kindle unlimitedで探すアイデア発想本のおすすめ

kindle unlimitedで本を読む人も結構いるのではないかと思っていて、そこで今回はkindle unlimited対象の「アイデア」「発想」に関しての本をピックアップしてみます。

留意点は、読み放題指定は執筆時点であって解除されていることも結構あります。そこはご容赦をということで、行ってみましょう!

気が向けば追加します!

おすすめする基準

まず僕は仕事としてアイデア出しをしているので、アイデア出しのやり方や発想法で困っているわけではないです。よって、読む観点としては解像度を高めに取れるので、プロ向けか初心者向けという切り口であったり、オーソドックスとかニッチ系とか色々な見方が可能です。

その上で、

  • おすすめする本は一読したものに限る(ななめ読みも入れてます)
  • おすすめしない、これはちょっと・・というのはリストに入れない
  • アイデア発想が主テーマであること
  • 企画であるとか、特許なども「アイデア」ですが、発想とはずれるので基本対象外
  • 電子書籍つまりkindleでないものとか、kindle unlimited対象でなかったら除外

というところです。

あくまでkindle unlimitedの中で良さそうなものというところになるため、普通のkindleでいいものがあってもそこは今回はスルーしています。

アイデア発想初心者におすすめ

「誰でもアイデアを量産できる」発想する技術

副題が「知っておくべき30の発想法をもれなく紹介。ブレストから属性列挙法まで、具体例を交えてわかりやすく解説!」になるかなと思います。

著者のプロフィール等は書かれておらず分からないのですが、おそらく仕事でアイデアを扱っている方かなと感じました。

3部構成で、第1章が発想の原理です。第2章が発想法の概要で、第3章から第5章までが具体的な発想法となっています。第6章で締めです。

具体的な発想法を知りたいという人は見て損はないと思います。ちなみに僕はそんな発想法あるの?というくらいでさらっと見たのですが、原理を押さえておくのが大事なので、著者的にいえば「それぞれにあった発想法を使えばいい」ということかなと言えそうです。

では発想の原理とは何か。ここでも「アイデアのつくり方」(ヤング氏)がさらっと紹介されていますが、著者の指摘で重要なのは「手がかり」かと思います。つまり発想する時に何かしら刺激をあたえてそこで脳内にあるイメージや知識や言葉や絵が反応して「出てくる」というわけですね。あとは組み合わせです。

発想法自体は課題から発想するか課題以外から発想するかで分類されてますが、僕の感覚では課題解決的なものだとプロダクトみたいなモノ、あとはサービスに対してツッコミを入れる感じですね。その課題をどうすればいいかというものです。一方課題以外はその対象でないものとなるので、広いです。具体的な感じは課題から発想で、抽象的なのは課題以外から発想かなと。よって、初心者には課題から発想するほうがいいのかなという印象を受けました。例えば課題なら見えていたり掴めているので、組み合わせが2個いる場合1個は押さえているのであと1個何かないかでアイデアが出しやすいと思ったわけです。カラーバスなどは課題以外からというところですが、これで集めた色を手がかりしたネタをどう調理するかって結構難しいかもなというところでした。

最後の第6章はより発展的と言えますが、結局知識というか見ているだけでは駄目ですけど、脳内で反応するものが多いか。それが多面的重層的であるといいと解釈しています。つまり、体験することが多ければものの見方が多面的になっています。毎日同じだと思えば本当に体験が膨らみません。そして著者は繰り返せば上達すると説いています。その通りだと思います。読み書きとかと一緒にアイデアも入れておけばいいのですが、そういう考えが伝えられないのでそう思えないので、センスとか先天的と思ってしまうんですよね。

メタ思考トレーニング

副題が「発想力が飛躍的にアップする34問」です。

細谷さんは他にも抽象と具体など良書を出していておすすめです。本書はさらっと眺めた程度ですが、トレーニングとして問いがあったほうが取り組みやすいならありかなと思います。

本質として、メタ思考とは、上位の視点とか、抽象的な見立てです。これらの抽象と具体でいえば、端的に示しているのがパクリとアナロジーの違いです。こうやって比較すると明らかですが、パクリとは単に目に見える具体的な部分を取ってきているということですね。アナロジーは類推なので、本質をうまく他に適用するみたいなものです。こちらは分かりづらく抽象的となります。当然本書はアナロジー的な思考をすることが発想につながるというわけで、その通りだと僕も考えています。

僕のアイデア出しも同様です。つまり、具体的な経験や体験を昇華させたり視点を変えればそのネタは1つの個別的なものでも、「こする」というか、抽象度を高めたりしてパターンやツールとしてもいいし、別のネタと組み合わせてアイデア化できるんですね。一石三鳥という言葉が好きですが、結局こうやって何か得ようとするとやはり視点が色々と生まれてきやすいですね。

ここへきてふと思ったのは、やはりアイデアを出せる人とかアイデアを考える人は業種や業界問わず、考えることが好きな人なんだろうと自分も踏まえて思ったりしました。考える=哲学ということもありますけど、本質とかなぜこうなのかを考えてしまいがちというところで、もちろんそれだけでは具体的なタスクは進まないのでそこはある程度バランスが必要ですけど、基本的にそうなのではないかなと。

一日十五分 アイデアマラソン発想法

僕がアイデア出しをし始めた頃になぜか出会わなかったか、ちょっと違うのかといって見過ごしていたやり方です(笑)

