集客入門: 頑張りすぎないWeb集客の仕組みづくりの基礎を公開! 横着社長の集客シリーズ (Web集客実践会)
- 1.9 日本人初 プロスマブラーの軌跡
- 1.10 VALU生存教本 〜無名の個人が生き残るために〜
- 2 おわりに
読んだ本
キンドル出版(KDP)で自己啓発書作家になる方法: 電子書籍は誰でも書ける!
この本は面白くて、日本人の方も共著となっていますが、一応メインは外国の方、つまり作家がグラハムさんでもあるんですね。その翻訳をしたものと一緒に田郷さんという方も書かれています。
KDPで出版を考えている個人の方向けの本ですが、外国でも当然個人作家が大儲けなんてことはなく、少額しか稼げないなあという嘆きが導入って感じです。
気づきはいくつかありまして、まず相場観として、文字数÷100あたりの価格が相場観というのがあるようです。僕は無視してやっていますが、確かに1万字くらいの文字数であれば99円=100円ですね、3万文字なら300円みたいな形です。10万文字は1000円になるかは分かりませんが、文字数が多くなると読む時間も1時間を超えてくるのでそれを読者が読みたいと思うかが大事になってきますね。もちろん、なかなか出来ない体験などは価値となると思います。
書かれている戦略は例えば10冊を出して、いきなり完成させない。ただし、クオリティが低い本を量産するのでなく、完結したものを出す。テーマを変えていくということですね。そしてマーケティングとしてどれが反応がいいか。手応えがあるものをリライトして例えば2.5万文字くらいまで持っていて250円で販売する。そんな戦略です。これは賛同出来ます。なぜなら量産して、いわばku自体をブログっぽく使うとか色々あるんですが、それって結果的にブログで読めばいいのであって、ブログをリライトしたりまとめたりしたものであれば、何かしら編集をしたり、文字数が増えたりとか、あとターゲットを変える意味でという狙いがないと読まれないものは読まれないかなという印象だからです。
ここでの戦略はあくまでどれが手応えがあるかを調べる。そうすることで1冊ずつ完成するパワーをいきなり割かないというやり方です。
あとは、ブログまとめ的な本で内容がほぼ同一または同じであれば、そのまま出すと、KDPセレクトの場合はサンプルは1割り程度までしか露出できなく、かつ他で販売出来ない(電子書籍など)のでその点も注意が必要なところだと感じました。
外国の方が書いているという意味で異色であり、かつ田郷さんの知見は電子書籍を作ったりやっている人そのものなので参考になります。自己啓発本を書こうとしていたのですが、自己啓発本を出したいというよりも、自己啓発本という分かりやすい?テーマに基づいて本を出すなら気をつけておきたいポイント(もちろんKDPでです)が書かれているので参考になると思いました。
The イベント企画: 致命的な失敗から運命的に発見した集客成功の法則
著者らが行ったイベント企画で手痛い失敗をしたのでその知見を共有するという本。ku本らしいなあというもので面白く読めた。
イベント集客に限らず、企画において失敗から学ぶことは大事。ただ、同じようなイベントをやって失敗しないと同様のことも気づけ無いという感じはした。
ただ具体的に実際に行ったイベントで振り返りをしている点が評価できるのと、著者らは本当にそれでいけると思っていたわけであって、うまくいくかどうかってそういう瀬戸際や一瞬のところでの判断なのかなと思ったりした。
イベント企画をやってみたい人はもちろん、経験値が低い人などは参考になりそうです。印象に残っているのは、企画のツノの話です。要はトンガリを取るとただの誰でも来ていいよ企画になるのでこれはまずいって話。あと、このイベントは投げ銭という好きな人は好きなと思っていますが、評価によって商品価格が変わるアイデアです。この取り組みもちゃんと考えてやらないとまずいという話です。投げ銭自体が駄目ということでなく、投げ銭がうまくいくのもあるしそうでないのもあるってことですね。
お金持ちの教科書
著者の体験からの話で面白い。お金持ちの人の共通の考え方などが色々と散りばめられている。また投資に対する感覚もなるほどなと思うことが多かった。お金持ちを目指すのも良し、小金持ちを目指すのも良し。
嫉妬からお金持ちは駄目な人達であるという恨み節が聞こえてくるが、多くは逆かなという印象を持っている。お金持ちの人達と関わることがでてきたら見ていきたいところですね(笑)
わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~
非常に面白い。国語または読書というところで、文章を読んで「分かる」とは何かを考える。とくに分かったつもりという状態を口で説明するのでなく、例題を読んでその理解と状態を体験出来るのが面白い。
どちらかというと分からない状態であれば分かるために動くエネルギーがあるが、わかったつもりは均衡状態でありそこから何も動くことがないので、理解が深まってないということにもなる。
適切な問いまたは文脈やスキームという形で外枠から視点を変えることでまたそれらの面白さ、心理的にも読解的にも面白くなる。
