Eコマースでの購入履歴活用アイデア

Q.Eコマースを運営しているのですが、お客さんの購入履歴を活用して、何か新しい機能かサービスを作れないか考えています。

一般的に、お客さんが過去に購入した商品のジャンル、色、性別、食品なら味付け、衣類ならサイズなどから、リピートや新商品、買い替え需要を狙ったおすすめ商品をサイトやメールなどで紹介することと、購入した時間にメールを送る、リアルの場合は購入した店舗からおすすめ情報を紹介するなどがあります。

このように世の中に既にあるサービスは一通り調査したので、調査や分析では思い付かない、新しいアイデアを是非お願い致します。

A.以下で回答致します。

1)極端にする
日経MJによれば極端に好きなものやこだわるものは高くても買う、しかしそうではないものは抑えるというメリハリある消費が今のようです。
そこで、商品によりけりですが、例えば豆腐50円とかでなく、500円とかを売るとか、逆に豆腐10円とか、2倍3倍はメリハリをつけることで、新しい提案が出来るかもしれません。

例えば購入履歴で平均単価ゾーンが3000円くらいなら、300円のものをすすめたり、3万円のものを進めたりというところです。心理的には松竹梅とあると、真ん中の竹をとりがちかなと思います。

2)毎日買う習慣を作る
ニュース性や新しいものがどんどん入ってくると売上が上がりそうです。
知り合いの女子は、買いたいというよりも、ストレス発散でアプリでどんどん服をオンライン購入しているといっていました。

とくに毎日新しいアイテムが入るとニュース性が高まりますし、購入履歴からよりヒットしやすいニュース性の高いアイテムを考えてユーザに情報を届けるのはどうでしょうか。

3)売れてないランキング
これはどこかでやっていたアイデアだと思いますが、
ベストランキングとして売れている商品を紹介して購買促進というアイデアは半ば常識かなと思います。

その逆をいく、ワーストランキング最も売れてないということですがそれらを出します。
売れてないものは売れてない理由がありますが、売れてないところで意外にそんなものもあっていいかもということで売れるという理屈です。

ただ売れてませんでは駄目なので、ここがまずかったけど、ここはいいのではというコメント、またはここがまずいんですというコメントで訴求する。

あえて売れてないことを示すことで、媒体の信頼性や親近感は示せると思いますが、
やりすぎると、ただのネタ系サイトになってしまうので既存コンテンツとのバランスになりそうですね。

4)バッヂで遊べる
ゲーミフィケーション的なアイデアで、サイト1回でバッヂ、10回で入門バッヂとか、
訪れる旅に褒められる、楽しくなるというアイデアを取り入れます。

購入履歴で比較的リピートする人が多ければ成り立つかもしれませんし、一回で続かないならば、一回客向けへの訴求ということになるかもしれません。

5)キャラクターを成長させる
擬人化です。例えばTシャツ君みたいな謎なキャラクターがいて、
ユーザがアイテムを購入する度に成長するというような成長ゲーム的な意味合いを入れて、
購買を楽しんでもらう(おまけ的に)というものです。

これはユーザはバラバラですが、購入消費体験を通して成長させるという半ばミッションとなり、他とは違うユーザ体験が出来るかもしれません。

一人で買うより友達とか知り合いで体験したり買ったほうが楽しいというのと似ているかもしれません。もちろん一人で買いたいを否定するわけではありません。

6)ショップチャンネルのネタ
MJネタですが、テレビ通販番組で最も売れる時間帯は午前0時だそうです。
主婦層で40-60代ということで、旦那も寝たり静まってテレビを見てそこで買う人が多いのかもしれませんね。

そこで、購入履歴から売れている時間帯で区切ってそこに集中投下したり、または午前0時に売れているアイテムとしたら、時間帯に応じて見る人は変わるので購買意欲を高められるかもしれません。

7)天気によって売れるアイテム
統計処理が難しいかもしれませんが、晴れの日に売れるアイテムとか、雨の日に売れるアイテム、記念日とかに売れるアイテムというように、アイテムと関連性が高いものでないなら面白さは出そうです。

例えばプレゼント系のアイテムはクリスマスとかそういった日に売れやすいですが、そうではないアイテムと天気を組み合わせるなど意外な組み合わせを入れてみます。

8)スマホで買ってるもの、PCで買ってるもの
スマホ決済も進んでいるのでスマホから買う人も多いと思いますが、
スマホから買ってるものとPCで買ってる人が多いものを比較して円グラフとして分析します。

