何か面白い話は、ないという話。

たまに、何か面白い話ないですかというフレーズが出てきます。自分は言わない方ですが自然に言っているかもしれません(笑)

実際に「面白い話」というのは、結構難しいです。そもそも何が面白いかは分からないのですから。

そこらへんを軽く考えてみました。軽いネタです。

面白い話はない

面白い話はないかという人は、その人が面白いということか、聞いた相手が面白いかどちらかです。第三者が面白かったという話もあり得るかもしれません。

1.発言者が面白いと思う話を求める場合

これは「何か話題をくれよ」という程度の意味かもしれません。ただ一方で「面白い話」を求めていそうで、実は「面白い話」がないから、くれということにもなります。

よって、「面白い話が最近ない。自分も見つけられてない。何か話題をくれないか」というのが正確な言い回しでしょう。

こうなるとき、この発言者が「面白い人」かどうかはかなり怪しい。大体面白くないわけです。

なぜなら、面白いと思っている人はまず「面白いことないか」的なことはいいません。なぜならすでに面白いからです。会話する前から、それ以前から、「面白くあり続けた」から、その人は面白いんです。面白い人はです。

面白くないからこそ、その逆を求める。動的平衡かもしれませんが(笑)、要するに面白いものを求めている時点で「私は面白くないのです」ということにもなります。

深読みな感もありますが、「面白いことがないですか」と聞いている人で、フォロー出来るパターンは、本当に外界に出たのが初めてだったり、会話があまりうまくないとか、何かつなぐ意味でとか。でも、それは本来のここでいう「面白い話」ではない気がします。単に言葉がないというか、選べてないという感じです。

2.聞く相手が面白いと思ったことを聞きたい場合

これもありうるかもしれません。最近、「あなたが面白いと思ったことを教えてくれ」ということです。

気のおけない関係とか久しぶりならいいかもしれません。しかしこれも頻繁にあれば「なぜあなたにこちらが面白いと思ったことをあえてわざわざ言うのですか」となります。

面白い情報ボックスみたいな便利さんではないので(笑)関係性が疑われるところです。少なくとも面白いことありましたかで、相手の面白いポイントを探るのは筋が悪い気がします。

まず、相手との共通項や前提がないのでどこで落ち着けるか、または盛り上がれるかは分からないからですね。もちろんものすごく細かいのですがこれが「最近こんな話が面白くてね」ということで自ら語るのは全然オッケーです。しかしそれを相手に尋ねると大分違って聞こえる。不思議です。

言われた時、あなたは「面白いこと」を話しますか?どうでしょうか。人によりそうですが、あまり頻繁に聞かれると困ります。

あと、この質問は「発言者が面白いことなのか」ということで、1とどちらかで迷うわけですから、「どちらを望むかを見極める必要」があります。

3.第三者が面白かったこと

これはまあなさそうです。ただ聞いた話とかは近いですね。Cさんからこんなことを聞いたけど、面白いかもねくらい。

これは相当面白い話に飢えている気がします。

何か面白いことってめちゃくちゃ難しい

何か面白いことって、発話者か聞く相手か、で全く異なります。

例えば僕が今日気づいたのは「無印良品」は「無印」なのに、ブランディングされていることに震えそうになりました(笑)え、そんなの普通じゃんと思えばそれまでですが、「無印」なのに「印が有る」わけです。くどいですか?もう一回言っていいでしょうか?

「無印良品は、無印なんだけど印がある」

まるでなぞなぞのようです。なぞなぞで出したらいいんじゃないでしょうか?印がないのに「良いもの」なーんだ?ってね(笑)

無印良品は既存で生存しているからいえるだけ、生存者バイアスかもしれません。ただ、仮に無印良品的な無印で勝負した会社やブランドあったかもしれません。その場合「やはりブランドは無じゃなく、ちゃんと記しておけばよかった」なんてなるかもしれませんから。

この話が面白いかどうかは人によりけりです。もちろん話し方もあります。あえてくどく「無印なのに」を三回くらいえば、「わかったわかった」となるかもしれません。このあたりは、ネタを勢いでどうにかするみたいなことで。

仮にこの話を何か面白い・・・という人にしたらどうなるか。何も起きない可能性が高いでしょう(笑)

面白いは探そう、見つけ出そう、観察しましょう

言いたいことはここです。

なにか面白いことがないですか?ではなくて、自分で見つけましょう。

無印良品の話はどうでもいいかもしれませんが、僕はこれを自分で考えたら面白かった。それだけです。自分で気づいたり発見したり、そういうことを通して自分の面白さアンテナを磨く。

何かないかという姿勢は大事ですが、面白い話をもらうには、待っていて「くれくれ」では厳しいです。こんなのがあったよと提供すれば相手も、ここでは僕なら「ならばこんなネタがあったぞ」という会話であり、ゲームが始まるわけです。楽しいアイデアトークですよね。

日常の観察も大事です。無印良品に見慣れていれば何も違和感がないですが、よーーく考えると、印もないのに「良い品」とある。これは結構な冒険ですよね。やっぱ印何か付けたくなるわけです。「MUJI」とかも一応ありますが、「無地」かもしれないし「ムジルシ」の「ムジ」なだけかもしれないし、単に海外で「MUJI」と書いたほうがそれこそ認知されやすいだけかもしれません。

もし自分が面白いことないかって人で、仮に面白い人になりたいと思っていたら、そういう問を投げるのでなく、自分が面白いと思ったことを話す、またはそういう話を投げかけてアイデアトークをする。そういうのがいいかと思います。

拙い経験値ですが、「面白いことないですか」という人は面白くありません。絶対的な面白さなんてこの世にはないですから、100%面白くない人はいないです。ただ、「面白いことないですか」は自分の面白さがないこと、面白さを見いだせないこと、それらを表現しているかもしれないって話です。

おわりに

何か面白いことはないので、何か面白いことを見つけて何か面白いことをやってください。というのが返しです(笑)

面白いという言葉も興味深い言葉ですが、自分と相手がある程度関係があって理解してなければすぐ分かりませんからね。

何か面白いことは、ないので、面白いことは見つけて面白がっていきましょう。

逆にいえば、面白い話を出す側なのか、聞く側なのかで全然面白いストックが変わってきます。話す方がストックが奪われるなんて思う人がいるかもしれませんが、逆です。話す側はよりストックがあるから話せるし、聞く側はストックがないからそこで聞くしかないんですね。

もちろん面白い人とか、面白い何か変わった部分がある、特徴がある、ユニークがあるみたいなことを少しでも目指したい、そういう人になりたいという意志がある場合です。面白くなくていい人は全く役に立たない話でした(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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