エイチーム林社長から学ぶ。やりたいことよりビジネスモデルを意識した事業。

シゴトクリエイターの大橋です。

今回は新規創業セミナーに参加して得てきたインプットをさらっと紹介したいと思います。名古屋では有名なエイチームという企業を率いる林社長の話ですね。

人には十分な裁量を与える

ヒト、モノ、カネというテーマで30分程度と短い話だったのですがエッセンスが詰まっていて面白かったです。

社員の笑顔をつくるには、考えるということを奪わないという話です。つまり社員には自分で考えてもらうからこそ、裁量を与えていくと。例えばオフィスのレイアウト等も社員がもちろん関わって作っているという話です。社員ひとりひとりが必要としたものを選ぶわけで、自分たちの声が届くという仕組みが大事ということですね。

自分の思いつきをやると失敗する

これはどうかな?という部分もありますが、例えば失敗するパターンとしては、自分がやれることややりたいことをやると失敗したそうです。ここからいえるのは自分の思いつきややりたいことをやらないということです。

ではどうすればいいか。林さんの話では、ビジネスモデルの横展開、つまり他でも出来るようなビジネスモデルや仕組みがあってやるという話です。

具体的には一休という宿泊サイトは高級ホテルでも空室になって埋まらない部分を安く売るサービスかなと思いますが、それを例えば引っ越しトラックの空きスペースに目をつけてそこを埋める意味でやれば安く引っ越し出来る。そんなビジネスが生まれるということです。これが引越し侍のモデルではないとは思いますが、視点はスライドするということですね。

すぐ婚というサービスでは、結婚式場のスペースマッチングで、式を現在から半年以内にあげると安くなるということです。今では、ハナユメというサービスになっていますが、こちらもビジネスモデルは一休と同じということですね。

半年以内だとお得になる理由は、ホテルの直前割引と同じ仕組み。
結婚式場としてはできるだけ空き日を埋めたいので、値引きやプレゼントなどのハナユメ割をつけてくれるのです。

ハナユメより引用)

半年ってそこまで早いのか遅いのか、ちょっと分かりませんがそのくらいでも全然いいような気がしますね。昔はもっと時間かけたような気がしますけどね。

ゲーム系でも同じで、AKB48ステージファイターも、AKB48のアイドルが売れている、カードシステムのゲームも売れてるゲームということで生まれたそうです。またダークサマナーも、ダークファンタジーのゲームが売れていて、それにカードバトルを入れる。

売れる枠組にいれていく感覚でしょうか。例えば、カードバトルを作りたいから作るというのでは失敗するということなんですね。

これはかなり面白い指摘で、一方でファンまたは趣味レベルでも好きでないなら物事の善し悪しが分からないという点があります。そうでない人も出来るかどうかは分かりません。

ただビジネスモデルの展開やまたは同様のビジネスを違うアウトプットで出せるかどうかって、結構本質的な話です。

なんとなくですが、ここで大事なのは自分がやりたいことをやったら駄目なのではなく、ビジネスモデルやビジネスの仕組みとしてマーケティングや売れるという土俵で戦わないとそもそも戦えないんじゃないか。そんな指摘かなと思います。例えばやりたいことをやってもそれを載せる必要があるわけですが、簡単にそれらが載せられるわけでもないので、だからこそビジネスモデルが大事になってくるんですね。

企画とは物事を抽象化する力

上の例であげたものがぱっとわかれば多分企画力が相当あります。そしてビジネスモデルを学んでそれを横展開出来るのであればどんどんやってください(笑)

物事として、つまり一休のホテルビジネスを見て、これビジネスモデル=抽象化するとこうなるから、実は他でも言えるのではないか。それが具体化となりますが、本質を掴んでいればビジネスモデルとして抽出できるわけですね。

これが企画の力じゃないかと思います。このあたりはメモなのか、僕が考えたことか忘れましたが上のことから十分解釈できそうなことですね。

エンタメとライフスタイルサポート事業の特性

簡単にいって、エンタメ事業はゲームですが、ゲーム自体は短期的なビジネスだと。要は売れるものを作って売ってそれを何度も繰り返す。一方、ライフスタイルサポート、引越し侍とかですね、そういうものは長期的で伸びていくというところです。

そういったビジネス特性を押さえてバランスをとって事業をすると。例えばエンタメなのに長期性とか、ライフスタイルなのに短期的というスタイルはきつそうです。そういう事業特性を抑えるのは大事ということですね。

時間の切り売りでなく資産をつくる

これは金持ち父さん貧乏父さんの話を影響を受けたというところでした。時間の切り売り、労働集約的なことをするのでなく、資産をつくれと。24時間動き続けてお金を稼ぐ仕組みを作るということですね。

これはPC、サーバということでもあるということでした。このあたりはプログラマ、エンジニアっぽい視点ですね。

社員にも高い給料をもらいましょうということをいっていて、人への再投資であると。そして社員は資産を作って持っているというところでした。

起業をするパターン

余談ということでしたが非常に気になる話でした。

起業をする人において、理念先行で、ビジョンやミッションを掲げて、その後にビジネスを作っていくパターン。もう一つは逆でビジネスモデルがあって理念が出来てくるパターン。前者が最近は多いが成功しやすいのは後者という話でした。それは理念はやりたいこと、必要とすることをやるからビジネスが疎かになりがちということかなと思います。

もちろんこれは、別に理念だろうがビジネスモデルだろうが学べばいいので、必ずこの順番がいいということでもないでしょう。ただ確率的に、また印象的にはそうかなという話です。

おわりに

30分ですが非常に学びになる話でした。林さんの経歴等はエイチーム等で探せば色々インタビュー記事があるのでそちらと合わせて読むと良さそうです。

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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