知るカフェの知るコンペサービスが面白そう
以前知るカフェのビジネスモデルはどうなっているのかを調べた記事がわりと人気です。
知るカフェを運営するエンリッションでは、知るカフェに関連したサービスが紹介されています。6つのサービスがあり、知るカフェ、知るワーク、知るコンペティション、知るマーケティング、知るファンド、知るクラブとなっています。
基本的には知るカフェにくる有名大学の学生をターゲットにしたり、その知見を活かしたり、インターン・採用というのに生かしていく流れですね。起業という方向はファンドが近いかもですね。
今回、知るコンペティションについて見ていきつつ、アイデアコンペサービスについても感じたところを書いてみました。
目次
SHIRU COMPETITIONとは
正確には、アルファベットと英語の表記の「SHIRU COMPETITION」が正しいですが、知るコンペと略して書いていきます。
知るコンペティションの公式サイト
公式サイトは学生向け、ユーザー向けとなっていてお題が書かれています。ざっくりいえば企業側が学生に依頼を投げてそのお題を考えていく、つまりアイデアコンペサービスと言えます。
詳細な説明はこちらのAboutページが詳しいです。サービス内容から考えるに、アイデアコンテストを開きつつその結果や考え方を見て望む学生を見つけるとか、優秀だと考える学生と接点を作るというのが狙いと言えそうです。
なぜ面白いと思ったか
アイデアコンペサービスはメインストリームになれない
僕が思ったのは、この手のアイデアコンテストやアイデアコンペサービスがメインストリームになることはまずないと踏んでいます。そういう存在かなというふわっとした認識です。
なぜかといえば、新しいことを考える、それを実現するというのは、わりと酔狂に近いという認識だからです。新しいことをどんどんやっていこう。簡単に言えるのですが、言うは易く行うは難しであり、かつ時間がかかります。時間とは教育であり、それを本当にやり続けるのがですね。
多くの人は個人や小さな会社に勤めたり、日々の勤めがあります。その中で、その人の人生があり、生き方、価値観があります。
哲学の話ではないのですが、そもそも時間あるのか?というところで、時間を捻出し、自分のためといってもいいし、人のためともいってもいいし、確率的に成功率が低いこともどんどんやっていく。
それってなかなかそういう人はいないんですね。陣中に人なしでなく、いるんだけど、めちゃくちゃ少ない。
知るコンペはより優秀な学生を得るための手段
そういう意味で、がっちりと知るカフェの土台がある中での一つのアウトプット、入口に近いサービスだと考えられます。フロントエンドというところです。ただ知るカフェ利用企業でないと使えないとかだと話が違いますが、同時契約とかそれこそやり方はいくらでもありそうです。
知るコンペでお題はどういうものか。単なるアイデアコンテストなら大手企業がやる意味があんまりないだろうし、目新しさもないでしょう。
パナソニックのお題は今、世の中が本当に必要としているものは、何かというかなり哲学っぽい感じを受けます。もちろん、社会のニーズを知りたいわけでしょうが、それを一学生に聞くかどうかというところをどう捉えるかですよね。僕が思うに今までもこれからも確実にこれというニーズなんて分からないのだなと。一方で仮に「これかも」とわかったところで、その「何か」にアタックしていく人は少ないのだろうと。そんなことを思うわけです。
というか、このお題にチャレンジしていく人がどこまでいるかということですしね。冷静に見れば採用のハードルもそれくらい高めにして乗り越えてくる人が欲しいというのも分かります。
100banchとかパナソニックは仕掛けていて面白そうですね。
そういう意味で、知るコンペとは、より優れた人材が欲しいと願う企業が使ってくるのかなと感じました。ここでいう優れたとは、アイデアを考えられる、解決視点もですが、問題発見、実現していく企画とはどんな小さなものであれ考え方は同じです。
その企画的視点がある学生とは優秀といえるわけで、「大学」で学ぶだけではカバーしづらく、おそらく自分でプロジェクトや意識して何かをしていないと得られないはずです。それをやっている学生を見つけられるなら、大いなる価値です。
あと少しずれますが、そもそも「不満やアイデア」に対して提案していいとか、これをどうすればいいのかと考えることが「封殺」されてきた人(ここでは学生)にとっては、ものすごく新鮮に映るかもしれません。
