AI記事作成代行サービスはいけるか?
ChatGPTなどの生成AIを用いて記事を作成し、それを人が編集加工する。それで記事代行とするというアイデアがあるようです。
面白いなと思ったのですが、このビジネスは色々と難しい点があるかなというところで少し書いてみます。
結論
AIで記事作成をして、人間が少し手直しするというものは、価値は低いため、おそらく成立しないと考えられます。
記事作成代行の価値とは?
まず記事作成の代行サービスは結構あります。儲かっているかとかそこらへんはわからないですが、あるということは、大量に記事が欲しいとかそういうニーズはあるんでしょう。コンテンツとか欲しいとかりますからね。ただそこで良い質のものが出来るかは謎です。ここらへんでPVに応じた報酬サービスとか何か懐かしさを感じますね。まともなものってGoogleAdsenseくらいしかないのではないかと思っています。広告ですけどね。
ここでいう記事作成代行は人が、それこそライターのプロがやるからこそ価値があります。そして労働集約的にですが一気にやると。そこが価値ですよね。
AI記事の価値は?
AIが書くというか、出力するといったほうがいいでしょうか、その価値はあるかは分かりません。おそらく対話型としてChatGPTなどの質問に対して回答がある。それを使うのかなと思います。このアイデアは多くの人が何かしら考えた気がします。僕もです(笑)
ですが、AIが出すものをそのまま使えることはないですよね。そしてそれがそのまま使えるなら、人間のライターは瞬時に廃業ですし、僕も書くというブログでこうやって書いていることは瞬時に消えます。
何が違うのでしょう?そうです、AIは身体はやはりなく、そのAIが学習したとされていて出すものは、人格ではない。もっといえば、何かしら個性や性質は難しく、それを作れるかは今後なのでしょうが、現状では「何とか風」にすることはできるのでしょうが、それも有名な人の真似がどこまで通じるかですし、まあ駄目でしょうと。
そうなると無個性の文章を出してくることになり、それって文章でなく情報です。
そして情報として?そうですよね。正しいかはわからないので人が判断しなければいけない。
というところで、文章らしきものは出てくるしそれは面白いけども、判断のカロリーは人がやりますから、そこで出してもらって人が判断する。これである程度質が担保できるか?ですよね。
僕の直観はできないか、それをするなら作ったほうが速いという感覚です。ですが、そこを粘って使えるようにする人が出てくるかもしれない。
そこで気になるのはその出力したものって一体なにでどこまで使えるかです。僕が思うに自分が身体的に、自分がまさに感じて思ったものは自分の一部だからといえる、まさに言い切れるのですが(当然今まで学んだことがあるからですけど)、そこに出力されたものってこの身体性がないのでどうにも気持ちが悪いんですね。ここを気にせず出来るかどうかと、使えるかは別問題ですがどうにもここの部分がある。
とはいえ気持ち悪いから使わないもありですが、僕はある程度使っておいたほうがいいという判断です。ただそれが何かはよく考えた方がいい。
AI記事作成×人間が手直し
人間が作るだけでは大変。だからAIだけが作るでは価値が薄い。
なので、AIに作らせて人間が手直しというのが骨子です。
これは面白いのですが、人間がどこまで考えるかによってでしょうか。
つまり、記事アイデア→見出し、小見出し、概要作成、本文作成→修正→完成、みたいにした時に、記事アイデアは最初は入れないといけない。あとはAIがやってくれて、修正を人がやる。効率的ですね。
ただ、ここに個性を入れたり人間らしさを入れるという謎作業が発生します(笑)そして、当然それが合っているかどうかとなりますから、その専門性次第では結構きついですよね。少なくとも見るライターがそれを判断しないといけない。
例えば専門的というところで、旅館業に関する話があると。旅館ビジネスとかでもいいし、旅館で勤めた経験がある人でないとわからない話を書いて欲しいと。これを代行するのは結構難しくて、たたき台が大きくずれたりする気もします。まあやってないのでやってみたら意外にいけるとかもありそうですが、ここで検証する気はないので、気になる人はやってみてください。
依頼する客層は誰になるか?
