大根を売る面白いアイデアからアイデアの生み出し方を考える

Twitterを見ていたら面白いネタがあったので紹介します。ただ紹介するのでなく、何が面白いかというところを考えてみます。

大根に顔を描いてユーモアを生み出す

ネタはこちらです。

大根でも、形が悪い大根は市場=卸で買い取りされない=小売店等スーパーに流通されないため売れないとなっています。形が悪いからまずいわけでないのがポイントです。であればどう届けるか。

そこでアイデアとして、顔をつけて楽しんで本来ないはずの表情をつけたのだと思います。そうすると、まあたまたまかもしれませんが非常に大きな話題となったわけです。こうやって僕も紹介していますし、なんかいいなあと感じたんですね。

食べられるインクを使うという手もある

食べられるインクを活用した包装しない「脱プラスチック野菜直売所」のアイデア実証実験が開始

こちらのアイデアは食べられるインクなので直接野菜に書けます。つまり、野菜の包装すらいらないという環境意識であるので少し違いますが、実際に市場にでないものに対して顔を描いていたりします。

そういえばおやさいクレヨンというのもありました。 万一食べても安心というコンセプトで結構話題になっていたような。

これらのアイデアはどう生み出したのだろうか?

アイデアを出すとか新たなアイデアやヒント、タネを探している人にとってこういった「まばゆい」アイデアはなかなか生み出せません。

実際には水面下で色々と考えたり試行錯誤があって、表に出てきたものが、インスタよろしく映えているだけなんですよね。実際にはたまたまあたったり、考え抜いたとしても、見え方は変わらなくて、ただ「まばゆい」「きらきら」なアイデアに見えるということですね。

だからこそ、考える側、アイデアを出す側はそういう外見を気にせず考えるわけですね。

僕が考えたこれらのアイデアのマインドセットや姿勢は以下の感じではないかなと思います。

つまり、

面白いとか楽しむ心というマインドや姿勢があるからこそ、思いついたりアイデアとなって、こうやって形になる

純粋にアウトプットや結果や成果であって、それを生成する原料しかり素材しかり種こそが「面白い」「楽しむ」という心なんですよね。短期的にどうにかしないとというのも全然ありなんですが持続できないですね。

つまり、ここでいう面白いとか楽しむとは、「大根」「野菜」と向き合って「これらをどうにかできないか」と考え抜くことです。もちろん考え抜いたら結果が出るわけではない。シンプルに考えてこうしたら「面白い」のではないか、「喜んでくれる」のではないか。これを繰り返すってことなんですよね。

もっと丁寧にいえば、

  1. 面白いとか楽しむ心があるから
  2. なんとか大根さんをできないかと考え
  3. 面白いかもといって手を動かして袋に顔を描いて
  4. パッケージとして形にして
  5. Twitterなど投稿して見てもらう

という流れでありタスクであり行動が生まれるのではないかと。

1が基本前提でないと全て打算的となり壊滅というか存在しません。その上で、2の対象や課題や困った事実がある。そこで考える。じゃあ3でこうしたらいいかと手を動かす。ここで面倒だなとかと思ったら終わりですね。また振り出しに戻るか、2で粘るか。4で形になるわけですが、形になってもそれが認知されたり手応えがないなら違うアイデアにとなります。5もSNSの使い方とかでなくて、その前に見てもらおうか、みたいな気持ちや姿勢がないと出来ない。勝手に誰かが見てくれるだろうはちょっと甘いってことですね。

1がないと駄目ですし、2や3あたりで、そこまでこだわりがないと動けないし、なんでやってんだろでお終わる場合もあります。僕も偉そうにいってますが、そういうことが多いです。飽きってそういうことですね。客観視して何やってんだろう(笑)ってなる虚しさですね。

だからアイデアよりも行動だというのは痛いほどわかるんですが、1のマインドセットがなければ、2や3でアイデアと行動として4につながらないので両方大事ですし、そもそも「発想」として「顔描いたら面白いってどこでもあるし」で否定したら終わっちゃうんですよね。だからこそ、「発想」が良いかどうかはやってみて聞くみたいなマインドセットもいる。また発想自体がなければやはり駄目ですから、アイデアもいると。

そうやってプロセスが本当にあるかはおいておいて、まばゆさでなく、なんで出来るか。再現性やどうすると形に出来るか。考えるのはいいんですけど、それって何か事例を、この大根のアイデアもですが、見ていて面白いなで終わるのがあってもいい。でも、どうすると自分の課題が解決できるかについては向き合うしかないんですね。

そうすると、向き合った結果なにか出てくるかはおいておいて、そこで考えて試してしかまあないわけです。精神論というかそうなるというわりと哲学的な結論です(笑)正解というよりもそうするしかないというか。あとはどう仕組み、環境でハックするくらいですよね。

ビジネスアイデアも全てのアイデアはそのように向き合うことで生み出す

販売促進アイデアしかり、マーケティングアイデア然り、集客アイデアしかり、商品開発アイデア然り、なんでもいいのですけど、これらって技術や手法が違えど結局「あるアイデア」を生み出して「それを試す」で、「反応を見る」というどこかで聞いたことがあるようなプロセスになります。これは言葉で「PDCAサイクルを回す」なんて生易しいものではなく、もっとドロドロしていて得体の知れない何かです。

つまり「あるアイデア」が出ないかも知れないし、良くわからない状態になっていて「整理された分かりやすいアイデア」と一発で分らないものが普通なのではないかと。そして、「試す」といってもどうしたらいいのか分からないし不安だし、これであってるのか?えーとわからないぞ、何が分かってないかも分からないかもしれないという状態で試す。とやってみて手応えとか分からないしなんか意図していたものと違うし・・・みたいな感情のジェットコースターであり、不安のメリーゴーランドかもしれないですし、論理のゴーカート(しつこいw)ではなく、整った道やレーシングコースではないんですよね。本当に。

もちろん慣れたりすれば抽象度や解像度が上がったり高くなるので見える部分はあれど経験値が低ければぐちゃぐちゃといっていい。これって体系的にやってないならよりそうだし、体系的にやっても机上だとまあ使えないですから、実践が必須となるわけですね。

面白いとか楽しむってことが超重要です。それが分からないとかなり辛いのですが、時間を忘れているとか、もっとやりたいってものは「これが好き、得意とか」言わなくてもあるわけですね、きっと。

地味にすぎるんですが、こういうことをきちっとやれるかどうかでアイデアの精度も、量も実現できるかが全く違ってくるのではないか、という仮説が僕にはあります。じゃあその地味にやっていて報われないならやらないのもわかるんですが、それこそ報われるかどうかは分からないからこそ面白いのであって、そこはチアアッパーとして全力で応援したいなあと思うわけです。

そういう気持ち良いアイデアと行動で社会がぐるぐる回るのは、目に見える社会的なインパクトや規模やスケールでなくていいと思っていて、小さいところで何気ない会話とエモい楽しいを大事にしていく。そこだなあと。

もし、まばゆい、きらきらしたなにかのアイデアを探している人は全く耳が痛く面白くない話だと思うんですけど、そんなものかと。つまり、自分の足元や眼の前や今やっていること、それに集中したり考えてみてください。そうするとわりと突破口が開けたりします。自分に言い聞かせつつなんですけどね(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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