簡単決済サービスのanere(アネア)が面白そう

Twitter広告で流れていて面白そうだなと思って事前登録したのが、アネアというサービスです。

2018年中にリリースとあり、まだサービスは開始していません。面白そうなので、他のサービスとどう違うかあたりをさくっと考えてみました。

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アネアとは

リンクだけで出来る簡単決済サービスです。決済サービスは山ほどあるかもしれませんが、一方でそれらは「支払」のみであり、仮払いというものはありません。決済サービスとはpaypalとか、stripeとかspikeとかなんか他にもあるはずです。

アネアの最も大きな特徴は仮払い式ということで、運営が第三者的に預かる点ですね。

使い方想定

おそらくですが使うとなると、SNSでTwitterとかFacebookなどでやり取りして仕事の受注があるケースでしょうか。メールでもいいですしね。

既存のサービスであれば、ブログやサイトで決済をするようにすればいいかもしれませんが、それが面倒だったり、仮払いでなく「本支払い」な点がありました。つまり、仮払いなどが出来るのはクラウドソーシングサービスなどの特徴だったといえます。

もちろん信頼できる運営体制があってこそですが、仮に仮払いが個人でも簡単に使えるとなるとかなり変わってくるはずですし、文字通り「安心して」お客さんは支払えるし、フリーランス等は仕事に着手できます。いわゆる、やったけどもらえないとか問題はほぼ解決です。

他サービスとの比較

めちゃくちゃ使ってるわけではないですが、easypayというサービスはpaypalを使った(かぶせた?)サービスでpaypalを使ってあーだこーだより楽です。ですので使っています。

これはURLを押すとpaypal決済になって支払えるというだけです。ただ管理画面が簡単かつ便利でいいかなと。もちろんpaypal手数料とeasypayへの手数料が必要です。

spikeとか他の決済サービスはありますが、プログラミングが出来るとか、タグコードを突っ込めるとか色々あるはずで、仮払いとかはないはずです。

手数料

ケースによりけりですが、1,080円くらいの商品というか仕事だと少額ですが電子書籍を売るとします。ケースとしては微妙ですが、1万円の仕事でもオッケーでしょう。

その時、easypayは売上5%+消費税で58円が手数料。あとpaypal手数料は3.6%+40円で78円となり、合計は136円となります。1080円からすれば、944円の粗利と136円の手数料で、手数料は12%程度。これを高いと見るかどうかですよね。

ちなみに比較とはなりませんが、参考値としてCampfireのようなクラウドファンディングサイトも手数料を下げてきたり、クラウドソーシングサービスは2割り程度の手数料で運営されています。仲介サービスの手数料=売上の肝なので手抜けないですが、それ以上の価値があると利用者が思わないと使わないということもありますよね。

アネアの場合これからでしょうが、システム利用料+決済手数料は10%と書かれています。これはeasypayより若干安いという感じで捉えられるかなと。

仮払い

これは当然easypayにはありませんし、今までそういうのはできないものだと思いこんでました。実際にアネアができるかどうかは今後を見ていけばいいとして、出来ると面白いですし、それが売りとなるサービスでしょう。

今までなぜなかったか?

実はフリーランスや個人で仕事をする人にとって仮払い機能としてアナログでやるなら、

  • 段階的に支払ってもらう。期間が長ければ分割支払
  • 着手金で半分、納品後に半分などでリスク回避

というようなものが多いと思っています。ただこれは仮払いというよりも支払を分割しているだけとも言えます。

仮払いというのができなかった理由が実はあるはずではと考えました。

法律的に出来ないとか

投げ銭問題みたいなのがあって、こちらの記事が詳しいです。なぜpaymoやKyashやpolcaがよくて、Osushiが法律的にアウトなのか?PayPalも諦めた日本の「送金」事情。

