言葉の意味を調べてアイデアを出していく

たまたまビッグマウスという言葉をみかけました。

この言葉自体は、「大きなことをいって実行しない。見せかけのさま」って感じだと思っていましたが、実際は「言ってはいけない秘密を隠せないという、言っちゃう人、つまり口にチャックがない」人ということでした。

これ自体は他愛もない話ですが、そこから転じて言葉として分からない言葉を調べると、「知識が増える+背景が分かる+文脈が見える+見える景色が増える+より深いレベルで物事が見える」みたいなセットになっていて、そこからアイデアの素=知識になるなあと感じました。エモいじゃんwと。

分からない言葉を調べる習慣ある人には役立たない記事ですが、言葉を調べるとアイデアが出るってどういうことだ?という人には、少しはヒントになるかもしれません。

ビッグマウスの本来の意味

ビッグ‐マウス【big mouth】の意味は、「大口をたたくこと」ではなかった。英語の勘違い。という記事を見かけました。

この記事ではオーストラリア人(オーストラリア在住)に聞いたbig mouseの使い方は、口が軽いという意味合いということがかかれています。とくに「大口を叩くやつだ」という表現で流布されたことから、その表現なんだろうねということが染み付いてしまったとあります。

とはいえ、では「彼はビッグマウスだね」と日本社会で使う時、「大口を叩く」ということになります。たまたま見かけた言葉の使い方もそのとおりでしたし、まあそうなるよねということになります。

言葉の使い方のさじ加減

ビッグマウスに限らず、本来の意味と現代で変わったりまたは何か変化があった言葉たちは、どの「意味」で使うかが問われます。問われるというか、その言葉を使う人がどこまで考えて、伝えられる側によって変わるということですね。

だから例えば、「ビッグマウスの本来の意味を知らないなんて教養がない」みたいなことはまず僕はやりません。ただ言葉知識が高まってくいくと「無意識」でも言葉使いが高まっていって、普段使わない言葉を連発しているかもしれません。

このブログも漢字が多くて真っ黒かもしれませんから、自分は関係ないとは思っていません。そう思われているかもしれないとか一瞬思いつつも、まあなんくるないさーって感じです。とはいえ、柔らかく、分かりやすい言葉でということの意識、伝え方は結構気を配っていると思います(笑)

ビッグマウスという言葉を使う時に、面白いかどうかはおいておいて、「大口か口が軽い」という二択がかかります。で、意味合いとしては大分違うので、「大口」だと「ふかす」感じが主体的にある気がしますし、とはいえ「軽口」でも、まあ嘘言うから間違ってはないけど、微妙な違いがあるなあと。とはいえ結果的には、事実異なることになるのかな?は共通です。

しかし、ある秘密を守れない人とか口が軽い人と、ふかすけどめっちゃ口が堅い人もいるわけで、この違いを表現できないですよね。

そしてなんだか面倒くさくなるので、ビッグマウスというのは誤解を生むので使わないとすると、「大口をたたく」とか「口が軽い」という言葉でいえばいいだけとなります。そしてビッグマウスという言葉が葬られるかもしれません(笑)

ビッグマウスの話はここまで(笑)

言葉とアイデアの関係

ちょっとしたアイデアですが、言葉自体もアイデアの塊です。というのは言葉にアイデアが隠れている、色々な要素があるからです。ただその場合言葉に関して感度を高めて、どういう意味で取れるかを丁寧に紐解いたりする一定の興味がないと厳しいかもしれません。(小説家は言葉をたくさん拾いまくって世界観を作り上げている)

ただコミュニケーションが色々出来るから言葉って面白いのは、結構あるんじゃないか。ただ訓練したりトレーニングしてないからじゃないかって感じになります。とりあえずここで偉そうなことをいうのでなく、言葉を使いまくればいろいろ見えてくるのではないか程度です。逆に言えば言葉を発することに慣れてない→会話に慣れてない→言葉の反応や手応えや手触りの経験値が低い→コミュニケーションにブレが生じやすいみたいなバッドループもあります。コレに対する回答がメインではないですが、どこかループをぶった切るしかないですね。