著者樋口さんはアイデアマラソンというアイデア発想の仕組みを作った人です。特許はないと思いますが、商標はあるのでアイデアマラソンって商売では使えないですね。興味がある方はあ、アイデアマラソン研究所とか見てみると面白いと思います。

それはさておき、他の著書も見たことがあるのですが、本書でも基本は一緒です。アイデアを每日書いていく、ということなのですが、そのアイデアって何か。くだらないものでもOKですし、ある種千本ノックって期間限定というイメージですが、それをずっとやるという「マラソン」に重点があるといっていいです。

アイデア出しをやる人がマラソンだ!はきついのかなと思うのですが、アイデアマンは「アイデアマラソン」を意識しなくても、自然とやっています。僕もそうです。メモするし、アイデアを考えるし、思いつきはやはり大事にしています。それがそのまま使われることは稀なのと、それを日々やるかどうかは別ってことですね。練習という感じです。

1984年に開発されたこのやり方で樋口さんは現役でやっているので、相当の年季ですね。面白い指摘が冒頭にあります。

この発想システムを実行する時に、読者に用意していただきたい原料は、強い意志を基礎としたやる気だけである。やればできると自分の能力を信じ、やる気を自己培養することである。これだけは、発想能力と違う個人差がある。個人差を考えて、本書では、このやる気の影響を最小限にする工夫をした。

樋口健夫.一日十五分 アイデアマラソン発想法(Kindleの位置No.44-47).Kindle版 太字は筆者注

そうなんです(笑)やる気がいります。逆に慣れてしまえばなんてことはないものの、そこがきついのかなと思います。

なぜ発想やアイデアをメモするか。その目的とか取り組みの仕方で決まるという感じです。アイデア自体は誰でも出せるので、著者の言う通りなのですが、このやる気部分をなんとか個人差を最小限にした感じはグッドですね。

メモしていくだけというと簡単そうですが、発想してない感覚がある=苦手意識がある人にとってはやはり辛いんだと思います。何かやらなければ感が強くて嫌になるからですね。

ただ本質はやはり日々ネタをメモする、なんでもいいからアイデアっぽいことをメモしてみる、思いついたことをメモすると当然強化されます。これは独学大全でもあった技法12ラーニングログにあるのですが、記録するだけでその行動が強化される、つまり成長できるってことです。

アイデアをメモするとその意識が格段と上がるので、アイデアも出せるし、アイデアの質も結果的に上がります。

さらに著者の指摘でいいなあと思ったのは、アイデアの芽の話です。例えばくだらないアイデアとして「音楽を聞きながら仕事をするのはいいけど、いい感じで切り替わってくれるといいのに」というのもアイデアです。こういうものってどう使えるかはおいておいて、メモしておかないと、つまり出していかないと発想はしづらくなるんですね。アイデア出しが苦手な人ヒアリングをしたことがあるのですが、ここで「正解」を探したり「収束」すると、こういうアイデアの芽は摘まれるのでないことになるんですね。

企業の新商品開発では、ポッと思いついたことが、そのまま直ぐに製品になることはあり得ない。企業の提案の中では、何でも提案を出せばよいとは誰も思っていない。お義理で提案制度のノルマを稼ぐようなことは、意味がないのも当然だ。だからといって、誰もが発想の芽を出さなくなれば、企業は滅んでしまう。

樋口健夫.一日十五分 アイデアマラソン発想法(Kindleの位置No.183-186).Kindle版.

解像度として、使えないかもしれない良くわからないアイデアがかなりあって、そこから適度に使えるかもしれないものになったりならなかったりというグラデーションとなります。最初からトップエリートアイデアみたいなものがあるわけではないんですね。だから、アイデアの芽、種が出る環境構築、著者としてはそれがアイデアマラソンだということですが、それは全く同感でした。

企業でなくてアイデアマンもそうでしょう。アイデアを出したところでそれが駄目というだけでは全く意味がなくて、そういうところから見出すことが求められます。これはアイデアに関しての扱い方が適切でないと、適用課題としてまあアイデア出しが出来ないです。僕も考えるもの出すものがいいかどうかは考えてなくてまずは出す。話はそれからだという姿勢でいます。苦手な人は数が少ない、行動が少ないので収束、つまり評価から始まってしまうんですね。そうすると、出たところで数が少ないのですぐネタが尽きます。そうなったらどうするか。本来はそこでさらにネタを入れてアイデアを考えればいいのですが、正解を求めたり収束ですぐ摘むので種もですが育たないんですね。

あの時のアイデア全然だったものがある日違う扱いを受けることもあるのでそういう観点で、何かしら種、芽、成長させる、取り組みや仕掛けがないと個人だろうがなんだろうが、アイデア自体がない世界になります。世界がどうなろうが(笑)この状況は避けたいなあとも強く覚えましたね。

アイデア出しを習慣化したいかもなーという人はまずは少しでも試してみてはどうかなというところです。そのうえで学べるものがあればそこからアレンジしてみてはどうかというところです。例えばノート術的な話はかなり個人差や好みがあると思うので、そのあたりとか、あとはデジタルとの兼ね合いです。打ち込むか音声か、手書きで書くかは好みもありますから。ただ僕は手書きとデジタルは併用したほうがいいかなって感じもしています。刺激が多い方が引き出しが多くなる感じがするからですね。

おわりに

もっと色々な視点で紹介したいところもありますが、unlimited縛りというところもあり現時点ではこれくらいですね。なにか参考になれば幸いです。これどう?という本があれば教えて下さいー。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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