アネアがどうとかって話でなくて、多分問題ないのでしょうが、「何かの対価」で支払うならいいんだけど、何もない「ただお金を投げつける」のはNGなんですよね。

これ割と調べたことがあるんですが、寄付的に例えばクレジットカードで寄付するとかって代行業ですかね。paypalが個人送金=寄付は出来ませんとかってかなりアナウンスしていたのを思い出します。当然、仕事の対価、役務の提供ってやつなら問題ないです。それないとマネロンできちゃうってことですね。

実際に仕事を発注する対価に支払うという前提があるので問題がないものの、それは直接やり取りのイメージです。とはいえ、クラウドソーシングサービス自体は仮払いサービスが普通ですから、彼らが資金移動業なわけでないので、法律的にNGとかはなさそうです。

資金リスクがある

法的リスクはないとして、資金リスクがありえるのでデカイところでないとやれないのではないかみたいな話です。

その一時預かりした期間って一体どういう状態になるか、例えば口座に入っているのか、当座預金?みたいなもので一時的に預かりで動かせない状態で保護されるのかちょっと分かりません。

想像に過ぎませんがその時その口座なりを攻撃されるとかみたいなイメージです。

発注側にとっては「仮払い」ですが、仲介側にとっては「一時的預かり」でしかなく、一時的預かりにどこまでリスクを取れるかみたいな感じですね。

儲からない

ビジネス的に儲からないみたいなことです。実はこれなんじゃないかとか思っています。今までなかったのは。

例えば、平均5万くらいの仕事がそこそこやり取りされて、月間100万くらいのやり取りがあるとします。その時手数料が10%なので、10万円です。決済システム自体をつくるとかでなく、stripeやspike等の決済システムを利用したものということなので、これらのいわゆる業務利用プランみたいなものを使うのかなと想像します。

するとこれらのプランはわりかし高めで、ハードに使うならそれなりに出してねとなり、手数料コストがかかって儲からないという想像です。

と思って調べてみたんですが、stripeとかでも普通に3.6%の手数料で終わりなので、上の10%手数料に入れていればとくに高いわけでもないと。

もうちょっと視点を変えると、仮払いに対してユーザーとくに受注側が安心コスト代として10%の手数料、上の5万円の売上なら5,000円を経費としても安いとか見合うと考えるかですよね。直接やり取りならかからないからといって、ということでどうみるか。まあ全部の仕事を使うわけでもないし、そこまで受注がないならほとんど杞憂でしかないでしょうが。

ただ平均的に使うユーザーがその仮払い安心コストにどこまで払うかだけかもしれませんね。

あとさらにいえば、一回使って安心出来る人だから次は直接みたいなのがある時、アネアは一回新規客に使うだけでリピート客には使わないとかはありそうです。そうなるとき、仮払い安心コストは1回でないけど数回でよかったとか。次々と知らない人とバンバンやり取りする仕事ならいいのですが、そうでないなら利用頻度が低くなり、手数料が取れなくなるのではないかという話です。ここらへんかもしれませんね。クラウドソーシングとかは仕事がある、仕事を発注できるマッチングがベースにあって仮払いという決済機能があるということですね。

あ、でも逆にいってアネアを外部サービスとして使うことでみたいなことで仮払いをやりやすくするとかもありそうですが、混乱してくるのでここらで辞めときましょう。

本人確認等のコストが高い

paypalなんかがそうだったと思うのですが当然口座を開くので本人確認なり色々面倒だった気がします。で、そういう本人確認自体も今はTrustDockみたいなサービスがあります。が、これって結構な手数料がかかるのではないかと(費用感分からず)思ってここらで面倒になってきて、あーもうやめた!みたいなになるのかなと。ソフマップ、本人確認APIサービス導入でもっと「ラクに売る」

他のコストがあるかもしれません。隠れたコストがあってやろうとすると、意外にコストがかかるから駄目だパターンかも。

うまく広げられなかった

今までは実はあったり考えた人がいても、結局それをある程度の人が使うことで成り立つのが手数料ビジネスです。

例えば、フリーランスの人が使うとして、

  • 自分で受注して仕事をしているけど、支払い面で不安な点が多い。過去にトラブルがあったなどの人は、仮払いサービスは使いたいかもしれません。ただしこれはフリーランスで安定的に受注して仕事をしている人がいえる話でしょう。
  • 仕事がそこまでないとかという時、不安定さがあるフリーランスであれば、仕事がきた=やる=お金もらう、であって仮払いとかそんなのはスルーされ、まあ支払いあったし問題ないかとなる。

