人ってやっぱ人を引き寄せるんだなあということ

山下清みたいなフレーズになってしまいましたが、山下清がテレビドラマで流れているのを知っているかどうかで大体年がバレますよね(笑)

若い人は知らないかもしれませんが、花火の絵とか素晴らしいですよね。

それはいいとして、今回は人は人を引き寄せるという話です。

直属の上司が良い人だと仕事めっちゃやる気になる

以前も少し書いたネタで、プロゲーマーのネモさんがスポンサードを得るための活動がまさに仕事の作り方だなということを書きました。ぱっとみると、人脈やつながりで決まるみたいなことでもあるんですけど、それまでの活動と人柄があってこそですからね、そここそが大事です。

プロゲーマーのシゴトの作り方ではシゴトの作り方っぽい話を書いていましたが、今回面白かった最新記事はこちら。

【ネモの勝てるゲーマー論】第13回 上司との緊迫の駆け引き(プロゲーマーへの道のり その8)

こちらの記事では、裏舞台でもあるスポンサードが決まったから会社員として上司に相談してどうなるかというところの話が書かれています。

この記事を見て誰もが思うのですが、ネモさんの直属の上司はめっちゃいい人だなあと思いました。しびれる台詞は、

会社として認めることはできないから、実質隠れてやることになってしまうわけだけど、別に規則に反した悪いことをしているわけでもないし、自信を持ってそっちの世界でも頑張りなさい

(同上より引用、太字は筆者注)

これが上司の言葉です。しびれますよね(笑)

要するに、

  • 会社としては副業認定とか、認めることは出来ない
  • 総務部としても認めることは出来ない
  • なんだけど、でも会社業務に支障がなければそもそも問題がない
  • 許可や認可はないから、グレーなんだけど、とはいえ問題もないから、あなたはそれに自信を持ってやってください

ということです。

これ聞いてやる気が出ないというか、プロゲーマーもやるし、会社もきっちりやるし、といういわゆる「俄然やる気がでる」言葉だなあと思います。

上司の本音は太字であって、事務的な、杓子定規なルールはうまくかわしていけばいい。非常に頭が柔らかい人だなと感じました。

ある企業へ問い合わせした時のフレーズを思い出した

このフレーズやくだりで思い出したのは、ある企業に権利関係で問い合わせをしてこれに近い応答があったことです。別に上司のような励ましはありませんよ(笑)

簡単にいえば、

  • あるイベントをやろうとしている
  • その場合御社の商品を使うことになる
  • その場合問題があるのか?

というようなことです。ざっくりですいません。

この返答が、

  • 許可は出せない
  • 仮に出すとお金は多額にかかる
  • とはいえ、いちいちイベントに対してあーだこーだいうこともない
  • こちらとしてはそれくらいしかいえない

というような話でした。これってあなたはどう考えますか?

解釈の仕方もありますが、僕は「これはグレーゾーンで、許可は出せないし、許可を取っても時間もお金もかかり現実的でない。とはいえやるなともいえないから、個人の自由。じゃあやろう」となって、実際にそんなイベントをしました。

こちらとしては企業の公認や正式な見解を聞きたかっただけなんですが、当時はそういう公認に対するコストも分からず、とりあえず聞いてみたというところだったんですね。もちろんこれは「違法」とかそういうことは言いづらく、世の中にはこういうグレーなものが一杯あります。ただグレーだからいいのではないと思っていて、とくにそれを悪用したいとも思ってなく、突発的にイベント自体はそれで対応したということですね。

上のネモさんの話と共通点は、

  • 許可や認可など認めることは公式にできない
  • とはいえ、個人のことを止める事はできない

という2つの会社や企業の「見解」と、個人の見解のそのギャップです。これが僕は面白いと思っていて、多くの人は「会社」に所属するといっていても、出来る人は「個人」の見解を持っています。会社としてはこうだけど、個人としてはこうだろう。個人とは、上司個人やネモさん個人、また問い合わせ企業やその担当者個人、僕個人など色々な考えや立場の理解ってことですね。