さて、例えば上のビッグマウスという言葉は、big mouthで大きい口でした。ということは?そうbigの反対はlittleでなくsmallですかね、small mouthってあるのとかが思いつきます。アイデアでいえば反対にしてみる、逆にしてみるって視点です。ただそういう表現はなさそうです(笑)

口が軽いというのは、慣用句的な表現です。秘密を守れないとか、ついつい話してしまうとか、色々な表現が可能です。そういう意味で非常にある種の社会の中で「秘密」であるとか、守るルールとか、何かしらの約束ということがあるのだと言えます。そこまで考えられるのか?答えはないですが、想像可能な領域までいってみましょう。風桶理論(とりあえず理屈をかましましょうw)でどこまでいけるかです。屁理屈だろうがなんだろうが(笑)

ということは、ペラペラ話す=口が動く=大きい口だとつい漏れてしまうみたいな感じだったのかもしれません。あとは、秘密とか約束という文化が鉄壁に守られているところでは、こういう表現はほぼないのではないでしょうか。

こんな形で色々と考えていくと、一つの言葉の表現でさえ、アイデアの塊です。つまり、アイデアが出ないとか、アイデアってどこにあるか、言葉に興味があるなら言葉を考えるだけでもアイデアの素になるし、きっかけにもなります。

言葉の意味を調べる

もちろん言葉の意味は変わるので、ある種のプログラミング言語とか、ある種の教育的知識とか、ある種の歴史知識とかなんでもそうですが、常に同じではなありません。

その中でも今の意味を調べたら昔の意味と変わっていれば、なぜ変化したかが常に考えられます。時系列や対比ということです。また人によって使い方が異なるならばそれもなぜ違うかが面白いですよね。

分からない言葉や知らない言葉を聞いたら調べるというのがかなり大事です。僕は小学校の担任である恩師にそう言われたのをわりと愚直にやっていってその頃から書くことが好きになったと思います。つまり、毎日の中で何この言葉?というのがあればメモしておいて調べる、またはその場で聞いてみる。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥なんて言葉も知らないなら使えませんが、知っていれば使えるし、だからこそ聞いてみる。恥ずかしいことというよりも、あなたがより言葉に詳しいのであればそのあなたが知らないことだと、多くの人は知らないことが多いです。

友人と話していて最近知らなかったのは、「single origin」というものです。コーヒー豆の話をしている時ですが、シングルだから単一とか一つのorigin、つまり源とか出生。だからストレートコーヒー(例えばキリマンジャロのみ)みたいなことだと少しは考えたのですが、確認したらそうだということでした。ちなみに反対はブレンド。真逆ではないですが、single originに対してmulti originになるわけですから、色々な産地の豆を混ぜています。コーヒーに興味がなければ全く役に立たないというか無駄に感じるかもしれませんが、こういった話を「へーそうなんだ」くらいで聞いておいてストックするほうがあとから「人生に無駄な知識はない」ということになります。無理して覚えることは全くないですが、何か気になるなら調べてみるという感覚が伝われば何よりです。

blend自体は混ぜたということですけど、ブレンド自体ブレンドっていうコーヒー豆や産地ではないです。馬鹿にしているわけでなく、コーヒーを飲んだり、またはコーヒーとは種類が色々あるのだと知らなければ、そういったことは分からないはずです。これを踏まえた上で、人と話をしたり、自分の知識レベルや言葉の感覚を認識していくとかなり適切な伝え方が出来るのではないかと僕は思っています。

さてそうやって調べず終わることも多いわけですが、せっかくだからネタとして「シングルオリジン」をそういう感じで捉えて調べたら、結構違っていました(笑)間違っているわけじゃないけど、細かく見ていくと違うかなという話。一般の人には別にあえて言うこともないとか思ったり。このあたりも変わっていくんでしょうね。

