アイデアの価格はいくらが適切か。自分でしっかり決めていこう。

久しぶりにアイデアの価値、とくにここでは「価格」ついて考えてみたい。というのは、それを考えざるを得ないことが少しあったからだ。
目次
アイデアの価格はおいくら万円?
実際にアイデアを提示しそれでお金をいただく。そんな仕事をしていると、「アイデア」自体は売れるし、お金が得られるものだと思ってしまう。ただ、アイデアとは非常に曖昧であるし、分かりづらい。相手が良いとか、面白いと思えば実は水物といういくらでもいいのだ。
つまり、0円な人もいれば、1円しか出さない、100万円でもいいかもしれないし、分からない。元も子もないが、相手のおサイフに入っているお金と、同時にその人が払ってもいいい価格でしかない。
またこれらはアイデアだけでなくあらゆる商品がそうだ。歯ブラシを最近買ったが、歯ブラシにあなたはいくら出せるだろうか?別にいくらだからどうということはない。コーヒーもどうだろうか?またはパソコンなどはどうだろうか?
それらを払える価値とはその人の価値を如実に反映する。ただこれはお金で測れそうだけど、お財布事情もあるわけで、あまり比較する意味はない。ただ、同じ人が、つまりあなたが、お金を出すものというには価値を感じていることは確かだ(お金を出さないものよりはね)。
アイデアが1円の世界
あるコンテンツとしてアイデア自体を、どうだろうか、400-600字程度で販売している。もしかしたらものすごく追っかけくれているフリークがいればだが(笑)知っているかもしれない。おそらく知らないだろう。
そこでは、1アイデア500字としておこう、そして1アイデアだけではないがまとめて提示している。そこでの1アイデアあたりの価格はなんと、3円程度だ。または仕様上、30円程度。つまり、3円~30円で提示されている。どうだろうか?安くないだろうか?
不満買い取りセンターというサービスがあるがそこでは、1不満が10円だったはずだ。もっとも最近は抽選?で不満を買い取るようであり、1不満10円でないかもしれない。
アイデアコンペでものによっては安くても数千円で、個人がクラウドソーシングなどでやるのでもそれくらいだ。法人や会社だと安くても1万円だろう。コンテストになっていくと、もっと上がると思う。ただそれは当選した場合なので、買い取り価格でないことは留意したい。あくまで最大価値としてだ。
3円と聞いて虚しくならないだろうか?最もこれはアイデアを今まで売ったことがない人ならそれでもいいよと。3円でいいなら、10個出せば30円だよね、100個で300円。それをAIで出せば・・・いや待て待てと。このアイデアは僕がAIで出したものでもなく、自分で出している。そこは前提として確認しておこう。
自分で頑張ってなくても出てきたアイデアは、ある種のドモホルンリンクル的ではないが、一滴一滴の、それこそはちみつでないけど蜜を集めたものだ。だからやっぱり、水というよりも、はちみつ的なんじゃないかとふと思った。アイデアがね。
あなたは3円でもやるかな?僕は嫌だなと思った。話はそれだけなんだけど、そういう世界もある。
同じアイデアも100倍の価値になる
価格の心理ということを知っている人もいると思う。
例えば、ディスカウントストアにあるコーラは28円とか安いコーラがあるだろう。それが上手いかまずいかはおいておいて、確かにあるだろう。もうちょっと高いかもしれないが。
一方でレストランとかでのコーラは1000円はすると思うし、場所によってはもっとするだろう。コーラが1000円になったわけではない。そこでのサービスであり、その場や様々な価格が反映されている。
ここで違うだろうというのは、多分そのディスカウントコーラを28円で買ってそれを1000円で出しているとは思わないし思いたくないが、多分そこは違うだろう。けども、コーラであることは変わらない。
翻って僕のアイデア、先の1個3円だとか30円だとかいっているものが、実は全く同様ではないが、少し依頼者とやりとりしてカスタムオーダーで出して欲しいものをヒアリングする。それに対してアイデアを出す。個数はそれほど変わらない。10個だとしよう実はその時の1個あたりは3000円程度になっている。つまり、30円なら3000円だと、100倍だ。
同じ日本だし、インターネットを介している、日本語だ、文章量は?というと、実は500字などで大きく変わらない。アイデアの質が全く違うかというと、これは主観だから僕の見方でしかないのだけど、それほど違わない。
何が違うのだろうか?