多分ですが、学生のインターンシップ体験プログラムとかワークショップでアイデア出しもですが、企画を作るとか、事業を作るとかって人気があるのかなと。それ自体ゲーム感覚で出来るのと、論理や感覚が問われるからですね。一方でその人気とは、現実に出来ない、知らなかった、分からなかった、そういうのがあるんだと知らなかったという話かもしれません。
アイデアを出せる人とのマッチングはわりとある話
実際にあるアイデア系サービスで、採用に近いサービスがある事例を知っています。それ自体はうまくいかなかったはずです。ここでいう採用とは社会人の転職活動ということで、「アイデアが優秀ならその人は使える人材だから欲しい」ということですね。
これも面白いアプローチなのですが、結果的にアイデアを出す人材や人と、その人が転職したいかどうか、またはそのアイデアを活かして求人企業に行きたいかはかなり異なるはずです。
例えば、アイデアがない会社に行きたいという人はいないでしょう。アイデアマンならば。でも、アイデアが不足しているところだからこそ、アイデアマンの価値が出るという考え方もできる。これをどう考えるかですよね。
他にもありそうなのは、アイデアを出せる場、プラットフォームで満足してしまう人もいそうです。そういう場があればいい、趣味的を悪くいうつもりはないのですが、そこで成立してOKだと。つまりアイデアアウトプット欲はそこで終わると。この場合、仕事にしたいわけでないのであえて転職とか本業にしたり、複業っぽくもやる意識は低いわけです。こうなると、アイデアを活かして転職とはなりえないですよね。
そもそもですが、アイデアという言葉や認識自体が、非常に甘く、ぬるく、そして僕の言葉で言えば「大したことがない」と思っている人が多いからこそ、それで何が変わるんだ、何も変わらないし、「小さなことだから価値がない」と考えてしまうのだろうと考えています。これは人の考え方だからどうとか言えないのですが、実際にある言葉に対する認識自体の総和、またはその掛け算がイメージを作ると思ってるので、まあ現状とはいえばそれまでなんですよね。
既存新卒業界に生み出した新たな仕組み
知るコンペがどう発展したかは分かりませんが、母体となる知るカフェがあるためいい感じだなと感じました。一方でこの学生が就職するとは飽和市場というか、既存の新卒採用的なつまり人材ビジネスというのは隙間がないと思っていました。少なくとも僕は。
しかし、知るカフェ利用者からの自分で足を運んで学ぶだとか、意識を高めている人にとってはチャンスが増えるわけですね。しかもその意識は成長や学習とよく繋がるはずなので、わりと難し目の問いも結構楽しいしチャンスと捉えられるのだろうなあと。そんなことを感じました。
つまり隙間があったわけですね。自発的な学生にとっては、企業を知るアンテナとして、情報の場として使えるから良いと言えそうです。
自分のアイデアを評価された人はチャレンジし続ける
どの時でもいいと思っていて、学生だろうがどんな時でもですが、自分のアイデアを何かしら評価された人がいるとします。お金になったりとかでなくても、褒められるとかでも。
そういう人ってどうなると思いますか?
僕が思うに多分その人はアイデアに対してリスペクトをして、丁寧に扱って、かつそれをもったいぶらずにいい感じでアイデアを使うと思うんですよね。
そして、それを事業化するもよし、何かサービスや社会のために使うもよし。日々の生活や仕事に使うもよし。やり方はいくらでもあると思います。そういう人はアイデアを諦めないし、アイデアを実現することも諦めてない。そういうタフでかつアイデアがある人材になるんだろうと僕は考えています。
だからこそ、アイデア自体は評価したり、アイデアが集まる場というのは貴重だと思うんですね。
気づいた方もいると思いますが、僕のアイデアに対する姿勢とかってこのアイデアについて諦めてないし、粘っていくというのがあるからですね。もちろんアイデアとか状況によりけりですけど、基本諦めないというところです。
そういう人が沢山でなくても、一人でもいればものすごく影響としてポジティブになります。勝手な妄想ですが(笑)知るコンペとかでそういうエッジが効いた人が出てきたりして、結果的にはそういう人は起業したり、政治で活躍するとか、色々やる人になるわけですね。なぜならそれくらいしないと、アイデアアウトプットの欲とか、見ている世界が変わることに満足しないからですね。
面白いアイデアサービスを水面下で狙いつつ手を動かして色々ふんばっていきますか。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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