認めてないけど、ダメとはいえない。こういうのって色々ありますよね。

尊敬する上司に出会えればそれは人生の宝だ

僕も前職の会社では、上司に相当お世話になりました。

その上司に対して会社を辞める時に言われたのはまさに今回のような話です。

会社としては若手が辞めるのは痛い。これから成長してもらって貢献して欲しい。中堅として頑張って欲しい。

一方で俺個人としてはお前を応援したい。起業で何するか分からないけど思い切ってやってこい。

要約すると当時の上司の言ってたことはこれです。

会社としては上司も立場があり、マネジャーでありチームを引っ張っているのであり人員管理やスタッフのモチベーションなども仕事です。そこで言えば一人の社員が辞めるのは「汚点」です。

一方で、上司個人は「若いやつがやりたいことがあって、やりたいならそれ思いきりやらないとダメじゃないか。やってこい」ということです。

太字が上司の本音なんです。最も会社の上司は部下を辞めさせたいわけではない。そういう会社の中の立場を持つ人が、個人の本音を出す時、ものすごく人間らしい葛藤や熱を感じますよね。

僕はこの言葉をもらって、非常に元気づけられました。大分前ですが、この上司の下で社会人1年目を送れたことはものすごく貴重だなと今でも思います。これくらいレベルの上司はなかなか探して出会えるものでもないので、ご縁というか運もあります。(当時の会社で、マネジャーが優れているかというと、その人の下では働きたくないし、やる気でないよなという人も多かったからこそでしょう)

仮に上司の本音がそこまでなくても、人心掌握であったり、モチベートさせる心理をしっかりあることで僕は尊敬します。会社自体はどうともなかったのですが、この上司、正確にはチームにいた先輩などが尊敬出来る方が多く、今でも前の会社に対して良いイメージがあります。

またこれは先程の問い合わせをした企業は相当大手企業ですが、そこの柔軟性やバランス感覚があるところだなとポジティブな評価です。担当者レベルだけでなく、末端のレベルがそれであれば組織の人材レベルがものすごいことになりますからね。

こういう真実の瞬間みたいなことってめちゃくちゃ大事ですから、不都合な不機嫌でない限り、人に対してそこそこ当たりはよくしたり、本質を考えていって深めていくほうが人のつながりってものすごく良い感じになるなあと思っています。

人はご縁で、人は人を引き寄せる

ネモさん自体は遠くで一ファンとして見ているだけですから、真実は不明ですが、そういう誠実な人柄だからこそ、そういう上司がいてかつ対応もできて、またプロゲーマーとして出来ているのだろうと思います。

僕は僕で、そういう上司と出会えたことは運だったかもしれませんが、そもそも思考し行動し検証するということは、学生時代からそこまで変わりません。精度ややり方の質は変わってるかもしれないんですが、悪い意味での評論家としてただ頭でっかちになってしまっているのはもっとも憂うべきことだと思っているからです。

良い行いをしたからどうかは正直分かりません。ただ人は似たような人を引き寄せます。気持ちのよい人はそういう人を引き寄せます。僕が生きてきた中でも、たくさんの気持ちのよい人がいました。なんでかといえば、そもそも自分が気持ちが良い人、つまりそれは短期的にどうかでなく長期でとらえ、一喜一憂の中でどうとかでなく、どういう関係でありたいか。そこを腹を据えて話したり、本質ベースで話していることが多いので、相当何かなければこじれないんですよね。僕の関係づくりはそういうやり方というか、ノウハウではないんですが、「色々面倒だから、手抜かず本質でいこう」みたいなことがあります。言葉ではおかしいですが、言葉に含めていくわけです。

言葉でいえば深いわけです。また浅いやり取りでも、それは本質に通ずると本気で思っているわけですね(笑)

もちろんご縁になりたくないとか、関わりたくないなというネガティブなことも当然あります。でもそういうときって自分が拒否してもいいし、避けていると大体綺麗におさまりますし、多くは相手が近寄ってきません。不思議ですがそれが実際です。あえて自分が気持ちよくない(これは傷を舐め合うぬるい関係であれということでなく)、お互いをリスクペクト出来ないならまあそこまで踏ん張る必要はないよってことです。

リスクペクト出来る人がいるならそっちに自分のいのちの時間を使うべきでそれこそが充実した人生だなと考えています。

おわりに

今回は、生きているといろいろな人が出てきます。その中でもとくにポジティブに良かった話というか、仕事の中で上司との関係について思い出したように書いてみました。

やっぱそういう尊敬出来る人が、仕事や長い時間接することが出来れば良い影響を受けるので自分もパワーアップしたり成長出来た気がします。

僕もそういう良い気をうまーく散りばめて良い感じを出していこうと思いました。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。