シングルオリジンコーヒーとはなにかによれば、ストレートコーヒー=シングルオリジンということでなく、むしろストレートコーヒー=産地地域などをざっとまとめた言葉となるので、精度はシングルオリジン=農場単位ということなので、かなり異なります。細かいレベルで統一するということですね。米も産地がかかれていますが、あれも産地で混ぜているというのは生産者の人がいっていたのでそういう事実はあります。ブレが少なければまあいいですが、魚沼産ブレンド米というのが正しいわけですが、シングルオリジンの米って多分相当高くなります。生産ロットもですが品質管理もコストがかかるからですね。

記事ではワインの話も出ていますが、他の生産物にも応用が出来るし、多くものを大雑把に捉えているだけかもしれないですよね。当然全部が全部気になったらどうなるかは分からないですが、少なくとも言葉として違いを出していくと、全く違う価値になる。ストレートコーヒーとシングルオリジンコーヒーの言葉を知らない人は全く分かりませんが、コーヒーをある程度嗜む人でコーヒーを知りたいとか味を色々知りたいとかという人は多分こういう言葉の概念は自ずと知るのかなと思います。もちろんどこまでこだわるかはまた違いますけどね。

ここで言いたいのは知らない言葉をメモって調べるだけでアイデアは出るよってことですね。そうやって言葉とともに知識が増えていき、アイデアの素が増えるのはとても楽しいです。世界はエモいわけですね。

おわりに

ビッグマウスという言葉の違和感から、実は言葉の意味が結構異なるということを知りました。とはいえ、大口を叩くとう意味でビッグマウスを使っても、口が軽いという意味合いもずれるけどなんとなく通じるレベルだから問題なしともいえるかもしれません。

ただ大分違うなあという感覚やアンテナ、または使う場面では大分ずれるので、ホラを吹くということを言いたい時に使うとずれるかもしれませんね。

次に言葉自体が実はアイデアの塊ということで、一つコーヒーに関する言葉シングルオリジンというものを知らなかったので調べてみたということを書きました。言葉自体は色々な言葉があるわけですが、解像度をあげられれば言葉を圧縮して伝えられるという表現だと僕は考えています。シングルオリジンといって通じるのは楽です。とはいえ知らないから駄目とかでなく、知らない人には説明をすればいいだけです。その説明の仕方でさらに自分の理解が深まりますし、良いことだらけですね。

そして知らない言葉を調べるだけで、ワイン、米やら他の生産物もそういう面があるだろうし、言葉的に興味があれば、ブレンド米でも色々表現が異なるともいえます。これらもアイデアですね。例えばマーケティング的にいえば、シングルオリジンだから高いのであるということがいえばブランドを確立出来ます。逆にそれらが流通したりすると、今までのブレンド米の人は説明を要することになります。ただこれらは法律やルールでなにか決まっているはずですから、このあたりの駆け引きが面白いというか、さじかげんとして出てきますよね。

たまたま言葉で知らないものを調べるだけでしたが、それでも色々と気づきがありますし、面白いと感じました。これを他の人が全て思うわけではないですが、しかし誰もが興味がないわけでもない。そういうものが世の中にはたくさんあります。言葉はコミュニケーションにおいて不可欠なので誰でも使えるし、調べられるのでやはり面白いところかなと感じました。

言葉を調べてアイデアを出すという手法悪くないし、言葉の意味も分かるし、色々言えるのでまた気が向いたら書いてみます。そうやってストックして調べて考えるとめちゃくちゃ強いです。言葉の専門家であるとか、何か翻訳なり文学なりをやらなくても考え方や表現が色々と出来るし自ずと深くなります。

いいことだらけで楽しいですね。ぜひ騙されたと思ってやってみてください!騙す意図はありませんが(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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