高級ドレッシングを拡散し認知を広めていく7つのアイデア

質問

Q.素直なアイデアを参考にしたいので、あえて漠然とした無いように致します。
現在、無添加・無肥料・無農薬で育った野菜を使い、高級ドレッシングの製造販売を準備中です。
これをどのように拡散し、世の人たちに認知してもらうのがよいか知恵をお借りしたいです。
宜しくお願いいたします。

 

回答

A.以下で回答致します。

1)パッケージをターゲット向けにする

テレビでたまたま見たのですが、高知でハーブをブレンドしてそれをハーブティー等のお茶パッケージで販売している人がいました。
デザイナーがパッケージするので、かなり洒落たものとなります。イメージで恐縮ですが、例えば東京のデパート等に売っていてもおかしくないパッケージといえばよろしいでしょうか。

パッケージを良くすれば、言い方を変えればお金をかければ全部売れるわけではないですし、また内容をごまかすデザインというのも、デザイナーの本意ではないでしょうがあるとは思います。

ただ、逆にパッケージが駄目でも質さえ良ければ良いというのは危険です。パッケージ=ファーストインプレッションとなるので、そこで決められるわけですね。

高級ドレッシングであれば、販路としては、高級デパートや百貨店、高級スーパー等(またはグレードが高い)ところになるでしょうか。

王道としては、それらに卸すとか、契約が時間がかかりそうです。ただ、やり方は多くあり、そういう直接販路にアタックすると、売り手側、つまりデパート側も置いてやっているということになりかねません。そこで、地元や製造エリアで人気などの実績がまず必要となります。

ターゲットは健康意識が高い、かつ女性というところでしょうか。もっと絞り込んでも良いとは思います。

パッケージは顔になるので、小ロット(例えば醤油を100ml単位で売る発想は醤油屋さんにはないと思います。しかしこれを3個でおみやげとか、お試しで買うことで売れている商品があります。しかも値段は300円とか、結構なお値段ですが、これはお試しがバリューとなっている(全国の醤油が味わえる))で売ることは念頭に入れたいところかなと思います。
職人醤油というサイトですね。http://www.s-kura.com/

2)直接売る

しいたけブラザーズという原木シイタケを販売する農家さんがいます。
彼らの物語は涙なしでは読めませんが、しいたけは大変美味しいです。
http://www.shiitakebrothers.com/

JAが悪いという扱いのみではやや不公平ですが、JAでは市場性に基づき売買、つまり農家側からすると買い取ってくれるわけですが、それが非常に安いわけです。美味しさなどは考慮されない、いわゆる見た目だけですね。それは逆にいえば、多少力を入れても皮が破れないトマトとか、そういうものを作ることになります。それはある種食べ物というよりも、製品に近いですね。

さて、彼らの取り組みで、覚えているものとしては、まずはJAで買い叩かれていたものを直接お客さんに売るという方法です。店頭や駐車場でその場で焼いて食べてもらう。試食販売です。

これによって直接お客さんが買ってくれる販路が多くなれば、売上は全然違いますし、また味が分かる人のもとにもっていかないと、その価値も出ません。例えば安めのスーパーでしいたけブラザーズが出回ることはないでしょう、と思っています。それはターゲットにどう届けるかとなります。もっとも庶民であれ、しいたけ嫌いのお子さんがしいたけ好きになるというエピソードもあったかなと思いますが、そんな食べ物です。

さてドレッシングにおいて、試食販売は可能かどうかですが、ドレッシングをなめてうまいかどうか分かるほど私は舌が肥えていませんが、簡単な野菜とか、和えると美味しいものを提供するのはありですね。

もっといえば、ドレッシングを売りたいならば、その前に野菜を売るとか、必要を売ったほうがわかりやすくなると思います。
(お客さんはドリルが欲しいのではなくドリルで出来た穴が欲しいというやつですね)野菜自体も、ドレッシングにする用でも味が変わらないのであれば、それを直接サラダにして試食というのも、農家さんのアピールになるので、一石二鳥になりそうです。

3)特定のレシピ、食べ方を提案する

ご飯に合うラー油のような、特定の食べ方のイメージです。例えば、このドレッシングは何に合うのでしょうか。また、万能であればあえてこれが美味しいというものを作っていったほうが印象に残りやすいといえます。

また、売れてる商品を補完するようなアイテムとして、例えば健康志向で低カロリーや低糖などがある場合、そういったものを全面に出していくことも良いかなと思います。

4)物語を説明する

説明を入れていくとそこにストーリーが生まれて、唯一のものとなります。例えば、無農薬の高級ドレッシングでは弱いので、それぞれの野菜の生産地、生産農家さん、何年農家しているか、今回のプロジェクトにかけた思い、を伝えていきます。そして、多少暑苦しくてもこだわっている、そしてかつ美味しいものをお客さんに届けたいということを出していくこととなります。

物語とは、フォーマットなりテンプレートは決まっています。というとオリジナル感がないと思われがちですが、そういうことではありません。そのテンプレートなりに関わる人が生の人であり、全く違う人なら全く違う物語になるからです。

例えば、なぜこのドレッシングを作ろうとしたのか。
作りたかったから。ではなぜ作りたかったのか。
誰に届けたいか、食べてもらいたいか。

例えば子育てママが子育て環境がひどいからがんばって何か変えていく運動、それは仕事環境であったり様々です。例えば親が不幸にもなくなって遺児家庭ということで、子どもが残され、施設で育った人はそれらの問題を解決する活動。アレルギーがちで食べられるものがなかなかないという人向けの食事、または食事療法、またはレシピ。