当然、スマホで売れるものはスマホでより売れるし、パソコンで売れるものはパソコンから買ってもらうように最大化するというアイデアです。

9)改良コメントを入れられる
アイテムのレビューに近いですが、不満というよりも、改善コメントを入れたら
改善するかもしれないですよとか、運営側からコメントが貰えるとか。
またはわかりやすくすればポイントがつくとか、割引などの特典がつくなどです。

改良コメントを入れることで、アクティブで貢献度の高いユーザーを履歴から探し出し、それらの人に何か委ねるとか、任せるとうユーザフレンドリー、コミュニティ系のサービスも作れるかもしれません(フレンドリーユーザおすすめレコメンド企画とかですねー)

10)海外客向け
インバウンド需要というところで、訪日客にその場で買ってもらうだけでなく、
あとで帰国後に買ってもらうようなイメージです。

お客さんに外国人が増える、増やすというサービスを想定して、
より外国人向けに売れるものを考えます。

11)あとで買う、ならぬ、今度買う機能
ウィッシュリス
トが後で買う機能ですが、今度買うはほぼ予約だが、購入決定まで行ってないという微妙なポジションの機能です。

プラスがかかれたマークを押すよりも、いいねというマークを押すほうが押しやすい。
そんな心理の話ですが、今度買う!というほうが、あとでよりも有効かもしれません。
また、3日後に買うとか、そういう日にちを入れられると面白いかもしれません。

12)送料差額を産める小物アイテム販売
Amazonでは送料無料となっているので意味がないですが、他のサイトでは何円以上送料無料というのが一般的です。

例えば5000円で送料無料になる場合、その送料差額として、
1アイテム4500円のものを買ったら送料が有料です。
あと500円のために、もう一つ買うのは馬鹿らしい。
しかし、1000円くらいなら買ってもいいというところで、
そのために用意した小物や安いアイテムを用意します。できれば日用品アイテムのほうがいいのでしょうが。

あくまで商品をその価値で売るというのではなく、
送料無料にするための道具として買うイメージです。
13)サンダル自販機等の無人オペレーションが可能なもの
当然ECサイトでは有人処理があるはずだと思っていますが、
それらの完全無人化などができれば非常に効率的だと思いました。

自販機も結局商品補充と集金などは有人ですが、
サイトで商品を買う、その裏をどう無人化するか。

このアイデアとは少し外れますが、人工知能やAIなどでの
サイト解析などもサービスとして最近出始めているのでそういったものを
導入するのもありかもしれません。

https://wacul-ai.com/

14)15の日
ローソンで何気なくプレミアムロールケーキを買った時に、
いちごバージョンがあることに気が付きました。
22日はいちごバージョンが出る日らしいです。15(いちご)が乗っている日だかららしいですが。
http://www.lawson.co.jp/recommend/uchicafe/campaign/ichigoroll/

このようにカレンダーで遊んで、
例えば22日にはいちご色のアイテムをプレゼントしたり、安くしたり
ピックアップしたりします。

カレンダーの日付で遊ぶのは他にもアイデア次第なので発展させられやすいかもしれません。
例えば購入日などのデータとひもづけるなどでしょうか。

15)セットアイテム×マンガ
アイテムを買った人が他のも買っている、見ているというのはもはや定着していますが、
それをマンガで紹介したり、定番セットとして売り出すというのは王道ですが、
やはり売れるかなと思います。

単純に並べるのではなく、服であれば、デート向けとかで買う人が多いとか、
店頭であればなんとなく店員さんがコメントしそうなものを機能化するイメージです。

当然ユーザーが見えないので、それらを履歴からペルソナ化して、
一家のお父さんは給料日前にこれを買ってる!などでしょうか。

ちょっとずつ浸透していると思いますが、
インフォグラフィックなどで表現するのも魅力的ですね。
http://coconala.com/lp/30000/

以上ちょっと切れ味は悪いかもしれませんが、
一つでも参考になれば幸いです。
うまくいったアイデアがあったらまた教えてくださいね!


筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

ビジネスアイデア相談窓口

ビジネスアイデアに関する、アイデアや企画、事業、起業についてカジュアルなご相談はお気軽に壁打ち可能です。

詳細はアイデア相談窓口(お仕事依頼)をご参照ください。