原価率研究所は事業譲渡され新会社の下で経営されていた

200円カレーで面白そうな事業展開をしていた原価率研究所というユニークな名前の会社があります。

少し前に気づいていたのですが、お店が一気になくなりどうなったんだと思ったら、どうも事業譲渡で変わったようです。

そのあたりネットで調べたものですが、まとめてみました。

原価率研究所とは

現在のサイトは新経営という形ですが、昔を知らなければ今が公式となります。サイト自体は大きく昔と変わってない印象です。

原価率研究所

200円カレーという部分で、その安さに込められた想いがとても素敵だなあと感じていました。

事業への想いというのは地域貢献性というだけでなく、それによって食べられないということがないような地域のご飯という意味でも、そして原価を徹底的に研究してこの値段でもそこそこの味で利益が出るというのが素晴らしいですね。200円カレーに詳しく書かれています。

店舗一覧は昔は店舗が記載されていますが、本社のみしかないような形になっていますね。多分あるはずですが。

ちなみに旧店舗などは、twitterがそのままなので、昔の店舗の所在などは分かりそうです。今は多分ないはずです。

事業譲渡された模様

ソースとしては、

  • 日刊食品速報という専門誌のタイトルから(記事はみていません)「200円カレー」の原価率研究所が多角経営企業の傘下に
  • 原価率研究所が事業譲渡で新潟から消える!?は個人ブログですが、テレビ番組の案内に違和感を覚えて調べたところ事業譲渡だったとあります。別の方のTweetが引用されていて、ドメイン名が昔は.jpでしたが、今はco.jpとなっているのが大きな違いですね。コンテンツはそのまま移したという形でしょうか。

というところをまず見つけました。

他には、旧・原価率研究所で京都の店舗を経営してた店長の方らしきブログもありました。

原価率研究所 西京極店 閉店しますでは、7月の記事ですが、今年9月末で終わり(最近ですね)、10月頃からリニューアルとあります。上の事業譲渡タイミングからすると、2017年で固めて2018年で譲渡。その後は新会社での運営となったといえます。

そこで、上の西京極店は5月頃で一周年を迎えてそれで旧社のカレールウ在庫が終わり、新会社のカレールウとなったようですが、2割減となったということです。

詳細は上のブログを見れば分かりますが、新会社の味が駄目とかでなく、そうすることによって結局何をビジネスにおいて目指すかというだけの話でしょう。想いとして、儲かるビジネスでなくとはいえ全く儲からないものでなく、地域から愛されていく店を作っていくという意味で、そこがずれてしまったと判断したわけですね。

新会社はどこか

現在の経営会社は、おそらくファーストシーングローバルネットワークという会社です。事業分野は不動産投資から様々なジャンルを10社のグループ会社があると書かれています。代表者の方も原価率研究所の代表者と一致しています。

またトップページにある会社一覧では、グループ会社なのか、10番目の会社に株式会社原価率研究所とあります。これが今の原価率研究所となるわけですね。

社員ブログがあり、そちらに何記事か現事業が垣間見える記述がありました。First Sceneブランドを愛する社員達のBlog

今年1月にスッキリで紹介された記事があり、2月は事業のキックオフイベントの様子。3月は商品開発。

この商品開発ではカレー第二位を目指すとありますが、おそらく一位はココイチでしょうが、気になる点があります。原価率研究所のカレーライスについてでも書かれている通り、徹底的に研究された上での200円カレーでした。つまり、米、カレー、鶏肉、福神漬、スプーン、容器、お持ち帰り袋。徹底的に考え抜いたからこそ出来たのであり、たどり着いたものだったはずです。が、これは旧の話なのでしょう。

言い方をもっとざっくりいえば、そこまで美味しい!とかいうカレーではない。けれど家庭で食べる味であり、飽きない普通っぽさが売りだったと想像します。

3月時点で、カレールウ自体を変更しているかは不明ですが、先程の西京極店の話から、カレールウ自体が変わったことが想像できます。

4月の記事では、おむらいす亭という飲食店とコラボしてカレーフェアを行っています。価格自体はカレー200円は変わらないようです。

7月の記事では、2つの変更が紹介されています。1つは200円カレーという名称の変更。2つ目に、カレールウが一種類だったものを、ルーとペーストは3種類、辛さは5種類ということから選べることでオリジナルカレーができるようにしたようです。

このカレールウの戦略が正式決定かは分かりませんが、一種類だから200円を実現出来た(大手食品メーカーが一括で作れた)のではないかと想像すると、価格維持が難しいのではないかなと想いました。実際はどうかは分かりません。

写真から判断するに、おむらいす亭とのコラボということは変わらないので、これがどうなっていくか、なったかは分かりません。

ビジネスとは何を目指すかで全く変わる

今回の原価率研究所の事例では細かい事情は分かりません。色々なことがあったかもしれません。

その上で、何をどうやっていくか。まさに西京極店の方が書かれていたように、FC加盟店なら本部の方針や考え方に賛同できないとか、明らかに違和感があるなら振る舞い方は自由なわけですね。

もっと抽象化すれば、誰と仕事をするか、誰のために仕事をするか。もちろん、新会社の経営が悪いとかそういうことは全く思ってなくて路線の違いというだけでしょう。

ただ素人目でいえば200円カレーにオリジナル感を求めるのは違うのかなという印象くらいでしょうか。これも今後の展開を考えた実験なのでこれから変わっていくのかなと思っています。

この話はビジネス=事業経営や起業家だけの話なのかというとそうでもないでしょう。会社勤めをしてもやはり良い職場というか、自分が賛同できるというか、気持ち良い場所で働きたいならそれを目指していくのが良いわけです。それがたとえ難しいとか、簡単でなくても多分自分を曲げてそのままいると本当に腐ってしまうと思うのでその点は自分を信じて突き進めくらいしか言えないのですが。

一方で起業家なり、自分で何かをするなら自分がこれだと思ったところで戦わないとやはりやりきった感もでないのも実際でしょう。

そのバランスに正解はありません。それこそ考え抜いて最後は直観ということだと僕は思っています。

おわりに

原価率研究所が気になったので調べて大分すっきりしました。名前は残っているだけど経営主体は別ということで理解できました。

原価率研究所という名前はかなり好きだったので覚えていました。今後どうなるかは分かりませんが、200円カレーがどうなるか見守っていきたいですね。

追記

情報頂きまして、現在は新潟のおそらく発祥の地だと思いますが店舗にて、原価率研究工場という名前でやられているようです。良い形で継続できるといいですね。

食べログ 原価率研究工場

原価率研究工場さん@東区(Cross Walk 日々探求)

などでも確認出来ます。

Googleマップでも出てきます。

Googleマップリンクはこちら

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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