読書には筋力がいるかもしれないし、いらないかもしれない。

たまにはエッセイ風にどうぞ。

読書には筋力がいる、みたいな話をどこかで見かけた。実際に読書って忍耐というか、我慢みたいなところがある。

小学生くらいだと床屋さんにじっとしていることができないみたいなときがあって、僕はそこまでなかったけど、人に髪を触られて切られる。それは苦行のように感じる人は多かったはずだ。そうでもない?

我慢が筋力とは関係ないんだけど、とはいえ「じっとそこにいることができるかどうか」って結構大人になっても変わらない。じっと本を読むとは、同じ姿勢を一定程度数時間!は保つわけで、筋力はある程度いる。

そして、ここでいう筋力とは、脳には筋肉はなさそうだけど、シナプスだとか考える系の脳の機能みたいなものと交信して、プツプツやりあってる感じ。これは結構疲れるというか楽しいのだけど、疲れる。

小説で世界を想像するなら、そのワールドがどういう感じで手応えでどういう物が見えてを考える。コンピュータでも、画像処理は処理能力を使うように、テキスト→脳内でのイメージ処理変換ってやっぱり頭を文字通り使うんだと思う。

小説に限らず、ビジネス書とかでも、この人何いってんだろ?をリアルタイム=正確には読むスピードレベルで考えていってそれでどうか。自分はそう思わないぞとか、ここは賛同できるとか、いわば批判的読書といっていいのかもしれないけど、そういう風に頭をつかう。

これって筋力がいるって考えてもいいなあと感じた。だから読書が苦手な人が駄目とかは思わないけど、そういう基礎筋力がないと結構読むのが辛い。だから色々なものを読まない(正確には、本のように著者ワールドまたは著者の世界観、または特定の一人の人の考え方を文字通り黙って見て聞いて理解しようとする行為をここでは読むという)し、読めなくなる。

ウェブの文章でもいいのだけど、400字で結論が書かれているものを愛すると読めなくなる。とはいえ、文学作品長編を読めとかそういうことでもないので、ここも着地点次第。例えば、本一冊数万字はあるわけで、200ページくらいの本を数時間かけて読める力があるか。そういう感じ。印象に残らないならそれまでだけど、何か得るものがあるならそれって本の筋力がある程度ないと、疲れて読みきれない気がする。もちろん、ある程度興味があったり面白い本という前提であって無理に読めというわけではない。

本を読みたい人というのは一定数いるけど、読めないのは本自体に興味がないというよりも「読みたいんだけど、読書モードに入るまでの儀式とか、またはそこに達するまでのアイドリング、もっといえば、アクセルをふかすんだけど、進んでないみたいな」ことが起きていて、とりあえず本を開いてワールドへ入ったらというところが弱い気がする。読み始めれば読めるというのは、本が好きな自分でも結構あるので、自称本がそこまで好きじゃないという感覚の人はこの経験値が低いだけじゃないか説ってこと。

この本に対する筋力を「bookin」(ブッキン)と名付けてみよう。予約するbookingと発音は重なるが、ある種脳を本データに予約する感じがして結構いいんじゃないかと思ったりする。

自分の中では、本を読むと楽しいけど疲れるしお腹が空く。想像力は自分や人生を豊かにするから、ぜひ読書苦手な人でも本いいなあって思う人は、bookinみたいなものがあると信じてもらって、いくつか読んで鍛えると筋トレが最初きついみたいな感じで、多分慣れるとめっちゃ楽です(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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