文章の理解というのはものすごく基本的だが、奥が深いし、国語または文章を読む、読解って面白いなと感じた。
なんでお店が儲からないのかを僕が解決する
本書の半分はホリエモンのオススメショップリストなので、解決するといっている飲食店の話題は以外に少なめ。
食べログや人材育成や価格帯など3つのポイントに絞って話があり、最後には飲食店事業者からのQAもついていて面白い。
プロに学ぶイラストレーターになるための本 -プロの習慣-
イラストレーターになりたいという人向けの本です。そこは無視して、どういう指南の仕方というか、シゴトの作り方という視点で読んでみました。
一番気になったのは、弱点や苦手を強化して平均的な感じ、つまり上のイベント企画本にあったような「ツノがない」、尖ってない絵描きになるという話です。一方で、得意なことを伸ばしつつ、苦手なことをやらないとはいわないけど最低限レベルでやるというところで、このあたりのさじ加減が難しいかなというところでした。
例えば、イラストレーターであれば流行りの絵がかけるだけではたくさんのライバルがいるので、ポジショニングの話になります。ポジションをどう取るかというところにおいて、著者の立ち位置は、才能というよりも、絵がもともと上手いやつにどう自分なりに勝ちに行くか。そういう思考について著者なりの解釈があって参考になります。
イラストレーターを目指す人はもちろん、何か自分でシゴトを作る人には参考になるかなと思います。
起業リアル~スモールビジネスを選択した起業家が実践する経営~ ウズウズ知恵の共有シリーズ
会社員から独立しリクルート系のアントレで起業関連の知識を蓄えてから起業。著者のビジネスは、フランチャイズなどの代理店向けのWeb制作のようで、面白い切り口だなと感じる。
会社員から独立というところで、冒頭はどう退職するかという話があったり、起業編では友達と起業すると駄目にならないのか?という話がある。これらはどちらかといえばこれから起業をしたいけど、起業ってなんだろうという人向きかなと感じる。
起業をしてよかったとか面白かったことなども書かれているのでそれらに共感出来る点があれば、起業を目指すのも良いかなと。
横着社長の『頑張りすぎない』スモールビジネスWeb集客入門: 頑張りすぎないWeb集客の仕組みづくりの基礎を公開! 横着社長の集客シリーズ (Web集客実践会)
ITに強いとかではなく、疎い、しかも横着と言っている点でずぼらだったり、豆でない人でも出来るという視点で書かれたWeb集客の本。一つのネタと思って読んでみた。
頑張りすぎないという視点が面白いかも。
日本人初 プロスマブラーの軌跡
スマブラ自体は殆ど知らなかったが動画でみたこともあるのでなるほどと思った。著者の小さい頃からなぜプロを目指していくか、そして今のスタイルについて書かれている。
プロゲーマーという人達が何を思い何を考えているかに最近興味があって読んだのが動機。ゲームが好きでそれを仕事にしてしまったというよりも、プロゲーマーであるからなのか、もはや遊びでやる「ゲーム」ではないという印象になる。それが悪いとかでなく、仕事になると変わらざるをえない。
そういう中で著者は社会人としてはIT企業に勤めながらプロ活動を行う。このスタイル自体は両立出来るかが問われやすいが、継続が難しければ違う形でゲームまたはスマブラに関わるという部分をやっていくし、柔軟な対応をされるのだろうと思ったりした。
プロゲーマーの思考はこれだというよりも、プロゲーマーの考え方を垣間見るには面白く一気に読んでしまった。プロゲーマーについて知りたい人にはぜひ。
VALU生存教本 〜無名の個人が生き残るために〜
個人に対して仮想通貨のbitcoinを通してVALUというチケット?を売り買いできる、そのVALUをどう捉えていくか、考えているかが書かれている。
VALU自体は新規サービスであり、まだまだ評価も定まってない中、著者は著者なりの工夫で、無名でありながら高いVALU評価を得ている。とくにそういう高い評価がどうというよりも、VALU自体、とりわけ評価経済という感覚を著者なりに捉えており、考え方も面白く読める。
VALUをやるかどうかは読者に委ねられるが、個人に対する評価として色々な評価や支援や方法やツールが出てくるのは面白い時代になってきたと感じる。著者の考えをまとめて出すスピードはグッドだと思う。
おわりに
KDPで自己啓発本作るという本がかなり面白かったです。自己啓発本自体はわりと嫌いではなく好きな方です。ただ人の自己啓発本で啓発されるのでなく、自分の本で啓発したほうが自己満足にもなりやすいですが一つ面白いのかなと思ったりしました(笑)
わかったつもり本やお金持ち本、あとプロゲーマー本も面白く、楽しく色々読ましてもらいました。さらにどんどん読んでいきたいと思います。
面白そうな本があればぜひチェックしてみてください。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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