このアイデアにおいて誰が依頼するか、つまりお客さんは誰なのかというところがポイントとなるはずです。ですが、あくまで僕がですが、考えても誰がお客になるか見えづらかったです。
例えば、既存の人間が書く記事作成代行。この人たちがスイッチすることもありえます。コストが安いからというところでしょう。ですが、コストが安くても品質がそれなりに良いのであればありですがあえてやるか?結局AIが書いたものを手直しするというところで担保できていればいいのでしょうが。
そして仮にここで担保出来るとすると?そのやり方やノウハウが秘密ではありえないので、広まっていくと。すると単に記事作成代行の全体の単価が減るというか、棲み分けできるかですよね。
AI記事は安くて速い、人間の記事作成代行はそこそこ高いが品質は高いみたいな。ここが出来るかは謎です。ただ、多くはガソリンスタンドではないですが、セルフで安いか、フルで高いか。中間みたいなのって残りづらくないですか?残っているのもあるかもしれませんが。
ここで明確に顧客の課題を解決していればありですがそこは分からなかったです。
最終的には中途半端で終わる
当然これらをブラッシュアップしていって磨くのもありです。ですが、僕はこれは磨くところで着地は悪いのではないかと感じました。品質が高いなら人間で、そこそこの品質で安くていいならAIでみたいになるかもしれません。
ここではAI記事作成代行として記事、文章の話をしていますが、画像とかそういう生成AIでも同様のことがいえるというか。そのまま使うのはなかなか難しい。そして使っても結局コストの話になる、リスクもありますから、そこで耐えうるか?
となると、無料素材とか自社でやるとか、今までの旧来のものが強い印象です。そこを変えてやるぞとか、意気込みは全然ありなんですが、それとやれるかは別なのでどうなるかというところでしょう。
なぜ中途半端になるかというと、AIはそれ単体でなく、人が介在するからです。人+AI+人でサンドイッチするイメージです。一部業務をAIで代行するくらいが着地としては良くて、劇的に変えると色々と問題になりそうです。
そして、こういうものは、劇的に変えるのでなくて、新しい仕事をAIとして作る方が受け入れやすいのではないかというところです。プロンプトエンジニアリングとかたまに聞きますがこれだけで何かできるかはおいておいて、そういう新しい価値が生まれた、ならありなんですよね。比較しようがないから独自なんですよね。
ですが、記事作成代行は既にあってそれを置き換える動きですから、すぐ取り入れてできるかと、取り入れたいかは別ですよね。AIイラストなどでも問題は全然解決されてないですが、イラストを描く側はたまったものではない、というのは正しい反応だと思います。めちゃくちゃ時間かかりますからね。ここで活用したい人は描かない人がってことですね。それはそれで何かクリエイティブなことが出せればいいですが、あまり明るい未来は見えてないですね、どうなるか要注目ではあります。
人が介在するところで身体性を保ちつつ、そしてAIが出すものをしっかり判断すること。それには人に高度な知識や経験が求められるわけです。
だから、今まさにAIを上手く使える人は、それなりキャリアやベテランで、経験や知識が豊富。そしてそこそこChatGPTなどAIを扱える。そして何を使ったらいいかが明確に分かっている、または業務分担ができている。そういう人に限るというところです。これらの人はぱっと僕は思いつかないので、仮にあってもそれをノウハウとして公開する人は稀でしょう。あと仮にそれが使えるものであれば瞬く間に広まりますから、価値があるといって全然価値がなかったり、情報商材感がでてきちゃう感じもしますよね(笑)
どう考えると良さそうか?
AIで何かやろうとかって感じでやると多分失敗しやすいです。自分が困ったとか考えた余地がないというか、まあ結局面白くないだけなんですよ。
よって、自分が困ったとか、人が困ったとか。そこに自分が出来ることがあるとか、これならどうかな?と考えていく。
記事作成系でやりたいなら、誤字脱字チェックとかだるいけどやらなきゃと。それをChatGPTがやってくれてありがたいとかならありかもしれません。ただこれもやり方次第なのでどこまでやると力を発揮しているかとなるので、なかなか難しいかなというところです。
AIを使うのが手段とかゴールになるとこれで終わるので、あくまでAIは手段とするか、使うことがゴールだと考えておわりになりがちです。
よって、着地は、考えたアイデアで、AIを入れるとうまくいくかもな、というところで使うべきで、AIありきでやるとへんてこなアイデアや不自然なアイデアになったりするのかなというところでした。
最もAIを使うべきではないとかそういうことでなく、この手のアイデアはAIを使うことが主になっていないか?ということを疑うべきケーススタディとなるかなと感じました。
懲りずにAIアイデアを考えて何かやっていくのは全然ありだと思いますよ!
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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