ということで、かなり細かく見ていくと、

  • 安定的に仕事を受注している人で過去に支払いが反故されたなどのトラブルがあり、それを避ける意味での保証コストを払ってもいいという人
  • 駆け出しのフリーランスやこれからのフリーランスなど仕事を始める人にとっては受注を仮払いという形ではクライアント側に印象が悪いとなり、使わない

というかなり乱暴ですがそんなパターンになっていくところです。後者の駆け出しにとっては、仕事を受注出来る場、営業が必要であって、支払いについてケアするのは先という感じでしょうか。

というかそこを考えるなら、

  • 一定の仕事をやりとりしているフリーランスが対象であって、これからの人はまずは対象外。今まで何かありそうだ、あとはインターネットで受注するときに全く知らない人からはリスクがあるのでインターネット受注では使ってみたい

という人がターゲットになるかもしれませんね。

それでそういった人達がどれくらいいるか分かりませんが、そういう層にアプローチできなかったとか、あと今は決済もいろいろあるし、複業なりインターネットなどでやるのも色々ありますが、昔はそうでなかったからなかったのかもしれません。

多くのビジネスでは既に失敗したりうまくいかなかったパターンが埋もれるので見えづらいと。実際はコロンブスの卵なだけかもしれません。

仮払いという点に目をつけたのは面白い

このサービスの特徴は決済自体でなく、仮払いという機能によって全く違うサービスとすることです。口でいうのは簡単ですが、仮払い機能をつけると上で考えたようなことは考えないといけないはずで、かなり大変かもしれません。

言うは易しで自分で気づいた時に形に出来るか、そこまでもっていけるかがポイントですね。Webサービスに限らず、その瞬発力または検証力または企画力があればやはり何かそのうちヒットするような気がしています。

一方で苦労して作ったところで、手数料ビジネスという点で、他のビジネスでもそうですが、使い続けてもらう工夫が必要となります。仮払いで安心して仕事が出来るなら使うという層が一定数いればもちろん成り立つはずです。

僕はそれらの層やターゲットがいることが分かりませんが、開発者の方はそういう目星があったり、いけるんじゃないかということで作ろうとされているのかなと感じました。

と、思ったら運営会社はルノハ株式会社となっていて、@hozmiiさんが作っていました。ということは想像に過ぎませんが、同人サークルや同人活動をしている人達向けに、イラストとかライティングとか声優とかがあるから試験的にやってみようということなのかなと感じました。どうりで、事前登録の一番上がイラストレーターなのかなあとか思ったり。

あとはマネタイズとかよりも、売却または同人活動支援とかフリーランス支援みたいな意味でのプロダクトとかいう意味もありそうです。なんにせよ観察していきたいと思います。

おわりに

たまたま見かけた簡単決済サービスで、事前登録中であるアネアについて考えてみました。僕はやれないしやらないサービスなので言いたい放題いってますが、仮払いというのがどこまで機能するか見てみたいなあと思いました。

もちろん、事前登録済みです(笑)

今回のポイントはもちろんアネアがどうこう話でなく、新しいサービスを立ち上げる時に、例えばTwitter広告を出してみてランディングページで事前登録がどれくらいあるかを計測してみる。それによってサービスの可否を決めていけばいいという話です。MVP的なやり方ですね。僕はまんまとコンバージョンまでしているわけですが(笑)新しいサービスなので気になったから使ったまでです。

他にも広告出さなくてもRTやいいねの手応えで計測したり、色々試すのが面白いかなと思います。

たまたま決済サービスなだけで、自分が作りたいとか考えているものを検証していくという意味で参考になるかもしれませんね。気になる方は事前登録してみてください。

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