日本政策金融公庫の個人事業主のための融資セミナーに参加してきた

シゴトクリエイターの大橋です。

個人事業でやよいの青色申告を使っているのですがその関係で有料セミナーが多いのですが(中小企業向け)、その中でも個人事業主向けの融資セミナーというのがあり行ってきました。こちらは無料でした^^

ざっくりと要点を書いていこうと思います。ポイントとしては、日本政策金融公庫の融資セミナーなので政府系ですね。まあ宣伝ということでいいかなと(笑)

その審査担当者で当然実務経験で現場でやってた人なので説得力があります。ポイントをみていきましょう。

なんで参加したか?

その前になんでセミナー参加したかですが、いわゆる個人事業主なわけですが融資となると数百万以上で、または数十万レベルで借りられるかというと多分国金くらいしか選択肢がなくなります。巷のキャッシングとかはなしで。

やるとしたら、Webサービスの運営などで宣伝費とかある程度お金かけたらリターンが見えるものとかですよね。当然返さないとだめですからね(笑)

今後事業化する際にもしも融資していけそうなら選択肢は多いほうがいいということでリサーチを兼ねての参加です。定員は20名くらいだったんですがほぼ満席でしたよ。みなさん熱心ですね。

日本政策金融公庫とは

政府が全額出資している政策金融機関とあり、昔は国民生活金融公庫(平成20年9月30日以前)など、国金さんとか呼ばれてたところです。以前は他にも農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫と3つあった公庫が、今は株式会社日本政策金融公庫となり、国金は国民生活事業部が引き継いでいるというところです。

 

日本政策金融公庫の国民生活事業での融資事業の特徴

要はどういうところに貸し出しているかですが、国内の中小企業の数は中小企業庁のデータからいうと、約380万あるそうです。

 

全体がそれくらいですが、国民生活事業での融資先は89万企業のようです。要は、25%近い中小企業に融資しています。すごい数ですね。

中小企業の定義などは中小企業庁でざっくりみてもらえればいいかと。

そして一企業あたりの平均融資残高は687万円だそうです。やはり少額融資というところですね。

ちなみに、参考値として、信用金庫267金庫で、融資先、平均残高は、112万企業で約3700万。銀行139行で200万企業で、約9000万となっています。国が中小企業に対して少額融資をしているというのが分かりますね。

融資先の9割が従業者9人以下で、半数が個人企業のようです。そして、担保は無担保融資が約7割。

融資審査のポイント

主に4つのポイントがあります。順に見ていきましょう。

1.損益計算書で過去2年の営業成績を確認

2年間の理由は変動を見るためです。そして、売上が下がっているとか、粗利が少ないからダメということはなくて、それらの事象で説明ができるか、把握できているかが鍵のようです。

主に売上金額、売上原価、経費の増減チェック。また収益性は業界平均とチェック。これも平均以下ならダメでなくその説明ができればオッケーです。以下の公式サイトでチェックすることもできそうです。

簡易キャッシュフローというのは、簡易な支払い返済能力を見る表です。ここでは、所得金額+減価償却費+専従者給与の合計が支払い可能額として、生活費などの家計費や住宅ローン等のローン返済額の合計を引きます。

これが返済余力となります。

面白かったのは、同じような売上規模でもこれらの評価によって印象が異なることですね。

2.貸借対照表を確認する(経営者個人の資産と負債状況)

これは事業用だけでなくプライベートの口座預金も明らかにすることになります。ここに抵抗感がある人は多いと思います。まあ、相手は別にお金を持っているから貸す貸さないということではなく(実際はそうなることもありそうですが)、貸借対照表をつくるのが目的ですね。

プライベートが入ってくるのは個人事業だから切り分けられないですね。

端的にいえば、資産の現金預金などが通帳確認現物が必須です。売掛金等は事業の決算を見れば分かるわけですね。他に建物とや土地などがあればそれらを、積立保険なども資産に入るようです。

一方負債や資本は買掛金や借入金です。そして自己資本とあわせて貸借対照表を作ります。

一つの経営指標として、流動比率=流動資産÷流動負債×100というのがあります。負債に対してどれくらい資産があるかということです。流動とは、簿記とか習ったりすれば分かるのですが、1年以内に現金化出来る流動性があるもののことです。

3.事業の見通し、強みや弱み

自己分析っぽいですが、結局、なんで融資するのかというところで、その計画性とか取り組みに対する説明ですよね。実現性もそうです。

強みや弱みというのは、結局経営者がどこまで考えているか、分析しているか、弱みがあるからダメとか、強みがないからダメというよりも、どこまで考えて、かつ融資したものを商品やサービスなどのシゴトづくりに活かすかということですね。それらを見られます。

圧倒的になんとなくでは借りられないわけですが、逆にある程度考えてる人なら問題なく借りられそうな印象がありますね。

例えば新店舗開業のための融資だとマーケティングができているか、その実現性や計画性は妥当かをチェックされます。じゃあ融資担当者がそれらを判断できる=起業家かというとそうではないので、多分ここは説得するというよりも、どういう意図でどういう展開を考えているかの論理性かなあというところですね。

4.経営者の人柄、ご家族の状況

ここからはプライベートさが出ますが、人柄とは堅実さが見られるようです。例えば、お金は持っているのに公共料金とか家賃等未払いがあるとか、ルーズな人はお断りされる傾向があるようです。

融資側からすれば当然な気がしますが、逆にお金があるかどうかよりも人柄ということですね。

プライベートに突っ込んでいくのですが、後継者であるとか、奥さんはどういう形で勤めているかとか、お子さんがいれば養育費はどうか、色々なことを聞かれます。ここで嫌ーとなるとダメですね(笑)

おわりに

融資担当者のポイントが聞けて非常に勉強になりました。ちゃんとやっていればちゃんと借りれる、という印象です。シゴトクリエイターがもし融資を受けることがあればまたレポートしたいと思います。

あと、個人事業主の人で融資等を考えている人は、相談等いかれるといいかもしれません。お近くの日本政策金融公庫支店でとなりますね。

数十万程度の少額融資にどこまでコストをかけるかもありますが、そのあたりをバランスみて攻めて行きたいですねー。

一応選択肢の一つとして今後もシゴトづくりにふんばっていきたいところですね!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。