そう、アイデアの質や量ではない。買う側の財布であり、期待値などであるのだと思う。そしてここでいう「価格の心理」だ。
高い価格だと価値を感じやすいのかも
身銭を切るというところで一定の価格で買う人はそこに多少不満があったとしても、多分投じたからこそしっかり細かい点でも評価してくれる、のだと思う。価格の高さに甘んじているわけではないことは追記しておこう。
低い価格だと、使い捨てではないが、例えば100円ショップで買ったものに、ものすごく愛着を込められるか?または大切に使えるか?もちろん大切に使う人もいるだろうが、「使い捨て」で交換することに抵抗はないのではないか。
そう、ここでいう、使い捨てアイデアみたいなのが、3円や30円のアイデアなのだ。そういう「100円ショップ」だよということは全く提示してないのだけど、どうもそうなっているかもしれない。これはデザインというか設計としてはよくないのだと思う(笑)
一方で、カスタムオーダーでのアイデアは、レストラン、回転すしではなく回らないお寿司屋なのだろう。丁寧だ。ゆったりしている。
それだけなのだと思っているし、実は今回だけでもない。そういう同じものでも価格が違うだけで、内実は一緒であるということは僕の体験からもかなり明確になってきている。改めてまた感じたというわけだ。
高ければいいわけではないが、安ければいいわけでもない
価格は決まらないし正解はない。サービスとして提示する側、提供する側の立場での話をしているが、やはり自分の価値を下げて安く提示するのは良くないだろう。精神的にも自分が価値が低いのではないかと思ってしまう。
だから、先の話でいえば、100円ショップ的なアイデアは安売りセールだ。沢山売るということではいいだろう。だからそれで沢山売らないいけないわけだけど。カスタムアイデアはゆったりと売っていくわけだ。
どちらも良いと思っていて、僕の中では、カスタムだけでは堅苦しい。たまにはばばばっと色々な人とカジュアルにやりたい。一方でカジュアルだけでは疲れるのでゆっくりやりたい。どちらもあっていいのだと思うのだ。
高級なものを食べて味が分かるなら、たこ焼き屋台のたこ焼きは食べられないかというとそうではない。屋台の熱々で食べるその風情がある。味は様々な体験と場所と結びつく。だから、価格だけで決まるわけではない。
それぞれの価値を楽しんでいく
オチとしては、結局商品が色々あり、それ自体がアイデア商品?としてあるというわけだ。安い商品と高い商品がある。どちらも客層が違うだけだ。そしてそれぞれ提供していけばいい。
先とは矛盾するが、安い商品を買って漁る人は、高い商品を買うことは僕はないと思っている。当然その人の財布事情によるからとくにそれを批判する意図はない。シンプルに買ってくれてありがとうでしかない。それだけだ。
高い商品を買う人も安い商品をあえて買うこともないだろう。僕の経験則だが、無料で欲しい人は一生買うことはないだろうし、そういう御縁みたいなものがある。それは良くも悪くもそれまでである。ここはシビアというか、ドライに見ていくしかない。
安い商品だから悪いですよということは決してない。それは僕の信条だ。手抜きして30円のアイデアだからこれくらいでしょという意味ではない。むしろ、300円の10倍程度の価値はあるでしょと思っている。思うのは自由だ。それをそう思わないなら不満なお客さんがいるというだけになるのだ。
高い商品でも一緒だ。高いから頑張るわけでもない。価格に応じて変わるというわけではない。ただ、元々予算がないのにという時ならまあ手を抜いてしまうかもしれない。ここでは自主商品であり、自分がやりたい、作りたいことをやっている。それを値付けして、あとの結果がそうであったという話だ。
あなたの商品の価格はいくらだろうか?一つでなく複数のラインナップがあるなどであれば、その価格に応じたお客さんの傾向はあるだろうか?多分あるのだと思う。
うまい具合にそれらのお客さんと財布事情と付き合っていく。気をつけたいのは安い商品価値に自分を合わせることはない。高いもので合わせていき、アップデートしていきつつも、別に強い自分を演じなくてもいい。そのままでいこう。きっと、価値を分かってくれる人はいるはずだ。
筆者プロフィール

- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア採択実績数は474件。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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