書籍「こうやって、考える。」からアイデアのヒントを得る

外山さんの本で、これは著書の美味しいところ?を抜き出したような本です。どう編集したかはよく分からないですけど(笑)

それはともかくざっとみて面白かった点をメモしておきます。

アイデアは一回無意識を通す

要するに、一回無意識化はしたほうがいいアイデアになるというか、アイデアが生まれやすいってことと考えています。実際にアイデアのつくりかたでも昔書いたように、意識と無意識を繰り返すことでアイデアになるんじゃないかという気づきを得た気がします。

書籍「アイデアのつくり方」にあるアイデア出しの5段階を考えてみたで書いているように、組み合わせやひらめくは「無意識」感が強いんですね。実際に意識して組み合わせていては遅く、ひらめくのは無意識に属するかと思います。

無意識を使いこなす

どうも考えは一度水にくぐってくる必要があるように思われる。寝て目をさましたときの考えがそうであるし、しばらく忘れるともなく忘れていると、おそらく無意識のうちに熟していたであろう考えが突然躍り出る。意識という水面上では見えない成熟が無意識界という水面下において進んでいて、好機に恵まれると、外へとび出して(略)

こうやって、考える。,位置No. 178より

まさにこの通りだなと思っていて、インプットは水面上、意識にあり、そこから考えると水面下、無意識となり、アウトプットは戻り水面上、意識って感じです。

つまり、インプット(意識)→考える(無意識)→アウトプット(意識)というので、何度も出していますが、

こんな感じになるわけですね。

考えること自体は意識しているのはもちろんですが、導入は意識するが、スイッチを入れたらわりと自動稼働でリソースを最低限にして、無意識でやっていく感じが近いと思っています。

この時ひらめく=潜ったところから出てくるものがいつかなんていうのは野暮なわけです(笑)ただ、いつか出てくるものもあるし、出てこないのもある。出てこないのは意味がないのでなく、タイミングではないと考えればいい。実にシンプルですね。

ここで明確なのは、一度考えること、無意識下におくことを通すってことですね。

よって、アイデアの生成プロセスとして、インプットだけとかアウトプットだけでなく、全体で無意識レベルにおいた考えるとか、寝かせて忘れるでもいいし、何かし意識から飛ぶことがすこぶる重要ということになります。

抽象化はアイデア生成に必須

抽象のハシゴを登る

思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを登って、メタ化して行くことにほかならない。第一次的思考を、その次元にとどめておいたのでは、いつまでたっても、たんなる思い付きでしかないことになる。整理、抽象化を高めることによって、高度の思考となる。普遍性も大きく(略)

同上、位置No. 287より

抽象化も出てきました。ここでは上位が抽象で、そこに登ることが抽象といっています。

例えば観察ノックなどの具体的観察をしていて、その場の反応を含めて、問いかけやこれはどういう意味があるのだろうかと考えることは、具体化でなく抽象化していくことが多いです。

具体的観察を具体化するとは、より細かい情報を得たり、細かく考えることです。抽象化はもっとざっくりや、他に言えることはないか、要するにこういうことだってことになります。

著者は思考の整理と言っていますが、結局思考の整理をすることがすなわちアイデアが生成されると言ってもいいはずで、僕も書いたのですがアイデア出しも具体と抽象を行き来する行為だでは、アイデア生成をするところで、揺らす=具体と抽象を行き来することだ、と書いています。

つまり、考える中でこの抽象と具体が交互にまたは偏りがありつつも、動いていくことこそが考えるとなります。この具体化や抽象化は、「アイデア発想のフレームワーク」的に捉えられがちですが、それは一理ありますが、正確には抽象や具体が起きることでアイデアが生まれるというよりも、具体的なものは意識とひも付きやすく、抽象的なものは無意識とひも付きやすいのではないか、というところのほうが良さそうと考えています。仮説ですけどね。

つまり、先のアイデアが無意識を潜るとあったのであれば、インプットは具体的なものをイメージし訴求する=まさに観察がそうですよね、そして考えるは抽象化することで無意識で考えを深めつつ(例えば具体化していくのは考えるというイメージがありますが、整理とはまとめること、整えることなので、これらは抽象操作が近い印象です。具体は逆に散らかるのと、情報を得る収集するって感じですかね)、最後にアウトプットは具体的なもの、具体化していくことで意識的なものとなるという形で理解が出来ます。

要するに抽象化とか具体化がとかがわからないとかでは、アイデア体質になりづらいといえそうです。実際に分からなくてもアイデアを出す事はできます。なぜなら「説明できないがそれをやっている」と言えるからですね。ただこの説明できない場合は教えることは不可能ともいえます。

スポーツ散歩というアイデア

最後に気になったアイデアを一つだけ。

散歩をスポーツに

いろいろなスポーツがどんどんプロ化し、つまり本当のスポーツでなくなろうとしている現在、わたくしは散歩をスポーツにしたいと考えています。ヨーロッパの哲学者は、古くから散歩を日課とする例がすくなくありませんでした。スポーツとしての散歩は、哲学者を生むためのものではありませんが、フェア・プレイの心、独自の思考、不屈の意志などをはぐくむことができます。

同上、位置No. 930より

これ面白いですよね(笑)散歩をスポーツ化するのはなかったので、スポーツ化してアイデアバトルみたいなことをやるといいのかなとふと思いました。

吟行というように、詩歌を吟じるために出かけることに近いと思っていて、散歩でなくアイデアハントとかにしちゃうと楽しくなって、進むかもしれないですね。

以上ざっくりですが外山さんの本からの気付きメモでした。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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