これらのアイデアはその人、人生、考え方によって膨大です。なぜはじめたかを物語として語っていくことで、それはご自身ならではの商品となっていきます。当然ですが商品がまずいということでは話にはならないのが、現実でしょうか。その上で、他製品との違い、または戦う場所をきっちりと分ける、または戦わないということを戦略的に考えていく必要がありそうです。

5)法人向けかどうか

商売が初めてかどうかにもよりますが、高級ドレッシングで、こだわりというところであると、業務用というところもあります。

ある知り合いは、農家から直接買い付けるが、そもそもそれは、レストラン等で仕事で使うシェフに直接仲介してその卸なのか契約は分かりませんが、それでマージンを得る。そんなビジネスでした。

一般的にドレッシングに力を入れられるというと語弊があるかもしれませんが、レストラン等でお金をある程度出せる人(もちろん庶民でもたまにいくわけですが)、または業務や目利きでそれらのアイテムの価値が分かる人。(海外の日本食レストラン向けとかはレッドオーシャンかもしれませんが、試す価値はありそうです。ただその場合海外の人好みにするとかはあるかもしれません、ここはケースバイケースですね)

よって、個人向けに売りたいのか、法人向けに売りたいかで全く話が異なります。最も個人向けで実績を作り法人向けというのもあるかもしれませんが、使う量、値段、価値についてそもそもスタートラインが異なると思うので、どちらかを決めたほうがいいとは思います。

6)SNS活用

今の時代はインターネットがあるので、これを使わない手はありません。
Facebookなど自身が適したSNSで情報を出していくことで、その情報に触れる人をファンにしていうというものです。例えば商品も一人向けでなくお裾分けプランなどとして、一人様に少量のものをお試しでつける。つまり、友達向けということです。

これによって「自分が美味しいと思ってるので勧めてみるよ」となり、自然と口コミになります。

では、少量のドレッシングを作る費用はどこまでかけていいかですが、新規顧客がその少量ドレッシングでどこまでお客さんになってくれるかでしょうか。また、友達にわけなくても購入者で消費してもいいというのもありでしょう。これによって、リピートとなる可能性も高まるかもしれません。

一般的に新規顧客開拓は既存客のコストよりも数倍以上と言われています。ですので既存客からどんどん広げていきコストを使わずに広めていくのが最も注力するところとなりそうです。

なお、適したSNSというのは、野菜の美味しそうな写真をInstagramで投稿したり、Twitterでレスポンスをしたり、タグをつけたりというような、いわばそれぞれの作法があるのでそれらを考慮して使っていくということでしょうか。

 

7)話題づくり

話題づくりは企画力が要りますが、たまたま読んだ本は参考になるのでぜひチェックしてみてください。
こちらの本です。
http://drama-suki.com/napoleon

ドレッシングに物語を入れるなども一つですが、インパクトが足りません。宇宙飛行士とともに宇宙に行ったドレッシングとか、
ドレッシングにここまでこだわったものは唯一とか、それこそ自治体のお墨付きがあるとか、何かが欲しいところです。

言葉は悪いですが、人は馬鹿ではないと自分のことを思っていますが、私もそうですが、とはいえ馬鹿な面も多いわけです。

例えば上の本でもありますが、魚沼産コシヒカリは有名です。しかし、羽咋市の米もそれに匹敵します。が、それを知る人は地元の人くらいではないでしょうか。そういう情報ロスがあることがよくあります。

逆にいえばブランドがあるところでないと売れないとなります。肉、お茶、米なんでもそうですね。服もそうでしょう。

そういう意味で、知名度がないところで戦うと、かなり厳しい闘いになります。最もそれを改善していく戦略があればいいですが、例えば、米の味が分かる人には分かるなどもありですが、多くの人はそこまで分からない・・・のだと思います。誰かが美味しいといっている、売れているから買う。これが心理です。

最もだからまずいものを作ってもいいということではないですが、売れるところにもっていくのはどちらかというと、私からみると研究者、職人肌の人にはしんどい仕事です。

マーケティング、世の中の流れを知る、売れるネーミングにする。これを素直に捉えられるか。コロコロ変えろということではなく、
人に媚びを売る感じでできません、というのは職人肌というところでしょうか。これらは商人的観点といえますが、ご自身が会社や組織でやるのならばとくにこれらのチーム編成が課題となりそうです。お一人であれば、やはり売ってくれるパートナーを探すしかないというところです。

8)まとめ

世の中にはたくさん商品がありますが、多くの新商品はすぐに消えてきます。では売れない商品を作りたい人がいるのかというとそうではありません。ただ商品は商品という形になって売れるという継続があって、はじめて世に残り続けます。とはいえ、何も出さないでいると売れる機会も逃すので作っていく。

これが例えば本屋でいえば新刊過剰状態となりますし、世の中には商品が溢れているという話になります。

売りたいという気持ちが強いのであれば、どう売っていくかを相当考えられたり、また戦略を練って望まれるのがいいと思います。そうでないとあっさりと終わると思います。

また作りたいという気持ちが強いのであれば、売る人を予約なり、しかるべき手段で確定させていって量産する(またはせずに手作り限定とする)ということでチャレンジしていくのがベターではないかなと思いました。

一つでも参考になれば幸いです。

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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